解約返戻金があるがん保険の特徴と注意点を徹底解説します
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監修者岡田行史

人材派遣会社17年経営したのち、保険代理店に転身後16年従事、2級FP技能士・トータルライフコンサルタントMDRT成績資格会員2度取得。ファイナンシャルプランナーとしてライフプランニングや家計診断を通して老後資金の対策、節約術などを提案。また自らのがん闘病経験をふまえた生きる応援・備えるべき保障の大切さをお伝えしています。

加入中のがん保険の契約を解約したり、新しいがん保険に乗り換えたりする場合は保険契約の解約手続きが必要です。

読者
がん保険は掛け捨ての商品が一般的ですが、なかには解約返戻金が受け取れるタイプもありますよね。

読者
解約返戻金を受け取れるところにメリットを感じていますが、注意点もきちんと知っておきたいです。

マガジン編集部
そこで今回は、解約返戻金を受け取れるがん保険の特徴と、受け取る際に知っておきたい注意点について解説します。

この記事の要点

  • 1.解約返戻金を受け取れること自体は大きなメリットですが、がん保険の場合は返戻率が低めに設定されているのが一般的です。
  • 2.また、解約返戻金を受け取れるからといってがん保険を解約するのが本当に良いかどうかは別問題です。
  • 3.がんは年齢を重ねるほどに罹患する確率があがるため、解約したあとにがんに罹患してしまうことも考えられます。
  • 4.がんに罹患したあとでは、再度同じがん保険に加入することは難しくなることから、本当に解約することにメリットがあるのか、しっかりとシミュレーションしたうえで解約を検討しましょう。
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この記事は5分程度で読めます。

解約返戻金とは

解約返戻金とは

解約返戻金は保険契約者が契約を解除した場合や保険会社の側から契約を解除した場合に、契約者に払い戻されるお金のことです。

ポイント

  • 解約返戻金が受け取れる保険は貯蓄型とも呼ばれています。
  • 数ある保険のなかでも終身保険や養老保険、学資保険などが有名です。
  • 将来受け取れる金額次第では、老後の資産形成に利用することもできます。

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解約返戻金は数種類に分類できる

ひとくちに解約返戻金といっても、大きく以下の3つに分類されます。

ポイント

  • 一般タイプ
  • 低解約返戻金タイプ
  • 無解約返戻金タイプ

それぞれに特徴があるため、ご自身のライフスタイルに合った保険商品を選ぶことが大切です。

一般タイプ

一般タイプは、一般的な貯蓄型保険などに設定されているタイプの解約返戻金です。

マガジン編集部
毎月の保険料の支払いに応じて返戻金が増えていき、満期が近づくほど返戻率が高くなります。
返戻率とは?
返戻率とは、支払った保険料総額に対して、将来受け取れるお金の割合のことをいいます。
計算方法は、(解約返戻金÷総払込保険料)×100

ポイント

  • 保険料払込期間終了後も引き続き加入を続けることで、返戻率が高まります。
  • 払込済年齢を過ぎたあたりで徐々に総払込保険料に近づくか、あるいは上回ることもあります。

解約返戻金が100万円で払込保険料が99万円であれば、返戻率は約101%ということになります。

読者
返戻率が100%を超えれば、払い込んだ保険料を超える解約返戻金を受け取れるということなんですね。

低解約返戻金型

低解約返戻金型とは、加入してから一定期間の返戻率が一般タイプと比較して低めに設定されているタイプのことです。

ポイント

  • 返戻率が低い期間は従来の約70%に抑えられますが、一方でいつまでも返戻率が低いというわけではありません。
  • 保険料払込期間が満了したあとは、従来型と同じ水準まで戻るのが一般的です。
  • 払込期間満了後も契約を継続することで、返戻率が100%を上回ることもあります。

マガジン編集部
保険料払込期間の返戻率が低い代わりに保険料が安くなるうえ、最終的に返戻率が高くなるという特性上、学資保険に代わる選択肢として低解約返戻金型終身保険が選ばれることもあります。

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無解約返戻金型

無解約返戻金型とは、いわゆる掛け捨ての保険のことです。

ポイント

  • 返戻金はまったく受け取れないか、受け取れたとしてもごくわずかな金額に留まります。
  • 解約返戻金が受け取れない分だけ保険料が割安になります。

読者
同じ保険料でより手厚い保障を得るなら、無解約返戻金型も十分選択肢になりそうですね。

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解約返戻金の特徴

解約返戻金が設定されている保険ばかりではない

解約返戻金は終身保険や学資保険などの保険期間が長期に及ぶ貯蓄型の保険では採用されていますが、がん保険の場合は必ずしも受け取れる保険ばかりではありません

注意点

    がん保険以外にも医療保険のような病気・ケガに備えるための保険や定期保険、収入保障保険などの掛け捨ての保険では設定されていません。

    マガジン編集部
    商品によっては設定されているケースもありますが、終身保険などと比較すると受け取れる金額が少ないのが一般的です。

    支払った保険料の全てが戻るとは限らない

    解約返戻金がどれだけ受け取れるかは、返戻率という数字で表すことができます。

    100%を超える数字なら解約返戻金が支払った保険料を上回ります。

    注意点

      しかし、貯蓄部分も保障部分と同様に運用経費などが差し引かれるため、必ずしも全額が戻るとは限りません。

      保険料払込期間中は受け取れるお金が少なくなる

      解約返戻金の返戻率は、保険料払込期間を超えて長く持つと高くなっていく性質があります。

      これは、保険料の貯蓄部分が保険会社によって運用されるためです。

      運用期間が長いほど、解約返戻金も高くなりやすいのです。

      注意点

        逆に貯蓄型の保険であったとしても、保険料払込期間が満了しないうちに解約した場合は支払った保険料を下回る(元本割れ)を起こすことがあります。

        マガジン編集部
        できるだけ多くの返戻金を受け取るなら、保険料払込期間に途中解約しないことが大切です。

        解約返戻金の有無の調べ方

        解約返戻金の有無や、どれくらいの金額を受け取れるかは事前に把握しておきたいものです。

        そこで確認したいのが、設計書と呼ばれる保険の説明書です。

        設計書には何が記載されているのですか?
        設計書には被保険者に応じた保険の詳細な内容が記載されています。

        読者
        解約返戻金の解説が載っていれば、解約した場合の返戻金の取り扱いが分かりますね。

        マガジン編集部
        また、設計書で返戻率が分かれば、受け取れる金額を大まかに把握することもできるでしょう。

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        解約返戻金があるがん保険の特徴

        解約返戻金があるがん保険の特徴

        一部のがん保険では、解約返戻金を受け取れる商品もあります。

        マガジン編集部
        掛け捨てのがん保険と比較し、サービス内容が一部変わることがある点には注意が必要です。

        解約返戻金があるがん保険の特徴を見てみましょう。

        解約返戻金の有無を選べる保険がある

        がん保険の場合、解約返戻金は絶対に受け取れるわけではありません。

        ほとんどの保険は掛け捨ての設定になっており、終身型のがん保険であっても解約返戻金の設定がないのが一般的です。

        ただし、なかには解約返戻金が設定されているタイプのがん保険もあります。

        解約返戻金の有無は契約者の側が選択できるようになっていることもあります。

        注意点

          また、解約返戻金を受け取れる代わりに毎月の保険料は割高になる点にも注意が必要です。

          マガジン編集部
          両方の保険料の違いをシミュレーションし、メリットがあると感じれば解約返戻金があるタイプを選択しても良いでしょう。

          高い返戻率にはならない

          貯蓄型の生命保険といえば、終身保険や養老保険、学資保険が代表的な商品で、商品や契約内容にもよりますが、返戻率が100%を超える保険もあります。

          注意点

          • 一方でがん保険では解約返戻金を受け取れるといっても、そこまで高い返戻率にはならないことがほとんどです。
          • 終身保険や学資保険などと比較して返戻率は低めに設定されるのが一般的です。

          あるいは保険期間中の返戻率が低く設定され、被保険者が死亡した場合に死亡給付金として解約返戻金相当額が支払われるパターンもあります。

          マガジン編集部
          いずれにしても、老後の資産形成という意味合いで利用するのは難しいといえます。

          掛け捨て型よりも保険料が高め

          貯蓄型のがん保険では解約返戻金という形で積み立てた保険料を受け取れますが、そのために保険料の一部を積み立てる必要があります。

          読者
          積み立ての必要がない掛け捨てのがん保険と比較して保険料は必然的に高くなるのですね。

          マガジン編集部
          掛け捨て型と同じ保険料の場合は保障内容が手薄になる可能性がある点にも注意しましょう。

          契約者貸付・自動振替貸付を利用できる

          解約返戻金が設定されている場合、解約返戻金の範囲内で保険独自の制度を利用することができます。

          たとえば契約者貸付制度が挙げられます。

          契約者貸付制度とは?
          契約者貸付制度とは、解約返戻金の範囲内で、保険会社から貸付を受けられる制度です。

          マガジン編集部
          自分自身が積み立てるお金を利用することになるため、厳しい審査を受けなくとも借りやすいといわれています。

          がん保険を本当に解約してしまうと契約が継続できませんが、契約者貸付であれば保険の契約は継続したままお金を借りることが可能です。

          もう1つ、自動振替制度を利用することもできます。

          自動振替制度とは?
          自動振替制度とは、何らかの事情で保険料が払い込めない場合に、解約返戻金の範囲内で自動的に立て替え払いしてくれる制度です。

          急病などで会社を休んで保険料を支払えなくなった場合など、自動的に立て替えてもらうことで契約を継続できます。

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          がん保険の解約返戻金はいくらくらい戻る?

          がん保険の解約返戻金はいくらくらい戻る?

          がん保険は終身であっても掛け捨てであることが多く、解約返戻金は受け取れないのが一般的です。

          マガジン編集部
          なかには解約返戻金を受け取れる保険も存在しますが、その金額については保険会社ごとの設定によって異なります。

          入院給付金によって解約返戻金が決まるケース

          例えばA社の場合、解約返戻金の有無を契約時に決められます。

          ポイント

          • 解約返戻金ありを選択した場合は保険料払込期間満了後に入院給付金日額の10倍に相当する金額を受け取ることが可能です。
          • 入院給付金を1日1万円に設定した場合、保険料払込期間満了後に解約すれば10万円を受け取れる計算です。

          支払った保険料と受け取った給付金の差額が受け取れるタイプ

          もう1つ、T社のがん保険では、支払った保険料の一部または全額が戻ってくるのが特徴です。

          70歳までに払い込む保険料に関して、診断給付金または健康還付給付金として受け取れます。

          受け取れる金額は、すでに診断給付金を受け取っているかどうかで以下のように変わってきます。

          ポイント

          • 診断給付金の受取りがない=全額を健康還付給付金として受け取る
          • 診断給付金の受取りがあった=差額が健康還付給付金として戻ってくる

          マガジン編集部
          ただし、受け取った診断給付金の合計額が払い込んだ保険料を超えた場合は健康還付給付金を受け取ることができません。

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          解約返戻金があるがん保険の注意点

          解約返戻金があるがん保険の注意点

          解約返戻金を受け取れるがん保険を解約する場合、事前に知っておきたい注意点について解説します。

          利益が出た場合は課税される

          解約返戻金の受取額が、今まで払い込んだ保険料を上回る場合には所得税の課税対象になります。

          解約返戻金を一時金として受け取った場合には一時所得として課税の対象になります。

           一時所得の計算式

          • 総収入額 - 収入を得るために支出した金額 - 特別控除額(最高50万円)

          マガジン編集部
          受け取った金額と支払った保険料の差額から50万円を控除した金額の半分に、所得税率をかけた金額を税金として支払うことになります。

          読者
          つまり、解約返戻金と支払った保険料の差額が50万円を下回る場合は課税されないのですね。

          がん保険の解約返戻金は返戻率が高くないため、課税されないケースもあるでしょう。

          注意点

            ただし、ほかに一時所得があった場合は合算して計算されるため、課税対象になる場合も考えられます。

            読者
            解約返戻金が少額であったとしても、仕組みとしては把握しておく必要性がありそうですね。

            本当に解約して良いのか再検討が必要

            解約返戻金を受け取りたいがために、がん保険を解約することは本末転倒になる場合があります。

            注意点

            • がんは基本的に年齢を重ねるほど罹患する確率が高くなるタイプの病気です。
            • 解約したあとに万が一がんに罹患した場合、給付金を受け取ることができなくなります。
            • その後に再加入する場合は加入時の年齢で保険料が再計算されるため、若いときよりも保険料は割高になってしまうのです。

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            新しい保険に加入できない可能性を考慮する

            がん保険に加入の際は保険会社に対して、自身の健康状態や就労状況など告知する必要があります。

            注意点

              一般的ながん保険では、過去にがんに罹患した経験がある場合は加入できない可能性が高くなります。

              がん保険を解約したあとに新しいがん保険に加入できないことが分かった場合、頼れるのが公的な医療保険のみという状態に陥ってしまうことが考えられます。

              保険を解約する際はがん保険の免責期間を考慮する

              がん保険は医療保険と違って免責期間が存在します。

              免責期間とは?
              免責期間とは、保険期間が始まったときから90日間などの一定期間、支払い事由に該当しても保障されない期間のことです。

              注意点

              • この期間中はがんに罹患したとしても給付金が支払われることがありません。
              • また、免責期間にがんと診断された場合、保険の契約自体が無効になってしまいます。

              マガジン編集部
              がん保険を乗り換える目的で解約するのであれば、一時的に保険料の支払いが重複するとしても、新しいがん保険の免責期間が明けてから従来の保険を解約するようにしましょう。

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              新型コロナウイルスの流行をきっかけに、現在では各社がオンラインでの相談を実施しています。リモート業務の前後や休憩時間はもちろんのこと、お休みの時間などさくっと相談できるので大変好評なサービスです。
              わざわざ外出するのは控えたいときも、気軽に自宅で相談ができます。
              POINT
              カメラを使用する相談も、電話のみでの相談も実施している会社もあります。まずは利用してみるのもよいかもしれません。
              その他にも、よく利用するショッピングモールや駅の近隣にある店舗での相談ができる「店舗型」や、職場や自宅近くのカフェやファミレスで相談ができる「訪問型」もあります。
              マガジン編集部
              その時の状況でご自身に合った方法で気軽に相談できるところが無料の保険相談所の魅力です。

              2.相談担当者が専門知識を有しているか

              無料の保険相談窓口は多くありますが、相談に乗ってくれる担当者はどこも同じではないかと思われがちですが、実は、担当者は相談窓口によって異なることはもちろんのこと、店舗によっても異なります

              保険の相談に乗ってくれる担当者全員がFPをはじめとする資格を持っているとは限りません。FPとは、以下のような幅広い知識を持ち合わせている者を指します。

              FP(ファイナンシャルプランナー)とは
              • 保険
              • 教育資金
              • 年金制度
              • 家計にかかわる金融
              • 不動産
              • 住宅ローン
              • 税制など

              生命保険への新規加入や見直しも、家計や家族のお金に直結する項目であることから、専門知識を有している担当者のほうが、有益な提案やアドバイスができる可能性が高くなります。

              3.取り扱っている保険会社数の多さ

              無料の保険相談所のメリットの1つとして、複数の保険会社の商品を比較・検討できるという点が挙げられます。比較できる対象が多いほうが、ご自身や家族により最適な商品が見つかりやすいということに繋がります。

              マガジン編集部
              取扱保険会社数を1つの指標に相談所選びをするのも1つの手です。

              それでもどこにするか迷ったら

              どの相談所も、もしも相談に乗ってくれる相談員を代えたい場合は無料で変更することが可能で、違う相談員に再度無料で相談をすることができます。

              しかし、できることならば初めから質の良い相談員に担当してもらえると嬉しいですよね。

              どの相談所も、担当者はこちらから選ぶことはできないため、まずは相談員が必ずFP資格を所持していると明記している「ほけんのぜんぶ」で相談をすることをおすすめします。

              おすすめの無料保険相談所ランキング1位:ほけんのぜんぶ

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              まとめ

              今回は解約返戻金を受け取れるがん保険の特徴と、解約返戻金を受け取る場合に知っておきたい注意点について解説しました。

              解約返戻金を受け取れること自体は大きなメリットですが、がん保険の場合は返戻率が低めに設定されているのが一般的です。また、解約返戻金を受け取れるからといってがん保険を解約するのが本当に良いかどうかは別問題です。

              がんは年齢を重ねるほどに罹患する確率があがるため、解約したあとにがんに罹患してしまうことも考えられます。がんに罹患したあとでは、もう一度同じがん保険に加入することは難しくなるでしょう。

              本当に解約することにメリットがあるのか、しっかりとシミュレーションしたうえで決めましょう。

              マガジン編集部
              もしもがん保険について悩まれる際は、「ほけんのぜんぶ」をはじめとする無料の保険相談所で専門家に相談することをおすすめします。
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