独身に生命保険はいらない?加入率や選び方を解説【男女・年代別】
現在独身の方や、今後も独身でいると決めておられる方にとって、生命保険はいらないものか否か、気になりますよね。実際、生命保険の必要・不要についてはしばしば議論に出てくるほど、人々の興味の対象であり続けています。
生命保険が必要かどうかは、パートナーや子どもの有無、ライフスタイルなどによっても異なってくるものですが、万が一の際に生命保険が役に立つのは独身であっても同様です。
この記事の要点
目次
独身で生命保険が必要なのはどんな人?
独身の方の場合、万が一亡くなったときに残される家族が(親・兄弟は別として)いません。
しかし、独身の人全員が「生命保険が絶対に不要か」は分かりませんよね。ここでは、生命保険の必要性が高い独身の方の特徴を紹介します。
自分が亡くなったあとに経済的に困る人がいる場合
生命保険の死亡保障を検討する場合、万が一のときに「だれが経済的に困るのか」ということを軸に加入の是非を検討する必要があります。
ポイント
- 基本的に独身の場合は亡くなって悲しまれることはあっても、経済的に困る人はあまりいません。
- 困る人がいないのであれば、生命保険を使ってお金を残す必要はありません。
ただし、「親や兄弟の面倒を自分が見ている」という場合には必要性は高くなります。
\プロがあなたに最適な保険を提案!/
葬式代を生命保険で賄いたいと考えている場合
亡くなった場合に保険金が支払われる死亡保険は、独身の場合は必要性が高くありません。しかし、葬式代くらいは自分で用意しておきたいと考えることもあるでしょう。
その場合は、いくらくらいの保険金を用意するべきなのでしょうか?
ポイント
- 日本消費者協会の「葬儀についてのアンケート調査(2017年)」によれば、葬儀費用の全国平均は約195万円になっています。
- 葬儀費用一式に返礼品、飲食接待、お布施など基本的な項目が含まれている金額です。
- ただし、規模が大きな葬儀をした場合はこの限りではありません。
死亡保険に加入して300万円程度の死亡保険金を設定することによって、自分に万が一のことがあった場合の葬儀費用として備えることができます。
葬儀費用の準備は「定期保険」「終身保険」が一般的
葬儀費用や死後の整理資金を捻出する手段として、一般的に利用されているのが「定期保険」「終身保険」です。
定期保険は、掛け捨てで解約しても解約返戻金がない(あってもごくわずか)一方で、同じ保障でも保険料が割安になっています。家計の負担を最小限にしつつ、死亡保障を備えることができます。
終身保険では、一定期間経過後は解約したとしても解約返戻金を受け取れます。
※解約のタイミングによっては返戻金がないかあってもごくわずかとなる場合があります。
なお、終身保険には外貨型もあります。
こちらは円建てよりも高い利回りが期待できますが、為替レート次第では支払った保険料を下回ることも考えられます。
ポイント
利回りは低くても受け取る金額が為替レートで変動することを防ぎたいのであれば、円建ても併せて検討しましょう。
こちらの記事も読まれています
自営業者の場合
ポイント
- たとえば会社員の場合は病気などで働けなくなった場合、給料の2/3にあたる「傷病手当金」を最長で1年6ヶ月にわたって受け取れます。
- さらに万が一死亡した場合は遺族基礎年金に加えて遺族厚生年金も受け取れるため、残された家族への保障も手厚いものになります。
しかし、自営業者の場合、まず傷病手当金がありません。また、遺族が受け取れる年金は遺族基礎年金のみになります。
\プロがあなたに最適な保険を提案!/
独身で各種生命保険がいらない・不要な人の特徴
一般的に独身は生命保険の必要性が低いといわれています。しかし「実際はどんな人が必要ないのだろう」気になる人もいらっしゃるでしょう。
そこで以下では、各種生命保険がいらない・不要な人をまとめていきます。自分に生命保険が必要か判断できていない人は参考にしてみてください。
ポイント
- 貯蓄+公的保障でまかなえる会社員・公務員
- 十分な収入があり貯蓄も進んでいる人
貯蓄+公的保障でまかなえる会社員・公務員
貯蓄+公的保障でまかなえる会社員・公務員は、生命保険の必要性が低いといえます。なぜなら公的保障が手厚く用意されているからです。
具体的に会社員や公務員などの第2号被保険者には「傷病手当金」「出産手当金」などの保障が用意されています。病気やケガ・出産などで働けなくなっても、入ってくるお金がなくなることはしばらくありません。
十分な収入があり貯蓄も進んでいる人
十分な収入があり貯蓄も進んでいる人は、生命保険の必要性が低いといえます。なぜなら生活費が少なく、働けなくなっても困窮する可能性が低いからです。
一般的に独身世帯の生活費は、2人以上で生活している人の生活費よりも少ないといわれています。そのため、貯蓄が進んでいるのであれば生命保険に頼る必要はないのです。
あくまでも生命保険は、もしものとき経済的のサポートをするためのものです。経済的な心配がなければ生命保険の必要性は低いといえます。
独身の最適な生命保険の選び方【男女別】
独身の方がいざ生命保険を選ぶ場合、どのような商品を選べば良いのでしょうか?生命保険といえば「死亡保険」を思い浮かべると思いますが、ほかにも「がん保険」「医療保険」など、さまざまな選択肢がありますよね。
独身男性の生命保険の選び方
独身男性は養う家族がいないため、自分に対する保険に集中できます。医療保険や就業不能保険を中心に、がん保険の加入も検討してみてください。
死亡保険は葬儀代や家族に残したい金額をベースに考えます。貯蓄が進むことを前提に考えるのであれば、必要性は低いといえるでしょう。具体的な解説は以下を確認してみてください。
ポイント
- まずは医療保険を用意する
- 就業不能保険やがん保険も検討
- 必要であれば死亡保険も用意する
まずは医療保険を用意する
独身男性で保険を検討するならば、まずは医療保険を検討しましょう。病気やケガなど生存中のあらゆるリスクに備えられるからです。
20代・30代など若い世代は短期入院で済む傾向が高くなっています。医療保険の加入を検討している方は、一時金で受け取れる医療保険を探してみてください。
\プロがあなたに最適な保険を提案!/
就業不能保険やがん保険を検討
医療保険が準備できてまだ不安が残る方は、就業不能保険やがん保険を検討してみましょう。より広範囲で手厚い保障にできます。
ほとんどの医療保険は在宅療養や介護状態などには対応していません。そのため、退院しても働けない場合は医療保険からは保険金がおりなくなってしまうのです。
このようなときに就業不能保険があれば、長期間働けなくてもお金を用意できます。若い世代などまとまった貯蓄がない方でも安心して生活できるのです。
必要であれば死亡保険も用意する
「家族にお金を残したい」「自分に万が一のことがあったときの葬儀代が用意できていない」という方は、死亡保険も検討してみましょう。数百万円程度の保険金を用意できます。
基本的に死亡保険は、生存中の保険よりも優先度は低い傾向にあります。そのため上記保険を一通り検討してから必要に応じて加入してみてください。
独身女性の生命保険の選び方
女性は乳がんなど女性特有の疾病に備える必要があります。そのため、独身の間は医療保険(女性保険)を中心に検討してみてください。
また、さらに手厚い保障を用意したい方は、就業不能保険で長期間働けないときもカバーできます。具体的な内容は以下を確認してみてください。
ポイント
- 医療保険は女性疾病の上乗せ保障を検討する
- 働き方によって就業不能保険やがん保険も検討
- 家族にお金を残したいなら死亡保険も検討
医療保険は女性疾病の上乗せ保障を検討する
医療保険を検討するときは、女性疾病の上乗せ保障を検討してみてましょう。女性特有の疾病に罹患したとき、基本保障に加えて上乗せ分の保障も受け取れます。
\プロがあなたに最適な保険を提案!/
働き方によって就業不能保険やがん保険も検討
正社員として働いていたり、実家を出て一人暮らしをしたりしている方は、就業不能保険やがん保険も検討してみましょう。働けなくなっても経済的に困窮するリスクを軽減できます。
就業不能保険は、在宅介護状態などで長期間働けないときの給料保障をする保険です。一人暮らしで必要な家賃などの固定費を用意できます。
家族にお金を残したいなら死亡保険も検討
「家族にお金を残したい」「葬儀代は自分の保険からまかないたい」という方は死亡保険も検討してみましょう。まとまった一時金を家族に用意できます。
葬儀代程度のお金であれば、保険金額は数百万円程度で十分です。細かな金額の調整は自分の意向に沿って進めてみてください。
独身の保険加入や見直しにおすすめの無料相談所5選
fa-arrow-circle-o-right表は右にスクロールできます。
※2024年3月時点・各社公式サイト
ほけんのぜんぶ
- 老後資金をどうやって準備するか相談できる
- 「つみたてNISA」や「iDeCo」についてわかりやすく解説
- 見直すべき保険をわかりやすく説明
- 何度相談しても無料
「ほけんのぜんぶ」は、保険やお金についてファイナンシャルプランナーに相談できる無料の保険相談窓口です。そのため、独身でも生命保険が必要なのはどんな例であるのか詳しく解説してもらえます。
「今入っている保険がどんな内容なのか分からない」「保障内容をいまいち把握できていない」と言う方は、一度ファイナンシャルプランナーに証券診断をしてもらい、保障の入りすぎないか見てもらうと良いでしょう。
また、「つみたてNISA」や「iDeCo」のように、将来のためにやっておいた方が良いとはよく聞くものついても丁寧に教えてもらえます。
マネードクター
- 将来に漠然と不安を抱えている方にアドバイス
- 理想のライフプランに合わせて提案
- 相談員は全員が手練のファイナンシャルプランナー
- 自宅からでも相談が可能
「マネードクター」は、保険や将来のお金についてファイナンシャルプランナーにアドバイスを受けられる無料相談窓口。数々の事例を見てきたファイナンシャルプランナーが理想のライフプランに合わせて保険を提案してくれます。
「みんながどれくらい保険に加入しているのか?」という点についても他の独身の方の例も交えながら解説してくれるので、自身に合った保険を見つけやすいでしょう。
相談は何度でも無料で利用できることに加えて、店舗相談だけでなく自宅訪問も導入していることも嬉しいポイントです。また、オンライン相談も対応しているので、スマホ1つで相談ができます。
保険マンモス
- 生命保険に加入しなくても問題ないか確認
- 保険とお金の専門家ファイナンシャルプランナーに相談できる
- 「保険相談サービス利用に関する調査」で11項目第1位を獲得※1
- 専門知識がない方にも丁寧に解説
「保険マンモス」は、豊かな経験を持つファイナンシャルプランナーを紹介してくれるFPマッチングサービス。相談者が住むエリアや要望を聞き取った上で、全国に提携している4,500人以上の中から最も適したFPとマッチングを行います。
保険に関する専門知識は一切必要ありません。「生命保険に加入しないでも問題ないか?」「生命保険に入らないで後悔する人や後悔の内容はどんなものか?」などについても、丁寧に解説してくれるでしょう。
また、日経BPコンサルティングが実施した「保険相談サービス利用に関する調査」では、16項目中11項目で第1位を獲得しており、相談員の質に関する項目が概ね高評価であることも特徴です。
●調査対象企業:あなたの FP、保険市場、保険ゲート、ほけんの時間、保険のビュッフェ、ほけんの窓口、保険マンモス、保険見直し本舗、みんなの生命保険アドバイザー(50音順)
●調査方法 :インターネット調査 ●調査期間 :2015年8月21日〜8月30日 ●回答者数 :988件 ●調査機関:株式会社日経BPコンサルティング
保険市場
- 取扱保険会社数95社※1から比較できる
- コンサルタントのプロフィールが閲覧できる
- 簡単「保険料シミュレーション」が利用できる
- 複数の保険会社の一括資料請求にも対応
「保険市場」は、保険相談や手続きまでトータルサポートを行っている保険代理店。保険のプロがあなたが加入している保険の見直しや最適な保険を提案してくれます。
また、オンライン保険相談限定で、コンサルタントを指名予約できるサービスを実施中。コンサルタントのプロフィールや保有資格、顔写真などを見ながら予約ができるので相性のあった相手を見つけやすいでしょう。
オンライン対応のコンサルタントは約300人※1いるので、翌日でも予約できます。そのため、急ぎの方もすぐに相談できることはメリットの1つです。
そして、公式サイトでは「年齢・性別・必要な保険を選ぶ」だけで、簡単に見積もりが表示できる「保険料シミュレーション」も提供しているので、相談前に利用してイメージを固めておくと良いでしょう。
保険無料相談ドットコム
- 保険の考え方や基礎から丁寧に指南
- 悩みを選択して相談予約が可能
- 1回につき1〜2時間たっぷりと相談できる
- 女性担当を希望可能
「保険無料相談ドットコム」は、訪問型の保険相談サービス。保険は生活状況や家族構成などによって最適なものが変わりますが、保険のプロが複数社を比較して、最も適した商品を提案してくれます。
また、保険の仕組みが分かっていない方でも図を織り交ぜながら説明を行うので、理解しやすいことが特徴です。
そして、女性担当を希望することが可能なので、男性コンサルタントが不安という方も利用しやすいでしょう。
独身の生命保険加入率は?【男女・年代別】
独身の方は、どれくらいの割合で生命保険に加入しているのでしょうか。
今回は独身の男女の加入率を性別・年代別に紹介します。
また比較用に、既婚も含めた全体の加入率もそれぞれ解説します。
独身男性の生命保険加入状況
ニッセイ基礎研究所「独身男性の生命保険加入実態」によれば、独身男性の生命保険の加入率は以下のとおりです。
20代 | 47.7% |
30代 | 72.1% |
40代 | 81.5% |
年齢と共に加入率は上昇していますが、既婚の男性と比較すると加入率は低めです。
男性の生命保険加入状況
別のデータになりますが、生命保険文化センター「生活保障に関する調査」の加入率も見てみましょう。
こちらは独身に限らない男性全体の加入状況です。
年別の加入状況
令和元年 | 81.1% |
平成28年 | 80.6% |
平成25年 | 80.9% |
平成22年 | 79.0% |
平成19年 | 80.8% |
平成16年 | 79.5% |
平成13年 | 80.1% |
平成10年 | 79.2% |
平成8年 | 81.1% |
平成5年 | 83.5% |
出典:生命保険文化センター|令和元年度生活保障に関する調査|182P
年全体の平均は80%前後で、独身の20代、30代と比較して加入率は高くなっています。
年齢別の加入状況
20歳代 | 30歳代 | 40歳代 | |
令和元年 | 58.5% | 82.4% | 91.0% |
平成28年 | 58.2% | 84.1% | 88.1% |
平成25年 | 52.4% | 84.1% | 87.5% |
平成22年 | 51.3% | 82.3% | 89.0% |
平成19年 | 53.8% | 88.5% | 91.8% |
平成16年 | 56.6% | 83.0% | 90.1% |
平成13年 | 55.8% | 86.6% | 91.7% |
平成10年 | 62.7% | 83.9% | 86.7% |
平成8年 | 60.6% | 90.5% | 89.0% |
平成5年 | 64.9% | 90.4% | 89.7% |
出典:生命保険文化センター|令和元年度生活保障に関する調査|184P
こちらは既婚も含めた男性全体の年齢別の加入率です。
独身女性の生命保険加入状況
ニッセイ基礎研究所「独身女性の生命保険加入実態」によれば、独身女性の生命保険の加入率は以下のとおりです。
20代 | 46.1% |
30代 | 71.6% |
40代 | 84.6% |
年齢と共に加入率は上昇していますが、既婚女性と比較すると低い数値になっています。
既婚の加入率は女性は20代で73.7%、30代で90.2%、40代で92.3%です。
女性の生命保険加入状況
年別の加入状況
令和元年 | 82.9% |
平成28年 | 81.3% |
平成25年 | 81.9% |
平成22年 | 79.5% |
平成19年 | 79.2% |
平成16年 | 76.6% |
平成13年 | 75.6% |
平成10年 | 73.6% |
平成8年 | 74.5% |
平成5年 | 75.2% |
出典:生命保険文化センター|令和元年度生活保障に関する調査|182P
男性全体の加入率の推移が横ばいであるのに対し、女性に関しては平成5年と令和元年を比較して少しずつではありますが、生命保険の加入率が右肩上がりになっています。
年齢別の加入状況
20歳代 | 30歳代 | 40歳代 | |
令和元年 | 59.9% | 82.8% | 89.0% |
平成28年 | 53.2% | 81.3% | 87.1% |
平成25年 | 56.8% | 78.5% | 90.0% |
平成22年 | 52.8% | 79.7% | 88.8% |
平成19年 | 58.1% | 82.1% | 86.5% |
平成16年 | 55.8% | 80.3% | 82.9% |
平成13年 | 59.6% | 74.8% | 82.0% |
平成10年 | 58.9% | 77.3% | 77.9% |
平成8年 | 62.6% | 77.2% | 77.8% |
平成5年 | 67.5% | 73.8% | 78.5% |
出典:生命保険文化センター|令和元年度生活保障に関する調査|184P
20代女性の加入率は右肩下がりになっている一方、30代、40代の場合は逆に加入率は右肩上がりに上がっています。
独身に生命保険はいらない?よくある質問
まとめ
今回は独身の方の生命保険の必要性について、性別・年代別に解説しました。
独身の方の生命保険の加入率は既婚者も含めた全体の平均と比較すると低いものの、女性では右肩上がりに加入率が上がっている実態もあります。
死亡保険以外にもがん保険、就業不能保険などさまざまな保険があるため、ご自身のライフスタイルに合った保険を検討することは独身でも大切になるでしょう。
・本コンテンツは情報の提供を目的としており、保険加入その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。
・本コンテンツは商品の概要を説明しています。
・詳細は「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり/約款」を、通信販売の場合は、「パンフレット」「特に重要な事項のお知らせ/商品概要のご説明/ご契約のしおり抜粋」「ご契約のしおり/約款」を必ずご確認ください。
・弊社は本コンテンツの正確性、確実性、最新性及び完全性等に関して保証するものではございません。
・本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。
・また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります