掛け捨ての医療保険の平均相場は?性別・年代別に徹底解説!
そこで今回は、掛け捨ての医療保険を選ぶ際の注意点やポイントについて解説していきます。各所のデータを見ながら、自分にあった医療保険を検討する際の参考にしてください。
この記事の要点
- 1.掛け捨ての医療保険は、貯蓄型の医療保険に比べて保険料が安いというメリットがあるため、一時的に大きな医療保障を用意したい時に向いています。
- 2.掛け捨ての医療保険を検討する際は、入院給付金日額、1入院あたりの入院給付金の支払期間の2つを意識しましょう。
- 3.医療保険は万が一の時の医療費をまかなう日本の健康保険制度を補うためのものなので、健康保険制度の仕組みを知っておくことも大切です。
- 4.自分に合った掛け捨ての医療保険を選ぶためには、保険相談窓口で専門家に相談してみることがおすすめです。
- 5. 保険相談窓口「ほけんのぜんぶ」では、40社以上の保険商品から専門家があなたにぴったりの保険をご提案します。
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目次
掛け捨ての医療保険とは
医療保険に限らず、民間の生命保険は以下の2つのタイプがあります。
2種類の生命保険
- 貯蓄型…毎月の年齢や加入年数、保険料に応じて解約返戻金というお金が戻ってくる
- 掛け捨て型…解約をしても基本的に解約返戻金はない
掛け捨ての医療保険の種類
こちらも医療保険に限ったことではありませんが、保険は主に以下の2つに分類されます。
保険の種類
- 定期保険
- 終身保険
保険期間が満期を過ぎて、同じ内容を更新する場合は告知をする必要はありませんが、その時の年齢の保険料で更新をする必要があります。
保険期間中に保険料が上昇することはなく、また、保障期間と保険料の払込期間は必ず同じというわけではありません。
ポイント
- 同じ保障内容で比較をすると、一般的には医療保険は定期保険で加入すると保険料は安くなります。
- 次に終身保険のうち、保険料払込期間も終身にした場合、保障は一生涯で、保険料払込期間を前倒しにした場合が保険料は高くなります。
- なお、定期保険と終身保険どちらも基本的な保障内容に変わりはありません。
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掛け捨ての医療保険の平均相場
各保険会社の保険料設定や特約によって保険料が異なってくるため、一概に医療保険の相場を算出することは難しいです。
検討すべきポイント
- 自身にどのような不安があって医療保険に加入したいのか?
- 公的医療保険制度や高額療養費制度をふまえた上でどの程度医療保険でカバーしたいのか など
ここでご紹介する資料を参考に、各社の保険を検討する際の参考にしてください。
医療保険で1日あたりの入院保障額はどれくらい?
生命保険文化センターが行った「生活保障に関する調査」(令和4年度)の調査によると、医療保険の入院給付金日額の平均は以下の表のようになっています。
年度 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
平成22年 | 11,000円 | 9,200円 |
平成25年 | 10,900円 | 9,000円 |
平成28年 | 10,800円 | 9,200円 |
令和元年 | 10,900円 | 9,100円 |
令和4年 | 9,600円 | 8,100円 |
出典:生命保険文化センター「1日あたりの入院保障額はどれくらい?」令和4年度をもとに作成
おおよそ医療保険の入院給付金日額に際立った増減はなく、男性は約11,000円、女性は約9,000円が平均ということがわかります。
1日あたりの入院保障額
男性
女性
実際の1日あたりの自己負担費用はどれくらいか?
また、生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(令和4年度)の調べによると、直近の入院時の自己負担費用は平均で2万700円となっており、内訳は以下のようになっています。
自己負担費用 | 割合 |
---|---|
5,000円未満 | 13.8% |
5,000円~7,000円未満 | 8.8% |
7,000円~10,000円未満 | 11.5% |
10,000円~15,000円未満 | 23.3% |
15,000円~20,000円未満 | 7.9% |
20,000円~30,000円未満 | 16.0% |
30,000円~40,000円未満 | 5.5% |
40,000円以上 | 13.2% |
出典:生命保険文化センター「1日あたりの医療費(自己負担額)はどれくらい?」をもとに作成
また、治療費、食事代や差額ベッド代に加え、交通費(見舞いに来る家族の交通費)、衣類、日用品費などの額も含まれています。
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平均在院日数は32.3日
厚生労働省の「令和2年患者調査」によると、退院患者の平均在院日数は32.3日でした。
疾病の内容によって大きく在院日数は異なりますが、年代別の平均在院日数は以下のようになっています。
年齢層 | 平均在院日数 |
---|---|
0歳~14歳 | 8.9日 |
15歳~34歳 | 12.2日 |
35歳~64歳 | 24.4日 |
65歳以上 | 40.3日 |
75歳以上 | 45.0日 |
高額療養費も含めて検討しよう
基本的に、国民健康保険や大企業の健康保険組合、協会けんぽなどなんらかの健康保険制度に加入をしていれば、負担は以下のとおりとなります。
医療費の負担割合
- 小学校入学前…医療費の2割
- 小学校入学後~69歳…3割
- 70歳~74歳…2割または3割
- 75歳以上…1割または3割
また、月の医療費が一定額を超えた場合は、超えた分を払い戻す高額療養費制度が適用されます。
また、高額療養費制度を利用した際の医療費の自己負担上限額は、収入によって区分が異なります。
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加入期間の総払込保険料での比較を忘れずに
毎月の保険料という点でみると、医療保険は同じ保障内容であれば以下の順で高くなる傾向があります。
- 定期保険
- 終身保険の終身払い
- 終身保険の短期払い(保険料払込期間を前倒しにするケース)
注意点
- しかし、定期保険は満期ごとに保険料が上昇するため、高齢になると極めて保険料が割高になり、医療保険を必要とする限り支払いが終わることはありません。
- また、終身保険の終身払いも生きている限り保険料を払い続けるので長生きをすればずっと保険料を払い続ける必要があります。
その点、終身保険の短期払いは保険料の払い込みは早い段階で終了するので、長生きしても医療保険の保険料が負担になることはありません。
ご自身にとってどちらが適切か判断しかねる際は、無料の保険相談所で専門家に相談することをおすすめします。
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みんなは保険料をいくら払ってる?【性別・年代別】
加入者はそれぞれどれくらい保険料を払っているのか、性別・年代別に見ていきましょう。
男女別年間保険料
まずは、男女別年間保険料を確認していきます。
生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(令和4年度)の調査では、全体の平均保険料は17.9万円で、内訳は、男性は20.6万円、女性は16.0万円が平均的な保険料でした。
保険料の平均額
男性
女性
月額の保険料として換算すると、男性は月1万円~3万円、女性は1万円~2万円が構成比の多くを占めていることになります。
男性 | 女性 | 全体 | |
---|---|---|---|
12万円未満 | 33.0% | 44.1% | 39.5% |
12~24万円未満 | 29.1% | 31.0% | 30.2% |
24~36万円未満 | 15.7% | 11.6% | 13.3% |
36~48万円未満 | 6.2% | 3.1% | 4.4% |
48~60万円未満 | 2.5% | 1.4% | 1.9% |
60万円以上 | 4.5% | 2.4% | 3.3% |
わからない | 8.9% | 6.4% | 7.5% |
保険料平均 | 20.6万円 | 16.0万円 | 17.9万円 |
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出典:生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(令和4年度) P.202
男女別年代別年間保険料
男女別年代別で年間保険料負担をみてみると、各年代ともに男性の方が保険料は高い傾向にあります。
特に20歳から男性の保険料が急激に増え始めます。
ポイント
- 結婚を機に、一家の大黒柱に万が一のことがあった場合の生命保険など、大幅に保険の拡充を検討する時期に差し掛かるためと考えられます。
- また、男女ともに50歳が保険料のピークになっているのは、子どもが独り立ちして教育費の負担がなくなり、個人年金保険など老後に向けて保険の活用を検討し始める時期に差し掛かると推測できます。
年代ごとの年間保険料は以下のとおりです。
年代 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20代 | 11.9万円 | 9.6万円 |
30代 | 19.9万円 | 14.0万円 |
40代 | 22.4万円 | 18.6万円 |
50代 | 25.5万円 | 19.0万円 |
60代 | 21.2万円 | 15.9万円 |
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出典:生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(令和4年度) P.203
掛け捨ての医療保険がおすすめなのはこんな人
掛け捨ての医療保険の最も大きな特徴は、保険料が割安という点です。
その点もふまえて掛け捨ての医療保険が向いていると考えられる人は以下のとおりです。
掛け捨ての医療保険が向いている人
- 教育費や住宅ローンの支払いで支出のピークを迎える時期に急な医療費の負担があるのは避けたい人
- 医療保険はあくまでも万が一の時のものだから月々にかける保険料は極力安く抑えたい人
- 医療費以外の支出を優先したい人
現在販売されている医療保険の主流は掛け捨て型です。
貯蓄型の医療保険もあるにはありますが、掛け捨て型の医療保険が主流である理由は以下の要因が挙げられるでしょう。
注意点
- 貯蓄型の医療保険の解約返戻金は解約をしないと受け取ることができないという特徴があり、解約をすれば、もちろんそれ以降の医療保障はなくなります。
- 年を重ねるごとに病院に行く機会も増え、それに伴い使う可能性が高まるのも医療保険の特徴です。
- 解約返戻金は受け取りたいけれどこれから先は医療費の不安が増し保険をやめられない状態となるため、貯蓄型の医療保険は解約をするタイミングが非常に難しいのです。
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掛け捨ての保険加入におすすめの無料相談所5選
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掛け捨ての医療保険のメリットとデメリット
掛け捨ての医療保険に加入することで得られるメリットとデメリットはどういったものでしょうか。
まずはメリットから見ていきましょう。
掛け捨ての医療保険のメリット
一般的によくいわれる掛け捨ての医療保険のメリットは以下の2つです。
保険料が割安
貯蓄型の保険で受け取れる解約返戻金の原資は、契約者が支払う保険料です。
掛け捨ての医療保険は解約返戻金の分を保険料に反映させる必要がないので、貯蓄型の医療保険よりも保険料が割安になります。
保険の見直しが容易
ポイント
- 日本の医療技術が高度になるにつれ、入院日数が短期化されたり、がんの治療を通院で行えるようになったりするなど私たちを取り巻く医療環境も変化しています。
- その流れに合わせるように、民間の医療保険も日々進化しています。
かつては、5日以上の入院をしなければ保険金が支払われないものや、医療保険やがん保険は通院については支払われないのが通常でした。
医療保険は各保険会社が商品開発競争を今でも行っている分野で、世の中の医療にまつわるニーズに対応した新商品を次々と開発している分野です。
自分にとって魅力のある医療保険が販売された場合、掛け捨ての医療保険であれば、健康状態に変化がなければ従来の保険を解約して、新しい医療保険に乗り換えやすいといえるでしょう。
貯蓄型だと見直ししづらくなる理由
- 貯蓄型の医療保険では、加入直後の解約返戻金が少ない段階では解約をするのがもったいない
- 解約返戻金のピークがもう少しだから解約を躊躇してしまう など
掛け捨ての医療保険のデメリット
掛け捨ての医療保険のデメリットは、解約返戻金がないという点です。
保険料が安いのは魅力的ですが、加入期間中に一度も保険金の支払いを受けなければ全くお金が戻ってこないということです。
掛け捨て型の医療保険も貯蓄型の医療保険もある人にとってはメリットになる項目も、違う人にとってはデメリットになり得ます。
まとめ
掛け捨ての医療保険は、貯蓄型の医療保険に比べて保険料が安いというメリットがあるため、一時的に大きな医療保障を用意したい時に向いています。
掛け捨ての医療保険を検討する際は、入院給付金日額、1入院あたりの入院給付金の支払期間の2つを意識しましょう。
また、医療保険は、万が一の時の医療費をまかなう日本の健康保険制度を補うためのものなので、健康保険制度の仕組みを知っておくことも大切です。
自身の勤務先の健康保険制度や、備えたいリスクによって、掛け捨ての医療保険の内容は人それぞれ異なり、保険料も人それぞれ異なります。
自身にあった掛け捨ての医療保険を選ぶために、今回ご紹介した入院日額や平均在院日数などの資料を参考にしてみてください。
・本コンテンツは情報の提供を目的としており、保険加入その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。
・本コンテンツは商品の概要を説明しています。
・詳細は「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり/約款」を、通信販売の場合は、「パンフレット」「特に重要な事項のお知らせ/商品概要のご説明/ご契約のしおり抜粋」「ご契約のしおり/約款」を必ずご確認ください。
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