持病があっても入りやすい保険は?選び方とデメリットを解説
そこで今回は、持病を持った人でも加入しやすいとされる保険を解説していきます。
この記事の要点
- 1.「引受基準緩和型」「無選択型」であれば持病があっても加入できる可能性があるほか、少額短期保険や条件付きで一般的な医療保険という選択肢もあります。
- 2.しかし、いずれも「保険料が割高になる」「一定期間は保障が手薄」などメリット・デメリットが存在します。
- 3. 保険に加入する際は、保険相談窓口で専門家に相談し、納得したうえで加入することをおすすめします。
- 4. 保険相談窓口「ほけんのぜんぶ」では、40社以上の保険商品から専門家があなたにぴったりの保険をご提案します。
目次
持病があっても申し込みしやすい保険とは
持病がある場合、健康な人と全く同じ条件で保険に加入することは難しいのが現状です。
ここでは持病や既往歴に関係なく加入しやすい保険として、以下の4つを紹介します。
ポイント
- 特別条件付き医療保険
- 引受基準緩和型
- 無選択型
- 少額短期保険
それぞれについて解説します。
そもそも持病とは
「持病があることで保険への加入をちゅうちょしている」という人も多いのではないでしょうか。
ポイント
- 慢性的でなかなか治らない病気
- 長期にわたって治療する必要がある病気
たとえば高血圧・喘息・糖尿病などが一般的に持病と呼ばれています。
注意点
- ただし、保険会社によって定義はまったく異なり、一律に定義づけされているわけではありません。
- 持病の種類次第では、医療保険に加入できるかどうかが変わってきます。
とはいえ、絶対に加入できないと決まっているわけではないため、諦める必要はありません。
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持病があっても申し込みできる主な保険
特別条件付き医療保険
一般的な医療保険では、加入時点で健康状態に関する告知が必要です。
持病があって告知項目で「はい」の回答になる場合は、内容を詳細に記入する必要があります。
本来であれば保険に加入できない場合でも、保険会社から出された特別な条件をクリアできれば医療保険に加入できることもあります。
保険会社が提示する条件として一般的なのが特定部位不担保です。
ポイント
- 特定部位に指定された疾病などによる入院や手術に関しては、医療保険で保障されません。
- これによって持病に関しては一定期間あるいは全期間にわたって保障を受けられませんが、それ以外のケガや病気に関しては保障が可能になります。
引受基準緩和型
3~4つ程度の告知項目になるのが一般的で、告知内容自体も緩く設定されています。
それらの告知に当てはまらなければ加入できるため、通常の医療保険では無理だったとしても加入できる可能性があります。
注意点
- ただし、保険料は一般的な保険に比べて割高です。
- 加入から一定期間内に支払事由に該当した場合は給付金額のうち一定の割合が減額されることもあります。
- 一般的には、契約日から起算して1年以内に保険金を支払う場合、給付される金額は保険金額の約半分に抑えられます。
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無選択型
健康に関する告知がないことで、引受基準緩和型と比較しても加入しやすいのがメリットです。
注意点
- ただし、保険料は引受基準緩和型と比較しても高額になる傾向があります。
- また、90日等の一定期間にわたって保障を受けられない免責期間が設けられていることもデメリットです。
保障面では基本的に他の保険より不利になるため、どうしても他の保険に加入できないというときの最後の手段として理解しておきましょう。
少額短期保険
具体的には、「保険業のうち一定の事業規模の範囲内で保険期間1年以内(損害保険などの第二分野では2年)の保障性商品の引き受けを行う事業」のことを指します。
一般的な保険と違い、以下のように保険金額に上限が設定されています。
1.死亡保険 | 300万円以下 |
2.医療保険 (傷害疾病保険) | 80万円以下 |
3.疾病等を原因とする重度障害保険 | 300万円以下 |
4.傷害を原因とする特定重度障害保険 (※2) | 600万円以下 |
5.傷害死亡保険 | 傷害死亡保険は、300万円以下 (調整規定付き傷害死亡保険の場合は、600万円) |
6.損害保険 | 1,000万円以下 |
7.低発生率保険(※3) | 1,000万円以下 |
保険金額や保険期間に一定の上限がありますが、その代わりユニークな保険が多いのが特徴です。
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※2 傷害を原因とする特定重度障害保険の保険金額について
死亡保険、傷害死亡保険または重度障害保険が同時に付保されている場合には、特定重度障害保険の支払額から死亡保険、傷害死亡保険または重度障害保険の支払額を減額されるものに限ります。
※3 低発生率保険について
低発生率保険とは、損害保険のうち、特に保険事故の発生率が低いと見込まれるものであり、個人の日常生活に伴う損害賠償責任を対象とする保険(自動車の運行に係るものを除く)をいいます。
持病があっても申し込みしやすい保険の選び方
保険期間
医療保険に限った話ではありませんが、保険には保険期間が存在します。
しかし、保険会社や保険商品次第で、この保険期間は大きく異なります。
10年など一定期間で保険期間が満了する商品があれば、保障が一生涯続くタイプもあるのです。
定期タイプの保険
- 一定期間で保険期間が満了する定期タイプの場合、満了後も保険契約を続けるためには更新が必要です。
- 更新時に年齢や保険料率で保険料が決まるため、保険料は少しずつ上がっていきます。
- その代わり、若いときの保険料は割安です。
終身タイプの保険
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加入可能な年齢
あらゆる保険には加入できる年齢に上限があるため、加入を検討している保険が自分の年齢でも加入できるタイプなのかは確認が必要です。
告知の必要性
一般的に保険に加入するときは告知が必要です。
告知は保険に加入する被保険者について以下のような情報を保険会社側に伝えることを指します。
ポイント
- 現在の健康状態
- 職業
- 過去の病歴
- 身体の障害の有無 など
持病がある場合、この告知項目次第で保険に加入できないことがあります。
一方で多くの保険会社では、既往歴があっても保険に加入しやすい引受基準緩和型の保険が用意されています。
しかし、いずれも一般的な保険と比べて保険料が割高なほか、以下で紹介する「支払削減期間」が設定されることが多いことに注意が必要です。
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支払削減期間の有無
保険会社によっては給付金を減額したり、あるいはまったく支払わなかったりする期間が設定されることがあります。それが支払削減期間と呼ばれる期間です。
注意点
保険会社によって削減の割合や期間が異なるため、せっかく加入したのに満足な保険金が受け取れない可能性もあります。
持病があっても申し込みしやすい保険のメリットとデメリット
持病があっても申し込みしやすい保険にはメリットばかりではなく、デメリットもあります。
加入を決める前に、それぞれの保険のメリットと併せてデメリットも理解しておきましょう。
メリット
保険に加入しやすくなる
持病の内容次第では、特定部位不担保つきの医療保険や少額短期保険であっても加入できないことは考えられます。
そんなときに強い味方になるのが引受基準緩和型や無選択型です。
ポイント
- 入院歴や持病のために一般の医療保険に加入できなかった人でも、引受基準緩和型なら加入できる人もいます。
- さらに、無選択型であれば持病・既往歴に関係なく加入できる可能性があります。
- 特定部位不担保で一般の医療保険に加入する場合とは違い、症状が悪化して入院や手術を受けたとしても保険金が支払われる可能性があります。
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デメリット
保険料が割高
持病がある人は、健康な人と比べて病院にかかる可能性は高くなります。
将来悪化するリスクもあるため、一般的な医療保険と比較すれば保険料はどうしても割高になります。
一般の保険でも条件を付ければ加入できることがある
注意点
- すでに紹介した通り、引受基準緩和型などの保険では支払削減期間の存在によって一定期間の保障が減額されます。
- あるいは、まったく支払われないという可能性もあります。
- そのため、必ずしも持病がある人にとって最適解になるわけではありません。
たとえば通常の医療保険でも「保険料を割り増しにする」「特定部位不担保」をつければ加入できることがあります。
その場合、引受基準緩和型や無選択型よりも有利な条件の契約になる場合があるのです。
さらに、特定部位不担保の条件をつけなくても、症状がある程度治癒すれば一般的な保険に加入できる可能性もあります。
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1.保険相談をする場所はどこが良いか
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持病があっても申し込みしやすい保険に加入する際の注意点
これまで紹介した保険であれば、持病があっても保険に申し込みすることが可能です。
ここでは持病があっても申し込みしやすい保険に加入する際の注意点を解説します。
まずは通常の保険に加入できないか検討する
通常の医療保険に加入するとき、告知項目に「はい」がある場合はその内容を詳細に記載する必要があります。
ポイント
- とはいえ「はい」に該当したら絶対に加入できないと決まったわけではありません。
- 保険会社が加入を断る基準を超えていなければ、持病があっても通常の医療保険に加入できる場合もあります。
引受基準緩和型や無選択型の保険は通常の医療保険よりも保険料が割高です。
新しい保険の保障が開始するまでは従来の保険を解約しない
時代とともに新しい保険が誕生しています。より自分に適した保険が見つかった場合は、見直しを随時検討することが大切です。
注意点
- 加入時点で古い保険を解約した場合、もし新しい保険に加入できないことになると加入できる保険が見つかるまで保険なしの状態ということになります。
- また引受基準緩和型や無選択型の場合、一定期間の保障が手薄になることも考えられます。
この場合は本来の保障が開始するまでは従来の保険に加入しておくことで不足分をカバーできます。
貯蓄性は考えない方が良い
引受基準緩和型については基本的には掛け捨てで貯蓄性がありません。
しかし、なかには「健康祝い金」が受け取れるタイプもあります。
注意点
- しかし、一方で掛け捨ての保険よりも保険料が割高になるため、祝い金があるからといって良い保険とはいえません。
- さらに、もし一定期間の入院があったら健康祝い金は受け取れず、割高な保険料を取り戻すことができません。
入院してしまうリスクを考えるのであれば、健康祝い金がついた保険ではなく、貯金+掛け捨ての保険という選択肢もあるでしょう。
無選択型でも絶対に加入できるわけではない
無選択型では告知が必要ないことで、持病や既往歴があっても加入することはできます。ただし、どんな人であっても絶対に加入できるわけではありません。
注意点
- 現在すでに入院している
- 余命宣告を受けている
このようなケースでは加入できないことは覚えておきましょう。
少額短期保険は保険契約者保護機構の補償対象外
少額短期保険は保険業法における「保険契約者保護機構の補償契約」に含まれません。
万が一にも少額短期保険を扱う会社が経営破綻を起こした場合、少額短期保険に関しては保険契約者保護機構による資金援助は受けられないことは知っておく必要があります。
まとめ
今回は、持病があっても加入できる保険の詳細と、メリット・デメリットについて解説しました。
「引受基準緩和型」「無選択型」であれば持病があっても加入できる可能性があるほか、少額短期保険や条件付きで一般的な医療保険という選択肢もあります。
しかし、いずれも「保険料が割高になる」「一定期間は保障が手薄」などメリット・デメリットが存在します。それぞれの保険商品の特徴を把握し、ご自身にあった保険を選んでいきましょう。
・本コンテンツは情報の提供を目的としており、保険加入その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。
・本コンテンツは商品の概要を説明しています。
・詳細は「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり/約款」を、通信販売の場合は、「パンフレット」「特に重要な事項のお知らせ/商品概要のご説明/ご契約のしおり抜粋」「ご契約のしおり/約款」を必ずご確認ください。
・弊社は本コンテンツの正確性、確実性、最新性及び完全性等に関して保証するものではございません。
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