医療保険を解約すべきタイミングは?後悔しないための注意点
怪我や病気に対する備えとして頼もしい「医療保険」ですが、保険料を支払い続ける負担は避けて通れません。
死亡保険(生命保険)と異なり、解約時の返戻金もないため、途中で解約しても旨みが少ないという点も、解約を渋る理由となっているでしょう。
しかし、医療保険は解約するタイミングを見計らうことで、得する可能性も、損する可能性もあります。
今回は、医療保険の解約を後悔しないためにベストなタイミングを解説。解約によるペナルティや具体的な解約方法についてもまとめてご紹介します。
この記事の要点
- 1.医療保険を解約する理由としては「保険料が割高になった」というのが大きいかもしれませんが、解約したあとに再び加入するとなると年齢を重ねた分だけ今までよりも保険料が高くなる可能性があります。
- 2.また、健康状態によっては新しい保険に加入できないこともある点には注意が必要です。
- 3.ライフステージが変わるたびに保険の見直しをし、解約することが本当にベストであるかきちんと見分けることが重要です。
- 4. 保険の見直しをする際は、保険相談窓口で専門家に相談し、納得した上で解約・加入を検討しましょう。
- 5. 保険相談窓口「ほけんのぜんぶ」では、あなたの要望や状況に合わせて、40社以上の保険商品からあなたに最適な保険をご提案します。
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目次
医療保険を解約すべきタイミングは?
医療保険を解約しようとする場合、さまざまな理由があるはずです。
ライフステージが変化したとき
人生には結婚・出産・定年など、さまざまなライフステージが存在します。
そのライフステージのどこに自分たち家族がいるかによって、必要な保障は変わってくるのが一般的です。
ポイント
- 今のステージに必要な分を超えた保障内容の医療保険に加入したままの場合、必要のない過剰な保障のために保険料を支払い続けることになりかねないでしょう。
- 逆に今の医療保険では保障が不足すると感じている場合、せっかく保険料を支払っているのにいざというときの出費をカバーしきれない可能性があります。
ライフステージが変わるたびに保障内容の見直しを行い、必要があれば解約して新しい保険に加入することも検討しましょう。
主なライフステージと医療保険
ライフステージは人によっても異なりますが、主に「就職」「結婚」「出産」「子どもの独立後」「定年退職」などに分かれます。
それぞれのステージにおける医療保険の考え方を見てみましょう。
就職
ポイント
- 大学を卒業して就職したばかりの新社会人の場合、一般的に収入は30代以降と比較して多くありません。
- 病気やケガでの出費があると、家計にとって大きな痛手になりかねないでしょう。
- 一方で年齢が若いため、充実した保障の医療保険を30代以降と比較しても割安な保険料で検討することが可能です。
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結婚
結婚後は共働きの世帯なら自分が働けなくなってもパートナーの収入を頼れますが、働き手が自分だけのケースでは病気やケガで働けないと大きな打撃になってしまいます。
独身時代と比較しても医療保険の必要性は高いため、十分な保障を備えられる商品が向いているといえるでしょう。
出産
出産時は子ども1人につき42万円(産科医療補償制度に加入していない医療機関等で出産した場合は40.4万円)の出産育児一時金を受け取れるため、出産のためだけに高額な医療保険に加入する必要性は低いといえます。
注意点
- ただし、帝王切開など想定外の方法の場合は注意が必要です。
- 自然分娩と違って医療費の自己負担が3割にはなりますが、入院日数が延びることで思わぬ出費になることもあります。
- また、妊婦が医療保険に加入する場合は、出産で万が一のトラブルが発生した場合でも給付金の支払いができない場合があります。
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子どもの独立後
子どもが独立して家を出たあとは、学費や食費にお金がかからなくなります。
両親が現役世代であれば、収入のなかで貯蓄に回せるお金が増える時期でもあるのです。
ポイント
- 一方で年齢とともに病気になるリスクは上がります。
- 保険料が高くてもより保障が手厚い保険を検討するのが一般的です。
定年後
定年を迎えたあとは、一般的に収入が減少することになります。
また、70歳で2割、75歳からは原則1割に医療費の自己負担が軽減されることもあり、これまで高額な医療保険に加入してきた人も解約して保険料が安い保険に切り替えることも視野に入ってきます。
注意点
ただし、年齢を重ねるごとに入院・通院のリスクは上がるほか、収入が一定以上ある場合、自己負担は現役時代と同じ3割のままであることも注意しておく必要があります。
自身の自己負担がどうなるのかを計算し、保険料と保障内容のバランスを考慮する必要があるでしょう。
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収入が下がったとき
これもライフステージに関連した話ですが、働き方が変化すると収入が下がってしまうことがあります。
ポイント
- たとえば退職して正社員からパート社員になった場合や、今まで管理職として働いていた人が役職定年で平社員になる場合などが考えられます。
- 医療保険は万が一に備えるために準備するものではありますが、収入に見合わない保障内容では家計を圧迫し、貯蓄を目減りさせてしまうことも考えられるでしょう。
医療費以外の出費に対応できそうにない場合は収入に合わせて保険の内容を見直し、必要があれば解約するのも1つの選択肢です。
医療保険を解約して後悔するときとはどんなとき?
貯蓄がどんどん目減りするとき
保険に関してはさまざまな意見があり、マネー本の中やSNSで主張されているのを目にします。
ポイント
- 特に医療保険は日本の公的医療保険で医療費の自己負担が3割以下になるうえ、一定以上の金額がかかった場合でも高額療養費によって払い戻しが行われるため「不要論」も根強いのが現状です。
- しかし、万が一大病を患った場合は自己負担が3割になったうえで高額療養費制度の適用があってもまかない切れない場合があります。
医療費は3割負担にはなるものの、働けないことによって収入がなくなるため貯蓄は徐々に目減りしていきます。
生命保険文化センターの「令和4年度 生活保障に関する調査」によれば、調査時において過去5年間に入院した人のうち17.4%が「逸失収入がある」と回答しており、無視できるものではありません。
さらに、逸失収入の金額をまとめると以下のようになります。
逸失収入 | 割合 |
---|---|
5万円未満 | 14.2% |
5~10万円未満 | 25.5% |
10~20万円未満 | 24.8% |
20~30万円未満 | 7.1% |
30~50万円未満 | 13.5% |
50~100万円未満 | 5.7% |
100万円以上 | 9.2% |
出典元:生命保険文化センター|令和4年度 生活保障に関する調査|61Pをもとに作成
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自己負担の大きさを知ったとき
公的な医療保険によって、たしかに自己負担は3割以下になります。
さらに高額療養費を利用できれば、月の負担はおおむね8~9万円に抑えられるでしょう。
生命保険文化センターの「令和4年度 生活保障に関する調査」によれば、調査時において過去5年間に入院した人の自己負担費用は以下のとおりです。
自己負担費用 | 割合 |
---|---|
5万円未満 | 9.4% |
5~10万円未満 | 26.5% |
10~20万円未満 | 33.7% |
20~30万円未満 | 11.5% |
30~50万円未満 | 10.1% |
50~100万円未満 | 5.8% |
100万円以上 | 3.0% |
出典元:生命保険文化センター|令和4年度 生活保障に関する調査|P58をもとに作成
平均では1入院当たり19万8,000円の自己負担が発生していることになります。
注意点
- この金額は治療費に食事代や差額ベッド代を加え、交通費(見舞いに来る家族の交通費も含む)や衣類、日用品費も加えたうえで高額療養費制度を利用できる場合は適用したあとの金額です。
- 高額療養費を使っても、そのほかの自己負担を合わせると20万円前後のお金が必要になることもあるのです。
医療保険を解約して後悔しないために準備すべきこと
今の保障内容や解約返戻金を確認する
解約を検討する場合、まずは解約しようとしている保険の内容を振り返ってみることが大切です。
ポイント
- 保障内容は主契約のほか、特約にどんな内容が含まれているかまで詳細に確認しましょう。
- さらに、解約返戻金についても「今のタイミングで解約したらいくら受け取れるのか」を保険会社に問い合わせて確認することが必要です。
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本当に解約するべきかを考え直す
保険を解約する理由は人によってさまざまですが、本当に解約することがベストな選択なのかはしっかりと考え直す必要があります。
解約による空白期間を作らない
保険を解約した場合、当然のことながら保障は消滅します。
注意点
- 空白期間は文字通り、保険を受け取ることができない期間のことです。保険を解約してから新しい保険に加入するまでに病気になって入院した場合、給付金を受け取ることができなくなります。
- 特に医療保険の一種である「がん保険」の場合、契約から90日間は免責期間とされています。
- この期間にがんと診断された場合は給付金や一時金を受け取ることができなくなるため注意が必要です。
医療保険を解約して新しい医療保険(がん保険)に切り替えるなら、新しい契約がスタートしたことを確認してから解約しましょう。
過去の請求漏れがないかを確認する
解約予定の医療保険に加入している間、入院や手術、通院などの給付金は間違いなく請求しているか見直しましょう。
注意点
入院や手術を受けたのに給付金を請求しないまま解約してしまうと、あとから思い出しても給付金を受け取ることができなくなってしまいます。
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医療保険を解約するとペナルティがある?
ただし、ペナルティではなくても、医療保険の解約によって困ってしまうことはあります。
解約した契約は復活できない
解約したあとで「やっぱり元の保険に入ったままにしておけば良かった…」と考えてしまうこともあるかもしれません。
注意点
しかし、一度解約した保険を同じ条件で再契約することは原則としてできません。
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新しい保険に入れないこともある
解約したあとに新しい保険に加入しようとする場合、改めて告知を行う必要があります。
注意点
- 健康状態によっては加入できる保険が見つからないこともあります。
- 解約するとしても、新しい保険に加入できることが分かるまでは今までの契約は続けておくことが大切です。
特約も一緒に消滅する
当然のことながら、保険を解約した場合は保険に含まれるすべての保障を受けられなくなってしまいます。
ポイント
- 特約はあくまで主契約のオプションとして位置づけられているサブの契約であり、「主契約を解約して特約だけを残しておく」といったことはできません。
- たとえば医療保険にがん特約を付帯させている場合、医療保険を解約するとがん特約も解約になります。
次の保険に加入する前に万が一がんなどの病気になった場合は、自己負担と公的医療保険だけが頼りになります。
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再加入する場合は保険料が上がる
生命保険や医療保険の保険料は、原則として年齢が上がるほど高くなります。
注意点
- 仮に解約返戻金がある医療保険を解約して解約返戻金がない医療保険に見直す場合でも、年齢分だけ保険料は高くなります。
- 表面的には安くなっても、実質的には割高になってしまうこともあるのです。
保障内容や解約返戻金の有無まで、総合的に判断して解約するかどうかを考える必要があるでしょう。
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2.相談担当者が専門知識を有しているか
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- 保険
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- 年金制度
- 家計にかかわる金融
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3.取り扱っている保険会社数の多さ
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まとめ
今回は医療保険の解約を検討するべきタイミングや、解約後に後悔するかもしれないポイントについて詳しく解説しました。
医療保険を解約する理由としては「保険料が割高になった」というのが大きいかもしれませんが、解約したあとに再び同等の保障内容で加入するとなると年齢を重ねた分だけ今までよりも保険料が高くなります。
また、健康状態によっては新しい医療保険に加入できなくなる可能性もある点には注意が必要です。
・本コンテンツは情報の提供を目的としており、保険加入その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。
・本コンテンツは商品の概要を説明しています。
・詳細は「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり/約款」を、通信販売の場合は、「パンフレット」「特に重要な事項のお知らせ/商品概要のご説明/ご契約のしおり抜粋」「ご契約のしおり/約款」を必ずご確認ください。
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