生命保険や医療保険における特約とは?種類やデメリットを解説
特約とは、保険におけるオプションのようなもので、通常よりも保険料を割増に支払うことで、より保障内容を充実させることができます。
保険会社にもよりますが、特約の種類は数多く、本当に必要かどうか考えてから契約しないと、お金の無駄になり兼ねません。
そこで今回の記事では、保険の特約の種類や特約を付加することのメリットとデメリットについて解説します。
この記事の要点
- 1.生命保険契約は、基本契約である「主契約」とオプションとして任意に付加する「特約」の組み合わせです。
- 2.特約を付加することで、主契約の保障内容を充実したり、主契約では保障されないリスクをカバーできたりします。
- 3.特約には「死亡を保障する特約」「入院・手術を保障する特約」などがあります。
- 4. 特約は種類が多く、保険会社によって保障内容も異なるため全てを理解するのは困難なので、専門家に相談することをおすすめします。
- 5. 保険相談窓口 「ほけんのぜんぶ」では、専門家があなたのお悩みや状況に合わせて必要な特約をご提案!相談料は何度でも無料です。
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目次
生命保険における特約とは?
最初に、生命保険における特約とは何かについて確認しましょう。また、特約の特徴について説明しますので生命保険の基礎として覚えておきましょう。
生命保険の特約は主契約にオプションで付加する上乗せ保障
生命保険の基本となる契約は「主契約」と言われており、主契約にオプションとして付加するのが「特約」です。
ポイント
- 特約を付加する目的は、主契約の保障内容を充実したり、主契約では保障されないリスクをカバーしたりすることです。
- 主契約は必ず加入しなければならない生命保険の基本契約ですが、特約は任意で付加できます。
- ただし、保険会社や保険商品によって付加できる特約は限定されます。
また、同じ名前のついた特約でも、保険会社によって保障内容が異なるため注意が必要です。
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生命保険の特約の主な特徴
生命保険の特約の主な特徴は次の通りです。
ポイント
- 主契約にセットで契約しなければならない。特約だけで契約できない
- 特約によっては、加入中に中途付加できるケースもある
- 特約を付加すると特約保険料がかかる
- 保障内容や保障額、保障期間などに一定の制約がある
- 主契約が解約・満了・消滅(※)すると、特約も自動的に解約・満了・消滅する
- 基本的に主契約を残して、特約だけを解約できる
- 主契約と特約の保障期間が異なることもある(主契約が終身、特約が定期など)
- 主契約が更新型の場合、特約も更新型であることが多い
※消滅:契約者が死亡した場合など
主契約のみで生命保険に加入することもできますが、必要に応じて特約を付加することで生命保険の契約件数を減らすことも可能です。
例えば、死亡保険と医療保険の2件に加入する代わりに、医療特約を付加した死亡保険に加入するなどです。
医療保険における特約とは?
医療保険は、病気やケガに備える保険です。保険加入の目的は、医療保険の給付金によって入院や手術、通院の治療などにかかる経済的負担の一部、または全部を賄うことです。
まずは、医療保険のしくみと主契約、特約についての基本的な事項を確認しておきましょう。
主契約と特約
医療保険に限らず、保険契約は主契約と特約で成り立っています。
ポイント
- 主契約は保険に加入する際、必ず必要なもので医療保険のメインとなる保障部分です。
- 一方、特約は主契約に任意で付加できる保障部分で、メインの保障に付けるオプションのようなものです。
主契約と特約の保障内容については会社ごとに異なり、同じ保障がA 社では主契約、B 社では特約になるケースもあります。
医療保険の主契約
医療保険の主契約の保障内容は保険会社によって異なりますが、入院給付金と手術給付金の2つが一般的です。
ポイント
- 入院給付金:入院日数に応じて支給される給付金
- 手術給付金:手術の程度に応じて支給される給付金
入院給付金の保障内容についても保険会社によって様々です。
- 支給開始 :日帰り入院で支給、1泊2日の入院から、入院5日目から、入院20日目から など
- 1入院あたりの支給限度日数:30日、60日、90日、120日 など
- 加入期間通算の支給限度日数:700日、900日、1,000日、1095日 など
- 保障期間 :10年間、15年間、60歳、80歳、終身 など
手術給付金についても保障内容は様々です。
- 手術の種類によって入院給付日額の10倍・20倍・40倍
- 手術の種類に関係なく一定倍率(入院中の手術:20倍、通院での手術:5倍)
- 手術の種類に関係なく一定金額(入院中の手術:10万円、通院での手術:5万円) など
また、主契約から入院一時金や退院給付金、通院給付金などが支給されるケースもあります。
- 入院一時金:入院日数に関係なく入院した場合に支給される一時金(5万円、10万円、20万円 など)
- 退院給付金:入院給付金が支給される入院の後、退院時に支給される一時金(5万円、10万円 など)
- 通院給付金:入院給付金が支給される入院の後、通院日数に応じて支給される給付金
主契約だけでも様々な種類があるため、まず主契約の内容をある程度決めた上で、特約について検討することをおすすめします。
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医療保険の特約の特徴
主契約の保障内容も様々でしたが、特約については更に種類も多く保障内容も多様になります。
ここでは、医療保険の特約の一般的な特徴について紹介します。
医療保険の特約の特徴
- 特約だけで加入することができない(主契約にプラスする形で契約)
- 主契約が満期や解約で消滅すると、特約も同時に消滅する
- 主契約を残して特約だけを解約できる
- 1つの主契約に対して複数の特約を付加できる
- 加入時のみ付加できる特約と中途付加できる特約がある
- 健康状態や年齢によって、主契約に加入できても特約を付加できないケースもある
- 主契約の保障期間とは特約の保障期間が異なるケースもある
保険契約に主契約は必須ですが、特約は必要に応じて自由に選択できるというメリットがあります。
注意点
- ただし、主契約が消滅すると特約も消滅することは覚えておきましょう。
- また、医療保険を検討する際、中途付加できる特約とできない特約は、担当者や約款などで確認しておきましょう。
将来、保障見直しが必要になったとき、特約の中途付加が可能ならば保障見直しの自由度は高くなります。
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生命保険の特約の種類と保障内容
次に、特約の種類について見ていきましょう。
特約の保障範囲は幅広いため、保障内容ごとに特約を分類して説明します。
ポイント
- 死亡を保障する特約
- 不慮の事故による死亡・障害状態を保障する特約
- 入院・手術などを保障する特約
- 特定の病気やケガを保障する特約
死亡を保障する特約
被保険者が死亡した時に保険金の出る主な死亡保障特約は次の通りです。
主契約の死亡保障を上乗せしたり、主契約では保障されない死亡保障をプラスしたりします。
定期保険特約
一定期間の死亡を保障する特約です。
一定期間の保険料が変わらない「全期型」と保険料がアップする「更新型」があります。
収入保障特約(生活保障特約)
一定期間の死亡を保障するという意味では定期保険特約と同様ですが、保険金の受け取り方法が異なります。
収入保障特約は、死亡のとき契約時に定めた保険期間満了時まで年金が支払われます。
不慮の事故による死亡・障害状態を保障する特約
不慮の事故により被保険者が死亡したときに、死亡保険金が上乗せされる特約は次の2つです。
災害割増特約
不慮の事故や特定の感染症で死亡したときに、主契約の死亡保険金に上乗せして「災害死亡保険金」が支払われる特約です。
死亡だけでなく、所定の高度障害状態になった場合にも保険金が支払われます。
傷害特約
災害割増特約と同様、不慮の事故や特定の感染症による死亡や高度障害を保障する特約です。
さらに、不慮の事故で会社所定の障害状態になったときは、障害の程度に応じて「障害給付金」が支払われます。
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入院・手術などを保障する特約
入院や手術をしたときに給付金が支給される特約は次の通りです。
疾病入院特約
疾病入院特約は、病気で入院したときや手術をしたときに給付金が支給される特約です。
主な給付金は、入院日数に応じて支給される入院給付金と、手術の内容に応じて支給される手術給付金です。
災害入院特約
災害入院給付金は、ケガで入院したときや手術をしたときに給付金が支給される特約です。
疾病入院特約と同様に、入院給付金や手術給付金が支給されます。
通院特約
通院特約は、一般的に入院給付金が支給される入院をした後に通院した場合、通院日数に応じて「通院給付金」が支給される特約です。
入院を伴わない通院は保障されません。
チェックポイントは次の通りです。
ポイント
- 保障の対象となる入院:日帰り入院、1泊2日入院、5日以上の入院 など
- 1入院あたりの支給日数:60日限度、120日限度、180日限度、無制限 など
- 通算の支給日数:700日限度、1,000日限度、1,095日限度 など
- 特約の保障期間:定期(10年間・20年間、60歳まで・80歳まで)、終身 など
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特定の病気やケガを保障する特約
特定の病気やケガを保障する特約は次の通りです。
生活習慣病入院特約
生活習慣病で入院・手術をしたときに、入院給付金に上乗せして支給される特約です。
がん入院特約
がんで入院・手術をしたときに、入院給付金に上乗せして支給される特約です。
女性疾病入院特約
女性特有の病気で入院・手術をしたときに、入院給付金に上乗せして支給される特約です。
がん診断一時金特約
がんと診断されたときに、所定の一時金が支給される特約です。
先進医療特約
先進医療を受けたときに、自己負担した技術料と同額保障される特約です。
三大疾病特約
がんと診断された場合や心筋梗塞、脳卒中で所定の状態になったときに、所定の一時金が支給される特約です。
上記以外にも、保険会社によって特徴のある特約が準備されています。
「放射線治療特約」や「がん薬物治療特約」など、がん治療の進展に対応した特約も新たに販売されています。
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その他の特約
上記以外にも次の特約があります。
リビングニーズ特約
「余命が6か月以内」と診断されたときに、死亡保険金の一部または全部を先に受け取れる特約です。
死亡保険金の前払いになるので、追加の保険料は不要です。
保険料払込免除特約
三大疾病(がんや心筋梗塞、脳卒中)になったとき、以後の保険料払い込みが免除になる特約です。
大きな病気で保険料の支払いが困難になった場合に備えられます。
介護保障特約
所定の要介護状態になったときに、一時金や年金が支給される特約です。
要介護の基準は保険会社が独自に設定しますが、公的介護制度の認定基準に連動するものもあります。
ファミリー保障特約
家族が死亡したときに、死亡保険金が支給される特約です。
対象となる家族は配偶者または子どもです。
死亡保障だけでなく入院保障もセットになっているのが一般的です。
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医療保険の特約の種類と保障内容
医療保険の特約は細かく分類すると数十種類にもなり、医療内容の変化や保険会社間の競争によって現在も増え続けています。
本記事では、医療保険の特約を次の通り分類した上で、主な特約の種類と保障内容について紹介します。
ポイント
- 主契約の入院給付金や手術給付金に上乗せする特約
- 特定の病気や治療法に備える特約
- その他の特約
主契約の入院給付金や手術給付金に上乗せする特約
最初に紹介するのが、主契約の入院給付金や手術給付金に上乗せする3つの入院特約です。
生活習慣病入院特約
主契約に上乗せする1つ目の特約は、「生活習慣病入院特約」です。所定の生活習慣病で入院した場合、主契約の入院給付金や手術給付金に上乗せ支給されます。
生活習慣病で手術した場合、手術給付金についても同様の上乗せ支給が一般的です。
生活習慣病の範囲は次の3大生活習慣病が一般的ですが、保険会社によっては5大生活習慣病や7大生活習慣病も対象になります。
ポイント
- 3大生活習慣病:「悪性新生物(がん)」「心疾患」「脳血管疾患」
- 5大生活習慣病:「3大生活習慣病」に加え「糖尿病」「高血圧性疾患」
- 7大生活習慣病:「5大生活習慣病」に加え「肝疾患」「腎疾患」
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がん入院特約
主契約に上乗せする2つ目の特約は、「がん入院特約」です。がんで入院した場合、生活習慣病入院特約と同様、がん入院特約日額が入院給付金に上乗せされます。
がん入院特約の主な特徴は次の通りです。
ポイント
- 一般的に、1入院あたりや通算の支給限度日数は無制限
- 免責期間(契約始期から3か月、6か月など)が設けられている
- 上皮内がんなど対象となる「がんの範囲」は保険会社によって異なる
がん入院特約を付加する場合、免責期間とがんの範囲についてはしっかりと確認しましょう。
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女性疾病入院特約
主契約に上乗せする3つ目の特約は、「女性疾病入院特約」です。
入院給付金や手術給付金に上乗せされるのは、次に挙げる女性特有の病気などで入院した場合です。
ポイント
- 全てのがん(保険会社によっては乳がん、子宮がん、卵巣がんなどに限定)
- 乳腺症や子宮筋腫、子宮内膜症など、子宮・乳房・卵巣に関わる病気
- 流産や妊娠・出産にかかわる合併症 など
上記以外にも保険会社によって、関節リウマチや膀胱炎、甲状腺の病気、貧血などが対象になることもあります。
一般的に出産に関わる入院や手術も上乗せの対象(正常分娩は除く)となるため、20代以上の女性は検討をおすすめします。
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特定の病気や治療法に備える特約
次に紹介するのが、特定の病気や状態になったときや特定の治療法を受けたときに給付金や保険金が支給される特約です。
特定(三大)疾病保障特約
特定(三大)疾病保障特約は、「悪性新生物(がん)」「心疾患」「脳血管疾患」により所定の状態になった場合、一時金(100万円、300万円、500万円など)が支給される特約です。
入院給付金や手術給付金とは別にまとまった給付金を受け取れるため、治療費のほか、入院などによる収入の減少を補うために充当できます。
条件は保険会社によって異なりますが、「心疾患」や「脳血管疾患」による所定の状態とは主に次の通りです。
ポイント
- 心疾患:急性心筋梗塞により60日以上、所定の労働制限が継続したと判断されたとき
- 脳血管疾患:脳卒中により60日以上、所定の後遺症が継続したと判断されたとき
先進医療特約
先進医療特約とは、厚生労働大臣が認める所定の先進医療を受けた場合、先進医療にかかる技術料と同額を限度額内(1,000万円限度、2,000万円限度など)で支給される特約です。
注意点
先進医療の技術料は、公的医療保険が適用されず全額自己負担になる上、数百万円かかるケースもあるなど高額です。
生命保険文化センターの調査によると、主な先進医療の技術料の平均額は次の通りです。
- 陽子線治療:約270万円
- 重粒子線治療:約309万円
- 高周波切除器を用いた子宮腺筋症核出術:約30万円
- 多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術(※):約68万円
※2020年4月1日、先進医療から削除されました。
参考:生命保険文化センター「先進医療とは? どれくらい費用がかかる?」
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介護一時金特約
介護一時金特約とは、要介護状態になったときに一時金(100万円、300万円、500万円など)が支給される特約です。
要介護状態の認定方法は保険会社によって異なりますが、主に次の2つです。
ポイント
- 公的介護保険制度に連動して認定(要介護1以上、2以上など)
- 日常生活における介護の必要度合いや身体の状態などによって保険会社が独自に認定
介護一時金特約を付加するときは、要介護状態の認定方法をしっかりと確認しておきましょう。
その他の特約
これまで説明してきた特約以外にも、医療保険には次のような特約があります。
保険料払込免除特約
保険料払込免除特約とは、「悪性新生物(がん)」「心疾患」「脳卒中」などで所定の状態になったとき、以後の保険料の払込が免除される特約です。
払込免除になる要件は、保険会社によって異なります。
ポイント
- 国民年金法に基づく障害等級1級または2級の状態に該当したとき
- 所定の就労不能状態に該当したとき など
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入院や退院、通院に対する特約
前述の「医療保険の主契約」で解説した入院一時金や退院給付金、通院給付金が、主契約ではなく特約から給付されるケースもあります。
- 入院一時金特約:入院日数に関係なく入院した場合に一時金が支給される特約
- 退院給付金特約:入院給付金が支給される入院の後、退院した場合に一時金が支給される特約
- 通院給付金特約:入院給付金が支給される入院の後、通院日数に応じて給付金が支給される特約
医療保険の特約の最適な決め方
これまで解説した医療保険の特約の特徴や保障内容から、特約の最適な決め方について説明します。
特約の最適な決め方①:どんな保障が必要かを明確にする
最初に、医療保険に加入する目的を明確にしましょう。
ポイント
- 医療保険の主契約によって、基本的な入院・手術に対する備えはできます。
- 主契約だけでは足りない、より手厚い保障が欲しい、などのニーズを満たす特約をピックアップしましょう。
例えば、主契約だけではがんで入院したときの治療費が足りないと感じたら、「がん入院特約」や「特定(三大)疾病保障特約」などが選択肢です。
また、20代や30代の女性で異常妊娠や乳がんなどが気になる人は、「女性疾病入院特約」などを検討してみましょう。
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特約の最適な決め方②:いくらの保障が必要かを決める
付加する特約の種類が決まったら、保障額をいくらにするかを考えましょう。
「生活習慣病入院特約」や「がん入院特約」、「女性疾病入院特約」については、入院日額(5,000円、1万円など)をいくらにするか決めます。
がんで入院したときに1日あたり2万円の入院保障を準備したければ、次の加入の仕方があります。
ポイント
- 主契約1万円+生活習慣病入院特約5,000円+がん入院特約5,000円
- 主契約1万円+生活習慣病入院特約1万円
- 主契約1万円+がん入院特約1万円
2のケースではがんだけではなく「心疾患」「脳卒中」の場合の1万円の上乗せがあります。
3のケースでは「心疾患」「脳卒中」の上乗せはありませんが、がん入院特約の1万円は一般的に支払日数無制限です。
保障額が大きいほど手厚い備えができますが、保険料は高くなります。
特約の最適な決め方③:保障が必要な期間を決める
次に考えるのは、特約の保障期間です。
ポイント
- 保障期間が長いほど保障は手厚くなる代わりに保険料が高くなるため、必要性が薄れたら特約をやめてしまうのも選択肢のひとつです。
- 一生涯必要な特約は終身タイプ、一定年齢になると中途解約する可能性のある特約は定期タイプや更新タイプにするのがおすすめです。
20代から40代ぐらいの人は、将来医療保険に再加入することを前提に、更新タイプの医療保険に加入するのもいいでしょう。
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特約の最適な決め方④:支払い可能な保険料で付加する特約を決定する
医療保険には様々な特約があり、特約名が同じでも保険会社によって保障内容が大きく異なることもあります。
実際に保険料をシミュレーションした上で、支払い可能な保険料で付加する特約を決めましょう。
医療保険に限ったことではありませんが、保障内容と保険料のバランスが重要です。
医療保険の特約を決める際に確認すべきこと
最後に、医療保険の特約を決める際に確認すべき点について紹介します。
①:更新後の保険料を確認しておこう
一つ目の注意点は、医療保険の更新後の保険料です。
ポイント
- 終身タイプの保険料は一生涯変わりませんが、定期タイプの更新型では一定期間(10年、15年など)ごとに保険料がアップします。
- 子供が小さいときに医療保険に加入した場合、子供の教育費や住宅ローンで出費が増える時期に保険料の更新が重なるケースもあります。
更新時に保障内容を下げて保険料を抑えるという方法もありますが、一般的には、年齢が高くなるほど医療保障に対するニーズは高まります。
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②:保障内容の見直しが可能かどうか確認しておこう
40代後半または50代の人が医療保険に加入する場合、将来保障の見直しがないことを前提に終身タイプに入るのがおすすめです。
しかし、若い年代の人はライフステージの変化や医療技術の進歩などによって必要な保障内容は変わってきます。
ポイント
- 解約して新しい医療保険に入り直すという方法もありますが、特約の中途付加が可能であれば、解約することなく保障内容を見直せます。
- 将来の保障見直しに備えて、中途付加できる特約や中途解約できる特約を確認しておきましょう。
③:特約の保障期間を確認しておこう
注意点
- 主契約の保障期間と特約の保障期間は、必ずしも同じとは限りません。
- 終身医療保険では、主契約は終身保障でも特約だけは定期タイプのものもあります。
終身タイプだと勘違いしていた特約が満期になり、期待していた保障がなくなったということのないように保障期間もしっかり見ておきましょう。
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④:他の保険と保障内容が重複しないようにしよう
医療保険には保険料が2,000円ぐらいから加入できるものもあるため、よく検討せずに保険加入している場合もあります。
死亡保障を定期保険などで準備している人の中には、入院保障など本記事で紹介した各種特約にすでに加入している人もいます。
保障内容の重複により保険料を無駄にしないよう、現在加入している保険の内容もチェックしながら特約内容を決定しましょう。
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- お客様満足度95.2%!
取扱保険会社数 | 合計:38社 (生命保険:21社 損害保険:11社 少額短期保険:6社) |
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主要商品 | 学資保険/生命保険/医療保険/がん保険/個人年金保険/介護保険/自動車保険/火災保険/海外旅行保険/ペット保険/自転車保険/損害保険 |
対応地域 | 一部対応できない地域あり |
オンライン保険相談 | 対応可能 |
キャンペーン | あり |
無料保険相談所の選び方
無料の保険相談窓口はショッピングモールやテレビCMで見たことがあれど、実際に利用をしたことがないと、何を基準に窓口を選べば良いのか迷ってしまいますよね。
数ある中からあなたに合った保険相談所を見つけるには、以下の項目をチェックするとよいでしょう。
- 1.相談場所は、自宅(オンラインor電話)か、店舗か、指定した場所か
- 2.相談担当者が専門知識を有しているか
- 3.取り扱っている保険会社数の多さ
1.保険相談をする場所はどこが良いか
新型コロナウイルスの流行をきっかけに、現在では各社がオンラインでの相談を実施しています。リモート業務の前後や休憩時間はもちろんのこと、お休みの時間などさくっと相談できるので大変好評なサービスです。
わざわざ外出するのは控えたいときも、気軽に自宅で相談ができます。
カメラを使用する相談も、電話のみでの相談も実施している会社もあります。まずは利用してみるのもよいかもしれません。
その他にも、よく利用するショッピングモールや駅の近隣にある店舗での相談ができる「店舗型」や、職場や自宅近くのカフェやファミレスで相談ができる「訪問型」もあります。
2.相談担当者が専門知識を有しているか
無料の保険相談窓口は多くありますが、相談に乗ってくれる担当者はどこも同じではないかと思われがちですが、実は、担当者は相談窓口によって異なることはもちろんのこと、店舗によっても異なります。
保険の相談に乗ってくれる担当者全員がFPをはじめとする資格を持っているとは限りません。FPとは、以下のような幅広い知識を持ち合わせている者を指します。
- 保険
- 教育資金
- 年金制度
- 家計にかかわる金融
- 不動産
- 住宅ローン
- 税制など
生命保険への新規加入や見直しも、家計や家族のお金に直結する項目であることから、専門知識を有している担当者のほうが、有益な提案やアドバイスができる可能性が高くなります。
3.取り扱っている保険会社数の多さ
無料の保険相談所のメリットの1つとして、複数の保険会社の商品を比較・検討できるという点が挙げられます。比較できる対象が多いほうが、ご自身や家族により最適な商品が見つかりやすいということに繋がります。
それでもどこにするか迷ったら
どの相談所も、もしも相談に乗ってくれる相談員を代えたい場合は無料で変更することが可能で、違う相談員に再度無料で相談をすることができます。
しかし、できることならば初めから質の良い相談員に担当してもらえると嬉しいですよね。
どの相談所も、担当者はこちらから選ぶことはできないため、まずは相談員が必ずFP資格を所持していると明記している「ほけんのぜんぶ」で相談をすることをおすすめします。
特約を付加するメリット・デメリット
特約には様々な種類がありますが、共通するメリットとデメリットについて見ていきましょう。
特約で保障を備える3つのメリット
特約を付加する主なメリットは次の3つです。
ポイント
- メリット①:保障内容の充実
- メリット②:保険料の節約
- メリット③:必要に応じて中途付加や特約解約できる
それぞれについて見ていきましょう。
メリット①:保障内容の充実
特約を付加するメリットの1つ目は、必要に応じて保障をプラスできることです。
終身保険に保険料の割安な定期保険特約を付加すると、一定の保険料で大きな死亡保障を準備できます。
また、がんが心配な人には、医療保険にがん入院特約や先進医療特約を付加することで、がんに対する保障を手厚くできます。
メリット②:保険料の節約
特約を付加するメリットの2つ目は、保険料を節約できる可能性があることです。
ポイント
- 死亡保険と医療保険の2つに加入する代わりに、入院保障特約を付加して死亡保険に加入するという方法があります。
- 特約のほうが最低保険料や最低入院日額が低いケースもあるので、特約活用で保険料を抑えられるケースもあります。
メリット③:必要に応じて中途付加や特約解約できる
特約を付加するメリットの3つ目は、保険加入中に特約の中途付加や特約解約ができることです。
主契約の内容は継続したまま、必要な特約を中途付加し不要になった特約を解約できるのでニーズに合った保険の見直しができます。
注意点
ただし、保険会社によって中途付加や特約解約ができるケースとできないケースがあるので留意しましょう。
特約で保障を備える3つのデメリット
特約を付加する主なデメリットは次の3つです。
注意点
- デメリット①:主契約がなくなると特約も消滅
- デメリット②:保障内容が制限される
- デメリット③:更新型の場合保険料が高くなる
それぞれについて見ていきましょう。
デメリット①:主契約がなくなると特約も消滅
特約で保障を備えるデメリットの1つ目は、主契約がなくなると特約も消滅してしまうことです。
入院保障の付加された死亡保障に加入していた場合、死亡保障が不要になって保険解約すると入院特約も同時に消滅します。
デメリット②:保障内容が制限される
特約を付加するデメリットの2つ目は、特約の保障内容が制限される可能性があることです。
医療保険と入院特約を比較すると、一般的には入院や手術に対する保障は医療保険のほうが充実しています。
特約のほうが手軽に付加できる反面、保障内容は医療保険よりも制限されます。
デメリット③:更新型の場合保険料が高くなる
特約を付加するデメリットの3つ目は、更新型の場合、更新後に保険料が高くなることです。
主契約が更新型なら、一般的に特約も更新型です。主契約が終身型でも特約は更新型のこともあります。
特約を付加するときの注意点
最後に、特約を付加するときの注意点を紹介します。主に次の3点です。
注意点
- 注意点①:特約の保障内容が適切か
- 注意点②:特約の保障期間が適切か
- 注意点③:他の保険と保障内容が重複していないか
注意点①:特約の保障内容が適切か
注意点の1つ目は、保障内容が適切かどうかです。
たとえば、入院特約は「保障の対象となる入院」「1入院あたりの支給日数」「通算の支給日数」「特約の保障期間」がそれぞれ異なります。
ポイント
- 自分で特約を選択する場合、最低限必要な保障を決めた上で特約の保障内容をパンフレットなどでしっかりと確認しましょう。
- 様々な特約を組み合わせて総合的な保障を準備する場合、保険会社の担当者など専門家に相談することをおすすめします。
注意点②:特約の保障期間が適切か
注意点の2つ目は、保障期間が適切かどうかです。
前述の通り、主契約の保障期間と特約の保障期間は異なることがあります。
入院特約を付加した終身保険で一生涯の保障を準備したつもりが、入院特約だけが途中で満了して再加入が必要になるケースもあります。
ポイント
- 特に、40代または50代以降は、医療保障が終身で保障される特約を選択しましょう。
- また、特約が更新型の場合、保険料がアップしたときの保険料負担に注意しましょう。
注意点③:他の保険と保障内容が重複していないか
注意点の3つ目は、他の保険と保障内容が重複していないかどうかです。
1人で複数の生命保険に加入していると、「入院保障を合計すると1日2万円と過剰になっていた」「先進医療特約に重複加入していた」などの事態が発生します。
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まとめ
生命保険契約は、基本契約である「主契約」とオプションとして任意に付加する「特約」の組み合わせです。
特約を付加することで、主契約の保障内容を充実させたり、主契約では保障されないリスクをカバーしたりできます。
特約には「死亡を保障する特約」「入院・手術を保障する特約」などがありますが、種類が多く保障内容は保険会社によって異なるため全てを理解するのは困難です。
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