
近年では、がんは医療技術の進歩によって入院日数は減少し、治療を継続しながらも仕事をしたり日常生活を送れるようになりました。
反面、従来のがん保険の基本的な保障内容であるがん手術給付金とがん入院給付金という内容だけではカバーしきれない可能性があります。
がん保険の内容も日々変化していることから、これから新しくがん保険に加入する、あるいは見直しをしてがん保険に加入し直す場合は、「いま現在人気が高いがん保険」に加入する必要性が高いです。

この記事の要点
- 1.現在のがん保険で人気なのは、使途が自由ながん診断一時金が受け取れるタイプの商品。
- 2.医療技術の進化によって、今後も新たな技術が健康保険の対象となったり、場合によっては健康保険の対象外になったりすることもある。
- 3.自身にとって必要な保障はもちろんのこと、最新の技術に沿ったがん保険や保障を選ぶことも大切。
この記事は5分程度で読めます。
目次
おすすめのがん保険商品2選
チューリッヒ生命
「終身ガン治療保険プレミアムZ」
チューリッヒ生命の「終身ガン治療保険プレミアムZ」なら、お手頃な保険料で今の時代にぴったりな保障を受けられる!
ここがおすすめ!
- 所定の抗がん剤治療に対して基準給付月額の最大120ヶ月分の長期保障を受けられる!
- 所定の自由診療による抗がん剤治療の給付金を基準給付月額の2倍のⅠ型と、4倍のⅡ型から選択できる!
- これからの医療技術の発達により確立する「新しい治療」にも対応できる!
チューリッヒ生命 「終身ガン治療保険プレミアムZ」保険料例 |
||
年齢 | 男性 | 女性 |
25歳 | 1,360円 | 1,485円 |
30歳 | 1,605円 | 1,710円 |
35歳 | 1,910円 | 1,970円 |
40歳 | 2,335円 | 2,200円 |
50歳 | 3,640円 | 2,630円 |
保険期間・保険料払込期間:終身
[主契約]抗がん剤治療給付金 月額10万円、自由診療抗がん剤治療給付金Ⅰ型 月額20万円[特約]ガン治療特約、悪性新生物保険料払込免除特約(Z03)、ガン通院特約(Z03)日額5,000円
※2022年4月1日現在
アクサダイレクト生命
「がん終身」
商品の特徴
- がんと初めて診断確定されたとき「がん診断給付金」を、がん治療を目的とした入院時には「がん入院給付金」が受け取れて、ダブルで安心!
- 悪性新生物だけでなく、上皮内新生物でも給付金が満額受け取れる!
- 手厚く備えたい場合は必要な分だけ保障を追加できる!
- オプション追加で、がんにならなかった場合、3年ごとに5万円または10万円受け取れる!
アクサダイレクト生命 「がん終身」保険料例 |
||
年齢 | 男性 | 女性 |
20歳 | 595円 | 530円 |
30歳 | 855円 | 720円 |
40歳 | 1,275円 | 955円 |
50歳 | 1,930円 | 1,225円 |
60歳 | 2,880円 | 1,585円 |
保険期間・保険料払込期間:終身
がん入院給付金日額:5,000円
がん診断給付金:50万円
※2022年3月現在
アクサダイレクト生命のホームページに遷移します。
がん保険とは
がん保険とは被保険者ががんに罹患した時に保険金を受け取れる保険を指します。医療保険や三大疾病保障保険と似たような性質を持ちますが、がん保険はがんに特化しているものです。
以下ではがん保険の特徴やその他保険との違いを確認し、がん保険の全体像を説明していきます。現在がん保険の加入を検討している方にとって重要な情報ですので確認してみてください。
がん保険の特徴
がん保険とは、被保険者ががんに罹患した時に保険金を受け取れる保険を指します。契約内容次第ではまとまった保険金が受け取れるのが大きな魅力です。
がん保険はがんに特化している保険のため、保険金額が大きくても保険料は支払えないほど高くはならないことが多いです。もちろん年齢や保険金額に応じて変化しますが、加入しやすい保険と言えます。
保険金の受け取り方 |
・がん診断給付金 ・がん治療給付金 ・がん入院給付金 ・がん手術給付金 ・先進医療保険金 |
がん保険に加入した場合、保険金は最大5つの条件で受け取れるようになります。上記給付金名は保険会社によって異なります。また、契約内容によって支払い事由は異なるため注意しましょう。
がん診断給付金はがんと診断された時にまとまった一時金が受け取れます。近年主流になりつつある一時金での受け取り方で、治療以外にも家族の生活費などもまかなえるのが大きな特徴です。

がん保険や三大疾病保障保険、医療保険の違い
がん保険と似たような保険で「三大疾病保障保険」「医療保険」の2つがあります。これらの保険との違いを理解しておくことでがん保険の重要性を理解できるようになるでしょう。
がん保険 | 三大疾病保障保険 | 医療保険 | |
支払い事由 |
・がんに罹患した時 ・がんの治療が○日継続した時 ・がんが原因で入院・手術を受けるとき ・先進医療を受ける時など |
・三大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中)になった時 ・三大疾病が原因で手術をした時 ・死亡した時など |
・病気やケガで入院・手術を受ける時 ・外来手術を受ける時 ・先進医療を受ける時など |
保険料(がん保険と比較して) | 基準 | 比較的高い | 比較的安い |
保険金 | 数百万〜数千万 | 数百万〜数千万 | 数千円から数十万円 |
三大疾病保障保険はがん保険と同程度の保険金を受け取れますが、保障範囲ががん保険より広くなります。そのため、基本的にがん保険より保険料が高くなる可能性が高いです。
医療保険は3つの保険の中で最も保障の範囲が広いですが、保険金がそこまで大きくないため保険料は比較的低くなる傾向にあります。特約等を追加し、手厚くする場合は保険料はその分高くなります。

近年のがん保険やがん治療の特徴を知ろう
がんを取り巻く時代背景は日々変化しており、その時代変化に合わせるように、がん保険の考え方も変化しています。まずは、がんを取り巻く時代背景の変化について解説します。
がんと共に生きる時代
国立がん研究センターがん情報サービスの2017年度のデータによると、生涯で何らかのがんに罹患する確率は男性で65.5%、女性は50.2%となっています。
<男性のがん罹患率>
<女性のがん罹患率>
また、同機関の調査で、5年相対生存率(2009年~2011年診断例)は男性で62.0%、女性で66.9%という結果があります。
がんの部位、性別によって5年相対生存率にばらつきはあります。
部位別に5年相対生存率が80%を超えるがん
- 男女共通…喉頭がん、皮膚がん、甲状腺がん
- 男性特有…前立腺がん
- 女性特有…乳がん、子宮体がん
部位別で5年相対生存率が30%を切るがん
- 男女共通…胆のう・胆管がん、すい臓がん
- 男性のみ…肺がん
これらのデータから、がんは罹患するとすぐに死に至る病気ではなく、治療を継続しながらも仕事や日常生活ができるものに変わりつつあることが見て取れますね。
入院日数は短縮、通院治療へシフトの傾向
厚生労働省の平成29年患者調査によると、入院日数は平成14年の35.7日から平成29年には17.1日へと大幅に減少しており、また平成29年度のがんによる入院患者数は約100万人に対して、通院は約145万人となっています。
放射線治療や抗がん剤治療が通院でできる昨今では、平均入院日数の短期化が進み、通院で治療を受けながら仕事をしている人の割合が増加傾向にあります。
公的医療対象外の治療による自己負担増
がんの治療方法として、手術・薬物療法(抗がん剤、ホルモン剤など)・放射線治療といういわゆる「三大治療」があります。
また、医療費が一定額を超えた場合、高額療養費制度の対象となるため健康保険が適用となる手術であれば医療費に関してはさほど心配はありません。
しかし、陽子線治療や重粒子線治療といった先進医療に係る費用や一部の抗がん剤、免疫療法などがんの治療方法には、健康保険の対象とならないものもあります。

\相談無料でプレゼントあり/
人気が高いがん保険の特徴
がんを取り巻く状況が時代とともに変化するに伴い、がん保険の内容も従来のがん手術給付金+がん入院給付金に特約を上乗せするという一般的なものに加え、さまざまな特徴ある商品が生まれています。
基本的ながん保険の内容
がん保険は主に以下の内容で構成されており、がん手術給付金とがん入院給付金を基本内容とし、自身が希望する特約を選択して上乗せをして保障内容を拡充しながら自分に合ったがん保険を設計していきます。
がん保障の種類 | がん保障の内容 | |
主契約 | がん手術給付金 | がんの手術にかかった費用を保障します。手術の内容によって、入院給付額に一定の倍率をかけた金額が給付されるのが一般的 |
がん入院給付金 | がんが原因で入院をした場合に入院1日あたり定額を給付 | |
特約 | がん診断給付金 | がんと診断された場合に一時金を支払う |
がん通院給付金 | がんの治療で通院をした場合1日あたり定額を給付 | |
がん先進医療給付金 | がんで先進医療に該当する治療を受けた場合はその費用を給付 | |
その他特約 | 抗がん剤治療を受けた時に一時金を支払う。放射線治療を受けた時に一時金を支払うなど |
診断給付金が何回も受け取れるがん保険
「診断給付金」はがんと診断されたときに受け取れる給付金ですが、がん保険によって「1回のみの受け取り」となるタイプと「何度でも受け取れる」タイプがあります。
なお、2回目以降に受け取る場合、「前回の支給から〇年が経過していること」といった支払い条件が付いているがん保険がありますが、できれば「診断が確定しただけで受け取れる」タイプのものを選ぶことをおすすめします。
通院保障が充実しているがん保険
医療の発展や国の施策などにより、最近は入院ではなく通院によるがん治療がメインにシフトしてきています。
そのため、従来型のがん保険のように入院保障が充実しているタイプよりも、通院保障が充実しているがん保険の方が最近のがん治療の実情に合っているといえます。
また、通院治療がメインになるということは通院期間が長期間に及ぶことも多くなるため、長期間の通院治療に対応できる保障内容のがん保険が人気となっています。

\相談無料でプレゼントあり/
終身タイプのがん保険
がん保険には、一定期間や一定年齢までを保障対象とする「定期タイプ」のがん保険と、一生涯の保障のある「終身タイプ」のがん保険があります。
終身タイプのがん保険の保険料を安くするために、できるだけ若いうちに加入するとその保険料のまま値上がりすることがないので、高齢期の保険料の支払い負担を軽くすることができます。
「上皮内新生物」も保障対象のがん保険
がんには、いわゆる「がん」といわれている「悪性新生物」と、初期がん(軽度ながん)といわれている「上皮内新生物」があります。
上皮内新生物は、悪性新生物と異なり手術をすれば再発や転移の可能性はほぼなく、治療費もそれほど高額にならないことから、保障対象外とするがん保険もあります。

「上皮内新生物は治療費が高くないのであれば保障は必要ないのでは?」と思うかもしれませんが、特に女性には必要な保障です。
つまり、悪性新生物と同様の治療が行われる可能性があるということです。このような理由から、特に女性には上皮内新生物の場合でも十分な保障がついたがん保険が人気です。
保険料が安いがん保険
がん保険だけに限ったことではありませんが、保険料は安ければ安いほど良いという人も多いです。
がん保険で万全ながん保障を付けておきたいというわけではなく、お守り代わりに加入しておく、という人には保険料が安いがん保険が人気です。

\相談無料でプレゼントあり/
おすすめの無料保険相談窓口で最適な保険を選ぼう
各種生命保険に新規で加入したいけれど、自分ではどんな保障が必要か分からず困っていませんか?もしくは、既に加入している各種生命保険が現在のあなたや家族に最適かどうか分からず迷っていませんか?
どの商品が最適か分からない方や、ご自身やご家族にとって今後必要となる保障を手に入れたい方は、一度無料の保険相談所を利用してみることをおすすめします。
- 1.複数の保険会社の商品から比較・検討し、最適な保険を提案してもらえる
- 2.何度相談しても費用がかからないため、納得がいくまで相談ができる
- 3.家計や収支、将来のことも合わせて相談でき
- 4.オンライン相談や店舗に出向く方法、近所のカフェや職場に来てもらうなど相談場所も選択できる
保険相談所もさまざまある中、どこで相談したらいいのかな?と迷われる人へ、無料の保険相談所おすすめ5選をご紹介します!
1.ほけんのぜんぶ
おすすめの保険相談所1つ目は、当社「ほけんのぜんぶ」です。
「ほけんのぜんぶ」のここがおすすめ!
- 取扱保険会社数38社
- 相談員は、FP資格取得率100%(※入社1年以上のプランナー対象)
- オンライン保険相談も可能!
- 訪問エリアは全国対応(※離島以外)
- 保険相談をするだけでプレゼントがもらえる
相談員の質が高く、また無料で保険相談をするだけでプレゼントがもらえるのも嬉しいポイントです。
取扱保険会社数 |
合計:38社 |
主要商品 | 生命保険/医療保険/がん保険/火災保険/学資保険/個人年金保険/旅行保険/ペット保険/就業不能保険/介護保険/自動車保険/その他多数 |
対応地域 | 全国どこでも可能(離島除く) |
オンライン保険相談 | 対応可能 |
キャンペーン | あり |
2.保険マンモス
おすすめの無料保険相談所2つ目は「保険マンモス」です。
保険マンモスのここがおすすめ!
- 相談満足度95%※1
- 保険相談に関する調査で三冠達成!※2
- FPの実務経験が平均5年と豊富で、AFP・CFP・MDRTなどの有資格者も多数在籍!
- 万一失礼な対応やしつこい営業行為があった場合は速やかに担当FPの変更行うイエローカード制度
相談満足度も実績も多くあり、安心して相談ができると定評があります。
取扱保険会社数 |
提携先による |
主要商品 | 生命保険/医療保険/がん保険/火災保険/学資保険/個人年金保険/旅行保険/ペット保険/就業不能保険/介護保険/自動車保険/その他多数 |
対応地域 | 全国どこでも可能(離島除く) |
オンライン保険相談 | 提携先による |
キャンペーン | あり |
保険マンモスでは、無料保険相談後に豪華プレゼントをもらえるキャンペーンを実施中!
※1…保険マンモス株式会社 集計期間 2015年1月~2015年6月、インターネットによるアンケート調査:回答数3,775
※2…日本マーケティングリサーチ機構調べ 調査概要2020年9月期 ブランドのイメージ調査
3.マネードクター
おすすめの無料保険相談所3つ目は「マネードクター」です。
マネードクターのここがおすすめ!
- 取扱保険会社数31社 ※1
- FP資格を保有したプロが全国に1,270人も在籍 ※2
- 相談満足度92.9% ※3
- オンライン相談はネット環境さえあればOK、ほか全国あらゆる場所で相談可能!
- 保険だけでなく家計や資産運用をはじめ大切なお金のこと全般相談できる!
- 保険相談後選んだプレゼントがもらえる!
無料の保険相談窓口としてテレビCMも行っていることからご存じの方も多いマネードクターは、保険のことと同時に他のお金についての悩み事も相談できるため頼りになりることうけあいです。
取扱保険会社数 |
合計:31社 ※1 |
主要商品 | 生命保険/医療保険/がん保険/火災保険/学資保険/個人年金保険/就業不能保険/介護保険/自動車保険/その他多数 |
対応地域 | 全国どこでも可能(離島除く) |
オンライン保険相談 | 対応可能 |
キャンペーン | あり |
マネードクターでは、無料保険相談の予約時にお好きなプレゼントを選択し、相談後にもれなくプレゼントを受け取ることができます!
ただし、プレゼントはこちらのページからの無料保険相談のみ限定となりますのでご注意ください。
※1…2021年10月現在
※2…2020年度実績
※3…2020年12月-2021年4月(マネードクター自社アンケートより)
4.保険市場
おすすめの無料保険相談所4つ目は「保険市場」です。
保険市場のここがおすすめ!
- 取扱保険会は業界最大の84社
- オンラインでの相談が可能
- 業界のなかで老舗
- 東証一部上場企業
取扱保険会社数は国内最大級で、老舗でありながら東証一部上場企業であることで安心感があります。
取扱保険会社数 |
合計:84社 |
主要商品 | 生命保険/死亡保険/医療保険/がん保険/火災保険/地震保険/学資保険/個人年金保険/就業不能保険/介護保険/自動車保険/その他多数 |
対応地域 | 全国どこでも可能(離島除く) |
オンライン保険相談 | 対応可能 |
キャンペーン | なし |
5.保険無料相談ドットコム
おすすめの無料保険相談所5つ目は「保険無料相談ドットコム」です。
保険無料相談ドットコムのここがおすすめ!
- 面談後にもらえるプレゼントキャンペーンの商品が豊富
- 電話やオンラインでの相談が可能
- お客様満足度97.6%!
取扱保険会社数 | 合計:22社 (生命保険:15社 損害保険:7社) |
主要商品 | 学資保険/生命保険/医療保険/がん保険/個人年金保険/介護保険/自動車保険/火災保険/海外旅行保険/ペット保険/自転車保険/損害保険 |
対応地域 | 一部対応できない地域あり |
オンライン保険相談 | 対応可能 |
キャンペーン | あり |
無料保険相談所の選び方
無料の保険相談窓口はショッピングモールやテレビCMで見たことがあれど、実際に利用をしたことがないと、何を基準に窓口を選べば良いのか迷ってしまいますよね。
数ある中からあなたに合った保険相談所を見つけるには、以下の項目をチェックするとよいでしょう。
- 1.相談場所は、自宅(オンラインor電話)か、店舗か、指定した場所か
- 2.相談担当者が専門知識を有しているか
- 3.取り扱っている保険会社数の多さ
1.保険相談をする場所はどこが良いか

2.相談担当者が専門知識を有しているか
無料の保険相談窓口は多くありますが、相談に乗ってくれる担当者はどこも同じではないかと思われがちですが、実は、担当者は相談窓口によって異なることはもちろんのこと、店舗によっても異なります。
保険の相談に乗ってくれる担当者全員がFPをはじめとする資格を持っているとは限りません。FPとは、以下のような幅広い知識を持ち合わせている者を指します。
- 保険
- 教育資金
- 年金制度
- 家計にかかわる金融
- 不動産
- 住宅ローン
- 税制など
生命保険への新規加入や見直しも、家計や家族のお金に直結する項目であることから、専門知識を有している担当者のほうが、有益な提案やアドバイスができる可能性が高くなります。
3.取り扱っている保険会社数の多さ
無料の保険相談所のメリットの1つとして、複数の保険会社の商品を比較・検討できるという点が挙げられます。比較できる対象が多いほうが、ご自身や家族により最適な商品が見つかりやすいということに繋がります。

それでもどこにするか迷ったら
どの相談所も、もしも相談に乗ってくれる相談員を代えたい場合は無料で変更することが可能で、違う相談員に再度無料で相談をすることができます。
しかし、できることならば初めから質の良い相談員に担当してもらえると嬉しいですよね。
どの相談所も、担当者はこちらから選ぶことはできないため、まずは相談員が必ずFP資格を所持していると明記している「ほけんのぜんぶ」で相談をすることをおすすめします。
がんになったらお金はいくら必要になる?
がん保険で十分な保障を付けておくためには、がんに罹患するとどのくらいのお金が必要になるのかを知る必要があります。
では、がん治療に必要な費用について確認していきましょう。
がん治療に必要な費用
がんはさまざまな部位に発生するものですが、その中でも罹患者数の多いがんの平均入院日数と入院費用の平均額を以下にまとめました。
がんの種類 |
平均在院日数 |
入院費用 |
自己負担額(3割) |
胃がん |
19.2日 |
944,056円 |
約283,000円 |
結腸及び直腸がん |
15.7日 |
1,003,152円 |
約310,000円 |
気管支及び肺がん |
16.3日 |
860,261円 |
約258,000円 |
乳がん |
11.5日 |
781,009円 |
約234,000円 |
厚生労働省:平成29年患者調査の概況
公益社団法人 全日本病院協会:診療アウトカム評価事業「医療費(重症度別)」
ご紹介したように、がん治療のために入院すると、80万円から100万円前後といったように高額な入院費用が必要になります。
たとえば上表のそれぞれの入院費用を自己負担割合3割の場合で計算すると、実際に負担する医療費は30万円前後になることがわかります。
とはいえ、一度に30万円の支出となると家計への負担が大きくなり、支払えないという人もいるでしょう。

高額療養費制度の活用
高額療養費制度は、1か月の医療費が「自己負担限度額」よりも超えた場合に、超えた金額分が後日払い戻される制度です。
自己負担限度額は、所得や年齢によって異なりますが、たとえば「標準報酬月額(※)28万〜50万円」の人が1か月に100万円の医療費がかかった場合、自己負担限度額は約9万円程度になります。
ただし、一度立て替え払いをすることが難しい場合は、事前に窓口に「限度額適用認定証」を提示すると自己負担限度額までの支払いをするだけで済みます。
※標準報酬月額:毎月の「健康保険料」、「厚生年金保険料」、「介護保険料」を計算するうえで基準となる金額。原則として4月~6月の3か月間の平均給与額をもとに決定する。
保険適用外の治療を受けた場合の費用
がん治療では、保険が適用される治療だけでなく、保険適用外の先進医療や自由診療による治療を受けるケースもあります。
注意点
しかし、がん保険には先進医療や自由診療を受けた際の治療費の実費分を保障してくれる商品もあるので、治療法の選択肢を狭めたくない人はがん保険で備えておくと安心です。
差額ベッド代や日用品などの費用
がん治療のために入院した場合で、ほかにも保険適用外となるものがあります。
入院時保険適用外となる項目
-
個室や少人数の部屋を希望する場合の差額ベッド代
- 病院の食事の一部
- パジャマなどの身の回り品の購入代金
- お見舞いや付き添いの家族の交通費や食事代など
一つひとつは細かい金額でも、すべてを合計するとまとまった金額になってしまいます。
最適ながん保険を選ぶ5つのポイント
現在、多くの保険会社からさまざまながん保険が販売されています。
たくさんの種類の中から選べるので、ご自身によりマッチしたがん保険を選ぶことができるメリットがある一方、「種類が多すぎて選びきれない」、「選ぶときの基準がわからない」といった悩みを持つこともあります。

1.メインとなる保障を選ぶ
がん保険には、大きく以下の3タイプに分けることができます。
がん保険の種類
- 診断給付金タイプ
- 治療給付金タイプ
- 入院給付金タイプ
診断給付金タイプ
「診断給付金タイプ」は、がんと診断されたときに受け取れる「診断給付金」がメインとなるがん保険です。
診断されてすぐにまとまった給付金が受け取れるので、医療費などの心配をせずに治療に専念できます。
治療給付金タイプ
「治療給付金タイプ」は、がんの三大治療といわれている「手術」や「放射線治療」、「抗がん剤・ホルモン剤治療」を受けたときに、「手術給付金」や「放射線治療給付金」、「抗がん剤・ホルモン剤治療給付金」が受け取れるがん保険です。

入院給付金タイプ
「入院給付金タイプ」は、がん治療のために入院したときに「入院給付金」が受け取れるがん保険です。
注意点
入院日数は、一般的に無制限なので長引く入院に備えることができますが、近年は入院日数が短期化し通院による治療が主流となっているため、十分な保障が得られない可能性があります。
それぞれ特徴が異なりますので、自分がどこに重点的に保障を付けたいかによって選択しなければいけません。

2.保障金額を決める
診断給付金は、50万円から200万円の間に設定することが多いですが、保険料を安くするためには保障金額を安くする必要があります。
また、保障金額と同時に給付条件についても細かく決める必要があります。

さらに、がん保険によっては上皮内新生物の場合は保障対象外になったり、保障対象であっても保障金額が減額される商品もあるため、がんと同様の保障を付けたい場合には保障条件をしっかりと確認しましょう。
3.保障期間を決める
がん保険には、一生涯の保障が得られる「終身型がん保険」と、10年や20年といった一定期間のみを保障する「定期型がん保険」とがあります。
終身型のがん保険
終身型のがん保険は、一度加入すれば生涯保障が続くので、がんリスクが高まる高齢期の備えにも役立ちます。
保険料は定期型と比較して割高ですが、若いうちに加入すれば安く済み、値上がりすることなくそのままの金額なので、高齢になってからの保険料支払い負担が重くならずに済みます。
定期型のがん保険
一方、定期型の保険料は割安ですが、保険期間満了後に更新する際は年齢に応じた保険料に変更されるため、更新のたびに高額になっていきます。
終身型と定期型のいずれかを選ぶことが多いですが、両方を組み合わせて加入する方法もおすすめです。

4.「通院保障」を手厚くする
これまでのがん治療は入院による治療がメインだったため、入院給付金の保障が充実しているがん保険が主流でした。しかし、近年は医療の進歩や国の施策などにより入院日数が短縮化され、通院による治療がメインとなりつつあります。
こういったがん治療の実情に合わせて、がん保険も入院給付金重視タイプのものから通院保障重視タイプの商品へシフトされつつあります。
ポイント
入院に関する費用は、使い道が自由の診断給付金でカバーすることもできますので、通院保障や治療給付金の充実したがん保険を選ぶのもひとつの方法です。
5.先進医療や自由診療への備え
がん治療において、医療の進歩に伴い先進医療や自由診療といった高額な治療を選択できるケースもあります。
注意点
しかし、これらの治療費は公的医療保険の対象外なので全額自己負担になってしまい、高額な費用がかかることがほとんどで、高額療養費制度も利用することができません。
そこで、このような高額な治療費に対応できるように「先進医療特約」や「自由診療特約」を付けておくと、治療にかかった実費分を補償してもらうことができるのです。

人気が高い女性向けがん保険とは
国立がん研究センターがん情報サービス2017年「年齢階級別罹患率」によると、男性がおおよそ50歳を過ぎたあたりからがんの罹患率が急増するのに対し、女性の場合は30歳を過ぎたあたりから徐々に罹患率が高まるという傾向があります。
また、「年齢部位別がん罹患数割合」をみると女性は若いうちから乳がん、子宮頸がん、卵巣がんといった女性特有のがんに罹患する可能性が高いとされています。
女性特有のがんについて
乳がん
乳がんとは、乳腺の組織にできるがんで、主に乳房のしこりによって症状が発覚します。その他、乳房にえくぼやただれができるなどの症状で発覚します。
子宮頸がん
子宮がんとは、子宮体部にできる子宮体がんと、子宮頚部にできる子宮頸がんに分類されます。
子宮がんの主な原因として、ヒトパピローマウイルスによる感染が発生要因として考えられており、おもに性交渉で感染するといわれています。

卵巣がん
卵巣がんとは、卵巣に発生するがんのことで、進行するとおなかの中にがんが広がる腹膜播種(はしゅ)が発生しやすくなります。
自覚症状ほとんどなく、下腹部のしこりやお腹の張りなどの自覚症状が出るころにはすでにがんが進行している可能性があります。
女性は若いうちからがん保険を検討しましょう
女性は、男性よりもがんの罹患率が若いうちから高まるため、男性よりも早めにがんの備えをしておく必要があることがお分かりいただけたと思います。

終身払いのがん保険
女性特有のがんのリスクは50歳~60歳をピークに下がりますが、それ以降は胃がん、大腸がんのリスクが徐々に高まります。
保障も保険料も変わらず一生涯継続する終身タイプのがん保険が人気があります。
女性もがん診断一時金を重視
また、抗がん剤の副作用によりウィッグが必要になったり、女性専用の個室を希望する場合があったりなど、健康保険の対象にならない費用が多くなる傾向がある点に注意が必要です。
ウィッグや個室の費用は、がん保険の手術給付金や、入院給付金ではカバーすることができません。したがって、がんと診断されたら一時金が支給されるがん診断一時金を利用して、健康保険対象外の費用をまかなう必要があります。
支払要件のわかりやすさを重視しがん診断金を主契約とするがん保険も人気があります。

人気が高いがん保険を検討する際の注意点
がん保険を選択する際、ランキングなどを参考に商品を選ぶ前に注意しておくチェックポイントがあります。人気が高いがん保険を検討する際の注意点についてご紹介します。
保険料だけでがん保険を選ばない
がん保険をランキングなどで比較をする場合、単純な保険料だけで比較をしないようにしましょう。比較する商品で保険料に差があるのがなぜかを理解して選択することが必要です。
保険料に差が出るポイントには以下のようなものがあります。
定期保険か終身保険か
がん保険は、保険期間が5年、10年と期間が定まっている定期保険と、保障が一生涯継続してその後の保険料が変わらない終身保険の2つのタイプがあります。
加入する年齢や保険期間にもよりますが、同じ保障内容と同じ年齢で加入をする場合、定期保険が最も安くなります。しかし、定期保険は満期を経過するとその時点での年齢の保険料で更新されます。
がん保険で定期保険を検討する場合は、一定年齢まで払い続けた場合の総払込保険料を終身保険と比較したうえで加入を検討することをおすすめします。
上皮内がんも給付対象か?
主にがん診断給付金が該当しますが、保険金の支払要件の中で比較的軽度な上皮内がんは給付の対象外となっている場合があり、がん診断給付金の要件で上皮内がんも給付対象としないものがあれば当然保険料には差が出てきます。

がん診断給付金は複数回受け取れるか?
がん診断給付金特約は、受け取りが1度限りのものもあれば、受け取ってから一定期間が経過すれば何度でも受け取れるものもあります。
また、がん診断給付金を主契約としているタイプのがん保険も同様の差がありますので必ずチェックをしましょう。
おすすめのがん保険に関するよくある質問
まとめ
医療技術の変化によって入院期間は短縮し通院で行える治療が生まれ、治療をしながらも日常生活や仕事ができるようになりました。
しかし、そのような変化にともなって、従来のがん保険の保障内容では対応できずに、新たにがん診断給付金重視のプランや、先進医療・自由診療も給付対象とする保険が登場するなどがん保険はいまも進化を続けています。
新たな技術や抗がん剤が健康保険の対象になったり、場合によっては健康保険の対象から外れたりすることもあります。
保険料だけで比較をするのではなく、最近のがんを取り巻く時代背景なども踏まえたうえでがん保険を選択するように心がけましょう。

- がん保険の選び方
- がん保険不要論を徹底解説
- がん保険は不要?いらない人はこんな人
- がん保険がもったいないと言われる理由
- がん保険に加入していて助かった!と感じる時とは
- がん保険の加入率
- 安いがん保険の注意点
- ネットで加入できるがん保険のメリットと注意点
- がん保険に入っておけばよかったと後悔する前に
- 女性向けがん保険はおすすめ?
- がん保険は終身か定期どちらがおすすめ?
- 終身がん保険とは
- 貯蓄型がん保険と掛け捨て型の比較
- 掛け捨て型のがん保険の特徴
- 解約返戻金があるがん保険の特徴
- がん保険の診断給付金はいくら必要?
- がん保険の告知とは
- がん保険の免責期間はなぜある?
- がん保険に加入条件はある?
- がん保険は何歳から加入できる?
- がん保険に複数加入するコツや注意点
- 民間のがん保険と共済のがん保険を徹底比較
- がん保険の受取人を本人にするメリットと注意点
- がん保険の見直しの必要性とメリットデメリット
- がんの治療費用はいくらかかる?
- 先進医療とは
- がん保険の先進医療特約とは?必要性
- がんの治療費を負担してくれる高額療養費制度
- がん保険は控除の対象
- 医療保険のがん特約は必要?
- 医療保険やがん保険を解約する前に知っておくべきポイント