積立型の生命保険とは?おすすめな人やメリット・デメリット

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生命保険の中には、万が一のときのための保障だけでなく「お金を貯める」という役割を持つ積立型の生命保険があります。

「貯蓄もできて保障も得られる」と聞くとお得な気がしますが、積立型の生命保険もほかの保険と同様にメリット・デメリットや向き・不向きがあります

今回は積立型の生命保険とは何なのか、掛け捨て型の生命保険との違いどんな人におすすめなのかを詳しく解説します。

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積立型の生命保険を検討中の方は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。
積立型の生命保険とは

この記事の要点

  1. 積立型の生命保険は、なんらかの形で将来必ずお金を受け取ることができる、保障と貯蓄を併せ持った保険です。
  2. 掛け捨て型の生命保険との違いは、保険料と解約返戻金の一部を借りられる契約者貸付制度が利用できる点です。
  3. 積立型の生命保険は、こつこつ貯金をするのが苦手な人や、銀行の金利よりも少しでも有利に貯蓄をしたい人に向いています。
  4. 生命保険選びで悩んでいる方は、無料保険相談窓口「ほけんのぜんぶ」で専門家に相談してみましょう。40社以上の中から、プロがあなたに最適な保険を提案してくれます。

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積立型の生命保険とは?5つの種類を解説

積立型の生命保険とは、払い込んだ保険料の一部が積み立てられ、将来、積み立てたお金を受け取ったり、引き出したりできる保険を指します。

別名「貯蓄型保険」とも呼ばれており、お金を貯めることができる保険といえるでしょう。

どのような形で貯めたお金を受け取れるかによって、いくつかの種類に分けられます。

❶終身保険

定期型と終身型

終身保険とは、生命保険の一種で、被保険者(保険の対象になっている人)が亡くなった場合に死亡保険金が受け取れる保険です。

保険期間(保障期間)には終わりがなく一生涯保障されるのが特徴で、途中で解約すると解約返戻金という形で積み立てたお金が受け取れます。

POINT
死亡保険金か解約返戻金のどちらかは必ず支払われることになる生命保険です。
保障を確保しながら貯蓄することのできる保険といえます。

❷養老保険

養老保険とは、生命保険の一種で、被保険者が亡くなると死亡保険金が支払われます

終身保険と異なる点として、保険期間に限りがある点、そして保険期間が終わる(「満期を迎える」といいます)と、死亡保険金と同額の満期保険金が支払われます

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途中で解約した場合に解約返戻金が受け取れるのは終身保険と同じですが、満期があるためお金を貯めることを主な目的とした保険といえます。

❸学資保険

学資保険とは、子どもの教育資金準備を目的とした保険です。親が契約者になり、大学入学のタイミングなど、子どもの年齢に応じて、決められた時期に学資金や祝い金などの形でお金が受け取れます。

払込期間中に契約者にもしものことがあった場合、以後の保険料の支払いは不要になる一方で、学資金は契約通りに受け取れる払込免除の仕組みがあります。

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学資保険は、親に万が一のことがあっても教育資金を確保できるという点で死亡保障の役割もある保険です。

❹個人年金保険

個人年金保険とは、将来、年金形式でお金を受け取ることができる保険です。年金の受け取り方の違いにより、終身年金・有期年金・確定年金などの種類に分けられます。

また、受け取り方法も年金形式ではなく一括で受け取ることも選択可能です。いずれも、公的年金では不足するぶんを補い、老後の資金を準備するために用いられます。

❺外貨建て保険

外貨建て保険とは、払い込んだ保険料を外貨で運用する保険をいいます。

外貨建て保険という保険の種類があるというより、たとえば「外貨建ての終身保険」や、「外貨建ての個人年金保険」という形で、積立型の保険のなかに、外貨建てのタイプの商品もあると理解するといいでしょう。

POINT
現在は、一般に日本円より外貨のほうが金利が高くなっていますので、ほかの条件が同じなら、外貨建てのほうがよりお金が増えて戻ってくる可能性があります。

半面、為替(日本円と外貨の交換レート)は常に変動しているため、タイミングによっては損をしてしまいます。日本円に換算したときに払い込んだ総額よりも低い額しか受け取れない可能性があります。

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ハイリターンになる可能性もありますが、リスクも高いことから、外貨建て保険の性質を正しく理解して運用できる方におすすめできます。

積立型と掛け捨て型の生命保険の違い

解約時や満期時などに、払い込んだ保険料の一部を受け取ることのできる「積立型」に対して、払い込んだ保険料が戻ってこない生命保険を「掛け捨て型」といいます。

お金が戻ってこないことのほかに、積立型と掛け捨て型でどういったところが違うのでしょうか。それぞれの特徴は以下の通りです。

積立型と掛け捨て型

積立型の特徴 掛け捨て型の特徴
・貯蓄しながら万が一の保障を得られる

・積み立てた保険料からお金を借りられる

・保険料が割高

・保障が一生涯続く

・保険料が割安

・積立型より高額な死亡保障を用意できる

・掛金が戻ってこない

・保障は契約満了まで

ここからは、掛け捨て型との違いを詳しく解説していきます。

保険料は掛け捨て型のほうが安い

一般的に、保障内容などの条件が同じなら、保険料は掛け捨て型のほうが安くなります。積立型の保険は、保険料の一部を積み立て(貯蓄)に回す必要があるので、そのぶん多めにお金が必要だからです。

POINT
積立型の保険料=保障のためのお金+積立のためのお金
掛け捨て型の保険料=保障のためのお金

保険料は加入者の年齢の影響を受けるので、掛け捨て型の保険は若いうちに加入すると保険料がとても安くなることが多いです。

積立型には契約者貸付などのメリットも

契約者貸付制度

一方、積立型は保険料の一部が貯められていきますから、解約したときは解約返戻金が受け取れます。預金のように、保険会社にお金を預けている状態と考えることもでき、このお金を使う仕組みがあるのも、積立型保険の特徴です。

この仕組みを「契約者貸付」といいます。

契約者貸付とは?
解約返戻金の一部を契約者が借りることのできる仕組みです。

通常であれば、あらかじめ決められた形で受け取る場合(学資保険の学資金や、個人年金保険の年金など、受取時期が決まっています)と解約して解約返戻金として受け取る場合のみですが、借りるという形でなら、お金の一部を引き出せるのです。

お金を借りるのですから、利息を付けて返済しなくてはなりませんが、キャッシングやカードローンに比べると低金利になっています。

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契約者貸付を利用すれば急にお金が必要になったときでも手元に現金を用意できます。

積立型は解約せずに保障内容を見直せる

積立型の保険は、貯まっているお金(その時点の解約返戻金相当額)を使って、以後の保険料払い込みをストップし、保障内容を見直すことができます。

POINT
  • 払済保険(はらいずみほけん)…保険料の払込みを中止し、保険期間(保障期間)を変えずに保障金額を減額して契約を続ける
  • 延長保険(えんちょうほけん)…保険料の払込みを中止し、保険金額を変えずに保険期間(保障期間)を短縮して契約を続ける

いずれも、保険料を払い続けることが難しくなったときに、解約せずに保障を確保したい場合に用いられます。

※払済保険・延長保険への変更が可能かどうかは商品によって異なります。

積立型の生命保険のメリット・デメリット

積立型の生命保険は加入したら何かしらの形でお金が返ってきます。しかし「具体的なメリット・デメリットがわからない」という方もいらっしゃるでしょう。

そこで以下では、積立型の生命保険のメリット・デメリットをまとめていきます。加入を検討中の方は参考にしてみてください。

積立型の生命保険のメリット

❶保険料が払い損にならない

積立型の生命保険は、保険料が払い損になりません。なぜなら解約返戻金や満期保険金を設けているからです。

掛け捨ての生命保険の場合、契約期間内に支払い事由に該当しないと、保険料はそのまま無駄になります。しかし、積立型保険の場合は何かしらの形で返ってくるため、払い損の心配がないのです。

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例えば学資保険であれば満期保険金、終身保険であれば解約返戻金が受け取れます。

これは積立型保険ならではの特徴です。払い損が気になる方は、積立型保険を検討すべきでしょう。

❷目的に合わせた資産形成ができる

積立型の生命保険は、目的に合わせて資産形成ができます。なぜなら満期保険金やその他の保険金を受け取れる時期を必要なときに設定できるからです。

例えば学資保険では、最も学費がかかるといわれている大学入学時期に合わせたり、個人年金保険では年金受給開始期の65歳に設定したりできます。

POINT
目的に合わせて貯金することが苦手な方でも、保険料を支払うだけで資産形成できるのです。

❸契約者貸付制度の利用が可能

積立型保険に加入すると、契約者貸付制度を利用できます。そのため「まとまったお金が必要だけど用意できない」というときでも対応できるのです。

契約者貸付制度とは?
指定の保険(積立型保険)に加入している方のみが活用できる制度です。解約返戻金の範囲内で借り入れができ、返済の際は生命保険会社指定の利息と合わせて返済します。

契約者貸付制度を活用すると、解約返戻金の範囲内で借り入れができます。なお、契約してからすぐは解約返戻金が少なく借り入れできない可能性があるため、注意しましょう。

契約者貸付制度を利用するときは解約返戻金の金額を確かめる必要があります。保険会社のマイページや窓口への問い合わせで確認してみてください。

❹支払った保険料総額よりも、受け取る金額が上回る場合がある

積立型保険を活用すると、支払った保険料よりも受け取る金額が上回る場合があります。生命保険会社の資産運用によって、手数料以上の収益が挙げられるからです。

POINT
生命保険会社は契約者から預かった保険料を運用しています。契約期間が長いほど、保険会社に支払った費用よりも大きな収益が期待できるのです。
例えば終身保険や個人年金保険などは、保険料総額以上の保険金を受け取れる可能性があります。契約内容や期間によって変動するため、いつ上回るか契約時の説明で確認しておきましょう。

積立型の生命保険のデメリット

❶掛け捨ての生命保険よりも割高

積立型の生命保険は、掛け捨ての生命保険よりも割高な場合が多くあります。なぜなら貯蓄と保障がセットになっている複雑な保険だからです。

生命保険の保険料は、被保険者(保険をかけられる人)の年齢や生命保険会社にかかる諸費用をベースに算出されます。積立型の生命保険は諸費用が多くかかってしまうため、保険料が高くなるのです。

積立型の生命保険にはどのような諸費用がかかっている?
主にかかっているのは保険料の運用にかかる手数料です。生命保険会社は運営にかかる費用をまかないつつ契約者に保険金を返還するため、受け取った保険料を運用しています。

積立型の生命保険は、貯蓄と保険がセットになった便利な保険です。しかし複雑な分保険料は割高になることを押さえておきましょう。

❷早期解約による元本割れの可能性

積立型の生命保険は、早期解約による元本割れの可能性があります。なぜなら短期間の契約では運用の成果が上がらないからです。

契約者が支払った保険料は、全てが運用に回るわけではありません。保障にかかる費用や生命保険会社の維持費などを差し引いた金額を運用しているのです。

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短期間の運用だと、手数料を差し引いた金額が元本を上回りません。そのため、積立型の生命保険に契約するなら数十年単位の長期契約が前提になるのです。

❸資産運用率が低い

積立型保険は資産運用率の低さがデメリットといえます。主な要因は、保障にも費用がかかっているからです。

例えば終身保険は「死亡保障+貯蓄」、学資保険は「子ども・親の保障+貯蓄」など多くの場合保障がセットになります。資産運用以外にも費用がかかる分、資産運用率が下がってしまうのです。

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とはいえ保障と貯蓄がセットになっているのは生命保険の強みといえます。デメリットを許容できる方は検討しても良いでしょう。

積立型の生命保険がおすすめな人の特徴

それでは、積立型の保険はどういう人に向いているのでしょうか。

ここからは、積立型の保険がどんな人におすすめなのか、特徴を解説していきます。

貯蓄が苦手な人

「お金を貯める」といってまず思い浮かぶのは預貯金ですが、コツコツと銀行預金で積み立てていくのが難しいという人もいるでしょう。

振り込みや入金の手続きが面倒ということもありますし、いつでも引き出せる預金だと、ついお金を下ろしてしまってなかなか貯まりません。

その点、積立型の生命保険であれば以下のような効果が期待できます。

積立型の保険で貯蓄ができる理由
  • 一度契約すれば、口座振替やカード払いで自動的に保険料が払い込まれるため、知らないうちに貯まる仕組みが作れる
  • 引き出すためには解約するしかないため、使い込んでしまうリスクを抑えられる

また、積立型の保険に払い込んだ保険料の一部は、保険会社によって運用されます。現在、銀行の預金商品の金利は非常に低いため、積立型保険のほうが利率は高いです。

つまり、払い込んだ保険料の総額に対して受け取れる金額が増えている割合が預貯金よりも大きく、有利に貯められる可能性があります。

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自分の意志では貯めるのが難しいという人は、積立型の保険を利用して貯めるという方法がおすすめです。

支払った保険料が戻ってこないのが嫌な人

保険に加入するとき、掛け捨て型の保険は「なにか損をしているようで嫌だ」と考える人がいます。掛け捨て型の保険は、保険料がすべて保障準備に使われるため、たしかに、満期金や解約返戻金はありません。

POINT
しかし、払い込んだお金は保障のために使われているのであって、「捨て」ているわけではありません。保険期間中は保障を受けられているのですから、「損をしている」わけではないのです。

それでも、「お金が戻ってくる」ほうが嬉しいと感じてしまうのも理解できる心理です。

掛け捨て型のほうが保険料が安いことはお伝えしたとおりですが、性格的に掛け捨て型になじまないという人は、貯蓄型を選んだほうが気持ちの面では満足度が高いかもしれません。

将来を見据えて貯蓄したい人

将来を見据えて貯蓄したい人は、積立型保険の加入をおすすめします。なぜなら、保険料を支払うだけで将来に向けて積立できるからです。

例えば終身保険であれば、解約返戻金として積み立てた分のお金を受け取れます。また、個人年金保険であれば、積み立てた保険料は年金として受け取れるのです。

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計画的に積み立てる必要がないため、預金や資産運用よりも手軽に将来に備えられるでしょう。

貯蓄と保障をまとめたい人

貯蓄と保障をまとめたい人は、積立型保険の加入をおすすめします。なぜなら積立型保険は貯蓄と保障がセットになっている仕組みだからです。

例えば終身保険は死亡保障と解約返戻金での貯蓄がセットになっています。学資保険では満期保険金での貯蓄と満期保険金分の死亡保障がセットになっている保険がほとんどです。

POINT
貯蓄と保障をセットにすることで、お金の管理もかんたんになります。

ただし、ひとつにまとめることでどっちつかずになってしまう可能性もゼロではありません。加入を検討するときは、将来満足できる金額を受け取れるか確認してみてください。

保険を見直したり加入し直すのが面倒な人

保険を見直したり、加入し直したりすることが面倒な人は、積立型保険の加入をおすすめします。終身型やある目的に向けた保障内容であることがほとんどのため、見直しの必要性が低いからです。

例えば学資保険は「教育資金」、個人年金保険は「60歳以降の年金」のように、加入する目的が明確です。期限も決まっているため、一度加入したら見直す必要性が低くなります。

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「収入が減少して保険料を支払えない」「意向が変わった」などのニーズがない限り、基本的には加入したらそのままです。見直しの可能性は低いといえるでしょう。

積立型の生命保険の最適な選び方

積立型の生命保険が気になっている人の中には「選び方がわからない」という方もいらっしゃるでしょう。積立型保険は掛け捨て型より保険料が高くなる傾向があるため、慎重な判断が求められます。

そこで以下では積立型の生命保険の最適な選び方を解説していきます。積立型の生命保険に興味がある方は参考にしてみてください。

加入目的に合わせて保障内容を選ぶ

まずは加入目的に合わせて必要な保障を見極めていきましょう。前述したように、積立型の生命保険は以下の5種類に分けられます。

積立型の保険の種類

  • 終身保険
  • 養老保険
  • 学資保険
  • 個人年金保険
  • 外貨建て保険

例えば、「死亡保障を用意しながら積み立てていきたい」という方は、終身保険や養老保険を用意すると良いでしょう。一方、「子どもの教育資金を確保したい」と考えている方には、学資保険がぴったりです。

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また、特約や特則の内容も重要です。特約・特則は主契約に追加できるオプションで、保障内容をさらに充実させることができます。

保険会社によって提供される特約・特則の内容は異なるため、自分のニーズに合わせたオプションを選ぶことが大切です。必要に応じて、細かな保障も追加できるため、選択肢をよく確認してみましょう。

注意点

特約・特則は手厚くできる反面、追加しすぎると保険料が割高になってしまう可能性があります。そのため本当に必要な内容のみ加入するようにしましょう。

このように、それぞれのニーズに応じて必要な保障内容を選ぶことが、積立型生命保険をうまく活用するための第一歩となります。

無理なく支払える保険料に設定する

保険金額を決める際に重要なのは、「いくら用意したいか」と「いくらまでなら無理なく支払えるか」という点です。基本的に、保険金額が大きいほど保険料も高額になります。

マガジン編集部

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そのため、保険金額を決めるときは受け取りたい金額だけではなく、支払う保険料にも注目しなければならないのです。
積立型の生命保険は、保障と貯蓄を一つでカバーできる便利な保険ですが、保障内容を手厚くしすぎると保険料が高額になり、家計を圧迫する可能性があります。
したがって、保険金額を設定する際には、必要な保障額と支払える保険料のバランスを考慮し、無理なく支払える範囲に収めることが大切です。

返戻率にも注目する

積立型生命保険を選ぶ際には、返戻率にも注目しましょう。返戻率とは、解約時や満期時に受け取れる金額が、払い込んだ保険料の何%に相当するかを示す指標です。

返戻率が100%以上の場合、将来受け取る金額が払い込んだ保険料より多くなります。一方、返戻率が100%未満の場合は、受け取る金額が支払った保険料の総額を下回ることになります。

返戻率の計算方法

受け取れる保険金の総額 ÷ 支払った保険料の総額 × 100
※計算する際は、死亡保険や高度障害保険金は含めずに、積立部分のみを計算するようにしましょう。

貯蓄性を重視する場合は、返戻率が100%以上の積立型生命保険を選ぶと良いでしょう。しかし、外貨建て保険の場合、返戻率が高くても為替リスクが伴うため、慎重に検討する必要があります。

また、同じ保険商品でも、前納や一時払いで保険料を支払うことで、返戻率が高くなる場合があります。

マガジン編集部

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資金に余裕がある方は、まとめて支払うことを検討してみると良いでしょう。

積立型の生命保険に関するよくある質問

似たような言葉で「貯蓄型保険」がありますが、違いはありますか?
呼び方が違うだけで、紹介している保険に違いはありません。
積立型の保険をおすすめする人の特徴を教えてください。
掛け捨てになることが気になる方や、そもそも貯蓄できない方などにおすすめです。保険に加入すれば何らかの形で保険金を受け取れますよ。詳細についてはこちらからチェック
掛け捨て型保険との違いを教えてください。
積立型保険は掛け捨て型より保障内容が複雑になるため、保険料が割高になります。しかしさまざまな形で保険金を受け取れたり、貯蓄と保険をまとめたりできる利点もあります。詳細についてはこちらからチェック
養老保険と終身保険の違いを教えてください。
保険期間と支払われる保険金の種類にあります。養老保険は保険期間が定められていて、死亡保険金か満期保険金が支払われます。一方終身保険は一生涯の保障で、解約返戻金か死亡保険金が受け取れるのです。
積立型保険で返ってくる金額を増やす方法はありますか?
保険料の支払い回数を少なくしたり、保障機能を少なくするなどの方法があります。できるだけシンプルな内容にすることで返ってくる金額を増やせますよ。
積立型保険の保険金や解約返戻金の受け取りに税金はかかりますか?
積立型保険の保険金や解約返戻金には税金がかかることがあります。保険金を受け取る場合、受け取った金額が一定額以下なら非課税となることがありますが、それ以上の場合は課税されることもあります。解約返戻金の場合、受け取った金額が「一時所得」として扱われ、支払った保険料を差し引いた金額に税金がかかります。

まとめ

今回は積立型と掛け捨て型の生命保険の違い、おすすめな人の特徴、メリット・デメリットについて詳しく解説しました。

積立型の生命保険とは、なんらかの形で将来お金を受け取ることができる、保障と貯蓄を兼ね備えた保険です。

掛け捨て型の生命保険よりも保険料が割高ですが、教育資金や老後資金などまとまったお金を準備したい人には役立つ保険と言えます。

特に「自分でコツコツ貯めていくのが苦手」「投資はできないけれど、少しでも有利にお金を貯めたい」という人に向いているでしょう。

しかし、人によっては大きな保障が必要だったり、掛け捨て型と併用したほうが良かったりするケースもありますので、目的に合った保険を活用することが重要です。

マガジン編集部

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保険選びで迷われている方は、本記事でご紹介した「ほけんのぜんぶ」をはじめとした保険相談窓口で専門家と相談しながら検討することをおすすめしますよ。
監修者の紹介
岡田行史

人材派遣会社17年経営したのち、保険代理店に転身後16年従事、2級FP技能士・トータルライフコンサルタントMDRT成績資格会員2度取得。
ファイナンシャルプランナーとしてライフプランニングや家計診断を通して老後資金の対策、節約術などを提案。
また自らのがん闘病経験をふまえた生きる応援・備えるべき保障の大切さをお伝えしています。

岡田行史のプロフィール情報

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監修者の紹介
恩田雅之

オンダFP事務所代表。CFP証券外務員第2種の資格を保有。初心者向け資産運用に関するセミナーと、投資信託など資産運用を中心とした記事の執筆及びクレジットカードや住宅ローンなどの記事監修を中心に活躍中。セミナーと執筆では初心者の方にもわかりやすい説明を心がけています。

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執筆者の紹介
須山怜央

都内の私立大学を卒業後、日系生命保険会社に就職。主に個人・中小企業の保険営業とマネジメント業務を担当した。
その後、2021年11月にライターとして独立。実務経験を活かし、保険・税金・クレジットカードなど金融ジャンルを中心に記事執筆から編集まで行う。

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編集者の紹介
Abe

ライターとして経験を積んだのち、ほけんのぜんぶマガジンの編集者を担当。保険業界の最新情報をいち早く掴み、読者に役立つ情報をわかりやすく提供することを心がけています。 質の高いコンテンツを通じて、読者が自分に合った保険やサービスを選べるようにサポートしていきます。

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