生命保険の掛け捨て型はおすすめ?貯蓄型との違いやメリット
掛け捨て型の生命保険はなんとなくもったいないと思っている人も、この記事で改めて掛け捨て型を選ぶメリットに気づけるはずですよ。
掛け捨て型の生命保険に関するまとめ
- 掛け捨て型の生命保険は保険料が割安で、保障内容がシンプルな点が魅力。子どもが大きくなるまでや退職するまでなど、一時的に保障を得たい人におすすめです。
- 貯蓄型の生命保険は、満期保険金や解約返戻金を受け取れるので、将来の教育資金や老後資金を保険で準備したい人におすすめです。
- 掛け捨て型と貯蓄型の生命保険、どちらがおすすめなのかは加入者の目的やライフスタイルによって異なります。
- 保険選びで悩んでいる方は、保険相談窓口で専門家に相談してみることをおすすめします。
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目次
生命保険の掛け捨て型と貯蓄型の違いとは?
ひとくちに「保険」といっても、大きく分けて掛け捨て型と貯蓄型(積立型)に大別できます。それぞれの保険の特徴を見ていきましょう。
掛け捨て型とは
保険期間10年での契約であれば、10年後に保険期間満了を迎えます。
掛け捨て型として代表的な保険は以下のとおりです。
掛け捨て型の生命保険
- 定期保険
- 収入保障保険
- 医療保険
- がん保険 など
貯蓄性はないため、老後の資産形成などに利用することはできません。
一方で貯蓄部分に保険を利用しなくても良いことから、同じ保障内容であれば貯蓄型よりも割安な保険料で保障を得られる点がメリットです。
\掛け捨て型と貯蓄型、どっちを選ぶべき?/
掛け捨てはお金を無駄にはしていない
支払った保険料は保険期間中に万が一のことがあった場合に死亡保障、医療保障などを受けるために必要な代金と考えましょう。
貯蓄型(積立型)とは
大きく分けて以下の3つに分かれます。
貯蓄型保険の種類
- 保険期間中に解約することで解約返戻金を受け取れるタイプ
- 保険期間が満了した時に生存していれば満期保険金を受け取れるタイプ
- 一定年齢から年金タイプの給付金を受け取れるタイプ
解約返戻金が受け取れるタイプ
終身保険の保険期間は一生涯で、死亡した場合に保険金を受け取れます。
終身保険の特徴
- 定期保険と違って必ず保険金あるいは解約返戻金の支払いが生じるため、保険会社は保険料の一部を積み立てて運用しています。
- また、貯蓄型の保険では保険料払込期間が60歳などの一定期間までで終了します。
- その時期を超えて契約を続けると、積み立てた保険料が払込合計額よりも増えていくのが特徴です。
上記の特徴から、終身保険は老後に備えて保険でお金を貯めたい人や、遺族にお金を残したい人におすすめです。
満期保険金が受け取れるタイプ
満期保険金を受け取れるタイプは「養老保険」「学資保険」が代表的な商品です。
満期まで生存していれば満期保険金を受け取れるため、退職や子どもの入学といったライフイベントに合わせてまとまったお金を得ることもできます。
編集部
年金で受け取れるタイプ
年金タイプの給付金は個人年金保険が該当します。
保険料という形でお金を積み立てることで、一定の年齢から年金形式で受け取ることができます。
個人年金保険の特徴
- 年金の受け取り方は「確定年金」「有期年金」「終身年金」などいくつかの種類に分かれており、受取期間中に死亡した場合に遺族が受け取れるかなどが変わります。
- さらに個人年金保険は外貨建ての商品を選択することも可能です。その場合、払い込んだ保険料を外貨で運用することになります。
外貨建ては日本円よりも利率が高いことが多く、ほかの条件が同じならお金が増えて戻ってくる可能性があります。
\掛け捨て型と貯蓄型、どっちを選ぶべき?/
掛け捨て型の生命保険のメリット・デメリット
では、掛け捨て型の生命保険のメリットとデメリットはどのような項目が挙げられるのでしょうか。まずはメリットから見ていきましょう。
掛け捨て型の生命保険のメリット
掛け捨て型の生命保険のメリット
- 月額保険料が安い
- 保障内容がシンプル
- 手頃な保険料で大きな保障を得られる
- 保険の見直しがしやすい
月額保険料が安い
掛け捨て型の生命保険は、貯蓄型の生命保険と比較して月額保険料が安いです。
積立部分の保険料の支払いが不要で、保障部分だけの支払いで済みます。
保障内容がシンプル
掛け捨て型の生命保険は、保障期間内に万が一のことがあると医療保障や死亡保障が受けられるシンプルな保障内容です。
また、解約返戻金がないことで、解約して保険を見直しやすい点も掛け捨てのメリットといえます。
手頃な保険料で大きな保障を得られる
低い保険料で高額の死亡保険金を組み合わせられる掛け捨て型の生命保険は、特に若い世代に特にアクセスしやすく、家計に優しい点が魅力です。
万が一のことが合った場合に大きな保障額を得られるため、家族やパートナーを守るために頼れる存在となるでしょう。
保険の見直しがしやすい
掛け捨て型の生命保険は更新時期があるため、個人のライフステージや経済的状況の変化に合わせて、保険の見直しができます。
たとえば、家庭の収入や支出が増減した場合、保険料の見直しや保障額の増減が可能です。また、新たなニーズやライフイベント(結婚、出産、住宅購入など)が生じた場合にも、保険プランを適切にカスタマイズできます。
\掛け捨て型と貯蓄型、どっちを選ぶべき?/
掛け捨て型の生命保険のデメリット
次にデメリットです。
掛け捨て型の生命保険のデメリット
- 解約返戻金がない(保険料が戻ってこない)
- 保障期間が限定的
- 契約者貸付制度を利用できない
解約返戻金がない(保険料が戻ってこない)
すでに解説したとおり、掛け捨て型の生命保険は解約しても解約返戻金を受け取ることはできません。
注意点
- 加入期間中に保険をまったく使わなかった場合でも、支払った保険料は戻ってこないのです。
- また、満期まで保険に加入したとしても養老保険や学資保険のように満期保険金を受け取れるわけでもありません。
保障期間が限定的
掛け捨て型の生命保険は「定期保険」など、生命保険においては一定期間で保障が終了するのが一般的です。
保障期間は一定期間で終了するため、それ以降は契約を更新するか新しい保険に加入し直すことになります。
注意点
- また、保険料は更新や新規加入のタイミングの年齢で計算されます。
- 基本的に年齢を重ねるほど、保険料も割高になっていくため注意が必要です。
契約者貸付制度を利用できない
掛け捨て型の生命保険は保険料の一部が解約返戻金として戻ってこない仕組みであるため、契約者貸付制度の対象となりません。
そのため、突然の医療費や教育費など、急な資金が必要となった場合に資金調達に困る可能性があります。
契約者貸付制度は、一時的な資金が必要な場合に保険契約内の資産を一部借りることができるもので、通常の貯蓄型保険では利用できます。
\掛け捨て型と貯蓄型、どっちを選ぶべき?/
掛け捨て型の生命保険がおすすめな人
掛け捨て型と貯蓄型(積立型)にはそれぞれメリットがあり、どちらの保険が自分に向いているか分からず迷っている人もいるでしょう。
ここからは掛け捨て型の生命保険がおすすめな人の特徴をご紹介していきます。
掛け捨て型の生命保険がおすすめなケース
- 合理的に大きな保障を得たい人
- 死亡以外の病気やケガに備えたい人
- 結婚・出産などを控えている人
合理的に大きな保障を得たい人
掛け捨てと貯蓄型を比較してみると、同じ金額の保険金を設定しても貯蓄型は貯蓄部分に対する保険料があることで保険料が割高です。
ポイント
- 貯蓄でまかなえない経済的なリスクに備えるなら、少ない保険料で大きな保障を得られる掛け捨て型は合理的な商品といえるでしょう。
- また、掛け捨てにして保険料が割安になれば、そのほかの支出にお金を回すことも可能です。
死亡以外の病気やケガに備えたい人
死亡ではなく病気やケガによる入院に備えるなら、死亡保険以外の保険に加入が必要です。
ポイント
病気やケガに備えるなら医療保険、がんに特化した保障を受けるならがん保険に加入することになります。
病気は基本的に年齢を重ねるほど罹患するリスクが高くなることから、生涯加入し続けることになるでしょう。
注意点
- また解約返戻金は文字通り解約しないと受け取ることができません。
- 解約してしまうとそれ以降の医療保障を受けることができなくなる点もネックです。
- 解約して再度同じ保険に加入するとその時の年齢で保険料が再計算されて、原則として保険料が上がってしまいます。
解約返戻金を受け取りたくても、解約するタイミングが非常に難しいのです。
結婚・出産などを控えている人
20~30代で結婚や出産を控えている人の場合、収入に対して出費が多くなりがちです。
保険に回す余剰資金が少ない場合は、保険料が割安な掛け捨て型の生命保険を選択したほうが家計への負担は少ないでしょう。
ポイント
掛け捨て型は貯蓄機能はありませんが、その分だけ十分な死亡保障や医療保障を割安な保険料で効率的に得ることができます。
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貯蓄型の生命保険がおすすめな人の特徴
貯蓄型(積立型)の生命保険のほうがおすすめな人の特徴は、以下のとおりです。
貯蓄型の生命保険がおすすめな人の特徴
- 貯金が苦手でお金を貯められない人
- 子どもの学費を保険で用意したい人
- 老後資金を保険で用意したい人
貯金が苦手でお金を貯められない人
「ついついお金を使ってしまって、口座にお金がないことが多い」という方には、貯蓄型の生命保険が役立つかもしれません。このタイプの保険は、自動引き落としで保険料が支払われるため、自然とお金を貯めることができます。
毎月の生活費に影響を与えずに、コツコツとお金を積み立てることが可能です。普段のお金の使い方に気を使いつつ、将来のために資産を築いていけるのが魅力です。
子どもの学費を保険で用意したい人
貯蓄型の生命保険のなかには、子どもの学費準備のために利用できる保険があります。
子どもの学費準備におすすめの保険
- 学資保険
- 低解約返戻金型終身保険
学資保険
学資保険は「生存保険」に分類される保険です。
満期保険金を受け取ることで、大学の入学費用などに充てることができます。
もし契約者に万が一のことが起こった場合は以降の保険料の払込が免除される一方で、満期保険金や祝い金は予定通りに受け取れます。
低解約返戻金型終身保険
もうひとつの低解約返戻金型終身保険は払込期間中の返戻率が低い(一般的な終身保険の70%程度)代わりに、保険料が割安な終身保険です。
学資保険と比較して以下のような特長があります。
低解約返戻金型終身保険の特徴
- 子どもがいない段階でも将来を見据えて加入できる
- 解約返戻金を受け取るタイミングを任意に変えられる
もし学費保険を解約しなくてもお金を用意できるのであれば、解約せずに継続して加入することで老後資金に回すといった選択ができます。
老後資金を保険で用意したい人
貯蓄の目的が明確で、死亡保障もセットで準備したいのであれば終身保険などの貯蓄型保険も有力です。
代表的な商品は老後資金のための「個人年金保険」です。
ポイント
- 保険に加入して毎月の保険料を支払っていくことで、自然と人生のライフイベントに必要な資金を貯められます。
- ただし、貯蓄型を選択する場合は長期で保険の契約を考える必要があります。
- 保険料払込期間より前に解約すると解約返戻金が払い込んだ保険料を下回る場合があるためです。
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3.取り扱っている保険会社数の多さ
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どの相談所も、担当者はこちらから選ぶことはできないため、まずは相談員が必ずFP資格を所持していると明記している「ほけんのぜんぶ」で相談をすることをおすすめします。
掛け捨て型の生命保険に関するよくある質問
まとめ
今回は生命保険の「掛け捨て型」と「貯蓄型」のメリット・デメリットを比較し、それぞれおすすめな人の特徴について徹底解説しました。
「掛け捨て型は貯蓄性がないからもったいない」とは一概には言えません。若い世代で子育てにお金を使いたいのであれば、月額の保険料が安い掛け捨て型の生命保険がおすすめです。
一方で、老後資金を保険で用意したい人や貯金が苦手な人には貯蓄型の生命保険がおすすめです。
掛け捨て型と貯蓄型の生命保険でどちらが向いているかは、加入者のニーズやライフスタイルによって異なります。
ご自身の老後までのライフスタイルを考えて、最適な保険を選択していきましょう。
都内の私立大学を卒業後、日系生命保険会社に就職。主に個人・中小企業の保険営業とマネジメント業務を担当した。
その後、2021年11月にライターとして独立。実務経験を活かし、保険・税金・クレジットカードなど金融ジャンルを中心に記事執筆から編集まで行う。 ライターとして経験を積んだのち、ほけんのぜんぶマガジンの編集者を担当。保険業界の最新情報をいち早く掴み、読者に役立つ情報をわかりやすく提供することを心がけています。 質の高いコンテンツを通じて、読者が自分に合った保険やサービスを選べるようにサポートしていきます。
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