ドル建て保険とは?メリットやデメリット、活用方法を解説

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ドル建て保険や外貨建て保険に興味があっても、特徴や活用方法がわからないため、加入に踏み切れずにいませんか?

「円安の今、ドル建て保険はやめたほうがいいのだろうか」「ドル建て保険と円建て保険、どちらを選ぶべきだろう」など疑問や不安を抱えている方も多いはずです。

そこで本記事では、ドル建て保険の特徴活用方法円建てと比較したメリット・デメリットなどについて詳しく解説します。

マガジン編集部

この記事を読めば、ご自身に適したドル建て保険の活用方法が分かるはずですよ。

ドル建て保険に関するまとめ

  1. ドル建て保険とは、加入者の支払った保険料が、保険会社によってドルで運用される保険のことです。
  2. ドル建て保険のメリットは、円建てよりも保険料が割安で貯蓄性が高いところです。一方、デメリットは、為替手数料や相場の変動による保険料の増加などがあります。
  3. ドル建て保険は『ある程度資産に余裕がある人』や『投資を目的とした保険商品を契約したい人』におすすめです。
  4. ただし、ドル建て保険は他の保険と比べてリスクがあるため、加入の際は専門家の意見もしっかり聞いた上で検討しましょう。
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ドル建て保険とは?

ドル建て保険とは?
ドル建て保険とは、加入者の支払った保険料が、保険会社によってドルで運用される保険のことです。保険金や解約返戻金もドルで受け取ることがあります。

ドル建て保険とは、主に米ドル建てで運用される保険のことを指し、「外貨建て保険」のひとつです。

マガジン編集部

読者
最近よくドル建て保険の名前を聞くようになりました。

マガジン編集部

確かに今、ドル建て保険は注目を集めています。その理由は、日本の低金利にあります。

注意点

  • 多くの人がご存知の通り、日本は政府による金利政策によって、金利が低い状態になっています。
  • そのため銀行預金の利息や保険の運用益が少なくなっているのです。
そこで日本よりも金利の高い米ドルを活用することで、少ない保険料で多くの保険金を受け取れるドル建て保険が注目されています。

ドル建て保険の仕組み

ドル建て保険の仕組み

ドル建て保険の仕組みをまとめると、次のようになります。

ドル建て保険の仕組み

  1. 円もしくはドルで保険料を支払う
  2. 保険会社が受け取った保険料をドルに交換する(円で受け取った場合)
  3. 保険会社は預かった保険料を、主にアメリカの公社債(国債や社債)を購入して運用する
  4. そこから得られた利益を、円に交換する(しない商品もある)
  5. 保険の加入者に、円もしくはドルで保険金や解約返戻金などを支払う

ドル建て保険のポイントは、主に次の2つです。

ドル建て保険のポイント

  • 円とドルを交換する
  • アメリカの債券を中心に運用する

保険料の支払いや保険金の受け取り時に、円とドルを交換するため、為替相場の影響を受け、金額が変わることがあります。

そして、アメリカの債券を中心に運用しているため、高い金利で運用でき、結果的に円よりも高い運用成果を上げやすいのです。

ドル建て保険の種類

ドル建て保険には、主に次のような種類があります。

ドル建て保険の種類

  • ドル建て終身保険:死亡したとき・所定の高度障害状態になったときに保険金が支払われる保障が一生涯続き、保険金がドルで支払われることもある
  • ドル建て養老保険:死亡保険金と満期保険金が同額の保険で、保険期間中に死亡したとき・所定の高度障害状態になったときに死亡保険金、満期を迎えると満期保険金を、ドル建てで受け取ることがある
  • ドル建て個人年金保険:一定の保険料を支払うことで、年金受給開始から年金形式で保険金を受け取れる保険で、保険金はドルで支払われることもある

ご自身に適した保険を、選んでみましょう。

マガジン編集部

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もしもどのタイプが自身に適切か悩まれたら、「ほけんのぜんぶ」をはじめとする無料の保険相談所で専門家に相談することをおすすめします。

ドル建て保険のメリット

ドル建て保険には、メリット・デメリットの両方があります。まずはメリットから紹介していきます。

❶円建てよりも保険料が割安になりやすい

ドル建て保険は、円建て保険よりも保険料が割安になりやすい特徴があります。これは、アメリカの金利が日本よりも高いためです。

たとえば、両国の長期金利の指標である「10年満期の国債」を比較すると、2023年11月時点で、日本は約0.51%であるのに対し、アメリカは約4.922%となっています。この差により、アメリカの金利が高いことが分かります。

マガジン編集部

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日本の保険会社は加入者から預かった保険料を債券や不動産で運用して、増やす活動をしています。すると当然、金利の高い方が、運用成績がよくなりますよね。

マガジン編集部

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保険会社が得られる利益が増えるため、保険料を割安にできるのですね。

❷円建てよりも貯蓄性が高い

またドル建て保険は、円建て保険に比べて貯蓄性が高いのも特徴です。

その理由は、保険料が安いのと同じ理由で、ドル建ての方が金利が高いためです。

マガジン編集部

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金利が高いと、保険会社が加入者に約束する「予定利率」が高くなります。
予定利率とは?
予定利率とは、保険会社が加入者から受け取った保険料を、運用する際に約束する利率のことです。
予定利率が高いと、保険会社が保険料から多くの運用益を得られることになり、加入者は満額の保障を少ない保険料で受け取れることになるのです。
そのため、ドル建て保険は貯蓄性が高くなります。

❸為替相場によっては利益が大幅に増える可能性がある

ドル建て保険では、保険金を受け取る際、為替相場によって資金が増える可能性があります。

保険金額10万ドルを受け取れる、ドル建て保険を例に考えてみましょう。

ドル円の為替相場が、1ドル=100円のときに受け取れば1,000万円の保険金ですが、1ドル=110円なら1,100万円を受け取れます。

マガジン編集部

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つまり円安が進めば進むほど、ドル建て保険の保険金は増えていくのです。

ドル建て保険のデメリット|やってはいけないと言われる理由

次にドル建て保険のデメリットについて詳しく解説していきます。デメリットを理解することで、やってはいけないと言われる理由がわかるでしょう。

❶為替手数料がかかる

まずドル建て保険は、為替手数料がかかります。

為替手数料とは?

為替手数料とは、円とドルを交換するためにかかる手数料のことです。

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私も海外旅行に行ったときに、何度も為替手数料を支払ったことがあります。

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それは、保険でも同じです。支払った保険料や受け取る保険金は、必ず円からドル、ドルから円に交換されるため、一定の為替手数料がかかり続けます。

為替手数料の負担は保険会社ではなく、加入者が負わなければなりません

❷為替相場によっては保険料が高くなる

為替相場によっては、支払う保険料が高くなる恐れがあります。

例えば、保険料として100ドル支払う必要があるとしましょう。

為替相場が1ドル=100円なら、1万円の支払いですみますが、1ドル=120円なら、1万2,000円を支払わなければなりません。

マガジン編集部

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円安だと、保険料が高くなると理解しておきましょう。

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読者
しかし、保険料は円高だと安くなるのであれば、メリットの裏返しでもありますね。

❸為替相場によっては損失がでる

こちらは、「為替相場によって利益がでる可能性がある」の裏側です。

先ほどの例と同じように、保険金額10万ドルを受け取れる、ドル建て保険を確認しましょう。

ドル円の為替相場が、1ドル=100円のときに受け取れば1,000万円の保険金ですが、1ドル=90円なら900万円しか受け取れません。

マガジン編集部

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つまり円高が進めば進むほど、今度は受け取れる保険金が目減りするのです。
そしてドル建て保険は10年や20年といった長期にわたって加入するのが前提であるため、保険金を受け取る時期の為替相場の予測は不可能です。

ドル建て保険と円建て保険、どちらがおすすめ?

ドル建て保険と円建て保険では、どちらが優れているということはありません

マガジン編集部

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ただ、個人によってどちらがおすすめかは異なりますので、ここではそれぞれについて加入をおすすめする人の特徴をまとめます。

ドル建て保険をおすすめする人

ドル建て保険への加入がおすすめなのは、次のような人です。

資産運用の手段として活用したい人

外貨建て保険は名前は「保険」ですが、実際には「資産運用商品」と考えるべきで、為替リスクや利回り、日本円換算での価値などを常に意識する必要があります。

そのため、金融資産の運用に関する基本的な知識が必要であり、外貨建て保険の特性と留意点を理解している「投資を目的とした保険商品を契約したい人」に向いています。

ドル資産として活用する予定がある人

将来、海外留学や移住を計画している場合、ドル建て保険で得たドル資産は、そのまま現地で直接利用できるため、「ドル→日本円」への両替が不要になります

また、ドル建て保険に加入することで、為替レートの変動による資産減少リスクも軽減できます。

ある程度資金に余裕がある人

円建ての保険にも貯蓄型の商品がありますが、金利が低いため、同じ保険料を払ってもドル建て保険の方が高いリターンを期待できます

ただし、為替相場の変動に左右されるため、相場によっては損失を被るリスクがある点に注意が必要です。一定の現金を確保し、余剰資金を運用しつつ、万が一に備えたい方に向いています。

円建て保険をおすすめする人

円建て保険への加入がおすすめなのは、次のような人です。

元本保証がないと嫌な人

ドル建て保険は、「保険金が減少するのは絶対に嫌だ」という人には適していません。子どもの教育資金や老後の資金をしっかり確保したい人は、元本が保証される円建ての保険のほうが向いているでしょう。

また、投資の必要性を理解していても、為替変動のリスクを避けたい人にもドル建て保険はおすすめできません。

為替手数料など、余計なコストを支払いたくない人

外貨建て保険では、日本円と外貨を交換する際に為替手数料が発生します。例えば、為替相場が1ドル=120円の場合、外貨建て保険の保険料を支払うと、実際には121円支払うことになり、その差額が両替手数料として保険料に加算されます。

また、外貨建て保険の支払いは全て「外貨」で行われるため、日本円で受け取る際にも為替手数料が差し引かれます

これに対し、円建て保険ではこの手数料が発生しません。そのため、外貨建て保険を検討する場合、為替手数料による影響を考慮し、損益判断を行う必要があります。

ドル建て保険の4つの活用方法

ドル建て保険の主な活用方法には、次のようなものがあります。

❶資産運用

ドル建て保険の活用方法の一つが、資産運用です。

マガジン編集部

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ドル建て保険を活用する人の中には、資産運用を目的として加入している人もいます。
というのもドル建て保険は、次の2点から資産運用の手段として魅力的だからです。

ドル建て保険が資産運用の手段として活用される魅力

  • 予定利率が高く、少ない保険料で加入できる
  • 為替差益で保険金が増える可能性がある

「ドル建て保険のメリット」でもお伝えしたように、ドル建て保険は少ない保険料で、多くの保険金を受け取れる可能性があります。

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つまりドル建て保険に加入して、定期的に保険料を支払えば、将来的に資金が増えて戻ってくるかもしれないのですね。

❷老後資金の準備

ドル建て保険は、その貯蓄性の高さから、老後資金の準備のために活用できます。

「ドル建ての終身保険」は、保険期間中に万一の事態があった場合に死亡・高度障害保険金が支払われ、保障は解約しない限り一生涯続きます。死亡保障と資産形成機能を兼ね備えており、解約時には解約返戻金を受け取ることが可能です。

「ドル建て養老保険」は満期保険金が保障されているので、退職時に保険金を受け取れま。為替相場によっては、予想以上の資金を受け取ることも可能です。

❸子どもの教育資金の準備

ドル建て保険は、老後資金に限らず、子どもの教育資金の準備方法としても有効です。

ドル建て保険の子どもの教育資金の準備方法

  • ドル建て個人年金保険の受給開始時期を、子どもの高校や大学などの進学タイミングに合わせる
  • ドル建て終身保険に加入しておき、子どもの成長や進学に合わせて解約し解約返戻金を受け取る
  • ドル建て養老保険に加入して、子どもが高校や大学などに進学するタイミングに満期を合わせて満期保険金を受け取る

マガジン編集部

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もちろん、為替相場によっては、保険金や解約返戻金は多くなることもあるでしょう。

❹万が一の保障

最後は、万が一の保障で、ドル建て保険の主目的といえる活用方法です。

「ドル建て保険の種類」で紹介したように、死亡時や所定の高度障害状態になったとき、年金受給開始時期などに、それぞれの保障にあった保険金を受け取れます。

ドル建て保険に関してよくある質問

なぜ外貨建て保険(ドル建て保険)はやってはいけないと言われるのでしょうか?

為替リスクや為替変動による損失があるためです。
通常、自国通貨ではなく外貨で保険料を支払うことになり、為替相場の変動に左右されます。為替リスクにより、支払う保険料や将来の給付金が変動する可能性もあり、予測困難です。また、外貨建て保険は手数料やコストが高く、通貨の変動に対するリスクを考えると、リスクヘッジの観点からはあまりおすすめできません。

外貨建て保険(ドル建て保険)は円安時に加入しても大丈夫ですか?

円安時には、外貨建て保険の保険料が円換算で高くなり、支払いが負担となる可能性があります。加えて、将来の給付金も為替リスクに晒されるため注意が必要です。外貨建て保険を検討する場合は、将来の為替リスクをよく考え、自身の経済状況やリスク許容度を考慮した上で、適切なタイミングで加入しましょう。

ドル建て保険を途中解約すると税金はどうなりますか?
ドル建て保険を途中解約すると、得た利益に対して所得税がかかる可能性があります。また、保険料を支払った際の為替レートと途中解約時の為替レートの差額が、利益として課税されることがあります。ただし、具体的な税金の詳細は国や地域によって異なり、保険契約の期間や保険会社のポリシーにも影響を受けます。そのため、途中解約の際には税務当局や保険会社に相談し、詳細な情報を確認しましょう。

まとめ

ドル建て保険とは、加入者の支払った保険料が、保険会社によってドルで運用される保険のことです。主に、終身保険・養老保険・個人年金保険の3種類に分けられます。

活用するメリットとしては『運用利回りが高いため、少ない保険料で多くの保険金を受け取れる可能性があること』が挙げられます。

ドル建て保険は資産運用や投資先の選択肢として検討されるのが一般的です。そのため、ある程度資産に余裕がある人や、投資を目的とした保険商品を契約したい人に向いているでしょう。

ただし、ドル建て保険は円安の今、保険料が円換算で高くなり支払いが負担となる可能性があります。将来の給付金も為替リスクに晒されるため注意が必要です。

外貨建て保険を検討する場合は、自身の経済状況やリスク許容度を考慮した上で、適切なタイミングで加入しましょう

マガジン編集部

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岡田行史

人材派遣会社17年経営したのち、保険代理店に転身後16年従事、2級FP技能士・トータルライフコンサルタントMDRT成績資格会員2度取得。
ファイナンシャルプランナーとしてライフプランニングや家計診断を通して老後資金の対策、節約術などを提案。
また自らのがん闘病経験をふまえた生きる応援・備えるべき保障の大切さをお伝えしています。

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恩田雅之

オンダFP事務所代表。CFP証券外務員第2種の資格を保有。初心者向け資産運用に関するセミナーと、投資信託など資産運用を中心とした記事の執筆及びクレジットカードや住宅ローンなどの記事監修を中心に活躍中。セミナーと執筆では初心者の方にもわかりやすい説明を心がけています。

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須山怜央

都内の私立大学を卒業後、日系生命保険会社に就職。主に個人・中小企業の保険営業とマネジメント業務を担当した。
その後、2021年11月にライターとして独立。実務経験を活かし、保険・税金・クレジットカードなど金融ジャンルを中心に記事執筆から編集まで行う。

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Abe

ライターとして経験を積んだのち、ほけんのぜんぶマガジンの編集者を担当。保険業界の最新情報をいち早く掴み、読者に役立つ情報をわかりやすく提供することを心がけています。 質の高いコンテンツを通じて、読者が自分に合った保険やサービスを選べるようにサポートしていきます。

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