生命保険料の平均相場はいくら?年齢・ライフステージ別に解説

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これから生命保険に加入する予定の人も、すでに加入している人も「生命保険料の平均相場はいくらだろうか」「保障額はいくら準備しておくべきだろうか」と気になっているのではないでしょうか。

今回は、生命保険料の平均相場を年齢別ライフステージ別に徹底解説します。また、保険料から考える生命保険選びのポイントについても詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

マガジン編集部

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この記事を読めば、毎月の保険料の目安や平均受取金額など、生命保険の加入や見直し時に役立つ情報をまとめて得られますよ。

この記事の要点

  • 生命保険文化センターの調査によると、生命保険加入者の年間平均支払額は、37万1,000円(月3万916円)です。
  • ただし、あくまでこの金額は全体の平均であり、加入者の年齢やライフスタイルによって保険料の支払額は異なります。
  • 生命保険を選ぶ際は、目的を明確にし、自身の貯蓄額をもとに必要な保障額を計算することが重要です。
  • 自分で最適な保険を選べるか心配な方は、保険相談窓口等で専門家と相談しながら検討することをおすすめします。
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この記事は5分程度で読めます。

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生命保険の平均月額保険料は3万916円

年間いくら払ってる

※個人年金保険を含む
出典:公益財団法人 生命保険文化センター「平成18〜30年・令和3度 生命保険に関する全国実態調査」

2021(令和3)年度 「生命保険に関する全国実態調査」によると、全体の生命保険料の平均は年37万1000円。月額に換算すると、月3万916円です。

「毎月みんなこんなに払っているの?」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、あくまでこの金額は全体の平均です。

保険料の支払額は、加入者の年齢やライフスタイルなどそれぞれの状況によって異なります。

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ここから紹介する年齢・ライフステージ別の平均支払額を参考に、自分に最適な保険料をイメージしてみてください。

生命保険の平均月額保険料【年代別】

まずは生命保険の平均月額保険料を年代別にみていきましょう。生命保険の加入率が高い30代・40代・50代は、さらに詳しく解説しています。

【全年代】生命保険の月額平均保険料

表は横にスライドできます

年代別の月額平均支払額
20代 30代 40代 50代 60代
男性 9,900円 1万6,500円 1万8,600円 2万1,200円 1万7,600円
女性 8,000円 1万1,600円 1万5,500円 1万5,800円 1万3,200円
全体 8,900円 1万4,000円 1万7,000円 1万8,500円 1万5,400円

全体、男女とも概ね、20代の生命保険料は少なめで、年代が上がるごとに月額平均支払額は増加し50代でピークを迎えます

30代から50代にかけて、実際に加入している生命保険の死亡保障額は減少するにもかかわらず、保険料の支払額が増える原因は下記が考えられます。

保険料の支払額が増える要因

  • 年齢が高くなるため保険料も高くなる
  • 高齢になるにしたがって手厚い医療保障を準備するようになる など
※「令和4年度 生活保障に関する調査」の年間保険料を月額換算し100円未満を切り捨てて計算。

30代の月額平均支払額

30代全体の月額平均支払額は1万4,000円です。男性が1万6,500円に対し女性が1万1,600円で、20代と比較して男性の保険料アップが目立ちます。

30代の月額平均支払額の分布

表は横にスライドできます

30代の月額平均支払額の分布
1万円未満 1〜2万円未満 2〜3万円未満 3〜4万円未満 4〜5万円未満 5万円以上
男性 30.5% 32.5% 17.5% 5.0% 1.0% 4.5%
女性 44.6 30.2 14.0 2.2 0.7 1.1

上記の月額平均支払額の分布を見てみると、30代女性の平均支払額は「1万円未満」が44.6%が最多です。一方で、男性の場合は「1万円以上2万円未満」が32.5%と最多で、さらに2万円以上の人が28%もいます。

30代は結婚や子どもができるなどして責任が重くなる人が多い傾向です。

マガジン編集部

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特に、男性は世帯主としてより高額の保険料を支払っていることが考えられます。

40代の月額平均支払額

40代の月額平均支払額は1万7,000円です。男性の平均支払額は1万8,600円、女性は1万5,500円で、男女とも40代よりもやや高くなっています。

40代の月額平均支払額の分布

表は横にスライドできます

40代の月額平均支払額の分布
1万円未満 1〜2万円未満 2〜3万円未満 3〜4万円未満 4〜5万円未満 5万円以上
男性 21.9 33.8 19.1 7.2 2.9 4.3
女性 38.9 31.8 13.4 3.8 2.4 3.3%

上記の月額平均支払額の分布を見てみると、男性は「1万円以上2万円未満」が、女性は「1万円未満」が最も多くなっています。

マガジン編集部

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40代は子どもが進学して学費もかかり、保障が必要な時期が続く人が多いようです。

「令和4年度 生活保障に関する調査」(P141)でも、「死亡時の遺族の生活に対する不安」を感じる人の割合は、40代が最も高くなっています。

【年代別】死亡時の遺族の生活に対する不安意識の詳細
死亡時の遺族の生活に対する不安意識
年代 不安を感じる人の割合
20代 58.4%
30代 72.9%
40代 78.7%
50代 65.6%
60代 56.2%
全体 63.2%

50代の月額平均支払額

50代の月額平均支払額は1万8,500円です。男性が2万1,200円、女性が1万5,800円で、男女とも40代よりもアップして全年代で最高になります。

50代の月額平均支払額の分布

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50代の月額平均支払額の分布
1万円未満 1〜2万円未満 2〜3万円未満 3〜4万円未満 4〜5万円未満 5万円以上
男性 20.6 29.0% 21.8% 9.5 4.2 6.1%
女性 37.1% 32.7% 12.3 4.6 2.3% 3.6%

男性は「1万円以上2万円未満」が、女性は「1万円未満」が最も多くなっています。しかし、40代よりも支払額の分布が高額にシフトしている傾向です。

子どもの独立や住宅ローンの完済などで死亡保障ニーズは下がりますが、逆に「医療保障ニーズが高まる」ことや「高齢になって保険料が高くなる」ことから、高い保険料を払う人の割合が増加していることが予想されます。

要因として、個人年金保険や介護保険・介護特約の加入率が全世代の中で最も高いことも影響していることが考えられそうです。

マガジン編集部

読者
死亡保障や医療保障だけでなく、老後の生活資金や介護が必要になったときの備えも必要な世代なんですね。
個人年金保険と介護保険・介護特約の加入率の詳細

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年代別の個人年金・介護保険加入状況
個人年金保険 介護保険・介護特約
男性 女性 男性 女性
20代 11.5% 9.5% 5.1% 5.2%
30代 23.0% 22.9% 12.0% 9.6%
40代 22.7% 22.7% 10.4% 12.0%
50代 23.7% 25.2% 13.1% 15.4%
60代 19.2% 22.4% 8.5% 9.3%
全体 17.7% 19.8% 9.0% 9.9%

生命保険の平均月額保険料【ライフステージ別】

次に、ライフステージ別に月額保険料がどのように変動するかを見ていきます。ライフステージによって保障の必要性が変わるため、保険料も変動します。

ライフステージ別の月額平均支払額
家族構成 平均月額保険料
未婚 1万3,700円
既婚・子どもなし 1万6,300円
既婚・末子が未就学 1万6,100円
既婚・末子が小学生 1万5,500円
既婚・末子が中、高校生 1万5,800円
既婚・末子が大学生など 1万7,400円
既婚・子ども卒業(未婚) 1万4,700円
既婚・子ども卒業(既婚) 1万3,500円

まず、未婚から既婚に進むと保険料が増加します。これは、既婚者が家計や家族を支えるために、より手厚い保障が必要になるためです。

次に、子どもの有無と進学状況によって保険料がさらに変動します。子どもが未就学から大学生に進学するにつれて、保障内容が手厚くなり、保険料も増加します。

ポイント
特に「末子が大学生」になると、保障額が大きくなり、保険料が一気に上昇します。子どもの年齢が上がることで、親の年齢も高くなるため、この時期に保険料が増えるのは一般的です。

最後に、子どもが卒業後、保険料は減少傾向にあります。子どもが独立することで家庭の支出が軽減され、保険に対するニーズが変化するためです。

マガジン編集部

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このように、ライフステージに応じて保険料は変動し、家族構成や子どもの進学状況が重要な要素となります。

保険料から考える生命保険の賢い選び方

ここまで保険料の平均支払額・受取額を見てきましたが、実際に生命保険を選ぶ際にはどんな点を意識すれば良いのでしょうか?

ここからは、保険料から考える生命保険の選び方をご紹介していきます。

❶貯蓄額をもとに必要な保険金額を考える

万が一のことが起こった場合に、現在の貯蓄額でどれくらい補えるのか考えてみましょう。

もし現在の貯蓄額では足りないと感じるのであれば、不足分を補える保険金額を設定するのが一般的です。

生命保険の種類によっては、万が一の保障を得ながら貯蓄できる保険もあります。貯蓄が苦手な人は、貯蓄機能をもった生命保険を検討するのも良いでしょう。

❷生命保険に加入する目的を優先しよう

保険料を重視することも大切ですが、せっかく保険料の安い生命保険を選んでも、本当に必要なときに使えなければ意味がありません。

ポイント
生命保険に加入する際は「何に対して、いつまでに・いくら備えたいのか」という点を優先しましょう。

あくまで保険に加入することは「働けなくなったときに生活できる保障を確保したい」「将来の老後資金を準備したい」といった目的を達成するための手段なのです。

マガジン編集部

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“どの保険が買えるのか”ではなく、”どの保障が買えるのか”という点に着目して選ぶことが重要です。

❸毎月の保険料の目安は手取り年収の5~7%

毎月の保険料は手取り年収の5〜7%程度に抑えるようにしましょう。

例えば、年収300万円の場合は次のようになります。

  • 5% → 年間15万円(1万2500円/月)
  • 6% → 年間18万円(1万5000円/月)
  • 7% → 年間21万円(1万7500円/月)

保険料は、家計に負担のない金額に設定することが重要です。無理なく支払える保険料と必要な保障のバランスを考えて選びましょう。

❹将来のライフプランを考慮する

生命保険は、将来のライフプランを考慮して選ぶことも重要です。

例えば、若い世代であれば、結婚や出産、住宅の購入など、大きなライフイベントが待っていることが予想されます。保障内容を後から変更できる保険に加入しておくと、その時々の状況に柔軟に対応することが可能です。

もちろん、ライフプラン通りに進まないこともありますが、ある程度計画を立てておくことで、今加入すべき保険が見えてくるかもしれません。

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生命保険文化センターでは自身のライフステージに応じたライフプランを作成できる『e-ライフプランニング』というツールを提供していますよ。

❺自分の健康状態を振り返る

生命保険は例え同じ年齢であっても、加入者の死亡・病気のリスクの高さによって保険料は異なります。

ポイント
例えば、「健康体割引」や「優良体割引」といった割引制度のある保険では、健康であればあるほど保険料を安く設定することが可能です。

割引制度のある保険会社は主に、喫煙の有無・体重バランス(BMI)・血圧の範囲の3つの適用条件を設定しています。

マガジン編集部

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ただし、適用条件をクリアできなかった場合には、保険料が割増になったり、加入できなかったりする場合があるので注意が必要です。

まとめ

生命保険加入者の全体の年間平均支払額は、37万1,000円(月3万916円)です。

年代別に見てみると、平均支払額が最も多いのは50代男性(2万4,300円)ですが、30代から50代までの期間では、世帯主である男性の支払額が女性を大きく上回ります。

また、ライフサイクル別にみると、未婚者の平均支払額は少なく、子どものいる世帯では子どもの就学状況が進むにつれて平均支払額が増加する傾向があります。

ただし、必要保障額を全額保険で準備しようとすると保険料が高額になってしまうので、注意が必要です。保険を選ぶ際には、保障内容と保険料のバランスを考慮しましょう

マガジン編集部

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今回紹介した毎月の生命保険料の目安や平均的な加入状況を参考に、慎重に検討してみてください。
監修者の紹介
岡田行史

人材派遣会社17年経営したのち、保険代理店に転身後16年従事、2級FP技能士・トータルライフコンサルタントMDRT成績資格会員2度取得。
ファイナンシャルプランナーとしてライフプランニングや家計診断を通して老後資金の対策、節約術などを提案。
また自らのがん闘病経験をふまえた生きる応援・備えるべき保障の大切さをお伝えしています。

岡田行史のプロフィール情報

岡田行史

監修者の紹介
恩田雅之

オンダFP事務所代表。CFP証券外務員第2種の資格を保有。初心者向け資産運用に関するセミナーと、投資信託など資産運用を中心とした記事の執筆及びクレジットカードや住宅ローンなどの記事監修を中心に活躍中。セミナーと執筆では初心者の方にもわかりやすい説明を心がけています。

恩田雅之のプロフィール情報

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