最近ネットで「生命保険はいらない」「入らない方がいい」という情報もあり、生命保険に加入しようか迷っている人も多いのではないでしょうか。
生命保険の必要性は、独身や既婚者などライフステージや個人の貯金額によっても異なります。
本記事では、生命保険がいらないと言われる理由と未加入場合に起こり得るリスクについて徹底解説。併せて、生命保険に加入するメリットやデメリットも詳しく紹介します。
編集部

この記事の要点
- 生命保険がいらない・不要と言われる理由としては、「日本の公的保障が充実しているから」「貯金があれば十分だから」といった意見が多く挙げられます。
- しかし、家族がいる方や貯金がない方など、必要な保障額が多額になる立場の人にとっては、貯蓄だけですべての保障を準備するのは難しいかもしれません。
- 生命保険のメリットは、起こるかどうかわからない出来事に対して、必要な保障をすぐに準備できる点です。
- 自分や家族に生命保険が必要か迷っている方は、一度専門家に相談してみることをおすすめします。
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目次
生命保険はいらない?不要と言われる理由とは
生命保険はいらないと言われる主な理由は、以下のとおりです。それぞれ詳しくみていきましょう。
生命保険はいらないと言われる理由
❶日本は公的保障が充実しているから
日本では、すべての人がなんらかの公的保険制度に加入しています。病気やケガで医療費がかかっても、公的医療保険のおかげで実際にかかった医療費の3割以下の自己負担で済みます。
さらに、1ヶ月の医療費が一定額を超えるとその分を負担してくれる”高額療養費制度“もあり、公的保険の恩恵は大きいものです。
死亡保障に関しても、配偶者に扶養されている人は、配偶者が亡くなれば、遺族年金を受け取れます。これらを見ると、民間の保険会社の生命保険に加入していなくてもただちに困ることはないように思えます。
❷貯金があれば十分だから
公的保障に頼れなくても、十分に貯金があればいいのではないかと考える方も多いのではないでしょうか。この意見は、一理あります。
生命保険に加入したとしても、保険にできるのは、もしものときに経済的な負担をカバーすることにすぎません。リスクそのものを減らすことは保険の目的ではないのです。
生命保険に加入したからといって、一家の大黒柱が亡くなることを防げるわけではないですし、医療保険に加入したからといって、病気を予防できるわけではありません。
編集部
❸保険のお世話になる機会はほとんどないから
保険に加入しても、そのお世話になる機会は実際には非常に少ないという意見もあります。
たとえば、30歳の男性が家族のために生命保険を検討する場合、彼が実際に家族を残して亡くなる確率は非常に低いです。
この数字を見ると、確かに保険事故が起こる確率は低く、そのために保険に加入する必要があるのか疑問に思う人もいるでしょう。
編集部
❹保険は割高で他の運用方法のほうが有利だから
貯蓄型の生命保険もありますが、お金を貯める目的であれば、他の方法を選んだほうが有利だと感じる人も増えています。
実際、近年は貯蓄型保険の返戻率が下がり、金融商品としての魅力が薄れつつあります。そのため、保険にお金を預けるよりも、他の投資方法を選ぶ方が賢明だと考える人が増えているのです。
ただし、これはどちらが優れているかという単純な比較ではなく、リスクに対する捉え方や資産運用の方針によって選択肢が変わるという点を理解しておく必要があります。
編集部
生命保険の加入率は高いけれど不要な人もいる
巷では「生命保険はいらない」という意見もよく耳にしますが、実際には多くの人が万が一の事故や病気に備えて生命保険に加入しています。
このことから、家族の生活費や子どもの教育費、住宅ローンの返済など、万が一に備えて保障を確保したいと考える人が多いことが分かります。
特に世帯主の場合、自分に万が一のことがあった際に家族が経済的に困窮しないよう、保障を求める傾向が強いのでしょう。
だからといって、全ての人に生命保険が必要だとは言えません。独身の方や貯蓄が十分にある方など、生命保険に加入しなくても生活が成り立つこともあります。
編集部
生命保険に入らないとどうなる?後悔する?
「自分に生命保険はいらない」と判断し、生命保険に入らないと一体どんなリスクがあるのでしょうか?
ここからは、生命保険に入らない場合に起こり得るリスクについて解説していきます。
生命保険に入らないと起こり得るリスク
公的制度では補えない費用をカバーできない
公的保険制度も万能ではなく、それだけですべての不安やリスクが保障されるとは言い難い現実があります。
編集部
予期できないリスクで生活が困窮する
十分な貯蓄が用意できていない方が生命保険に入っていない場合、病気やケガなど予期できないリスクで生活が困窮する可能性が高い傾向にあります。
たとえある程度の貯蓄があったとしても、万が一の保障として備えておくためには常にお金をもしものときのためにずっと確保しておかないといけません。
生命保険の対象となるのは、「起こるかどうかわからないこと」です。死はいつかは必ず訪れますが、子育て中の死亡と、子どもが独立してからの死亡では意味合いがまったく違います。
編集部
生命保険に入るメリット・デメリット
「生命保険に加入するメリット・デメリットがわからないから必要ない」と思っている方もいらっしゃるでしょう。生命保険は複雑な仕組みのため、どうしても敬遠してしまいがちです。
そこで以下では生命保険に加入するメリットとデメリットを紹介していきます。総合的に考えて自分に必要なものか判断してみてください。
生命保険に入る4つのメリット
生命保険に加入するメリット
1. 万が一が発生した時の保障を得られる
生命保険の最大のメリットは、万が一の事態が発生したときに、貯金よりも早く必要な保障を受けられる点です。
例えば、死亡保険に加入していた場合、契約者が突然亡くなった際、その家族は契約時に設定した額の保険金を速やかに受け取ることができ、経済的困難に直面するのを防ぐことができます。
編集部
2. 教育資金や老後資金などを蓄えられる
生命保険に加入すると商品によっては教育資金や老後資金などを蓄えられます。なぜなら保障を用意するだけでなく、貯蓄機能を備えた保険も用意されているからです。
「貯蓄機能を備えた保険」と言われてもピンとくる方は少ないでしょう。具体的に貯蓄機能がある保険を以下にまとめたので、確認してみてください。
以上のように、保険は保障だけでない側面も持っています。「教育資金を用意できない」「老後資金が心配」という方でも安心できる機能を用意しているのが生命保険なのです。
3. 住民税や所得税の負担を減らせる
生命保険に加入すると、住民税や所得税の負担を軽減できます。なぜなら加入する生命保険ごとに控除が適用されるからです。
例えば一般生命保険料控除は、定期保険や終身保険などで適用されます。また、医療保険やがん保険などは、介護医療保険料控除の対象です。
編集部
【新制度】契約日が2012年1月1日以降の場合
種類 | 所得税の控除額 | 住民税の控除額 |
---|---|---|
一般生命保険料控除 | 4万円 | 2.8万円 |
介護医療保険料控除 | 4万円 | 2.8万円 |
個人年金保険料控除 | 4万円 | 2.8万円 |
合計 | 12万円 | 8万円 |
【旧制度】契約日が2011年(平成23年)12月31日以前の場合
種類 | 所得税の控除額 | 住民税の控除額 |
---|---|---|
一般生命保険料控除 | 5万円 | 3.5万円 |
個人年金保険料控除 | 5万円 | 3.5万円 |
合計 | 10万円 | 7万円 |
参照:生命保険文化センター「生命保険と税金」より
このように保険に加入することで、一定額控除を受けられます。税金対策が少ない会社員や公務員にとっては便利な制度といえるでしょう。
編集部
4. 低リスクで資産形成ができる
生命保険に加入して貯蓄するよりも、投資信託や株式などに積極的に投資して貯蓄した方が効率的だと考えている方もいるでしょう。
しかし、金融の世界では、リターンは常にリスクと表裏一体です。リスクをとらずにリターンを得ることはできません。
また、保険には保障という大きなメリットがあることを忘れないでください。
もし投資を始めて間もない頃に亡くなってしまった場合にはそこで積み立てがストップして終わりですが、保険ではまとまった死亡保険金を受け取れます。
編集部
生命保険に入る2つのデメリット
便利な機能を持つ生命保険ですが、もちろんデメリットもあります。これから保険の加入を検討される方は必ずデメリットも確認して、複数の面から検討するようにしましょう。
生命保険に加入するデメリット
1. 毎月保険料が発生する
当たり前ですが、保険に加入すると毎月保険料が発生します。そのため、普段の生活で支出の多い方は、生活が圧迫されてしまう可能性があるため注意が必要です。
基本的に保険料は数千円から数万円程度で、ご自身の意向やライフスタイルに合わせて予算の範囲内で保険料を決めていきます。
保険料が高くなってしまう場合
- 保険金額が大きい
- 保障内容が充実している
- 契約時の年齢が高い
- 持病を持った状態で契約する
保険料はある程度コントロールできますが、年齢や持病の有無などでどうしても高くなる可能性があります。
予算に合わない場合は本当に必要か、他の保険会社で代用できないかなど検討するようにしましょう。
2. 支払い事由に該当しない場合払い損になる
例えば医療保険であれば「病気や怪我で入院・手術した時」が支払い事由になります。しかし契約期間内に入院しなかった場合はそのまま契約解除になり、これまで支払った保険料は無駄になってしまうのです。
編集部
生命保険の必要性が低い人の特徴
生命保険がいらないと言われている理由を踏まえて、生命保険が不要といえるのは以下に当てはまる人です。
万が一の場合に遺産を残す必要がない人
子育て中の家庭では教育資金を含め、かなりの額が必要になりますが、独身であればかなり限定されるでしょう。万が一の際、葬儀費用や死亡整理金を自身の貯蓄や資産で賄えるのであれば、生命保険に加入する必要はありません。
世帯がある方も、「自分の貯蓄や実家の援助があれば問題ない」といった状況であれば、生命保険なしでも十分に生活を支えられる可能性があります。
編集部
病気やケガに備えて十分な貯蓄がある人
病気やケガに対する治療費や生活費に備えて、すでに十分な貯蓄がある場合、生命保険がなくても自己資金で対応できるでしょう。
貯蓄は預金に限らず、株式や投資信託などの金融資産でも構いません。また、自分の資産がなくても、親やパートナーの経済的支援が期待できる場合も、生命保険が不要となることがあります。
編集部
貯めたお金を他の目的に使わず、しっかり取っておける人
生命保険が不要な人は、貯蓄をしっかり管理でき、将来に向けて計画的にお金を貯められる人です。
もし、生活費の一部を他の目的に使うことなく、病気や事故に備えるための資金を準備できるのであれば、生命保険に依存せず、自己資金で対応できます。
生命保険の必要性が高い人の特徴
「生命保険はいらない」と考えている方の中にも本当は必要な方がいらっしゃるかもしれません。以下の項目が自分に当てはまるか確認し、必要であれば検討してみましょう。
生命保険が必要性が高い人の特徴
貯金がない人
貯金がない人は生命保険の加入をおすすめします。なぜなら病気や怪我で働けなくなった時にご自身の治療費や、家賃や通信費などの固定費を支払えなくなる可能性があるからです。
もちろん公的医療保険の対象であれば、保険適用されます。しかし、これまでの固定費に加えて治療費もかかり、収入が少なくなることを考えると、病気に罹ってしまうと生活が立ちいかなくなってしまいます。
編集部
保険で受け取ったお金は治療費だけでなく生活に必要な資金もまかなってくれます。そのため、貯蓄のない人は保険に加入しておく必要があるのです。
家族がいる人
家族がいる人は保険に加入することをおすすめします。なぜなら独身の頃と比較して生活費がより多く必要になり、保険の必要性が高まっているからです。
特に、共働きではない家庭で世帯主に万が一のことがあった時は家族に大きな経済的損失が発生してしまいます。そのため、死亡保険など大きな一時金が受け取れる保険だけでも加入しておきましょう。
「貯蓄が苦手だけど教育資金を用意したい」という方は学資保険など貯蓄ができる保険も検討してみましょう。一部の保険は貯蓄機能も備えており、ご自身のニーズに合わせて準備できるのです。
老後資金をローリスクで用意したい人
老後資金をローリスクで積み立てたい人は、保険の加入をおすすめします。なぜなら資産運用より低リスクかつ銀行預金よりも高利率で積み立てられるからです。
具体的に個人年金保険など貯蓄性のある保険に加入した場合、返戻率105%程度で返ってきます。銀行預金の金利が0.001%であることを考えると、高利率だといえるのです。
編集部
このことからも資産運用にリスクを感じている方や、堅実に老後資金を蓄えたい方におすすめといえるでしょう。
相続税対策をしたい人
「まとまった資産があるから相続税対策をしたい」という方にも、生命保険はおすすめできます。なぜなら保険金の非課税枠を活用できるからです。
例えば被保険者に万が一のことがあったとき、一定の金額を除いた財産が相続税として課税されます。しかしその金額を上回るお金を保険会社に支払うことで、相続税を調節できるのです。
生命保険の加入を迷っているならプロに相談しよう
生命保険の加入を迷っている方や、自分に適した生命保険が分からない方には、保険相談窓口でプロに相談することをおすすめします。
また、基本的に保険相談窓口は無料で利用できるため、費用を気にせず相談できる点も大きなメリットです。自分に合った保障内容を選ぶために、まずは専門家に相談してみましょう。
ほけんのぜんぶ
ほけんのぜんぶでは、保険のプロであるファイナンシャルプランナー(FP)に納得いくまで何度でも無料で相談できます。生命保険が本当に必要かどうか、じっくり考えたい方におすすめです。
また、将来の必要資金を「見える化」することで、無駄な保険に加入することなく、本当に必要な保障だけを選べるのも特徴です。
編集部
取扱保険会社数 | 40社以上※2 |
---|---|
対応エリア | 全国(一部地域を除く) |
相談方法 | オンライン・訪問・電話 |
予約方法 | WEB(24時間365日受付)・電話(10:00〜19:00受付) |
※出典:公式サイト
※1 2023年7月時点
※2 2024年4月時点
生命保険はいらない?に関するよくある質問
最後に、生命保険の不要論に関してよくある質問にお答えしていきます。ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
今回は「生命保険はいらない?」「入らない方がいい?」という声から、生命保険が不要だと言われる理由・不要論を考えてみました。
公的保険制度の充実した日本では十分な貯蓄が確保できていれば、生命保険は不要だとする考え方も一理あります。しかし、独身ならまだしも子育て中の世帯など、必要な保障額が多額になる立場の人にとっては、貯金だけですべての保障を準備するのはムリがあります。
起こるかどうかわからない出来事に対して必要な保障をすぐに準備できるのが生命保険のメリットです。このメリットを最大限活かすことが、結果的にお金と家族を守ることにつながります。
編集部
人材派遣会社17年経営したのち、保険代理店に転身後16年従事、2級FP技能士・トータルライフコンサルタント・MDRT成績資格会員2度取得。
ファイナンシャルプランナーとしてライフプランニングや家計診断を通して老後資金の対策、節約術などを提案。
また自らのがん闘病経験をふまえた生きる応援・備えるべき保障の大切さをお伝えしています。