終身保険とは?メリットやデメリット、選び方を簡単に解説

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一生涯にわたって死亡保障・高度障害保障が続く終身保険は、将来に備える上で非常に重要な役割を果たします。

しかし、万が一の備えや将来のための貯蓄を考えたとき、定期保険や資産運用などさまざまな方法が浮かんできて「自分に終身保険はいらないのではなのか」と悩んでいる人もいるでしょう。

そこで本記事では終身保険とはどんな保険なのか、メリット・デメリットおすすめな人の特徴をわかりやすく解説します。

マガジン編集部

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終身保険と定期保険(掛け捨て型)との違いについても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
終身保険とは

終身保険に関するまとめ

  • 終身保険とは、解約しない限り一生涯保障を得られる保険のことを言います。加入時から保険料がずっと変わらず、貯蓄性があるのが特徴です。
  • 特に一生涯保障を得たい人や、将来の教育資金や老後資金を保険で備えたい人、遺族にお金を残したい人に向いています。
  • もしも、終身保険が自分にとって最適な選択か悩まれている場合は、専門家からアドバイスを受けると良いでしょう。
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終身保険とは?特徴をわかりやすく解説

終身保険とは、貯蓄型保険の一種です。ここからは、終身保険の主な特徴や定期保険(掛け捨て型)との違いをわかりやすくご紹介していきます。

終身保険とは「一生涯」保障が続く保険

定期方と終身型

生命保険は、保険期間(保障期間)の観点から、「終身保険」と「定期保険」に分けられます。

保険期間(保障期間)とは?
保険期間(保障期間)とは、その保険の保障が続く期間のこと。

定期保険の保険は、文字通り保障が続く期間が決まっている、つまり「保障に期限がある」という意味です。

たとえば保険期間が「10年」の生命保険に加入したら、加入後10年間は保障を受けられますが、その期間が過ぎてしまうと、保障はなくなってしまいます。

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定期保険の生命保険は、期間限定の保険ということですね。
期限の決め方は以下の2種類があります。

定期保険の期限の決め方は…

  • 加入後の年数で期限を決める場合(「5年」「10年」など)
  • 加入者の年齢で期限を決める場合(「60歳まで」など)
    があります。

期間を過ぎても、その保険を続けたいと思うなら、保険契約を「更新」して継続するという手続きが必要です。

では、終身保険の保険の特徴とは?
終身保険の保険は、保険期間が決まっておらず、被保険者(保険の対象になる人)が生きている限り保障が続きます

終身保険の保険に加入したら、解約しない限り一生保障を得られます。被保険者が生きている限り保険期間に終わりがありませんので、契約の更新の必要はありません。

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一度契約すれば、解約するか被保険者が亡くなるまでずっと契約が続きます。

\自分に終身保険は向いてる?/

終身保険と定期保険の違い

終身保険と定期保険には、保険期間や保険料などに違いがあります。主な違いは以下の図のとおりです。

定期方と終身型の違い

貯蓄性があるかないか

終身保険は、解約するとそれまでに払い込んだ保険料の一部が解約返戻金(かいやくへんれいきん)として戻ってくる場合があります。

ポイント

  • 加入してからある程度の期間が経っていると、払い込んだ総額を上回る返戻金が受け取れることもあるため、終身保険を貯蓄のように利用できます。
  • 終身保険は保険期間に期限がないため、最終的には被保険者が亡くなって保険金が支払われるか、その前に解約されるかのどちらかしかありません。

保険会社側から考えれば、保険金か解約返戻金のいずれかは必ず支払うことになるので、そのための準備として、お金が貯まるようになっているのです。

対して、定期保険の生命保険は、保険期間が終了しても、途中で解約しても、払い込んだ保険料は戻ってこないのが基本です。いわゆる「掛け捨て」の保険です。(一部、例外的に解約返戻金が生じる商品もあります)

保険料の水準と変化

一般に、加入者が同じで保険金額も同じなら、終身保険のほうが保険料は高いとされています。これは先にお伝えしたとおり、終身保険には貯蓄性があるのが理由のひとつです。

定期保険は掛け捨てが基本のため保険料は安く、また、保険料は年齢が若いほど安いため、若いうちに加入するほど、定期保険の保険料は安価です。

注意点

  • ただし、定期保険の保険料は更新時の年齢によって再度計算されるため、更新するたびに保険料が上がっていきます。

一方、原則として 終身保険の保険は、加入した時点から保険料が変わることはありません。終身保険の保険も、加入時の他の条件が同じであれば 、年齢が若いほど保険料は安くなります。

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定期保険の保険であっても、年齢が高いと保険料は高めになるので、高齢の場合は終身保険と変わらないか、それ以上の額になることがあります。

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終身保険の種類

ひとくちに終身保険といっても、以下のようにさまざまな種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

終身保険の種類一覧

  • 低解約返戻金型終身保険
  • 積立利率変動型終身保険
  • 変額終身保険
  • 外貨建終身保険

低解約返戻金型終身保険

低解約払戻金型終身保険は、保険料払込期間中の解約返戻金が通常の終身保険よりも低く設定されている保険です。

しかし、保険料払込期間後の解約返戻金は通常の終身保険と同じ額になります。

保険料払込期間中の解約払戻金が低い代わりに、月々の保険料は通常の終身保険よりも割安です。

積立利率変動型終身保険

積立利率変動型終身保険は、死亡保険金や解約返戻金が市場金利に応じて変動する保険です。

通常の終身保険は加入時の予定利率に基づいて支払われるのに対し、積立利率変動型は一定期間ごとに積み立て金利を見直し、将来の支払い額が変動します。

積み立て金利が市場金利に連動して変動しますが、最低保証の積立利率が設定されているため、急激な減少はありません。

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積立利率変動型終身保険と似た名前の「利率変動型積立終身保険」という商品がありますが、これは全くの別商品です。混同しないように注意しましょう。

変額終身保険

変額終身保険は、一時払いで支払った保険料を株式や債券などの投資対象とする特別勘定(ファンド)で運用し、その運用成績に応じて死亡保険金額が変動する保険です。

運用次第では解約返戻金が払込保険料の合計額が上下しますが、死亡・高度障害保険金が基本保険金額(一時払保険料)を下回ることはありません

外貨建終身保険

外貨建て終身保険は、米ドル、ユーロ、ポンドなど外国通貨で保険金額や保険料が設定された保険です。

支払う保険料は選んだ通貨で運用され、高い金利を得ることができるため、将来の死亡保険金や解約返戻金が増える可能性があります。

ただし、為替レートの変動により、円建て終身保険に比べて支払われる保険金が少なくなるリスクもあるので注意が必要です。

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終身保険のメリット・デメリット

終身保険も、人によってメリット・デメリットになり得る項目は異なります。あなたにとって終身保険がメリットになるのか、デメリットのほうが多く感じられるのか正しい判断をしてください。

終身保険のメリット 終身保険のデメリット
  • 原則、保険料がずっと変わらない
  • 貯蓄性があり、資金の転用ができる
  • 契約者貸付制度を利用できる
  • 保険料の負担が大きい×
  • 早期解約の場合、元本割れのリスクがある×
  • 見直しを忘れがちになる×

終身保険のメリット

終身保険のメリットとして挙げられる点は以下の3点です。

原則、保険料がずっと変わらない

原則、終身保険の保険の保険料は、加入した時点で決まり、以後変わることはありません。そのため、若いうちに加入しておけば、比較的安い保険料で加入し続けることができます。

また、ずっと保険料が変わらないため、お金の面で予測が立てやすく、家計管理などがしやすいというメリットがあります。

貯蓄性があり、資金の転用ができる

終身保険には貯蓄性があることは、お伝えしたとおりです。

POINT
そのため、保障を得ながら貯蓄としても利用できるのですが、解約返戻金は加入後、時間が経つほど増えていく性質があります。

そして、解約の時期も自分で決められますので、いつでも、必要になったとき、使いたいと思ったときに使うことができるのです。

マガジン編集部

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使い道も制限されないので、当初は住宅資金や教育資金を目的に始めたとしても、途中で老後資金に転用するなど、柔軟な資金計画を立てられます。

契約者貸付制度を利用できる

契約者貸付制度

終身保険のような貯蓄性のある保険に加入している人は、契約者貸付制度を利用できます。

契約者貸付制度とは?
その時点で貯まっている解約返戻金の範囲(解約返戻金の7~9割程度が主流)で、保険会社からお金を借りられる仕組みです。

借り入れなので金利がかかりますが、低いところでは2%程度から借りられ、カードローンなどに比べると低利です。

ポイント

  • 契約者貸付は、期限までに保険料を支払うことができなかったときに、自動的に契約者貸付を利用して滞納した保険料にあてられるという形(自動貸付)でも利用されます。
  • もちろん貸し付けられたお金は返済しなくてはなりませんが、急にお金が必要なときに、解約せずにお金を引き出したり、保険料払い込みに猶予をもらえたりできます。

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相続税の非課税枠がある

終身保険には、相続税対策として活用できる「非課税枠」があります。死亡保険金は「みなし相続財産」として扱われ、相続人が受け取る場合、1人あたり500万円まで非課税になります。

ポイント

例えば、法定相続人が3人いる場合、合計1,500万円までは相続税がかかりません。

この非課税枠を利用するには、死亡保険金の受取人が相続人であることや、保険料を被相続人が支払っていることが条件となります。

相続発生時、預金や現金はそのまま相続財産として課税対象になりますが、終身保険の非課税枠を利用することで、相続税の負担を軽減することが可能です。

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特定の相続人へ確実に財産を残したい場合や、葬儀費用の準備としても役立ちます。

終身保険のデメリット

それでは、逆に終身保険のデメリットとなり得る項目について見ていきましょう。

保険料の負担が大きい

終身保険は、ほかの条件が同じなら掛け捨ての定期保険よりも保険料が高くなります。毎回の払い込みの負担が大きくなる点には注意が必要です。

手厚い保障や多額の貯蓄を目指して、高い保険料で契約しても、払い込みが負担になって日々の家計を圧迫したり、結局、続けられなくなったりしては本末転倒です。

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終身保険に加入するときは、無理のない保険料で契約することが大切です。

早期解約の場合、元本割れのリスクがある

終身保険は、解約すると解約返戻金を受け取れますが、解約の時期によっては、それまでに払い込んだ保険料の総額を下回る額の返戻金しか受け取れません。

POINT
これを「元本割れ」といい、保険会社の必要経費などが差し引かれるため発生する現象です。契約して間もない頃は、十分に貯蓄ができておらず、かかった経費が差し引かれるため、元本割れが起こります。

貯蓄目的で終身保険に加入するなら、解約の時期はきちんと計画しておきましょう。解約返戻金のある保険に加入していると、定期的に今解約したらいくらの解約返戻金が受け取れるかは通知されます。

また、加入前に、加入期間と解約返戻金額の推移をシミュレーションしてもらうこともできますので、事前にチェックしておきたいものです。近年、「低解約返戻金型終身保険」と呼ばれる終身保険があります。

低解約返戻金型終身保険とは?
これは、保険料が安めであるかわりに、保険料払い込み期間中は解約返戻金が7割程度に抑えられ、一定期間の解約は必ず元本割れするという終身保険です。

安価で加入できますが、早期解約はしない前提で利用する商品ですので、注意しましょう。

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見直しを忘れがちになる

終身保険は更新がないので、契約したあと「入りっぱなし」だという人も多いのではないでしょうか。わずらわしさがないという意味ではメリットなのですが、つい忘れがちになりますね。

本来、保険は定期的に見直しをしたほうが良いものです。

定期的に保険を見直すべき理由

  • 家庭の状況が変われば必要な保障内容も変わる
  • 新しい保険商品も販売される
  • 加入済みの保険がいつでもベストであるとは限らない

定期保険の保険であれば、保険期間の終わりが近づくと更新の案内が届きますので、自然と見直すことになりますし、そのときにより良い商品に乗り換えることもできます。

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終身保険に加入しているとつい見直しを忘れがちになりますので、更新の案内などがなくても、ときどきは見直しをするようにしましょう。

終身保険がおすすめな人・おすすめできない人

終身保険のメリット・デメリットが分かったところで、次は終身保険がどんな人におすすめなのかご紹介しています。

「自分に終身保険は向いているのかな」と迷っている人はぜひ参考にしてください。

終身保険がおすすめなのはこんな人

一生涯の保障がほしい人

終身保険の保険は、一度契約すれば、一生涯の保障を得られるというのが魅力です。更新の手間もなく、解約しない限り、常に保障がある状態が続くというのはメリットに感じられます。

定期保険の保険を更新し続けていると…

  • 更新のたびに保険料が上がる
  • 更新の手間がかかる
  • 生命保険には加入できる年齢の上限があるため加入が難しくなるケースもある
  • 加入にあたっての審査に引っかかる可能性もある

つまり、定期保険の生命保険を更新していると、ある年齢以上は同じ保険に加入することができず、選択肢が狭まったり、健康上の問題で保険に加入できないこともあり得るのです。

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その点、終身保険なら、途中で病気になったりしても、契約は継続します。

お金を貯めたい人

終身保険の保険は貯蓄性があり、お金を貯めることにも利用できます。終身保険の保険を以下のような用途で契約される場合もあります。

終身保険の活用法

  • 子どもの教育資金準備
  • 夫婦の老後資金準備

子どもがごく小さいうちや、自分が働き盛りのうちは、自分に万が一のことがあった場合に備えた死亡保障として加入しておきます。

子どもが大学に入る頃には、子育てもひと段落しているため、死亡保障の必要性も小さくなっているでしょう。そのときは、解約して、解約返戻金を大学の資金などに使うという方法です。

教育資金がほかの方法で準備できていれば、解約せずに置いておき、自分の老後の資金に回すといったことも可能です。

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解約返戻金は、解約までの期間が長いほど増えていきますし、解約の時期は自分で選ぶことができます。

「教育資金目的で貯めていたけれど、足りそうだから、もう少し置いておいて老後資金に使おう」といったように、柔軟なマネープランに対応できるのです。

自分が亡くなった後、誰かにお金を遺したい人

終身保険は、解約しない限り、死亡保険金が支払われます。*免責事由に該当する場合は別自分が亡くなった後、誰かに確実にお金を遺したい場合に役立ちます。

これは定期保険の保険でも可能ですが、人はいつ亡くなるかわからないので、確実な準備のためには終身保険の保険を使うのが安心でしょう。

ポイント

  • もちろん預貯金でもお金は遺せますが、銀行の口座から故人の預金を引き出すには相続手続きが必要ですので、死後すぐに必要になる葬式費用などのためには、受取人に直接支払われる保険金のほうがスムーズです。
  • また、遺産をどのように分割するかは、相続人が話し合って決めなくてはなりませんが、保険金については、受取人に指定された人が受け取れますから、「絶対にこの人に遺したい」というお金を渡すのに好都合です。

法律上の相続人になれない内縁関係(事実婚)の人や同性パートナーにお金を遺したいときにも役立ちます(※これらの人が受取人になれるかは保険会社の規定によります)

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通常、相続財産には額に応じて相続税が課されますが、生命保険金は一定額まで非課税という決まりもあり、相続税対策としても有効です。

終身保険がおすすめできないのはこんな人

死亡保障は一時期だけあればいい人

「決まった期間のみ保障があれば良い」という人には、終身保険よりも定期保険がおすすめです。

定期保険の保障は期間限定ですが、毎月の保険料が終身保険よりも安く済むメリットがあります。

定期保険の生命保険の活用法

  • 特に、手厚い保障が必要な場合、終身保険で準備しようとすると保険料が高くなりがちです。
  • そのため、基本的な保障を終身保険で用意して、特に保障を厚くしたい期間だけ、定期保険にも加入して保障を上乗せするという方法もあります。

たとえば、葬式費用などに使うための300万円程度の終身保険に加入しておき、子どもが生まれてから成人するまでの20年間は、子育て費用のために2,000~3,000万円程度の定期保険にも加入します。

これなら、2,000~3,000万円の終身保険に加入するよりも保険料は安くて済みます。

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定期保険の保険期間が終わっても、その時点では子どもは成人していて高額な死亡保障は不要になっており、かつ、葬式費用は確保し続けられる、ということで合理的です。

なるべく安く保険に入りたい人

「死亡保障はほしいけれど、できるだけ毎月の保険料を安くしたい」という人には定期保険が向いています。

ポイント

  • 配偶者や扶養する家族がいない人は、高額な死亡保障は必要ありません。
  • 葬式費用程度が準備できればいいという人なら、貯蓄で準備できるまで定期保険に入っておくといった方法が考えられるでしょう。

次項では、ここまで解説してきた終身保険、定期保険で具体的にどのような商品が今人気でおすすめできるのかを当サイトが厳選して紹介します。

終身保険のおすすめな選び方【目的別】

終身保険選びをする際には、まず終身保険に加入する目的をはっきりとさせることが大切です。ここからは、目的別に選ぶポイントを詳しく解説していきます。

終身保険は「保障」と「貯蓄」を同時に備えられる商品ですが、最終的にはいずれかを選択しなくてはなりません。

というのも、「貯蓄」として活用するには中途解約をする必要があり、解約するとそれ以降の「保障」がなくなってしまうからです。

マガジン編集部

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上記の目的のどちらを選ぶかによって、具体的な保険金額や払込期間などを決めることができます。保障内容がブレないためにも、「加入目的」を意識して終身保険を選びましょう。

自身の葬儀費用に充てることを目的とする場合

終身保険への加入目的が、自身の葬儀費用の準備のためという場合、死亡時にいくら残したいのかを考えます。

葬儀費用は平均いくらかかるの?

一般的に、葬儀費用は200万円程度が必要とされていますが、最近は家族葬などの小規模な葬儀を希望する人も増えており、葬儀にかかる費用は人それぞれです。
そのため、自分が希望する葬儀スタイルに見合った金額を保険金額に設定すると良いでしょう。

また、保険料の払い込み期間は一生涯払い続ける終身払いのほかに、10年や20年など一定期間に払い込みを終えるタイプや、60歳まで払い込みといったように一定年齢までに払い終えるタイプもあります。

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終身払いは保険料が安く済むので魅力的ですが、高齢になってから保険料を毎月支払い続けるのは難しい気がします。
一方、一定期間や一定年齢までに払い終えるタイプは1回の保険料は割高になりますが、高齢期に保険料を支払う必要がないうえ、総支払い保険料を安くすることができます。

将来の大きな出費に備えることを目的とする場合

終身保険の加入目的を、将来の教育資金や老後資金などに充てるために決めた場合は、「解約返戻率」に注目することが大切です。

ポイント

  • 支払った保険料総額よりも受け取る中途解約金の方が高額であれば、解約返戻率は100%を超えるので元本割れをせずに済みます。
  • ただし、一般的に終身保険の保障内容を充実させるほど解約返戻率が下がってしまう傾向があるので、貯蓄目的のために終身保険に加入する場合は保障内容をシンプルにまとめることがポイントです。

また、保険料の払い込み期間は、解約返戻率を上げるためにも一定年齢一定期間で払い終えるタイプにすることをおすすめします。

マガジン編集部

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早期に払い込みを完了し中途解約時まで運用することで、解約返戻率を上げられる可能性があるためです。

終身保険に関してよくある質問

終身保険に満期はありますか?
通常、終身保険には満期がありません。終身保険は、契約者の死亡時に死亡給付金を支払う一生涯続く保険です。死亡しない限り契約が続き、満期に達しても解約や保障が終了することはありません。
終身保険に加入する目的は何ですか?
終身保険に加入する主な目的は、長生きや予期せぬ死亡に備え、家族やパートナーに経済的な保障を提供することです。終身保険は、保険契約者の死亡時に保険金を支払い、生計の維持や葬儀費用、借金の返済などに活用できます。また、生存時にも給付金が支払われることがあるため、老後の資産形成や医療費のサポートにも役立ちます。
終身保険の受取人は誰にするべきですか?
終身保険の受取人は、個人の状況に応じて選択します。通常、配偶者や子供、親などが受取人に選ばれます。目的は経済的なサポートであり、自分に万が一のことがあった場合に保険金が必要になる人が受け取るべきです。また、受取人は後から変更可能で、ライフイベントや家庭状況の変化に応じて見直すことができます。専門家の助言を受けながら、最適な受取人を選びましょう。
終身保険は何歳まで払わないといけないのでしょうか?
終身保険の保険料払込期間は契約者が設定しますが、通常は60歳から70歳までが一般的です。この期間中に保険料を支払い、一定の年齢に達すると、保険料の支払いが終了します。その後も保険は継続され、死亡時には保険金を受け取れます。保険料払込期間や終了年齢は契約内容により異なりますので、契約時に確認し、自身のニーズに合った条件を選びましょう。
終身保険の保険料はずっと変わらないですか?
一般的に、契約時の保険料は一生涯変わりません。ただし、一部の終身保険では初期保険料が安く設定され、後で増加するプランもあります。契約前に契約内容をよく確認し、保険料の変動有無を理解することが重要です。

まとめ

今回は「終身保険とはどんな保険なのか」「自分に終身保険はいらないのではなのか」と悩んでいる方に向けて、終身保険の特徴やおすすめな人についてわかりやすく解説しました。

終身保険は、定期保険(掛け捨て型)とは違い、貯蓄性があります。そのため、保障を準備しながら資金も準備できるのがメリットです。しかし、定期保険と比べて保険料が高くなるデメリットもあります。

一時的に手厚い死亡保障が必要な場合は、終身保険と定期保険を組み合わせて加入するなど、それぞれの性質を理解して使い分けることが大切です。

マガジン編集部

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編集部
終身保険の加入を検討しているなら、保険相談窓口「ほけんのぜんぶ」でプロと相談しながら検討することをおすすめしますよ。
監修者の紹介
岡田行史

人材派遣会社17年経営したのち、保険代理店に転身後16年従事、2級FP技能士・トータルライフコンサルタントMDRT成績資格会員2度取得。
ファイナンシャルプランナーとしてライフプランニングや家計診断を通して老後資金の対策、節約術などを提案。
また自らのがん闘病経験をふまえた生きる応援・備えるべき保障の大切さをお伝えしています。

岡田行史のプロフィール情報

岡田行史

監修者の紹介
恩田雅之

オンダFP事務所代表。CFP証券外務員第2種の資格を保有。初心者向け資産運用に関するセミナーと、投資信託など資産運用を中心とした記事の執筆及びクレジットカードや住宅ローンなどの記事監修を中心に活躍中。セミナーと執筆では初心者の方にもわかりやすい説明を心がけています。

恩田雅之のプロフィール情報

恩田雅之

執筆者の紹介
須山怜央

都内の私立大学を卒業後、日系生命保険会社に就職。主に個人・中小企業の保険営業とマネジメント業務を担当した。
その後、2021年11月にライターとして独立。実務経験を活かし、保険・税金・クレジットカードなど金融ジャンルを中心に記事執筆から編集まで行う。

須山怜央のプロフィール情報

須山怜央

編集者の紹介
Abe

ライターとして経験を積んだのち、ほけんのぜんぶマガジンの編集者を担当。保険業界の最新情報をいち早く掴み、読者に役立つ情報をわかりやすく提供することを心がけています。 質の高いコンテンツを通じて、読者が自分に合った保険やサービスを選べるようにサポートしていきます。

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