日本人の2人に1人が生涯でがんに罹患すると言われる人生100年時代の現代において、がん保険の重要性は増しています。
とはいっても、若いうちはがんに罹患する可能性が相対的に低く、「30代にもがん保険は本当に必要なの?」と悩んでいる方も多いですよね。
そこで本記事では30代にとってのがん保険の必要性をはじめ、おすすめのがん保険の選び方を男性・女性別にご紹介します。
30代におすすめのがん保険まとめ
- 30代は40代以降と比べてがんにかかるリスクは低いものの、これから発症率が上がる入口の年代。
- 万が一がんに罹患した場合、収入の減少と医療費によって預貯金が大きく目減りするため、保険料が安い30代のうちにがん保険を検討しておきたいところです。
- 30代でがん保険の加入や見直しを検討されている方は、保険相談窓口で専門家に相談することをおすすめします。
- 保険相談窓口『ほけんのぜんぶ』では、40社以上のなかから専門家があなたに最適ながん保険をご提案!相談料は何回でも無料です。
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金融商品取引法
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第三分野商品(疾病または介護を支払事由とする商品)に関するガイドライン
募集文書等の表示に係るガイドライン
広告等に関するガイドライン
30代にがん保険が必要な理由とは?
30代のがん罹患率は40代や50代に比べると低く、「まだ自分にがん保険は必要ないのでは?」と考えている人も多いでしょう。ここからはがん保険の必要性を解説していきます。
30代はがん保険の必要性が高い理由
30代を境目にがんの罹患率が上がっていくから
国立がん研究センターの「最新がん統計」によると、30代で10年以内にがんに罹患する確率は、男性で0.6%、女性で1.6%とまだ低い水準にあります。しかし、がんは年齢を重ねるほど発症リスクが高まる病気です。
生涯でがんに罹患する確率は男性で65.5%、女性で51.2%とされ、「2人に1人ががんになる」という言葉は決して誇張ではありません。
注意点
がんの罹患リスクは40代以降に急激に上昇し、その転換点とされるのが30代です。
この年代を境に罹患リスクは上昇し始めるため、若いからといって油断することはできません。
編集部
男性
表は横にスライドできます
現在の年齢 | 10年後 | 20年後 | 30年後 | 40年後 | 50年後 | 60年後 | 70年後 | 80年後 | 生涯 |
0歳 | 0.2% | 0.3% | 0.6% | 1.2% | 2.7% | 7.8% | 21.9% | 43.6% | 65.5% |
10歳 | 0.1% | 0.4% | 1.0% | 2.6% | 7.7% | 21.9% | 43.6% | 65.6% | |
20歳 | 0.3% | 0.9% | 2.5% | 7.6% | 21.8% | 43.6% | 65.6% | ||
30歳 | 0.6% | 2.2% | 7.4% | 21.7% | 43.7% | 65.8% | |||
40歳 | 1.6% | 6.9% | 21.3% | 43.6% | 66.0% | ||||
50歳 | 5.4% | 20.3% | 43.2% | 66.3% | |||||
60歳 | 16.2% | 41.1% | 66.1% | ||||||
70歳 | 31.7% | 63.6% | |||||||
80歳 | 56.6% |
女性
表は横にスライドできます
現在の年齢 | 10年後 | 20年後 | 30年後 | 40年後 | 50年後 | 60年後 | 70年後 | 80年後 | 生涯 |
0歳 | 0.1% | 0.3% | 0.7% | 2.3% | 6.3% | 12.4% | 21.2% | 32.8% | 50.2% |
10歳 | 0.1% | 0.6% | 2.1% | 6.2% | 12.3% | 21.1% | 32.8% | 50.2% | |
20歳 | 0.4% | 2.0% | 6.0% | 12.2% | 21.1% | 32.7% | 50.2% | ||
30歳 | 1.6% | 5.6% | 11.8% | 20.7% | 32.5% | 50.1% | |||
40歳 | 4.1% | 10.4% | 19.5% | 31.5% | 49.4% | ||||
50歳 | 6.6% | 16.1% | 28.7% | 47.4% | |||||
60歳 | 10.3% | 23.8% | 44.1% | ||||||
70歳 | 15.4% | 38.5% | |||||||
80歳 | 29.5% |
がんで死亡する確率
30代の死因を見てみると、1位の自殺に続く第2位に悪性新生物(がん)がランクインしています。※
「最新がん統計」によれば、男女ともに割合が大きい部位としては「肺」「大腸」「膵臓」があります。
男女別の罹患部位
- 男性:「胃」「肝臓」「前立腺」のリスクが高い。
- 女性:「乳がん」「子宮」「卵巣」「子宮頚部・子宮体部」のリスクが高い。
このように、性別ごとに特有の器官でがんが多く見られる傾向があります。
がん治療には多額の治療費がかかるから
全日本病院協会が公表している「医療費(重症度別)【年間】」によれば、1入院にかかる費用はがんの種類ごとに以下のとおりです。
がん(悪性新生物)の部位 | 全ステージ平均の 1入院費用(円) |
胃 | 約95万円 |
結腸 | 約92万円 |
直腸 | 約102万円 |
気管支及び肺 | 約85万円 |
乳房 | 約77万円 |
日本には健康保険や高額療養費制度があるため、表に書かれた全額が必要になるわけではありません。とはいえ、たとえば健康保険の自己負担3割の人が直腸がんに罹患すると1入院で30万円を一時的に用意する必要があります。
また、がんに罹患すると一時的な治療費以外にも、通院治療によって働ける時間が短くなり、収入も減少することが懸念されます。
注意点
加えて、先進医療を選択することになった場合は全額が自己負担になります。
がんに関する先進医療では陽子線治療や重粒子線治療がありますが、いずれも技術料が300万円前後※にもなります。
編集部
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※参考:厚生労働省|令和4年6月30日時点における先進医療Aに係る費用
30代でがん保険に入るメリット
30代でがん保険に加入するメリットには、以下の3つが挙げられます。
30代でがん保険に加入するメリット
保険料を安く抑えられる可能性がある
30代でがん保険に加入する一番のメリットは、保険料が安くなることです。30代は、40代や50代に比べてがんにかかるリスクが低いため、保険料が比較的安く設定されることが一般的です。
さらに、30代で加入することで、契約を継続している限り、長期的に割安な保険料を維持することが可能です。
編集部
告知審査が通りやすい
次に、告知審査が通りやすい点です。30代は健康状態が良好なことが多く、持病や健康上の問題が少ないため、保険の告知審査に通りやすい傾向があります。
告知審査が通りやすいということは、保険の加入がスムーズに進み、保険の契約を取りやすくなるということです。健康状態に問題が少ないうちに加入しておくと、後々の手続きも簡単になります。
保険商品の選択肢が豊富
最後に、保険商品の選択肢が豊富であることです。若く健康なうちは、多様なプランや特約から自分に合った最適なプランを選ぶことができます。
30代はまだ健康であるため、さまざまな保険商品が選択肢として提供されており、自分のライフスタイルやニーズに合わせた最適なプランを見つけやすいです。
編集部
30代のがん保険の選び方
30代のがん保険の必要性が分かったところで、次は具体的に自分に合ったがん保険の選び方をご紹介していきます。
がん保険を選ぶ際のポイント
❶上皮内新生物が保障の対象になるか
がん保険といっても「上皮内新生物」が対象に含まれるかは保険会社によっても異なります。
よって、上皮内に留まる限りは転移することはありません。
編集部
女性は上皮内新生物をカバーする保険を選ぶ
女性の場合は30代~40代は男性よりも高いがん罹患率になっていることに加え、さまざまな理由で上皮内新生物への備えが欠かせません。
注意点
- 女性の罹患率が高いがん、たとえば乳房の上皮内新生物である「非浸潤性の乳がん」では、悪性新生物と同様の治療が必要になることがあります。
- また、女性特有のがんである「子宮頚部」のうち65.1%が上皮内新生物と診断されています。
編集部
❷診断給付金を受け取れるか
ひとくちに「がん保険」といっても、保障の内容はさまざまです。
なかでも注目したいがん保険独特の保障として「診断給付金(一時金)」があります。
がん保険には入院した時の「入院給付金」が充実したタイプもあれば、がんと診断された時点で給付を受けられる「診断給付金(一時金)」が充実したタイプもあります。
ポイント
- 近年のがん治療は入院日数が短くなり、通院がメインにシフトしています。
- また、がんの医療は日進月歩で治療方法は年々変わっています。将来はどんな治療技術が発達するかの予想は難しいのが現状です。
編集部
何回受け取れるかも重要
診断給付金を受け取れるタイプのがん保険といっても、大きく分けて以下の2種類に分かれます。
診断給付金を受け取れるタイプのがん保険
- がんに罹患した初回しか診断給付金を受け取れないタイプ
- 何度でも無制限に診断給付金を受け取れるタイプ
このうち選択したいのが「何度でも無制限で受け取れるタイプ」です。
編集部
❸保険料が合理的かどうか
30代のがん保険でかかる保険料、保障内容によって大きく異なりますが、一般的には月2,000~5,000円程度です。
特に、小さい子どもがいる家庭ではがんに罹患した場合に治療費だけでなく、家族の生活費、教育費、住宅ローンの支払いなど多くの費用が必要になります。
保障が充実しているのはもちろんですが、これらの生活費がかかることも踏まえて負担が大きすぎない保険を選択しましょう。
❹女性は女性特有のがんに備えられる保障を
注意点
- 女性は30代から40代にかけては、がんに罹患する確率が男性よりも高くなります。
- 加えて「子宮筋腫」「乳がん」「子宮がん」など、女性特有の器官でがんに罹患する可能性もあります。
- そのため30代という若い年代であっても、男性よりもがん保険に加入する必要性は高いといえます。
編集部
小さな子どもがいれば万が一のことを考えて、死亡保険への加入も併せて検討する必要があるでしょう。
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❺医療保険に加入している人は保障内容が重複していないか確認する
医療保険に加入している人は、がん保険に加入する前に特約などで保障内容が重複していないか確認しましょう。
がんに対する保障を強化したい場合は、新しくがん保険に加入しなくても「がん特約」を付帯させることも可能です。
ただし、あくまで特約であるため、いくつかのデメリットもあります。
注意点
たとえば「主契約がなくなると消滅する」ことです。特約はあくまでも主契約あってのものですから、もし新しい保険への加入を検討する場合、がん特約は医療保険まで含めた見直しが必要です。
また、特約でがんに備える場合は医療保険とがん特約両方の保険料が必要であり、保険料は高くなる可能性があります。
編集部
30代におすすめのがん保険【男性・女性別】
まずは30代のがん罹患率を確認した上で、男性・女性別にどんながん保険が必要なのかを見ていきましょう。
男女別のがん保険の選び方
30代男性におすすめのがん保険
30代男性におすすめのがん保険
手頃な保険料で手厚い保障を得られる『定期型』がおすすめ!
30代の男性の場合は結婚して子どもができることで、支出が増す時期でもあり、独身だった時と比べて経済的な責任が増している方も多いでしょう。
そこで利用したいのが、契約した一定の期間について、がんに罹患した際の保障が得られる「定期がん保険」です。
保障期間が終わったあとも契約を継続するためには契約更新が必要ですが、保障内容が同じ場合の終身タイプと比較して契約時の保険料は割安になっています。
編集部
30代女性におすすめのがん保険
30代女性におすすめのがん保険
- 手頃な保険料で手厚い保障を得られる『定期型』がおすすめ!
- 女性特有の病気に備えて『女性保険』や『女性特約』も検討すべき。
女性の30代も男性と同様、子どもができることで家計への負担が増す時期でもあります。
なるべく割安な保険料で充実した保障を備えたい人には、男性と同じく「定期がん保険」が選択肢になるでしょう。
編集部
さらに、もう1つの選択肢として医療保険やがん保険に「女性特約」をつけることもできます。女性特約は、女性特有の病気で入院した場合に給付金が上乗せされるなど、保障を手厚くする特約です。
女性特約とは?
- 女性特有のがんでの手術の保障を強化
- 乳がんの場合は「乳房再建術」まで保障
女性は「乳がん」「子宮頸がん」「子宮体がん」など特有のがんに罹患する可能性があるため、余裕があれば女性特約を付帯させることで万が一の際にも手厚い保障が受けられます。
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30代のがん保険選びは、プロに相談するのがおすすめ!
「30代に必要ながん保障は分かったが、自分で最適なプランを選べるか不安」という方もいらっしゃるでしょう。
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主要商品 | 生命保険/医療保険/がん保険/火災保険/学資保険/個人年金保険/就業不能保険/介護保険/自動車保険/その他多数 |
対応地域 | 全国どこでも可能(離島除く) |
オンライン保険相談 | 対応可能 |
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※2…2020年度実績
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※2…日本マーケティングリサーチ機構調べ 調査概要2020年9月期 ブランドのイメージ調査
まとめ
今回は30代にとってのがん保険の必要性をはじめ、男性・女性別におすすめの選び方まで徹底紹介しました。
30代は40代以降と比較してがんに罹患する可能性は低いものの、罹患率が上がる入口の年代であることは理解しておきたいところです。
万が一がんに罹患した場合は収入の減少と医療費によって預貯金が大きく目減りするため、保障が手厚く保険料の安いがん保険を検討したいところです。
保険会社によって保障内容や給付条件が異なるため、「上皮内新生物が対象か」「診断給付金が何回支払われるか」などご自身に合ったがん保険を探しましょう。
編集部
人材派遣会社17年経営したのち、保険代理店に転身後16年従事、2級FP技能士・トータルライフコンサルタント・MDRT成績資格会員2度取得。 ファイナンシャルプランナーとしてライフプランニングや家計診断を通して老後資金の対策、節約術などを提案。 また自らのがん闘病経験をふまえた生きる応援・備えるべき保障の大切さをお伝えしています。
愛知県出身。社会保険・税金の効率化、家計・固定費の見直し、保険の新規加入・見直し、住宅購入・住宅ローン、資産形成・老後の年金対策・少額投資(iDeCo・NISAなど)の相談を得意とする。