医療保険、いくら払ってる?月額平均相場を男女・年齢別に解説

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田村明日香

銀行出身のFP(ファイナンシャルプランナー)。現在は、ほけんのぜんぶに所属。 20~80代の方まで幅広い相談に対応。お金の事だけでなく、自身の子育て経験を踏まえた提案に定評。

田村明日香

ひとくちに医療保険といっても、年齢や保障内容など人によって保険料はさまざまです。

医療保険にすでに加入している人も、これから加入を検討している人も、「他の人は医療保険料を毎月いくら払っているのだろう?」と気になっているのではないでしょうか。

そこで今回は、医療保険の保険料の相場と併せて、病気やケガをしてしまった時の費用はいくらになるのかも解説します。

マガジン編集部

医療保険の保険料設定に悩んでいる方の参考になれば幸いです。

この記事の要点

  1. 医療保険は保障内容や加入者の年齢などさまざまな要素で保険料が変わるため、必ずしも保険料が高い=保障が手厚いとは限りません。
  2. 保険料の安さも大切ですが、『自分自身が求める保障内容を満たしているか』を判断基準にして最適な保険に加入しましょう。
  3. 医療保険の加入・見直しを検討している人は、保険相談窓口で専門家に相談しながら検討するのがおすすめです。
  4. 保険相談窓口「ほけんのぜんぶ」では、40社以上の保険商品から専門家があなたにぴったりの保険をご提案!相談料は何度でも無料です。

この記事は5分程度で読めます。

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医療保険はいくら払ってる?平均相場を解説

医療保険に特化したデータは現状では存在しないため、医療保険や個人年金保険を含めた「生命保険」全体の数字を紹介します。

保険に加入している人は、一体保険料にいくら払っているのでしょうか?

年間の払込保険料の平均

生命保険文化センターの調査によれば、1世帯が年間に支払う保険料の平均額は「35.3万円」で、月額にすると「約2.9万円」という結果になりました。

過去の平均支払額の推移を見てみると、年間支払保険料は徐々に減少傾向にあることも明らかになっています。

1世帯が1年間に支払う保険料平均額

平成27年

38.5万円

平成30年

38.2万円
令和6年
35.3万円

保険料の分布状況

世帯年間払込保険料(全生保)の分布は以下の通りです。

世帯主の年齢 世帯の年間保険料(全生保)
12万円未満 17.8%
12〜24万円未満 19.3%
24〜36万円未満 15.7%
36〜48万円未満 9.9%
48〜60万円未満 6.7%
60〜72万円未満 4.1%
72〜84万円未満 1.6%
84万円以上 5.2%

出典:生命保険文化センター|令和6年度「生命保険に関する全国実態調査

12〜24万円未満(月額1万円未満)が19.3%と最も多く、次に12万円未満が17.8%と続きます。

一方で、84万円以上を支払っている世帯も5.2%存在し、これらの高額支払世帯が全体の平均を押し上げる結果になりました。

年齢別の払込保険料の傾向

世帯主の年齢 世帯の年間保険料(全生保)
29歳以下 32.2万円
30~34歳 29.8万円
35~39歳 31.2万円
40~44歳 37.4万円
45~49歳 36.8万円
50~54歳 38.2万円
55~59歳 40.7万円
60~64歳 34.3万円
65~69歳 35.4万円
70~74歳 34.5万円
75~79歳 30.8万円
80~84歳 28.2万円
85~89歳 25.3万円
90歳以上 32.6万円

出典:生命保険文化センター|令和6年度「生命保険に関する全国実態調査

同調査の世帯主の年齢別の払込保険料(全生保)を見てみると、世帯主の年齢が高くなるにつれて、払込保険料が増加する傾向があることがわかります。

特に、55〜59歳や65〜69歳の世帯主が高額な保険料を支払っていることが特徴的で、中高年層は保険料の負担が大きくなる傾向があると言えます。

男女の保険料の違い

生命保険文化センター「令和4年度 生活保障に関する調査」では、払込保険料に男女で違いがあることが浮き彫りになりました。

【性別別】年間払込保険料

男性

20.6万円

女性

16.0万円

男性の年間払込保険料の平均が20.6万円なのに対し、女性の平均は16.0万円で、男性の方が約1.3倍多く保険料を支払っていることがわかります。

参考:生命保険文化センター|令和4年度「生活保障に関する調査」

医療保険をいくら払うか決めるときのポイント

保険に加入している人が、保険料にいくら払っているのか分かったところで、次は医療保険料を決めるときのポイントをご紹介していきます。

1. 保険期間

医療保険の保険料は、保険期間の長さによって大きく変わります。保険期間は、主に以下の2種類です。

医療保険の種類

定期医療保険は、設定された期間内でのみ保障されるタイプです。保険期間が短いほど初期の保険料は安くなり、期間満了後に更新が必要で、そのたびに保険料が上がることがあります。

終身医療保険は、一生涯保障が続くため初期の保険料は高めですが、長期的には安定して保障を受け続けることができます。年齢を重ねても保険料は変わらないため、将来的に保険料が上がる心配がありません。

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長期的に見ると、終身医療保険の方が将来の保険料上昇を避けることができるため、特に若い時期に加入することが有利と言えるでしょう。

2. 保険料の払込期間

医療保険に加入する際、保険料の払込期間は重要なポイントです。

例えば、定期医療保険では「保険期間=払込期間」が基本です。保険期間が10年であれば、払込期間も10年となり、満期を迎える時期に合わせて保険料の支払いが終了します。

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一方で、終身医療保険では払込期間と保険期間が異なることがあり、「終身払い」や「短期払い」など、選べる方法があります。

終身払いは保険料を生涯支払い続ける方法で、毎月の保険料は安くなる傾向にあります。

短期払いは「10年払い」など短期間で支払いを終える方法で、毎月の保険料は高くなるのが一般的です。

世間では短期払いを選択する人が多い

世間では、短期払いを選ぶ人が多い傾向にあります。特に、収入が安定している40代や50代で、老後の生活資金を圧迫したくないと考える人に人気です。

短期払いを選択することで、65歳までに支払いを終わらせ、その後の負担を軽減しようという意図が伺えます。

自営業と会社員で払込期間に対する考えは異なる

会社員は退職後に「失業給付」を受けることができますが、自営業者やフリーランスは公的支援を受けることができません。

ポイント
自営業者は、経営が安定していない場合、保険料の支払いが難しくなる可能性があるため、収入が安定しているうちに支払いを完了する方法も選択肢として考えられます。

また、払い込んだ保険料の一部は生命保険料控除の対象となり、税金面でのメリットもあります。

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所得税や住民税の節税効果を狙うことができるため、長期的に見てお得な選択になるでしょう。

3. 保障内容

医療保険は設定する保障内容次第で、毎月の保険料が大きく変わります。

入院給付金の日額を5,000円から1万円にすれば保険料は高くなりますし、「通院特約」「先進医療特約」「3大疾病特約」などの特約を付帯すれば、保障が手厚くなる代わりに保険料も上がります。

注意点
ただし、保険料が高い=保障が充実している、安い=保障内容が不十分、とは限りません。

これは医療保険の保険料は、予定利率や責任準備金、払込方法(終身払い・短期払いなど)によって同じ保障内容でも差が生じるためです。

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あくまで「どんな保障が必要なのか」を決めることを重視し、そのあとに払込方法などで保険料を抑えることを考えるのが良いでしょう。

4. 加入時の年齢

医療保険はケガ・病気による入院などに備える保険です。

ポイント

  • 一般的に、ケガや病気にかかるリスクは加齢とともに上がるほか、ケガが治るスピードも若い人と比べて遅くなります。
  • 医療保険の保険料は加入する年齢が上がるほど高くなり、加入時の年齢が若いほど保険料は安くなります。

特に終身医療保険で若い時に加入すれば、割安な保険料が文字通り生涯にわたって適用されます。

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医療保険の加入時期について気になる方は、『医療保険は何歳から入れる?ベストな加入時期や早期加入のメリット』の記事も併せてチェックしてみてください。

5. 加入時の健康状態

加入時の健康状態によっても、保険料が変わることがあります。

健康体割引が適用される保険もある

  • 「たばこを吸わない」
  • 「BMIなどの数値が保険会社に求められる数値以下である」
    などの条件を満たすと病気になるリスクが相対的に低いと判断され、通常の保険料から一定額が差し引かれることがあります。

一方で、持病がある人向けに引受基準が緩和されている「引受基準緩和型」と呼ばれる保険もあります。

引受基準緩和型保険とは?
引受基準緩和型保険とは、告知内容が少ない限定告知型の保険であり、加入時の審査の基準が低いことから持病がある方でも保険に加入できる可能性があるのがメリットです。

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その代わり、健康な人よりも保険金給付の可能性が大きいため、保険料は通常の保険よりも割高になります。

今の医療保険、本当に適正な保険料?専門家に相談してみよう!

「今の医療保険、本当に適正な保険料?」と感じていませんか?毎月支払う保険料が高いのではないか、保障内容が過剰ではないかと不安になることもあるでしょう。

しかし、自己判断だけで見直しをすると、必要な保障を削ってしまったり、逆に無駄な保障を続けてしまいがち。医療保険は年齢や健康状態、ライフスタイルに合わせて選ぶことが必要です。

そんな時、専門家のアドバイスが役立ちます。保険相談窓口では、FP資格を持つプロがあなたの状況に応じて、無駄なく必要な保障を提供するためのアドバイスを行っています。

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病気やケガをした時の負担額はいくら?

万が一、病気やケガで入院してしまった場合は、どれくらいの金額がかかるものなのでしょうか?

ここからは、生命保険文化センター「令和4年度生活保障に関する調査」を参考に病気やケガをした時にかかる負担額を見ていきます。

入院時の自己負担額の平均は19.8万円

高額療養費制度を利用した人、しなかった人(適用外を含む)の入院時の自己負担額の平均は「19.8万円」でした。

入院日数 平均自己負担費用
5日未満 8.7万円
5~7日 15.2万円
8~14日 16.4万円
15~30日 28.4万円
31~60日 30.9万円
61日以上 75.9万円
全体 19.8万円

出典:生命保険文化センター|令和4年度生活保障に関する調査|59P

特に長期入院になると負担額が大きくなる傾向にあり、61日以上の入院では平均75.9万円にのぼることもあります。

このような実際の自己負担額を踏まえ、医療保険の入院給付金日額をどの程度に設定するかを検討すると、より現実的な保障プランを作ることができます。

入院時の1日あたりの自己負担費用は平均2万700円

入院時の自己負担総額を入院日数で割った、1日あたりの自己負担費用の平均は2万700円でした。

費用の分布を見ると、1万円〜1万5,000円未満が23.3%と最も多く、4万円以上かかる場合も13.2%と一定の割合を占めています。

1日あたりの自己負担費用 割合
5,000円未満 13.8%
5,000~7,000円未満 8.8%
7,000~10,000円未満 11.5%
10,000~15,000円未満 23.3%
15,000~20,000円未満 7.9%
20,000~30,000円未満 16.0%
30,000~40,000円未満 5.5%
40,000円以上 13.2%

出典:生命保険文化センター|令和4年度生活保障に関する調査|59P

医療保険、いくら払ってる?に関するよくある質問

医療保険料はみんないくら払っているのでしょうか?
生命保険文化センターの調査によると、1世帯が年間に支払う保険料の平均額は37.1万円です。月額にすると約3.1万円という結果になりました。
支払保険料の中央値を教えてください。
不明を除けば12万円未満(月額1万円未満)が全体の19.3%と最も高いことがわかっています。次に12~24万円未満(月額1~2万円未満)が17.6%、その次に24~36万円未満の16.0%という順番です。
保険料はどのように決まるのでしょうか?
保険料は「予定利率」「予定事業比率」「予定死亡率」の観点で算出されます。加入者の健康状態や年齢は、予定死亡率の観点で測っています。
医療保険を安く加入する方法はありますか?
各社の割引制度を活用したり、早期加入を検討したりしてみましょう。割引制度を活用すれば通常よりも割安な保険料で加入でき、1年でも早く加入できれば保険料は安くなります。さらに詳しく知りたい方は『安い医療保険を選ぶポイント!本当に重視すべき保険とは?』の記事をご覧ください。
入院1日あたりの自己負担費用を教えてください。
入院1日あたりの自己負担費用の平均は、およそ2.1万円です。症状によっても入院費用は異なるため、あくまでも参考程度に確認しましょう。

まとめ

今回は「他の人は医療保険料を毎月いくら払っているのだろう?」と気になっている人に向けて、医療保険料の相場と、ケガや病気をしてしまった際にかかる費用の平均をご紹介しました。

医療保険は「加入時の年齢」「保障内容」「保険料の支払方法」などによって保険料が変わるため、必ずしも保険料が高い=保障が手厚いとは限りません

保険料の額も大切ですが、ご自身が求める保障内容を満たしているのかを判断基準にして最適な保険を探しましょう。

マガジン編集部

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編集部
今よりも医療保険料を安くしたい方や、自分に合った保険選びをしたい方は、保険相談窓口「ほけんのぜんぶ」で専門家に無料相談してみることをおすすめします。
監修者の紹介
小宮崇之

大学卒業後、信用金庫に入社。中立的な立場でお客様目線の営業をしたいという思いから、保険代理店として独立を決意。
保険会社の代理店営業職、保険会社の研修生を経て2020年9月に保険代理店『コミヤ保険サービス』を設立。
保険代理店の実務経験を生かして、執筆業や講師業も行う。

小宮崇之のプロフィール情報

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監修者の紹介
岡田行史

人材派遣会社17年経営したのち、保険代理店に転身後16年従事、2級FP技能士・トータルライフコンサルタントMDRT成績資格会員2度取得。
ファイナンシャルプランナーとしてライフプランニングや家計診断を通して老後資金の対策、節約術などを提案。
また自らのがん闘病経験をふまえた生きる応援・備えるべき保障の大切さをお伝えしています。

岡田行史のプロフィール情報

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監修者の紹介
渡辺一哲

岩手県出身。大学卒業後、銀行、外資系生命保険会社、建設業(企業再生)を経て、ほけんのぜんぶに入社。
保険業界経験歴は18年。岩手県生命保険協会副会長も務める。

渡辺一哲のプロフィール情報

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