医療保険は時代とともに進化し、医療費の変動や医療技術の発展に対応した商品が続々と登場しています。自分や家族に最適な保険を選ぶためには、最新の情報を把握することが欠かせません。
しかし、「医療保険は種類が多くてどれを選べばいいか分からない」「今おすすめの医療保険はどれ?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、今おすすめの医療保険を紹介するとともに、20代・30代・40代・50代・60代それぞれの年代に適した選び方も詳しく解説します。
編集部

この記事の要点
- 医療保険を選ぶ際は、家計の負担にならない範囲で保険料を設定し、自分に必要な保障を選ぶことが大切です。
- すべての人に一概におすすめできる医療保険はありません。複数の保険商品を比較し、自分のライフスタイルや健康状態に最適なプランを選びましょう。
- 医療保険選びで失敗しないためには、専門家との相談が不可欠です。「ほけんのぜんぶ」を利用すれば、40社以上の保険商品から最適なプランを提案してくれます。(※何度でも相談料無料)
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目次
医療保険の加入がおすすめな理由
医療保険への加入は、予期しない病気やケガによる医療費負担を軽減するために非常に重要です。特に、医療費が高額になる可能性がある現代では、早期に備えることが将来の安心につながります。
以下では、医療保険の加入がおすすめな理由を詳しく解説します。
公的医療保障の不足分を補えるため
公的医療保険は治療や手術にかかる一部の費用は負担してくれますが、それ以外にかかる費用は負担してくれません。
以下の表に、公的医療保険が負担してくれる費用と保険適用外の費用をまとめましたので、確認してみてください。
公的医療保険の対象 | 公的医療保険適用外の費用 |
|
|
医療保険に加入することで、これらの公的医療保険でカバーされない費用を補填できます。特に、入院時の費用(平均20.8万円)や生活費を維持するためには、医療保険によるサポートが重要です。
入院中でも家賃や食費などの生活費は変わらず発生するため、医療保険に加入して公的医療保障の不足分を補うことが、経済的な負担を軽減する大きな助けとなります。
逸失収入分を補えるため
医療保険に加入することで、万一の入院による逸失収入を補うことができます。逸失収入とは、病気やケガで働けなくなった場合に失われる収入のことです。
直近の入院時における逸失収入の平均金額は30.2万円※で、そのうち約6割が5万円から20万円の範囲でした。
編集部
特に貯蓄がない方や多くの家族を養っている方にとって、ひと月分程度の逸失収入でも家計に大きな打撃を与えかねません。そのため医療保険に加入し、不足の事態に備えておくことをおすすめします。
※出典:生命保険文化センター「令和4年度 生活保障に関する調査」P61
特約で自分に必要な保障をカスタマイズできるため
医療保険は、特約を付けることでより保障を充実させることができます。特約は保険会社によってさまざまですが、主な特約の種類は以下の通りです。
特約の種類(一例)
- 特定疾病特約
- 先進医療特約
- 通院保障特約
- 女性疾病特約
- がん特約
特約は必要な時期だけ付けて、必要がなくなった場合には特約のみ外すことができます。自分のライフスタイルに合わせて調整しやすい点はメリットだと言えるでしょう。
編集部
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医療保険が必要な人・不要な人
医療保険を検討している方の中には「自分が必要か判断できない」という方もいらっしゃるでしょう。そこで以下では、医療保険が必要な人と不要な人の特徴を紹介していきます。
医療保険は保障の対象が広く、比較的保険金を受け取りやすい保険ですので、特徴に当てはまる方は加入を検討してみてください。
医療保険が必要な人の特徴
医療保険が必要な人の特徴
自営業やフリーランスの人
自営業やフリーランスの人は医療保険の加入をおすすめします。なぜなら会社員や公務員よりも公的医療保険が不足しているからです。
前述したように、自営業やフリーランスなどの第1号被保険者は「傷病手当金」の支給がありません。1年6ヶ月分給料の2/3受け取れる機会がなくなってしまっているため、明らかに保障が少ないといえます。
編集部
公的医療保険では保障が不十分な人
医療費負担や高額療養費制度、傷病手当金などの公的医療保険では保障が不十分と感じている人は、医療保険の加入をおすすめします。なぜならその他にも費用がかかる部分があるからです。
具体的には、ベッドを利用したときにかかる「差額ベッド代」や先進医療を受けたときにかかる「先進医療費」などが挙げられます。これらの費用は公的医療保険ではまかなえないため、不足感を感じている人は医療保険を活用すべきなのです。
どのような働き方をしている人も、働けなくなってしまったときに収入以上の給付を受けられることは基本的にありません。そのため、逸失収入が発生してしまいます。
入ってくる給料でギリギリの生活をしていた人は、入院したときに生活が破綻してしまう可能性があります。
編集部
先進医療を希望する人
先進医療を希望する人は、医療保険の加入をおすすめします。なぜなら自由治療であるため、公的医療保険の保障対象外だからです。
例えば重粒子線治療はおよそ300万円、陽子線治療はおよそ260万円の費用が自己負担になります。このように、治療内容によっては数百万円規模の自己負担金が発生してしまうのです。
編集部
このように公的医療保険の適用範囲を超えた治療を希望している方は、医療保険の加入をおすすめします。
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医療保険が不要な人の特徴
医療保険が不要な人の特徴
公的医療保険と自分の貯金で治療費をまかなえる人
公的医療保険と自分の貯金で治療費をまかなえる人は医療保険の加入をおすすめしません。なぜなら保険に費用を支払うよりもご自身の貯蓄額を伸ばしていく方が効率が良いからです。
とはいえ「貯蓄はあるけど、この金額があれば十分といえるのか不安」という方もいらっしゃいますよね。このような方は専門家の相談を受けながら、シミュレーションしてみることをおすすめします。
編集部
会社の福利厚生で医療保険に加入している人
会社の福利厚生で医療保険に加入している方には、民間の医療保険の加入はおすすめしません。その理由は、保障が重複してしまい、保険料が無駄になる可能性があるからです。
例えば、会社の福利厚生で提供される医療保険では、基本的な健康診断や予防接種などがカバーされているかもしれません。
また、会社の福利厚生で医療保険に加入している場合、通常は給与から天引きされています。そのため、自身で保険料を支払っている感覚が薄れ、加入していることを忘れることがあるかもしれません。
編集部
医療保険のおすすめは年代によっても異なる
医療保険を選ぶ際には、年代によって選び方のポイントがあります。そこで、20代・30代・40代・50代・60代それぞれの年代に応じた最適な選び方をご紹介していきます。
20代におすすめの医療保険の特徴
20代はライフサイクルに大きな転機が訪れる時期です。就職や結婚、妊娠・出産のタイミングで医療保険の加入を検討することをおすすめします。
20代が医療保険を選ぶ際のポイント
- 短期入院でも充実した保険金を受け取れるか
- 若年性のがん(特に女性)に対しての保障が手厚いか
- 保険料は無理のない範囲か
若い世代は高齢者と比較して入院期間が短くなる傾向があります。そのため、日額保障ではなく一時金に重きを置いたプランを作成することが重要になるでしょう。
一時金とは入院一時金保障のことで、入院が確定した段階でまとまったお金を受け取れる保障のことを指します。このように入院日数にかかわらずまとまったお金を受け取ることで、短期入院でも充実した保険金を受け取れるのです。
編集部
また、20代は収入が上がらず、貯蓄がまだできていない可能性があります。貯蓄が少ないうちは割安な医療保険を持ちつつ、貯蓄を進めるとよいでしょう。
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30代におすすめの医療保険の特徴
30代は子どもの出産や就学、住宅や車の購入など大きな支出が発生するイベントが訪れる時期です。いざ大きな支出が発生する前に保険を整えておくことをおすすめします。
30代が医療保険を選ぶ際のポイント
- 短期入院でも十分な保障を受け取れるか
- 日帰り入院に対応しているか
- 女性の場合、女性疾病に対して手厚い保障があるか
30代も20代と同様で入院期間が短期間になる傾向があるため、一時金保障がついている医療保険に加入することをおすすめします。
また、女性は乳がんや子宮頸がんなどの女性疾病のリスクが急増するため、「女性保険」と呼ばれる女性疾病に上乗せ保障がついている保険を検討してみてください。
編集部
また、最近では入院と退院が同日の「日帰り入院」が増えています。そのため、日帰り入院でも保障がおりる保険会社で契約することも大切です。
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40代におすすめの医療保険の特徴
40代は子どもの進路が決まり、教育費用が大きくのしかかる世代です。そのため医療保険をはじめとする各種保険を整備し直す必要があります。
40代が医療保険を選ぶ際のポイント
- 将来に向けて貯蓄もできる終身型がおすすめ
- 祝金などの特約を付加できるかどうか
40代は、定期型・終身型どちらの取り扱いもある保険会社から医療保険を検討してみてください。
編集部
更新で保険料が高くなることを抑えたい方は、終身型に変更する必要があります。そのため、定期型と終身型どちらも取り扱っている保険会社で検討すると、契約前の比較も契約後の見直しも簡単にできるのです。
「払い損になることが気になる」という方は、祝金や健康還付金など支払った保険料の一部が戻ってくる特約の追加をおすすめします。取扱は保険会社によって異なるため、あらかじめ追加できる保険会社を探しておくとよいでしょう。
40代は収入も高くなる傾向にありますが、教育費も固定資産代もこれまで以上にかかる世代です。保障の手厚い医療保険に加入し、病気やケガによる経済的なリスクを少しでも軽減することをおすすめします。
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50代におすすめの医療保険の特徴
50代は子どもの大学進学や独立など、大きな変化が起こる世代です。そのため、現在加入している医療保険に上乗せ保障を追加したり、減額したりするなど適宜対応していく必要があります。
50代が医療保険を選ぶ際のポイント
- 更新時の保険料を抑えられる終身型がおすすめ
- 入院期間の長期化に手厚く備える
- ライフステージに合った保障内容か確認する
特に50代はこれまでの世代と比較して入院期間が長期化する可能性があります。そのため、長期化したときでも安心して療養できる日額保障の追加を検討しましょう。
また、10年満期などの定期型で加入する場合、更新のたびに保険料は上がっていきます。更新前と比較して保険料が倍になることも珍しくないため、この時点で終身型を検討することもひとつの手でしょう。
ポイント
定期型で加入する場合は、子どもの独立やご自身の退職に合わせて解約を希望している場合などが挙げられます。一生涯加入していたい方は、終身型を検討してみてください。
また、ライフステージに合わせた保障内容であることも大切な要素です。例えば子どもが独立したのにもかかわらず、以前と同じ内容だと、明らかに余分な保障になってしまいます。
そのため、ライフステージが変わったタイミングで保障内容の見直しを検討しましょう。そのときにあった医療保険に加入していることが重要になります。
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60代におすすめの医療保険の特徴
60代が医療保険を選ぶ際のポイント
- 今のライフスタイルに合わせて保障内容を見直す
- 入院期間の長期化に手厚く備える
- 一生涯保障を持ちたい方は終身型を検討する
60代に入ると、生活費が減少することが多いため、保険金額を見直す良いタイミングです。子どもの独立や自身の退職により、必要な生活費が少なくなるため、過剰な保険金額は不要となる可能性があります。
これまでの保険内容をそのまま続けるのではなく、見直しを検討することをおすすめします。特に、退職後の収入減少を踏まえ、無駄のない保険に切り替えることが重要です。
編集部
ご自身が受けられる公的医療保険と現在の貯蓄状況を鑑みて、必要な保障を再評価しましょう。
医療保険に引き続き加入する予定の方は、日額保障がついている「終身型の保険」を検討すると良いでしょう。このタイプの保険は、保険料が一生涯固定されており、長期の医療費にも対応できます。
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知っておきたい!人気が高い医療保険の特徴
医療保険は、近年の医療費を取り巻く時代背景とともに進化を続けています。まずは医療費に関するトレンドをふまえながら、人気が高い医療保険の特徴をご紹介します。
人気が高い医療保険の特徴
保険料が安い医療保険
医療保険は、ケガや病気で入院した場合の医療費をカバーするために加入しますが、万が一の備えとして、実際に使わない可能性もあります。
そのため、できることならなるべく毎月の支払いは安く済ませたいというニーズが高いことが特徴です。
保険料が安い医療保険の特徴
-
ネット保険(インターネット専用保険)
-
掛け捨て(定期型)タイプ
-
解約返戻金がない
これらの医療保険は、保障内容がシンプルなため、最低限の保障で済ませることができますが、その分、カバーされる内容が少なくなることもあります。
編集部
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特定の傷病に重点を置いたプラン
医療保険には、特定の疾患に重点を置いたプランもあります。特に、入院日数が長期になる可能性のある疾患に対応した保障を提供するプランは人気です。
七大疾病の保障に重点を置いたプラン
七大疾病に罹患した際、入院給付金の支払限度日数を無制限にしたり、支払限度日数60日型を延長したり、一時金を支払うタイプの医療保険があります。
・急性心筋梗塞
・脳卒中
・高血圧性疾患
・慢性腎不全
・糖尿病
・肝硬変
ほかにも、七大疾病に慢性膵炎も加えて八大疾病としている保険会社もあります。
三大疾病の保障に重点を置いたプラン
三大疾病(がん、心筋梗塞、脳卒中)に罹患した場合、一定の要件を満たすと給付金を受け取れる商品も人気です。
これらの疾病に対する保障には、一時金を受け取れるタイプや、入院給付金の支払限度日数が無制限になるタイプがあります。
編集部
新型コロナウイルスへの対応
新型コロナウイルスに関しては、通常の医療保険の支払要件に該当する保険会社がほとんどのため、入院をすれば通常の医療保険で入院給付金を受け取ることができます。
※すべての保険会社が対応しているとは限らないため、詳細につきましては各保険会社にお問い合わせください。
引受基準緩和型医療保険
引受基準緩和型医療保険とは、従来の医療保険では加入できない人でも加入できるタイプの医療保険です。
通常、保険に加入するためには健康状態を保険会社に告知し、承認を得る必要がありますが、引受基準緩和型は告知項目が少なく、加入がしやすい特徴があります。
編集部
保険会社によって告知項目は異なりますが、通常の医療保険に加入できず、医療費の負担が心配な方は引受基準緩和型医療保険を検討するとよいでしょう。
医療保険のおすすめな選び方
医療保険は、万が一の入院や手術に備えるための重要な保障ですが、どれを選べばよいのか迷う方も多いでしょう。
以下では、医療保険の選び方をわかりやすく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
医療保険のおすすめな選び方
①入院給付金は日額を適切に設定する
入院給付金は、ケガや病気で入院した際に、その日数に応じて給付金を受け取れるものです。
入院日額は5,000円や1万円に設定するのが一般的ですが、公的医療保険が適用されるため、他の人と同室でも問題ない場合は日額5,000円でも十分でしょう。
なお、医療保険によって入院初日から保障対象になるものと、入院してから〇日後から保障対象になるものがあります。
小宮さん
入院初日から保障対象になるものを選ぶと十分な保障が得られやすいのでおすすめです。
入院給付金の金額の平均は日額10,000円
生命保険文化センター「生活保障に関する調査」によると、令和4年の入院給付金の日額は男性で9,600円、女性で8,100円となっています。
参考までに過去の推移は以下の通りとなっています。
入院給付金日額の推移 |
||
調査した年 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
平成22年 | 11,000円 | 9,200円 |
平成25年 | 10,900円 | 9,000円 |
平成28年 | 10,800円 | 9,200円 |
令和元年 | 10,900円 | 9,100円 |
令和4年 | 9,600円 | 8,100円 |
編集部
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②必要な手術給付金を見極める
手術給付金は、ケガや病気の治療のために手術を受けた場合に受け取れる給付金で、保障タイプには「倍率タイプ」と「一律タイプ」のふたつがあります。
倍率タイプ | 一律タイプ |
---|---|
手術の種類によって、入院給付金額の10倍・20倍・40倍の金額を受け取れるタイプ。 ※手術ごとの倍率は保険会社によって異なります。 |
手術の種類にかかわらず、一律の入院給付金が受け取れるタイプ。 ※具体的な金額や倍率は保険会社によって異なります。 |
近年は日帰り手術を受けるケースも増えていることから、入院を伴わない日帰り手術も保障対象となる医療保険も増えています。
小宮さん
しかし、日帰り手術の場合は、入院を伴う手術を受けた場合の給付金の半額になる医療保険もあるので、契約時にしっかり確認しましょう。
③保障期間と貯蓄性を考慮して選ぶ
医療保険には、保険料が安くて保障期間が定められた「定期型(掛け捨て型)」と、貯蓄性を持ちつつ生涯保障が続く「終身型(貯蓄型)」があります。
それぞれのメリットとデメリットを理解し、自分に適したタイプを選びましょう。
タイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
定期型 (掛け捨て型) |
|
|
終身型(貯蓄型) |
|
|
定期型(掛け捨て型)の医療保険は保険料を抑えつつ、保障を充実させたい方に向いているでしょう。
一方、終身型(貯蓄型)の医療保険は保険と貯蓄を両立したい方に向いています。長期的な視点で安定した保障を提供しますが、保険料が高くなる点には注意が必要です。
小宮さん
このように、定期型(掛け捨て型)と終身型(貯蓄型)では特徴が異なるため、どちらがご自身に適しているかを吟味しましょう。
医療保険を選ぶ際の注意点
ここからは、医療保険を検討する際に注意するべき3つのポイントをご紹介します。
医療保険の特約になっているがん診断給付金や三大疾病給付金は、がんと診断されると給付金が支払われるというものですが、がんの給付要件で軽度の上皮内がんも対象になっているかをチェックしておきましょう。
編集部
がん診断給付金や三大疾病給付金は、一度しか給付金が受け取れないものと、一度受け取っても一定期間が経過すれば何度でも受け取れるものがあります。
編集部
引受基準緩和型医療保険は、通常の医療保険に加入できない人向けの保険です。
通常の医療保険に加入できる可能性もあるため、必ず加入条件を確認しましょう。
また、引受基準緩和型医療保険は、通常の医療保険よりも保険料が高くなりがちです。特に、高齢者が加入する場合、保険料が割高になることがあります。
編集部
医療保険の加入や見直しはプロに相談するのがおすすめ!
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編集部
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---|---|
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|
出典:ほけんのぜんぶ
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編集部
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---|---|
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---|---|
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出典:保険マンモス
※1 保険マンモス公式調べ(集計期間 2015年1月~2015年6月、インターネットによるアンケート調査:回答数3,775)
【独自インタビュー】現役FPに聞いた医療保険Q&A
今回は、医療保険についてより有益な情報提供をするために、当サイトを監修いただいている現役FPの小宮崇之さんに独自インタビューを実施しました。
小宮崇之
大学卒業後、信用金庫に入社。中立的な立場でお客様目線の営業をしたいという思いから、保険代理店として独立を決意。
保険会社の代理店営業職、保険会社の研修生を経て2020年9月に保険代理店『コミヤ保険サービス』を設立。
保険代理店の実務経験を生かして、執筆業や講師業も行う。
ここからは小宮崇之さんにお聞きした、医療保険を選ぶときのポイントや必要性についてご紹介していきます。
医療保険を選ぶときのポイントは?
小宮さん
医療保険を選ぶときに注目すべきポイントは以下のとおりです。
医療保険には様々な特約があるので、どの特約を付帯するべきかよく考えましょう。もちろん、特約が多ければ多いほど保障が手厚くなりますが、その分保険料は高くなる点には注意が必要です。
家計に負担にならない保険料の範囲で、自分にとって最適な保障を選択しましょう。
健康保険に加入していれば、民間の医療保険には加入しなくても良い?
小宮さん
必ずしも「健康保険に加入していれば、民間の医療保険には加入しなくても良い」とは言い切れません。
入院時や治療時には健康保険が適用とならない費用もかかるので、民間の医療保険にも加入しておくことをおすすめします。
例えば、個室に入院する時にかかる差額ベッド代は入院期間で発生するものなので、医療保険があると大きな助けになるでしょう。
医療保険とがん保険、どちらを優先すべき?
小宮さん
一般的に、医療保険の方が保障範囲が広いので優先すべきでしょう。
医療保険であれば、がんで入院したり手術した場合にも保障が受けられます。その一方で、がん保険はがんのみの保障なので、がんに罹患しなければ何も保障してもらえません。
女性は一般的な医療保険よりも”女性のための医療保険”を選ぶべき?
小宮さん
女性特有の病気に保障が手厚い方がよいので、”女性のための医療保険”を選択するのは良いと思います。
ただ、一般的な医療保険にも女性疾病特約を付帯することが可能です。一般的な医療保険に女性疾病特約を付帯した場合と”女性のための医療保険”の保障内容をよく比較した上で検討する方が良いでしょう。
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おすすめの医療保険は?
小宮さん
保険は人それぞれの意向や経済状況などによっても異なるので、一概におすすめの医療保険というものはありません。
しいて言うなら、入院一時金が付いた医療保険の方が良いでしょう。昨今は短期入院の時代なので、入院給付金の日額を上げるよりも一時金で備えた方が受け取れる保険金が多くなることも多いです。
医療保険があると実際どれくらい助かる?
医療保険の加入を検討するとき「医療費の自己負担金額がわからないからなんとなく安心できそうな金額にしよう」と考えている方もいらっしゃいますよね。
この考え方で契約してしまうと、医療保険に過不足が生まれてしまいます。ご自身が損をしないためにもデータや考え方を参考にして必要な金額を算出するようにしましょう。
公的医療保険のおかげで自己負担金額は減少する
医療保険について考える上で欠かせないのが「公的医療保険の自己負担割合を把握すること」です。なぜなら自己負担金額を加味して民間の医療保険に加入しないと、無駄が生じてしまうからです。
編集部
医療費の自己負担割合は年齢や就学状況によって異なります。そのため、保険をかけたい方がどこに位置するか以下の表で確認してみましょう。
医療費の自己負担割合 | |
年齢 | 負担割合 |
〜6歳 | 2割 |
6〜70歳未満 | 3割負担 |
70〜75歳未満 | 2割負担(所得によっては3割) |
75歳以上 | 1割負担(所得によっては3割) |
※参照:厚生労働省「医療費の自己負担」より
このように医療費は公的医療保険のおかげで自己負担金額を3割程度まで落とせるようになります。これらを加味して医療保険の保険金額を決めるようにしましょう。
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入院した時にかかる入院費用の平均額は20.8万円
生命保険文化センターの調査によると、入院した時にかかる入院費用の平均額は20.8万円と結果が出ています。具体的な内訳については以下の表でまとめています。
直近の入院費用について | |
費用 | 割合 |
5万円未満 | 7.6 |
5〜10万円未満 | 25.7 |
10〜20万円未満 | 30.6 |
20〜30万円未満 | 13.3 |
30〜50万円未満 | 11.7 |
50〜100万円未満 | 8.4 |
100万円以上 | 2.7 |
※参照:公益財団法人 生命保険文化センター「生活保障に関する調査」より
調査結果がわかるように、5万円未満から20万円未満で60%以上集まっていることがわかります。つまり民間の医療保険で最低限備える場合はおよそ20万円受け取れる保険に加入すると良いでしょう。
入院期間は年齢によって異なり、長期化するほど費用も高くなります。具体的に同調査の結果によると、全体平均が15.7日だったのに対し、60歳代は19.0日と平均を上回っていることがわかるでしょう。
つまり平均金額通りに用意するのではなく、専門家や家族と相談しながら設定金額を調整していく必要があるのです。
入院時に減る収入(逸失収入)は平均32.0万円
病気やケガで入院してしまった時は入院費用もかかりますが、働けずに得られなかったお金(逸失収入)にも目を向けなければなりません。
以下では逸失収入の概要と平均額について具体的に解説していきます。
そもそも逸失収入とは
逸失収入とは入院で受け取れなかった収入のことを指します。医療保険はかかる入院費のことを中心に考えてしまいますが、働けないことで入ってこなくなる収入についても考えなければなりません。
生命保険文化センターの調査によると、直近の入院で逸失収入があった人は21.6%、逸失収入がなかった人は59.2%いると言われています。
編集部
具体的に注意したい職業は「自営業やフリーランス」です。なぜなら公的医療保険の保障内容が会社員や公務員と比較して手薄く、一部負担してもらえないものがあるからです。
つまり、割合的には逸失収入がない方の方が多いですが、働き方によってはより逸失収入が生まれる可能性が高くなるのです。会社や公的医療保険から受けられる保障を確認し、必要な金額を用意しましょう。
逸失収入の平均額
生命保険文化センターの調査によると、逸失収入があった人の平均金額は32.0万円になっています。具体的な内訳は以下を確認してみてください。
直近の逸失収入について | |
費用 | 割合 |
5万円未満 | 16.8 |
5〜10万円未満 | 16.8 |
10〜20万円未満 | 29.4 |
20〜30万円未満 | 9.2 |
30〜50万円未満 | 14.3 |
50〜100万円未満 | 5.0 |
100万円以上 | 8.4 |
※参照:公益財団法人 生命保険文化センター「生活保障に関する調査」より
調査結果から、5万円未満から20万円未満の方で60%以上を以上を占めることがわかりました。つまり100万円以上の逸失金額があった人などが平均金額を吊り上げているのです。
したがって、逸失金額の相場は10万から20万円程度に収まることがわかります。
編集部
医療保険に関するアンケート調査
当サイトでは医療保険に加入したきっかけなどユーザーの意図を把握するため、実際に医療保険に加入している方を対象に独自のアンケート調査を行いました。
これから医療保険の加入や見直しをしようと思っている方はぜひチェックしてみてください。
アンケート調査の詳細 | |
---|---|
調査実施時期 | 2023年10月 |
調査概要 | 医療保険に関するアンケート調査 |
調査方法 | クラウドワークスで自主調査 |
調査対象 | 現在医療保険に加入している日本全国の男女 |
回答数 | 50名 |
Q. 医療保険に加入したきっかけは何ですか?
社会人になったから | 34% |
---|---|
自分で必要性を感じて | 32% |
家族や友人・知人に勧められて | 22% |
家族構成が変わった | 6% |
営業職員や窓口で勧められて | 4% |
なんとなく | 2% |
保険に関する広告を見て | 0% |
その他 | 0% |
医療保険に加入したきっかけで最も多かったのは「社会人になったから」という回答で34%を占めました。
日本には充実した社会保険や高額療養費制度などがありますが、まだ働き始めたばかりで貯金が少ない新社会人は、最低限でも医療保険を持っておいたほうが良いでしょう。
Q. 医療保険の加入経路について教えてください。
家族や友人を通じて | 30% |
---|---|
生命保険会社の営業職員を通じて | 26% |
インターネット申し込み・通信販売 | 24% |
保険代理店の担当者を通じて | 14% |
勤務先を通じて | 4% |
郵便局の窓口を通じて | 2% |
銀行・証券会社を通じて | 0% |
その他 | 0% |
医療保険の加入経路で最も多かったのは『家族や友人を通じて』でした。上記から分かるように、近しい人や保険に詳しい人に勧められて加入している人が多いようです。
しかし、商品の内容を深く理解できていないまま、「なんとなく」や「つきあい」などで加入している人も多いのではないかと考えられます。
当たり前のことではあると思いますが、保険を検討する際はしっかり保険商品について理解し、納得した上で加入することが重要です。
Q. 医療保険を選ぶ際に最も重視したことは?
保険料の安さ | 36% |
---|---|
入院給付金日額が十分である | 30% |
商品内容が分かりやすい | 16% |
手術給付金額が十分である | 6% |
日帰り入院も保障してくれる | 6% |
払込期間が終身 | 6% |
その他 | 0% |
医療保険を選ぶ際に最も重視したことを調査したところ、『保険料の安さ』と『入院給付金日額が十分であるか』が多くの票を集めました。
たしかに、無理のない保険料で必要な保障を得られるかどうかは、保険選びで重要なポイントです。
これから医療保険の加入や見直しを考えている方は、保険料と保障内容のバランスをしっかり考慮して検討しましょう。
Q. はじめて医療保険に加入したのは何歳ですか?
20歳以下 | 26% |
---|---|
21〜30歳 | 38% |
31〜40歳 | 14% |
41〜50歳 | 4% |
51〜60歳 | 4% |
61〜70歳 | 0% |
70歳以上 | 0% |
はじめて医療保険に加入した年齢を調査したところ、最も多かったのが『21〜30歳』でした。
先ほどの加入したきっかけで『社会人になったから』という回答が多かったことからも分かるように、大学卒業後の就職をきっかけに加入する人が多いようです。
Q. 医療保険の見直しを行なったことはありますか?
はい | 74% |
---|---|
いいえ | 26% |
今回の調査では、ほとんどの方が医療保険の見直しを行なったことが『ある』と回答しました。
基本的にライフステージやライフスタイルの変化で必要となる医療保障は変わっていくため、当然の結果と言えるでしょう。
若い頃に加入した医療保険をそのまま放置している方は、一度保険相談窓口で見直しの必要性があるかどうか相談してみることをおすすめします。
医療保険に関するよくある質問
最後に、医療保険に関するよくある質問に回答していきます。
30代におすすめな医療保険は、まず「基本的な入院・手術の保障」がしっかりしているものです。保険料が比較的安く、将来的に保障内容の見直しや増額が柔軟にできるプランを選ぶと良いでしょう。
40代におすすめな医療保険は、特に「入院・手術の保障」が充実しているものです。この年代では病気やケガのリスクが高まり、入院費や手術費用に備えることが重要です。
50代は「がん」「生活習慣病」「先進医療」への備えが重要です。特にがん治療費や長期入院に備えるため、がん保障や入院日額の引き上げ、通院保障などが充実しているものを選ぶと安心です。
また、定期的な健康診断での早期発見が鍵となるため、がん検診や予防医療に対応したオプションも検討しましょう。
医療保険は公的医療制度だけではカバーしきれない部分や、入院・手術費用、特定疾病治療費用などをカバーすることが可能です。医療保険は家計に大きな負担をかけず、健康と経済的安心を守る有用な手段です。
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はい、医療保険は複数加入可能です。複数の保険に加入することで、保障内容を充実させたり、給付金を重複して受け取ることができます。
ただし、保険金の支払い条件や給付金の上限があるため、契約内容をよく確認し、自分に合ったプランを選ぶことが重要です。加入前には、保険会社や専門家に相談することをおすすめします。
さらに詳しく知りたい方は、『医療保険に複数加入するメリットとデメリットは?』の記事をご覧ください。
生命保険文化センターの「令和4年度 生活保障に関する調査」によると、18~79歳のうち、疾病入院給付金が付いた生命保険(医療保険など)に加入している人は65.7%でした。
約7割近くの人が医療保険に加入し、病気やケガによる入院・手術に備えていることがわかります。
詳しい加入状況を知りたい方は、『医療保険の加入率|年代・性別・世帯年収別の違いを解説』の記事もご覧ください。
医療保険と生命保険の主な違いは、保障内容にあります。
医療保険は、病気やケガによる入院や手術にかかる医療費を補償する保険です。具体的には、入院費や手術費を支払います。一方、生命保険は、被保険者が死亡した際に遺族に保険金が支払われる保険で、死亡保障が中心です。
医療保険は主に医療費の補填、生命保険は死亡後の生活保障が主な目的です。
どちらに加入すべきか迷っている方は『生命保険と医療保険の違いとは?どちらがおすすめか徹底解説』の記事もご覧ください。
まとめ
ここまで、おすすめの医療保険について徹底解説しました。医療保険は、20代・30代・40代・50代・60代それぞれに最適な選び方があります。
また、医療保険には掛け捨て型や貯蓄型などさまざまな種類があり、保障内容や特徴は異なります。人気のある医療保険イコール自分に合った商品というわけではありません。
医療保険を選ぶ際は、「自分にとって必要な保障が得られるのか」「家計の負担にならない範囲の保険料か」といった点を重視して比較・検討しましょう。
編集部
大学卒業後、信用金庫に入社。中立的な立場でお客様目線の営業をしたいという思いから、保険代理店として独立を決意。
保険会社の代理店営業職、保険会社の研修生を経て2020年9月に保険代理店『コミヤ保険サービス』を設立。
保険代理店の実務経験を生かして、執筆業や講師業も行う。
人材派遣会社17年経営したのち、保険代理店に転身後16年従事、2級FP技能士・トータルライフコンサルタント・MDRT成績資格会員2度取得。
ファイナンシャルプランナーとしてライフプランニングや家計診断を通して老後資金の対策、節約術などを提案。
また自らのがん闘病経験をふまえた生きる応援・備えるべき保障の大切さをお伝えしています。
岩手県出身。大学卒業後、銀行、外資系生命保険会社、建設業(企業再生)を経て、ほけんのぜんぶに入社。
保険業界経験歴は18年。岩手県生命保険協会副会長も務める。