今回は、SEIMEI株式会社 代表取締役 津崎桂一さんにお話しを伺いました。
SEIMEI株式会社は、保険会社と保険代理店間の保険プラットフォーム「ソリシター君」を開発・提供している企業です。「テクノロジーを活用し、50兆円保険産業の礎となる」ことをミッションに掲げています。
SEIMEI株式会社 津崎さんのご経歴
- 1983年 兵庫県生まれ
- 2008年 東京大学法学部卒
- 2008年 ジブラルタ生命保険株式会社入社
- 2009年 独立創業
- 2017年 SEIMEI株式会社設立、代表取締役就任
目次
SEIMEI株式会社はどんな会社?
ほけんのぜんぶマガジン編集部
SEIMEI株式会社はどんな会社ですか?
津崎さん:
保険プラットフォーム「ソリシター君」の開発・運営を行っています。
SEIMEI株式会社を創業した経緯
ほけんのぜんぶマガジン編集部
SEIMEI株式会社を創業した経緯と理由を教えてください。
津崎さん:
私は大学を卒業後、生命保険会社に入社しました。
その後すぐに25歳で独立し保険代理店を経営する中で、保険業界にインパクトのあるプロダクトを作りたいと考えていました。
そこでまず4つのプロダクト開発にチャレンジしましたが、どれもうまくいきませんでした。
5回目のチャレンジは、次こそは外したくないと。
自分自身が普段、保険募集人として業務情報検索を各保険会社1社ごとに検索しなければならず、大幅に時間を取られていた原体験から、誰もがこのフローに時間を取られているのではないか?と気づき、ソリシター君の開発を始めました。
SEIMEI株式会社が現在取り組んでいること
ほけんのぜんぶマガジン編集部
SEIMEI株式会社では現在どんなことに取り組んでいますか?
津崎さん:
広告モデルにおけるポイント還元機能の設計に注力しています。
どうすれば保険募集人ユーザーが積極的に動画視聴してくれるか、また、広告出稿主にとって投資効果の検証はどうすれば良いか、ユーザーヒアリングを重ねながら進めています。
「ソリシター君」とはどんなサービス?
ほけんのぜんぶマガジン編集部
「ソリシター君」とはどんなサービスですか?サービスの概要や特徴を教えてください
津崎さん:
保険会社向け「保険代理店マーケティング支援」サービスです。
保険代理店には医的引受目安とパンフレットの一括検索機能や研修履修管理機能を無料で提供し、保険会社には保険募集人に広告配信や保険商品研修等を実施できるプラットフォームを提供しています。
「ソリシター君」の強み
ほけんのぜんぶマガジン編集部
「ソリシター君」の強みを教えてください。
津崎さん:
プラットフォーム事業の価値はマーケットシェア、つまりシンプルにユーザー数の多寡に尽きますので、現時点でもユーザーを多く抱えている点が強みではないかと思います。
2023年9月末現在、保険会社ユーザー3社と保険代理店募集人ユーザー17,400名を獲得しており、保険代理店向けソフトウェアとしては、シェア3位の保険募集人ユーザーID数を達成しています。
シェア1位と2位のサービスも含め、既存の多くの保険代理店向けツールは利用料課金を行っていますが、当社は保険代理店には無料提供しているところが相違点と考えています。
今後、保険代理店に有料機能を提供することもあるかと思いますが、原則としてキャッシュポイントを他社サービスとはずらしています。
「ソリシター君」を通して解決したい課題
ほけんのぜんぶマガジン編集部
「ソリシター君」を通して解決したい課題や実現したいことを教えてください。
津崎さん:
保険会社⇔保険代理店のコミュニケーションコストを削減し、保険商品の流通最適化や保険業界の構造変革を目指します。
「ソリシター君」の将来の展望
ほけんのぜんぶマガジン編集部
「ソリシター君」の将来の展望を教えてください。
津崎さん:
ソリシター業務は間接営業と事務の2つですので、この2つをどうシステムに置き換えることができるか?という基本思想でサービス設計を行っています。
近日ポイント還元広告を開始しますが、保険会社ユーザーの成功事例を作ることができれば他保険会社も追随してくれると思いますので、全力で取り組んでいます。
ポイント還元機能は間接営業のオンライン化になりますが、事務のIT化については生成AIの登場は大きいと考えています。
保険業界ほど電話照会を日常的に行っている業界もありませんので、この保険募集人→ソリシターへの照会対応を生成AIで自動化したいですね。