がん保険は必要?不要と言われる理由といらない人の特徴を解説

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がん保険は、「がんに罹患した場合」に備えるための保険です。現代では「人生100年時代」とも言われ、特にがんは年齢を重ねるほどに罹患する可能性が高まります

一方で、「がん保険はがんに罹患したときにしか保障されないから不要だ」という声もあります。果たしてこれらの意見は本当に正しいのでしょうか?

この記事では、がん保険がいらないと言われる理由や必要性について詳しく考察します。また、がん保険の適切な選び方や必要性が高い人と低い人の特徴についても解説します。

マガジン編集部

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この記事を読めば、がん保険に関する情報を正しく理解し、自身や家族の未来を守るための判断材料を得られますよ。

がん保険の必要性まとめ

  • がんは絶対にいつか必ず訪れるものではありません。しかし、そもそも保険は万が一に備えるためのものです。
  • 「がん保険に加入したら金銭的に得できるか?」という視点だけではなく、貯蓄額や親族にがん罹患者がいるかなど、それぞれの事情から必要かどうかを検討しましょう。
  • がん保険の必要性について悩まれている方は、一度無料保険相談窓口で専門家に相談してみることをおすすめします。
  • FP資格取得率100%の無料保険相談窓口「ほけんのぜんぶ」では、知識豊富な専門家があなたにがん保険が必要か不要かをしっかりとアドバイスします。相談料は何度でも無料です。

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がん保険がいらないと言われる3つの理由

がん保険は必ずしも必要ではないと言われることがあります。多くの人がその必要性について疑問を持っていますが、実際に不要だとされる理由は次の3つです。

❶がんになる確率は必ずしも高くないから

「日本人の2人に1人ががんになる」といった言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。

実際国立がん研究センターの「最新がん統計」によれば、生涯で何らかのがんに罹患する確率は男性で65.5%、女性は50.2%とされています。

男女で確率に違いは見られるものの、確かに2人に1人ががんになるという言葉は正しいといえます。

マガジン編集部

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しかし、「何歳でがんに罹患するか」を見てみると、年齢が若いほど罹患する確率は低くなります。

例えば、30歳の人が20年以内にがんにかかる確率は、男性が2.2%、女性が5.6%に過ぎません。逆に50歳を過ぎると、がんに罹患する確率は男性で20.3%、女性で16.1%に増えます。

【男女別】がん発症率

【男性の場合】がんの発症率

男性がん発症率

【女性の場合】がんの発症率

女性がん発症率

このように、がんの発症率は年齢を重ねるごとに高くなるため、若い年代の人にとっては、がん保険の必要性が低く感じられる場合があるでしょう。

マガジン編集部

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全年齢で見てみるとがんになる人は多いものの、誰しも50%の確率でがんになるわけではない、というのが特徴です。

❷がん保険で受け取れる金額は多くないから

がん保険に加入すると、以下のような保障を受けることができます。

がん保険で受け取れる給付金一例

  • 診断給付金:がんと診断された場合に50~200万円
  • 入院給付金:がんによる入院1日につき5,000円~1万円
  • 手術給付金:入院給付金の10~40倍

診断給付金は一時的にまとまった金額を受け取ることができるため便利ですが、入院給付金や手術給付金に関しては、受け取れる金額があらかじめ決められており、高額な手術であっても金額は変わりません

したがって、長期間の治療や大きな手術が必要になった場合、がん保険でカバーされる範囲が不十分に感じられることがあります。

注意点

通院給付金や先進医療特約を追加することも可能ですが、その分保険料は割り増しになります。

読者

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がん保険に加入してがんに罹患したとしても「元を取れる」わけではないのですね。

❸高額療養費制度で医療費を十分賄えるから

日本の医療制度は「国民皆保険制度になっており、医療費の自己負担は1~3割で済むようになっています。

もちろん、がんに罹患して治療が長期間にわたる場合は3割の自己負担でも積み重なり、家計の大きなダメージになります。

マガジン編集部

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しかし、日本の医療制度には「高額療養費制度」があるため、医療費の支払いの自己負担の内、上限額を超えた部分の支給を受けられます。

たとえば70歳未満の方の高額療養費は収入に応じて以下のとおりです。

【平成27年1月診療分から】

表は横にスライドできます

所得区分
自己負担限度額
多数該当

① 区分ア

(標準報酬月額83万円以上の方)
(報酬月額81万円以上の方)

252,600円+(総医療費※1-842,000円)×1%
140,100円

② 区分イ

(標準報酬月額53万〜79万円の方)
(報酬月額51万5千円以上〜81万円未満の方)

167,400円+(総医療費※1-558,000円)×1%
93,000円

③ 区分ウ

(標準報酬月額28万〜50万円の方)
(報酬月額27万円以上〜51万5千円未満の方)

80,100円+(総医療費※1-267,000円)×1%
44,400円

④ 区分エ

(標準報酬月額26万円以下の方)
(報酬月額27万円未満の方)

57,600円
44,400円

⑤ 区分オ(低所得者)

(被保険者が市区町村民税の非課税者等)

35,400円
24,600円

※1総医療費とは保険適用される診察費用の総額(10割)です。
出典元:全国健康保険協会|高額な医療費を支払ったとき(高額療養費)

たとえば…
例えば区分ウに該当する人ががんに罹患した場合、総医療費が100万円かかったとしても1ヶ月の実質の自己負担医療費は87,430円までに抑えられます。(※差額ベッド代等の保険適用外の費用を含みません。)さらに療養を受けた月以前の1年間、3ヶ月以上の高額療養費を受けた場合は多数該当に該当し、4ヶ月目以降の1ヶ月の実質の自己負担額が4万4,400円まで減ることになります。
毎月これだけの金額を捻出するのが苦でない場合は、たしかにがん保険の必要性は低いといえるでしょう。

がん保険は何のために必要?

ここからは、がん保険の必要性を考えていきます。がん保険は以下のようなニーズから、加入が必要だと言われています。

将来の万が一への備え

「がんにかかる確率は必ずしも高くない」といっても、がんは予測不可能な疾患であり、誰にでも発症する可能性があります。将来の万が一に備えることで安心感を得られるでしょう。

特に、働き盛りで教育費や生活費などの支出の多い30代・40代は家族のために早めに備えておくことをおすすめします。

医療保険ではカバーしきれない高額な治療費への備え

がんの治療費用は化学療法や放射線療法などの高度な医療技術を必要とするため、医療費用が非常に高額になることが多いです。公的制度や基本的な医療保険では、治療にかかる全ての費用をカバーしきれない可能性があります。

がん保険は、そういった高額な医療費用をカバーし、家族に経済的な負担をかけずに治療を受けるための重要な支援を提供します。

がん治療で働けなくなった際の生活費用を補うため

さらに、がん治療によって休業や退職を余儀なくされた場合も、がん保険が収入の補填として役立ちます。

ただし、がんに限らず、病気やケガで働けなくなった際に備えるなら『就業不能保険』への加入もしましょう。両方に加入すれば、より安心です。

マガジン編集部

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名前の通り、がん保険はがんに罹患した際に非常に頼れる保険だと言えますね。

がん保険でどんな保障が得られるの?

ここからはがん保険が何のために必要なのか、保障内容とともに詳しく解説していきます。

がん保険では、上記の保障をメインとし、必要に応じて特約をつけることで自身にとってベストな保障内容を決めていきます。

では、それぞれの保障について詳しく内容を確認していきましょう。

❶診断給付金

診断給付金は、初めてがんと診断確定されたときに、まとまった金額の給付金を受け取ることができる保障です。

使い道が自由なので、入院費や手術費はもちろんのこと、差額ベッド代、通院時の治療費や交通費、がん治療のために休業した場合の収入補填などにも利用することができます。

ポイント

がん保険によって、診断給付金が1回のみの受け取りとなるタイプと、がんと診断されたときに何度でも受け取れるタイプとがありますが、がんは再発や転移の可能性が高いため何度でも受け取れるタイプを選ぶと安心です。

なお、「上皮内新生物」と診断された場合も保障対象となるがん保険もありますが、保障対象外や減額保障となるタイプもあります。

マガジン編集部

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契約時に細かく確認しましょう。

❷入院給付金

入院給付金は、がん治療のために入院した場合に受け取れる給付金です。

ポイント

  • 一般的に、医療保険の入院給付金は入院日数の上限が決められていますが、がん保険の入院給付金は日数が無制限なので、何日間入院しても上限なく保障対象となります。
  • また、入院回数も制限がなく、何度入院しても保障されるので安心です。

入院給付金の金額は「入院日額×入院日数」で決まり、入院日額は5,000円や1万円で加入するケースが多いです。

❸手術給付金

手術給付金は、がんの治療を目的として所定の手術を受けたときに受け取れる給付金です。

ポイント

基本的に、手術の回数は無制限なので何度受けても保障対象となりますが、中には特定の手術において給付日数に限度を設けている場合がありますので、保障内容をよく確認しましょう。

手術給付金の計算方法は、「入院給付金日額の10・20・40倍」といった倍率タイプと、「一律〇〇万円」と給付金額が決められているタイプの2つの方法があります。

❹通院給付金

通院給付金は、がんの治療を目的として通院したときに受け取れる給付金で、一般的に「通院給付金日額×通院日数」で計算されます。

マガジン編集部

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通院給付金日額は5,000や1万円で加入するケースが多いです。

がん保険で対象となる通院は、以前は入院を伴う通院のみが対象となる商品が多く見られましたが、近年は入院日数が短縮化され通院による治療がメインとなるケースもあることから、入院を伴わない通院も対象となる商品が増えています。

❺抗がん剤治療給付金

抗がん剤治療給付金は、がん治療を目的として抗がん剤治療を受けたときに受け取れる給付金で、一般的に入院・通院を問わずに保障対象になります。

ポイント

  • がん保険によっては、主契約に組み込まれているタイプもありますが、特約として別途追加するタイプもあります。
  • また、「治療給付金」としてほかの治療を受けたときの保障とまとめられているタイプもあります。

なお、抗がん剤治療給付金が給付される条件は保険会社によって細かく決められているので、契約する前に支給条件などをしっかりと確認しましょう。

❻先進医療給付金

先進医療給付金は、がんの治療を目的として、厚生労働省が定める所定の先進医療を受けたときに受け取れる給付金で、一般的に、「先進医療特約」を付けることで保障対象となります。

ポイント

  • 先進医療の治療費は公的医療保険の対象外なので、かかった治療費は原則として全額自己負担となります。
  • 治療の種類によっては、数十万円から数百万円といった高額な治療費がかかることから、先進医療の治療費が心配な方は特約を付けておくと良いでしょう。

給付金額は、治療にかかった実費分が補償されますが、通算で500万円~2,000万円までなどと上限が決められています。

がん保険に加入するメリット・デメリット

がん保険には医療保険にはない大きなメリットもあります。メリットとデメリットを把握し、自分にとってのがん保険の必要性を考えてみましょう。

がん保険のメリット

診断給付金や通院給付金を受け取れる

がん保険では、医療保険には含まれないがん診断給付金(一時金)通院給付金といった保障を得られます。

がんの診断給付金は50万~200万円が一般的です。給付金は、治療費や入院期間中の生活費など、さまざまな用途に使用できます。

給付金があればがん治療に専念できるため、仕事や家事などに影響が出る心配がありません。がんの備えとして心強い味方となってくれるでしょう。

マガジン編集部

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がん保険で得られる保障については、こちらでさらに詳しく解説しています。

高額な治療に特化した特約を追加できる

がん治療は、先進医療や化学療法(抗がん剤など)など公的制度の適用外の治療も多く、医療費の自己負担額が高額になるケースが多いです。

しかし、がん保険にはがんの特性に備えた特約が豊富に用意されています

主な特約種類 保障内容
がん先進医療 公的医療保険が適用されない先進治療を受けた際に給付される
放射線治療 化学療法・放射線治療を受けた際に給付される
女性疾病保障 性特有のがん(乳がん・子宮がんなど)罹患時に給付される
がん通院給付金 通院治療した際に給付される
がん手術給付金 がんの手術にかかった費用に対して給付される

上記は一例ですが、自分の状況に合わせて保障を充実させられるのは大きなメリットだと言えるでしょう。

がん保険のデメリット

免責期間中にがんが見つかると保障されない

がん保険には、支払条件に該当しても保障がされない「免責期間」というものがあります。一般的に、がん保険の免責期間は90日または3か月程度です。

この期間中に、がんが見つかってしまった場合は給付金を受け取れません

マガジン編集部

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心配な人は早めに加入して免責期間を消化することをおすすめします。

がん以外の病気やケガは保障の対象外

がん保険はがんに特化した保険であるため、原則がん以外の病気やケガに対する保障は対象外です。

なかには、保障範囲を広げる特約を追加できるがん保険もありますが、基本的にがん保険で備えられるのはがんに対するリスクのみです。

がん保険で医療保険や生命保険の役割をカバーすることはできないということを覚えておきましょう。

マガジン編集部

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がんのリスクに重点的に備えたい人にはがん保険、健康上のリスクに広く備えたい人には医療保険が向いていると言えます。

がん保険に加入するべき?必要性が高い人の特徴

がん保険が不要だと考えられることもありますが、実際に必要かどうかは人それぞれです。したがって、不要論だけを鵜呑みにするのではなく、自分自身の状況をよく考慮して必要性を考えてみましょう。

がん保険の必要性が高いのは、以下のような人です。

がんに罹患した場合の経済的な不安が大きい人

がん保険に加入する必要性が高い人は、がんになった場合に治療費の支払いや収入減の影響が大きい人です。

たとえば、がんに罹患して長期間働けなくなることで住宅ローンやマイカーローンなどの返済が滞る人は、そうなることを見越してがん保険に加入しておく価値があるといえるでしょう。

個人事業主(自営業者・フリーランス)の人

自営業者の場合、会社員であれば受け取れる「傷病手当金」が受け取れないため、がん保険に加入する必要性は高いといえます。

傷病手当金とは?
傷病手当金とは、労務不能になってしまった会社員や公務員の生活を支えてくれる制度で、休業4日目から給料の2/3にあたる金額の支給が受けられます。
※支給条件があります。

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自営業者は傷病手当金がないことで、働けなくなると確実に収入が減少することになりますね。

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がん治療は長期化する場合があり、治療が長引いてしまうほど収入がすぐゼロになるリスクが高まります。

先進医療を希望している人

がん保険の治療費は、基本的には健康保険が適用されて自己負担は3割負担です。

しかし、治療の中には高額な費用がかかるにもかかわらず、全額自己負担となる場合があります。その代表例が「先進医療」です。

注意点

先進医療の技術料は公的保険の適用外であり、全額自己負担となります。さらに、先進医療の内容によっては、治療費が非常に高額になることがあります。

たとえば、以下の治療にはかなりの費用がかかります。

表は横にスライドできます

技術名 先進医療総額 年間実施件数 1件あたりの先進医療費
陽子線治療 3,247,072,000円 1,196件 約271万円
重粒子線治療 2,196,001,000円 703件 約312万円

出典:厚生労働省|令和元年6月30日時点における先進医療Aに係る費用

いずれも、がんに対する先進医療ですが、平均で300万円前後のお金が必要です。

マガジン編集部

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がん保険に加入していない場合、この高額な費用を自分で用意しないと治療を受けられません。

読者

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がん保険に加入し、先進医療特約を付帯しておけば、こうしたお金を気にすることなく治療が受けられるということですね。

身内でがんに罹患した人がいる人

身内にがん患者がいる場合、自分ががんに罹患するリスクが相対的に高くなる可能性があります

がん保険はまだ発生していない事態に対する備えであり、一生涯の中でがんにかからない可能性もあるため、加入することに対して「もったいない」と感じる方もいるかもしれません。

マガジン編集部

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しかし、身内にがん患者がいる場合では、そのリスクを十分に考慮する必要があります。

がん保険はいらない?不要な人の特徴

一方で、以下のようなケースではがん保険の必要性は低いといえます。自身の状況に照らし合わせて、必要性を再確認してみましょう。

貯金が十分にある人

高額療養費制度により超過額の支給を受ければで10万円前後の自己負担になるといっても、貯金が少ないとその支出さえ厳しいと感じる方もいるでしょう。

マガジン編集部

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一方で自己負担額を毎月問題なく支払えるほどの貯金があれば話は異なります。

「万が一がんになって大きな治療費がかかっても問題なく支払える」「収入が減っても貯金を取り崩すことで大きな影響なく生活が続けられる」という人に関しては、がん保険はいらないといえるでしょう。

注意点

  • ただし、がんになったときに本当に先進医療を受ける気はないかというところまでしっかりと考えておく必要があります。
  • 300万円前後にもなる先進医療の技術料を支払っても生活に問題がないのであれば、確かにがん保険に加入する必要性は低いといえます。

すでに他の保険でがんに対して備えている人

がんに対して備えられる保険はがん保険だけではありません。

たとえばがん以外も幅広くカバーしている医療保険に「がん特約」を付帯させた場合でも、がんになったときに手厚い保障を受けられます。

すでに別の保険でがんに対する備えがされており、保険金額にも不足がないということであれば新しくがん保険に加入する必要性は低いでしょう。

がん保険、自分には必要?不要?判断ポイント

それでも、自分にがん保険が必要なのか迷っている人は、以下の判断ポイントを参考に必要性を考えてみてください。

がん治療にかかる費用や、今後の生活費をどう確保するかなど、慎重に判断することが大切です。

貯金は十分にあるか?

まずは現在の貯金額から、もしんにかかってしまった場合の治療費を賄えるかどうか確認しましょう。

たとえ、高額療養費制度で医療費が安くなるといっても、治療が長引いたり、自由医療や先進医療を受けたりする場合には、負担が大きくなります。

がんになったときに、「どのような治療を受けたいのか」「どのように病気と向き合いたいのか」をしっかり考えておきましょう。

自分自身の健康状態に不安はあるか?

がん保険が必要かどうかは、自分自身の健康状態によっても異なります。自分自身ががんになりやすいと思われる場合や、家族にがん歴がある場合は必要になる可能性が高いでしょう。

基本的にがんになってから保険に加入することは難しいため、早めに加入しておくことをおすすめします。

現在加入している保険で治療費をカバーできるか?

現在、医療保険や生命保険などの保険に加入している場合は、保障内容をよく確認してみましょう。もし既に加入している保険で十分だとすれば、がん保険に加入する必要はないと言えます。

しかし、医療保険や生命保険で保障される範囲には限りがあり、万が一の治療費をカバーできない可能性があるので注意が必要です。

必要な保障内容は人によって異なるため、自分に必要な保障内容を考え、保険の加入を検討しましょう。

まとめ

今回は、がん保険がいらないと言われる理由や必要性、がん保険が必要な人・不要な人の特徴について詳しく解説しました。

特に50代や60代の人はがんの罹患率が高いため、がん保険の必要性が高いと言えます。とはいっても、がんは死亡のように「絶対にいつか必ず訪れるもの」ではありません。

掛け捨ての場合は「元を取る」ということが難しいのも、不要論を後押ししている理由でしょう。

しかし、そもそも保険は「万が一」に備えるためのものです。金銭的に得できるかだけではなく、ご家庭の貯金状況や親族にがん罹患者がいるかなど、それぞれの事情から加入するべきかどうかを検討しましょう。

監修者の紹介
岡田行史

人材派遣会社17年経営したのち、保険代理店に転身後16年従事、2級FP技能士・トータルライフコンサルタントMDRT成績資格会員2度取得。 ファイナンシャルプランナーとしてライフプランニングや家計診断を通して老後資金の対策、節約術などを提案。 また自らのがん闘病経験をふまえた生きる応援・備えるべき保障の大切さをお伝えしています。

岡田行史のプロフィール情報

岡田行史

監修者の紹介
遠藤優治

愛知県出身。社会保険・税金の効率化、家計・固定費の見直し、保険の新規加入・見直し、住宅購入・住宅ローン、資産形成・老後の年金対策・少額投資(iDeCo・NISAなど)の相談を得意とする。

遠藤優治のプロフィール情報

遠藤優治