自動車保険の年齢条件とは?保険料を安く抑えるコツも解説

自動車保険 年齢条件
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自動車保険に加入する時、運転者の年齢条件の設定が必要です。

初めて自動車保険に加入する人や、乗り換えを考えている人のなかには「運転者の年齢条件について詳しく知りたい」「どのように年齢条件を設定すればお得なのか知りたい」という人も多くいるでしょう。

そこで今回の記事では、自動車保険の運転者年齢条件について解説するとともに、年齢条件で保険料を節約する方法についても紹介します。

マガジン編集部
現在加入している自動車保険の条件設定を再確認してみましょう。

この記事の要点

  1. 自動車保険の運転者年齢条件とは、自動車保険に加入するとき補償の対象となる人の年齢を限定することです。
  2. 年齢条件によって自動車保険の保険料は大きく異なります。保険料を抑えるポイントは、「運転者年齢条件」と「運転者家族(または夫婦、本人)限定特約」をうまく組み合わせることです。
  3. また、自分や家族の年齢の変化に応じて年齢条件を適切に見直すことも重要です。
  4. 「自分に合った自動車保険を一人で探すのは大変そう」と考えている方は、プロのアドバイスに耳を傾けてみることをおすすめします。
  5. ほけんのぜんぶでは、保険のプロであるFPがあなたの保険選びを徹底サポート!相談料は何度も無料です。

この記事は5分程度で読めます。

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自動車保険の運転者年齢条件とは?

自動車保険の運転者年齢条件とは?
自動車保険の運転者年齢条件とは、自動車保険に加入するとき補償の対象となる人の年齢を限定することです。

運転者年齢条件によって自動車保険の保険料は異なります。

自動車保険の保険料を決める主な条件

自動車保険の保険料は、補償内容のほかにも様々な条件によって違ってきます。

自動車保険の保険料を決める主な条件は次の通りで、運転者年齢条件もその1つです。

保険料を決める主な条件
主な条件具体例など
車の条件

・車種

・年式

・車の走行距離 など

等級・1等級~20等級(6等級からスタート)
補償する運転者の年齢

・年齢問わず補償

・21歳以上補償

・26歳以上補償

・30歳以上補償

補償する家族の範囲

・運転者限定なし

・運転者家族限定

・運転者夫婦限定

・運転者本人限定

車の使用目的

・日常・レジャー

・通勤・通学

・業務用

運転者の免許証の色

・ゴールド

・ブルー

補償内容

・補償限度(無制限、1億円限度など)

・免責の有無

・車両保険の有無 など

契約方法

・代理店などで契約

・インターネット通販で契約 など

保険料の支払い方法

・年払い(一括払い)

・月払い(分割払い) など

\毎月の保険料を抑えたい…!/

運転者年齢条件で保険料が異なる理由

運転者の年齢によって保険料が異なるのは、年齢によって事故のリスクが大きく異なるからです。

損害保険料率算出機構の「自動車保険の概況(2022年度)」によると、2021年の年齢別事故件数(原付以上運転者の免許保有者10万人当たりの事故件数)は次の通りです。

【2021年】年齢別事故件数

年齢別事故件数(10万人当たりの事故件数)
年齢交通事故件数死亡事故件数
20歳~29歳509件3.0件
30歳~39歳313件1.9件
40歳~49歳296件2.2件
50歳~59歳301件2.6件
60歳~69歳303件2.6件
70歳~79歳355件3.2件
80歳以上456件8.2件

参考:損害保険料率算出機構「自動車保険の概況(2022年度)」(P77)

高齢者による交通事故が話題になっていますが、交通事故件数を見ると20歳代の事故件数は、70歳以上の事故件数を上回っています

読者
事故件数の少ない30歳代から60歳代と比較して、20歳代の事故件数は1.5倍以上になりますね。

死亡事故件数を見ると、80歳以上が8.2件と特出しています。次に多いのは70歳代で、20歳代もほぼ同様の結果です。

高齢者を除くと20歳代の事故率は高く、30代以降の事故率は低いといえます。

マガジン編集部
この事故率の差を自動車保険の保険料に反映させるために、運転者年齢条件が設けられているのです。

運転者年齢条件は運転者と同居家族に適用される

運転者年齢条件は、次の4つに区分されます。

ポイント

  • 年齢を問わず補償
  • 21歳以上補償
  • 26歳以上補償
  • 30歳以上補償

ただし、保険会社によっては「30歳以上補償」の区分がないケースや、「30歳以上補償」の代わりに「35歳以上補償」を設定しているケースもあります。

注意点

    年齢条件を間違えると事故を起こしたときに補償されない事態も想定されるため、慎重に確認する必要があります。

    また、年齢条件が適用されるのは次の人に限定されます。

    • 記名被保険者(車を主に運転する人、契約時に設定)
    • 記名被保険者の配偶者
    • 記名被保険者またはその配偶者の同居の親族(※)

    ※6親等内の血族、配偶者および3親等内の姻族

    上記以外の人には年齢条件は適用されないため、「運転者限定なし」で年齢条件に該当しない友人や別居の子ども(婚姻歴なし)が事故した場合は補償されます。

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    運転者の年齢条件による補償範囲の違い

    運転者の年齢条件によって、家族や他の運転者の補償範囲が変わることがあります

    運転する人の年齢条件は簡単に設定できますが、家族や家族以外の人が運転する可能性があれば年齢条件の設定はよく考えなければなりません。

    運転者限定特約を理解しよう

    年齢条件を設定する時には、運転者限定特約について理解が必要です。

    運転者限定特約とは?
    運転者限定特約とは、運転する人を限定することで保険料を安くする特約のことです。

    運転者限定特約は、特約を付加しないケースを含めて次の4種類です。

    運転者限定特約の種類

    • 運転者限定なし:家族やその他の人も全て補償
    • 運転者家族限定:同居の家族と別居の子(婚姻歴なし)を補償
    • 運転者夫婦限定:記名被保険者とその配偶者の2人を補償
    • 運転者本人限定:記名被保険者のみを補償

    運転者を限定するほど保険料は安くなります。運転する可能性のある人が明確ならば、運転者を限定して保険料を節約できます。

    マガジン編集部
    しかし、友達と遊びに出かけて運転を代わってもらうことがあるならば、運転者を限定しない方がいいでしょう。

    また、普段車を運転するのは夫婦のみの場合、「運転者夫婦限定」で保険料を節約できますが、何らかの事情で子どもが運転するケースを想定して「運転者家族限定」を選択するという方法もあります。

    運転者年齢条件と運転者限定特約による補償範囲の違い

    運転者年齢条件と運転者限定特約の組み合わせによる補償範囲の違いについて、モデルケースを使って具体的に見ていきましょう。

    モデルケース
    記名被保険者(本人):48歳の男性記名被保険者の配偶者:45歳の女性(同居)記名被保険者の長男 :25歳の男性(同居)記名被保険者の長女 :20歳の女性(別居・婚姻歴なし)記名被保険者の友人 :40歳の男性

    「運転者限定なし」の場合

    運転者限定特約を付加しない場合、運転者年齢条件の違いによって補償範囲は次の通りです。

    運転者年齢条件の違いによる補償範囲(◯:補償される、☓:補償されない)
    年齢条件本人・48歳配偶者・45歳長男・25歳長女・20歳友人・40歳
    年齢を問わず
    21歳以上
    26歳以上
    30歳以上

    同居の子は年齢条件が適用されるのに対し別居の子は適用されないので、年齢条件に関係なく補償されます。

    また、友人が20歳の場合も別居の子と同様、補償されます。

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    「運転者家族限定」の場合

    「運転者家族限定特約」を付加した場合の補償範囲は次の通りです。

    運転者年齢条件の違いによる補償範囲(◯:補償される、☓:補償されない)
    年齢条件本人・48歳配偶者・45歳長男・25歳長女・20歳友人・40歳
    年齢を問わず
    21歳以上
    26歳以上
    30歳以上

    運転者を家族などに限定した場合、別居の子は補償されますが、家族ではない友人の補償はありません。

    ただし、友人が自動車保険に加入して「他車運転危険補償特約」を付加していれば、友人の自動車保険から「対人・対物の損害」に対する保険金が出ます。

    「運転者夫婦限定」の場合

    「運転者夫婦限定特約」を付加した場合の補償範囲は次の通りです。

    運転者年齢条件の違いによる補償範囲(◯:補償される、☓:補償されない)
    年齢条件本人・48歳配偶者・45歳長男・25歳長女・20歳友人・40歳
    年齢を問わず
    21歳以上
    26歳以上
    30歳以上

    「運転者夫婦限定」の場合は、年齢条件を満たした夫婦のみが補償対象です。

    マガジン編集部
    配偶者が年下の場合は、配偶者が年齢条件を満たすように注意しましょう。

    「運転者本人限定」の場合

    「運転者本人限定特約」を付加した場合の補償範囲は次の通りです。

    運転者年齢条件の違いによる補償範囲(◯:補償される、☓:補償されない)
    年齢条件本人・48歳配偶者・45歳長男・25歳長女・20歳友人・40歳
    年齢を問わず
    21歳以上
    26歳以上
    30歳以上

    「運転者本人限定」の場合は、自分1人が年齢条件を満たせばいいので条件設定は簡単です。保険料を抑えるために、一番高い年齢条件を設定しましょう。

    ただし、想定外の状況で家族が車を運転する場合には補償されないことをしっかり認識しておきましょう。

    運転者の年齢条件で保険料を安く抑えるコツ

    自動車保険は自分や家族の年齢変化に応じて、年齢条件を見直すことで保険料を大幅に節約できます

    イーデザイン損保の保険料シミュレーションサイトで、モデルケースを使った保険料を試算してみます。

    運転者年齢条件別の保険料は次の通りです。

    運転者年齢条件別の保険料(運転者本人限定)
    年齢条件保険料
    18歳以上6万9,460円
    21歳以上3万2,690円
    26歳以上2万9,030円
    30歳以上2万7,180円

    参考:イーデザイン損保「概算保険料シミュレーション」
    ※5ナンバー車、ブルー免許、日常・レジャー使用、8等級、年間走行距離1万km以下、メインで運転する人だけ、車両保険をつけないで試算。

    自分しか運転しない車で20歳のときに自動車保険に加入し、加入条件が変わらなければ保険料は6万9,460円のままです。

    注意点

    • しかし、年齢とともに運転者年齢条件を変更すれば、21歳過ぎれば保険料は半額です。
    • 30歳になって運転者年齢条件を変更すれば、更に保険料は下がります。
    運転者年齢条件別の保険料(運転者家族限定)
    年齢条件保険料
    年齢を問わず7万5,700円
    21歳以上3万7,250円
    26歳以上3万4,970円
    30歳以上2万8,680円

    ※5ナンバー車、ブルー免許、日常・レジャー使用、8等級、年間走行距離1万km以下で試算。

    20歳の同居の子どもが車を運転する場合、家族限定で保険料は7万5,700円です。

    子どもが21歳になって年齢条件を変更すれば、保険料は3万7,250円と半額で済みます。

    また、20歳の子どもが大学などで1人暮らしを始めたら、年齢条件を「30歳以上」に変更しても別居の子ども(婚姻歴なし)は補償されます。

    読者
    年齢条件を変更すれば保険料は4割以下になり大幅な節約になりますね。

    マガジン編集部
    上記の通り、運転者の年齢に加えて運転する家族の年齢に応じて年齢条件を適切に見直せば、保険料を大幅に節約できる可能性があります。

    また、運転者年齢条件だけでなく「運転者家族(または夫婦、本人)限定特約」をうまく組み合わせることで、保険料を更に抑えることもできます。

    自動車保険の年齢条件に関するよくある質問

    自動車保険の年齢条件とは?

    契約者やその家族が車を運転する場合に、その運転者の年齢によって保険料が変動する制度です。年齢が高いほど保険料が割引され、逆に全年齢層を対象にすると保険料は上がります。これは、年齢によって事故リスクが変わるためです。この制度は契約者やその家族に限られ、別居の子供や知人・友人は対象外です。

    運転者の年齢条件はいつから変更できる?保険期間の途中でも可能?

    保険期間の途中であっても、運転者の年齢条件は変更可能です。変更したい場合は、保険会社や代理店に連絡してみましょう。(一部の保険会社ではWEB上で手続きも可能です。)
    ただし、変更に伴い保険料が変動することがあるため、銀行口座情報やクレジットカード情報を事前に用意しておくとスムーズに手続きを進められるでしょう。

    まとめ

    自動車保険の運転者年齢条件とは、自動車保険に加入するとき補償の対象となる人の年齢を限定することです。

    年齢条件によって自動車保険の保険料は大きく異なります。

    • 21歳未満の人が選択する「年齢を問わず補償」は保険料が特に高い
    • 年齢条件の上限は「26歳以上」または「30歳以上」で保険料は最も安い

    自動車保険の保険料を抑えるには、「運転者年齢条件」と「運転者家族(または夫婦、本人)限定特約」をうまく組み合わせることがポイントです。

    また、自分や家族の年齢の変化に応じて年齢条件を適切に見直すことも重要です。

    マガジン編集部
    自動車保険の加入や見直しを検討されている方は、無料保険相談窓口「ほけんのぜんぶ」で専門家に相談してみましょう。
    監修者の紹介
    岡田行史

    人材派遣会社17年経営したのち、保険代理店に転身後16年従事、2級FP技能士・トータルライフコンサルタントMDRT成績資格会員2度取得。
    ファイナンシャルプランナーとしてライフプランニングや家計診断を通して老後資金の対策、節約術などを提案。
    また自らのがん闘病経験をふまえた生きる応援・備えるべき保障の大切さをお伝えしています。

    岡田行史のプロフィール情報

    岡田行史

    監修者の紹介
    大間武

    飲食業をはじめ多業種の財務経理、株式公開予定企業などの経理業務構築、ベンチャーキャピタル投資事業組合運営管理を経て、2002年ファイナンシャル・プランナーとして独立。
    2005年株式会社くらしと家計のサポートセンター、NPO法人マネー・スプラウト設立。「家計も企業の経理も同じ」という考えを基本に、「家計」「会計」「監査」の3領域を活用した家計相談、会計コンサル、監査関連業務、講師・講演、執筆など幅広く活動。

    大間武のプロフィール情報

    大間武

    監修者の紹介
    小宮崇之

    大学卒業後、信用金庫に入社。中立的な立場でお客様目線の営業をしたいという思いから、保険代理店として独立を決意。
    保険会社の代理店営業職、保険会社の研修生を経て2020年9月に保険代理店コミヤ保険サービスを設立。保険代理店の実務経験を生かして、執筆業や講師業も行う。

    小宮崇之のプロフィール情報

    小宮崇之

    執筆者の紹介
    須山怜央

    都内の私立大学を卒業後、日系生命保険会社に就職。主に個人・中小企業の保険営業とマネジメント業務を担当した。
    その後、2021年11月にライターとして独立。実務経験を活かし、保険・税金・クレジットカードなど金融ジャンルを中心に記事執筆から編集まで行う。

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    編集者の紹介
    Abe

    ライターとして経験を積んだのち、ほけんのぜんぶマガジンの編集者を担当。保険業界の最新情報をいち早く掴み、読者に役立つ情報をわかりやすく提供することを心がけています。 質の高いコンテンツを通じて、読者が自分に合ったサービスを選べるようにサポートしていきます。

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