火災保険の相場はいくら?【戸建て・賃貸・マンションの場合】

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一戸建てやマンションを購入するにしても、賃貸物件に入居するにしても必ず加入が必要になるのが「火災保険」です。

火事はもちろん、水害や雪害などの災害に見舞われたときの経済的な損失をカバーするためには、適切な補償の火災保険に加入したいものです。

しかし、いざ火災保険について調べてみると、どれくらいの金額が妥当なのか、また他の人はどれくらいお金をかけているのか相場が気になりますよね。

マガジン編集部

今回は、火災保険の相場についてについて、一戸建て・中古の場合や賃貸物件の場合、マンションの場合に分けて徹底解説します。

この記事の要点

  • 火災保険は所在地や補償内容、専有面積などの条件によって保険料が大きく異なるため、相場を調べることは現実的ではありません。
  • まずは、火災保険にはどんな補償が含まれているのかを把握し、必要な補償を明確にすることが大切です。
  • 必要な補償が明確になったら、損害保険会社の見積もりシミュレーションツールを活用して、自分の補償に対する保険料の大まかなイメージをつかめます。
  • 火災保険選びで迷ったら、保険一括見積りサイトを活用するのもおすすめです。
  • 「火災ほけんのぜんぶ」では、最大7社の保険料と保障内容を一括で比較可能!自分にピッタリの火災保険を探せます。

火災保険のぜんぶ

この記事は5分程度で読めます。

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火災保険に相場は存在しない?

火災保険の仕組み

火災保険に限った話ではありませんが、保険料は下の2つから構成されており、この2つを組み合わせた金額が保険料になります。

ポイント

  • 純保険料=保険金の支払いに使われる部分
  • 付加保険料=保険会社の経費や利益になる部分
ここで気になるのは、「火災保険料はいくらが適正なのか」「ほかの人はどれくらいの金額で火災保険を契約しているのか」ということではないでしょうか。

はたして、火災保険に相場といえる金額はあるのでしょうか。

火災保険に相場は存在しない?

結論からいってしまうと、火災保険の保険料に関しては「だいたい〇円が相場」と言い切ることができません

ポイント

火災保険の保険料は、建物の所在地や構造、補償内容、特約の有無など、さまざまな要因によって大きく異なります。そのため、一般的な保険料の相場を一律に把握するのは難しいのが実情です。

マガジン編集部

マガジン
編集部
保険料を事前に知りたい場合は、損害保険会社の見積もりシミュレーションを利用してみましょう。

たとえばS損保の公式Webサイトでは、以下の条件を入力することで火災保険料を試算できます。

見積もりに必要な情報

  • 希望の保険開始日
  • マンションか一戸建てか
  • 建物の所在地
  • 建築年月
  • 保険金額(補償額)
  • 家財の補償を見積もるか否か
  • 家財の保険金額
  • 家族構成・世帯主の年齢
  • 地震保険の有無
  • 割引制度の適用の有無 など

一戸建て・中古の場合の火災保険の相場

紹介したように、火災保険料の相場を一律に示すことは難しいのが実情です。そこで、一定の条件を指定したうえで、保険料がいくらになるかS社のシミュレーションツールを使って試算してみました。

前提になる条件

  • 建物の形態=一戸建て ・所在地=東京 ・建物の構造=木造
  • 建築年月=2010年または2021年 ・建物の購入価格=1,000万円 ・家財の補償=希望する
  • 家財の金額=不明(ファミリー世帯の目安で計算)
  • 保険料払込方法=5年長期年払い

建築年数が2010年の場合

表は横にスライドできます

おすすめプラン 標準プラン エコノミープラン
地震保険あり

(年払いの保険料)

87,570円 84,040円 78,110円
地震保険なし

(年払いの保険料)

39,670円 36,140円 30,210円
補償に含まれるもの ・火災

・落雷

・破裂・爆発

・風災・雹災・雪災

・水災

・落下・飛来・衝突

・漏水による水濡れ

・盗難による窃取・破損・汚損

・騒擾(そうじょう)

・不測かつ突発的な事故

・火災

・落雷

・破裂・爆発

・風災・雹災・雪災

・水災

・落下・飛来・衝突

・漏水による水濡れ

・盗難による窃取・破損・汚損

・騒擾(そうじょう)

・火災

・落雷

・破裂・爆発

・風災・雹災・雪災

・水災

建築年数が2021年の場合

新築で自宅の一戸建てを建築したと想定してみました。それ以外は上記の前提条件のとおりです。

マガジン編集部

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築浅割引が適用になるため、建築年数が2010年の場合と比較して保険料が安くなっています。

表は横にスライドできます

おすすめプラン 標準プラン エコノミープラン
地震保険あり

(年払いの保険料)

73,970円 71,200円 66,970円
地震保険なし

(年払いの保険料)

31,770円 29,000円 24,590円
補償に含まれるもの ・火災

・落雷

・破裂・爆発

・風災・雹災・雪災

・水災

・落下・飛来・衝突

・漏水による水濡れ

・盗難による窃取・破損・汚損

・騒擾(そうじょう)

・不測かつ突発的な事故

・火災

・落雷

・破裂・爆発

・風災・雹災・雪災

・水災

・落下・飛来・衝突

・漏水による水濡れ

・盗難による窃取・破損・汚損

・騒擾(そうじょう)

・火災

・落雷

・破裂・爆発

・風災・雹災・雪災

・水災

賃貸物件の場合の火災保険の相場

賃貸物件に入居する際は、以下の2つの補償を目的に火災保険に加入することになります。

ポイント

  • 借家人賠償責任保険(大家さんに対する補償)
  • 家財保険(自身の財産を補償)

賃貸物件においては、建物本体の火災保険は貸主(大家さん)が加入することになりますが、建物内部の家財に関しての火災保険(家財保険)は部屋を借りる人が加入する必要があります。

マガジン編集部

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編集部
賃借人が加入する家財保険では、建物自体は補償の範囲外である点が一戸建て用火災保険との違いです。

さらに、賃借人向けの家財保険とセットで、借家人賠償責任保険に加入できます。

自分の過失による火事などで部屋や建物に損害を与えた場合は、この借家人賠償責任保険によって補償が受けられます。

S損保の家財保険の見積もりの一例を見てみましょう。

前提になる条件

  • 建物の形態=賃貸住宅 ・所在地=東京 ・建物の構造=M構造
  • 借家人賠償責任保険金額=3,000万円 ・自己負担額=0円
  • 特約=同居人が居住する場合の被保険者に関する特約

表は横にスライドできます

ベーシックⅠ型(水災なし) ベーシックⅡ型(水災なし) スリムⅡ型
年間保険料

(年払いの保険料)

18,850円

うち地震保険  12,400円

18,320円

うち地震保険  12,400円

9,600円

うち地震保険  6,200円

補償に含まれるもの ・火災

・落雷

・破裂・爆発

・風災・雹災・雪災

・落下・飛来・衝突

・漏水による水濡れ

・破損・汚損

・火災

・落雷

・破裂・爆発

・風災・雹災・雪災

・落下・飛来・衝突

・漏水による水濡れ

・火災

・落雷

・破裂・爆発

・風災・雹災・雪災

マンションの場合の火災保険の相場

一戸建ての「建築年月=2010年」のときと同様の条件でマンションに入居する場合の火災保険料を調べたところ、以下のとおりの結果になりました。

前提になる条件

  • 建物の形態=一戸建て ・所在地=東京 ・洪水や土砂崩れの心配=あり
  • 建築年月=2010年 ・専有面積=60㎡ ・家財の補償=希望する
  • 家財の金額=不明(ファミリー世帯の目安で計算)
  • 保険料払込方法=5年長期年払い

表は横にスライドできます

おすすめプラン 標準プラン エコノミープラン
地震保険あり

(年払いの保険料)

43,700円 41,650円 38,230円
地震保険なし

(年払いの保険料)

15,370円 13,320円 9,900円
補償に含まれるもの ・火災

・落雷

・破裂・爆発

・風災・雹災・雪災

・水災

・落下・飛来・衝突

・漏水による水濡れ

・盗難による窃取・破損・汚損

・騒擾(そうじょう)

・不測かつ突発的な事故

・火災

・落雷

・破裂・爆発

・風災・雹災・雪災

・水災

・落下・飛来・衝突

・漏水による水濡れ

・盗難による窃取・破損・汚損

・騒擾(そうじょう)

・火災

・落雷

・破裂・爆発

・風災・雹災・雪災

・水災

 

マンションの火災保険料は一戸建てより安いと一般的にいわれているとおりの結果になっています。

今回は洪水や土砂崩れの心配が「ある」場合のシミュレーションでしたが、水害の心配がない場合は、さらに火災保険料が割安になる可能性があります

最適な火災保険に加入するためにすべきこと

ここまで火災保険について解説してきましたが、保険は人によって必要な保障や金額も異なります

それらを一から自分で調べ上げるのは、なかなか大変な作業かもしれません。「火災保険に入りたいけど、どれを選べばいいのか分からない」という方も多いでしょう。

そんな方におすすめなのが、火災保険の一括見積もり・比較サイトです。

一括見積もり比較サイトを使うメリット

  • 一度に複数社の見積もりが取れる
  • 保険料の相場がわかる
  • 保障内容をまとめて比較できる

ここからは、おすすめの火災保険の一括見積もり・比較サイトをご紹介します。

火災ほけんのぜんぶ

火災保険のぜんぶ

おすすめポイント

  • 最短3分の入力で自分にピッタリの火災保険を探せる
  • 最大7社の火災保険を一括で見積もり・比較できる
  • 忙しい方もスキマ時間を活用して保険選びができる

火災ほけんのぜんぶは火災保険に特化した保険見積もり・比較サービスです。プロが厳選した7社の保険会社を一括見積もり・比較できます。

建物の構造や築年数など、簡単なチャット方式の入力画面を操作するだけで、最短3分で一括見積もりが可能です。

仕事や家事の隙間時間を使って気軽に見積もりできるので、「忙しい中でも納得したものを見つけたいという方におすすめのサービスです。

マガジン編集部

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無理な勧誘や契約の縛りもないので、安心して利用できますね。
取扱保険会社数 7社
取扱保険会社
  • 三井住友海上
  • あいおいニッセイ同和損保
  • セゾン自動車火災
  • ソニー損保
  • セコム損害保険株式会社
  • 楽天損保
  • 東京海上日動
利用料金 完全無料

火災保険の加入や見直しにおすすめの無料保険相談窓口3選

火災保険の加入や見直しには、無料保険相談窓口の利用もおすすめです。以下では、当サイトおすすめの無料保険相談窓口3選をご紹介します。

ほけんのぜんぶ

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ほけんのぜんぶのおすすめポイント
  • 損害保険会社11社※1から比較できる
  • 資産形成や資産運用など幅広い相談にも対応
  • 土日祝日にも対応しており、自宅から気軽に相談できる

『ほけんのぜんぶ』は多くの保険会社から比較して、利用者に最適な商品を紹介してくれる無料の保険相談窓口。そのため、「現在加入している火災保険で問題ないか?」「無駄に保険料を支払っていないか?」と悩んでいる方におすすめです。

ポイント
保険会社は、セコム損害保険、セゾン自動車火災保険、ソニー損害保険、東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険など11社の損害保険会社を取り扱っています。

相談を受けるのは暮らしのお金に関する知識が豊富なファイナンシャルプランナーなので、保険以外にも資産形成や資産運用などの相談も可能です。

また、自宅だけでなく、オフィスや近くのカフェでも無料で出張相談を行っています。

マガジン編集部

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オンラインでの相談もできるので、スマホがあればどこでも面談することが可能です。
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マネードクター

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マネードクターのおすすめポイント
  • 損害保険会社15社※1から比較できる
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  • お客様満足度が高い

『マネードクター』は、保険やお金に関してファイナンシャルプランナーに相談できる無料窓口。火災保険は不要な補償をつけると保険料が上がってしまうので、適切な選択をすることが大切です。

マネードクターのファイナンシャルプランナーは何が本当に必要かを見直し、いろんな保険会社を比較した上で最適な保険を紹介してくれるため、保険料を削減することもできるでしょう。

ポイント
保険は、ソニー損保・東京海上日動・三井ダイレクト損害保険・イーデザイン損害保険・AIG損害保険・あいおいニッセイ同和損害保険など損害保険会社15社から選択可能です。

また、毎月支払っている固定費の見直しを行い、使えるお金を増やすなど生活のお金に関しても相談できます。

マガジン編集部

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お客様満足度は91.4%※2と高い数字を誇っていることも特徴の1つです。
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※2 2023年11月時点 2022年12月~2023年11月に対象者12,135名に対してWEB上で実施した、有効回答数2,027件(回答率16.7%)のアンケート結果に基づく。

保険マンモス

保険マンモス

保険マンモスのおすすめポイント
  • 複数の損害保険会社から比較できる
  • FPの取り扱っている保険会社数は平均22社
  • 最適な火災保険の選び方をFPが解説してくれる

『保険マンモス』は、利用者に最も適したFPを紹介してくれるマッチングサービス。FPによって取り扱っている保険会社は異なりますが、平均22社(生命保険も含む)の会社を取り扱っています。

アクサ損害保険、セゾン自動車火災保険、損害保険ジャパン、チューリッヒ保険、三井住友海上火災保険、楽天損害保険など大手損害保険会社を取り扱っているFPも多いので、幅広い選択肢からチョイスが可能です。

ポイント
火災保険は補償範囲や保険料が違うため、自分で全て調べて比較するのは難しいでしょう。しかし、保険マンモスのFPなら最適な火災保険の選び方から解説してくれます。

もちろん、火災保険だけでなく、生命保険の加入・見直し資産形成についても相談することが可能です。

マガジン編集部

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さらに現在は無料相談者を対象にプレゼントキャンペーンを実施しています。

火災保険料の決まり方

火災保険料は一律の金額になっていません。以下の条件によって、火災保険料は異なります。

❶建物の構造

建物の構造は大きく「コンクリート造」「鉄骨造」「木造」に分かれますが、コンクリートや鉄骨の家と木造の家では火災のときの燃え広がりやすさが異なります。

読者

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火災のリスクが異なるため、建物の構造ごとに保険料が異なるのですね。

火災保険では構造による燃えにくさによって、建物を以下の3つに分類しています。

ポイント

  • M構造(コンクリート造のマンションなど)
  • T構造(鉄骨造の一戸建てなど)
  • H構造(木造の一戸建てなど)

一戸建ての場合は鉄骨造ならT構造、木造ならH構造といったように構造に使われる材料によって区分が分かれます。

マガジン編集部

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この場合はT構造の方がH構造より保険料が安くなります。

なお、木造であっても耐火建築物や準耐火建築物に分類される場合はT構造に該当します。

戸建てかマンションか

占有面積や所在地が同じでも、建物が「一戸建て」か「マンション」かによって保険料は異なります。

一般的には、一戸建てのほうがマンションよりも保険料は高くなります。

❷所在地

日本という国のなかでも、災害リスクは所在地によって異なります

ポイント

  • 自然災害が多いエリアのほうが保険料も高めに設定されるのが一般的です。
  • 損害保険料率算出機構「火災保険・地震保険の概況」によれば、台風や豪雪などの自然災害が発生する頻度や被害の程度によって火災保険の参考純率が異なります。
  • 都道府県によって参考純率が1.73倍のエリアもあれば、3.37倍にもなるエリアもあるのです。

よって台風被害を受けやすい沖縄や九州、豪雪の被害を受けやすい北陸地方などは保険料が高くなる傾向があります。

参考:損害保険料率算出機構|火災保険・地震保険の概況|17P

❸占有面積

家屋の占有面積が広くなるほど、相対的に火災保険料が高くなります。

❹築年数

築年数が浅い(新しい)建物であるほど、保険料が安くなるのが一般的です。

ポイント

保険会社によっては「築浅割引」制度を実施していることもあります。

❺補償内容

火災保険に限った話ではありませんが、火災保険の補償内容に応じて保険料も異なります。

ポイント

  • 補償内容を手厚くするほど、保険料も高くなっていくのが普通です。
  • ただ、保険料だけを気にするのではなく、火災保険が必要な補償をカバーしているかが大切です。

たとえば河川沿いや山沿いの一戸建ての場合は、河川の氾濫や土砂崩れの被害が予想されます。

マガジン編集部

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保険料に関係なく水災に対する補償をつけることが望ましいでしょう。

一方でマンションの高層階であれば、水災に巻き込まれる可能性は相対的に低くなります。

ポイント

自宅がどのような災害に遭う危険があるのかは、自治体で発表されている「ハザードマップ」で確認しましょう。

❻補償の対象

補償内容は建物だけにするか、家財も含めるかなど、補償の範囲によっても保険料は異なります。

火災保険の対象は大きく分けて「建物」「家財」に分かれており、補償対象として以下の3つのいずれかから選択することになります。

ポイント

  • 建物のみ
  • 家財のみ
  • 建物と家財の両方

「建物」は一戸建てやマンションの外壁や基礎部分のことで、一戸建てについている車庫や門なども建物に含まれます。

一方の「家財」は、建物のなかにある家財のことです。椅子や机などの家財道具や、日用品などが対象になります。

マガジン編集部

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どれを選択するかは契約者の自由ではありますが、「建物と家財の両方」を対象にするケースが一般的です。

なお、宝飾品や貴金属が補償対象に含まれるかどうかは、保険会社によって異なります。

❼保険期間

火災保険の契約期間は1年から最長5年程度まで選択することができます。

マガジン編集部

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契約期間が長くなるほど、1年あたりの保険料も安くなってくるのです。

さらに、保険料の払込方法が年払いや月払いに比べ、一括で支払うほうが保険料は安くなります。

❽保険金額

保険金額は、万が一火災などの災害に遭った場合に補償される限度額のことで、保険金額が高くなるほど保険料が高くなります。

火災保険では、建物の再調達価額が保険金額設定の目安になります。

 再調達価額とは?
 再調達価額とは、建物が全損した場合に、同等の建物を用意するのに必要になる金額のこと。

建物の評価額と保険金額をイコールにしておかないと、万が一災害に遭って建て直すことになる場合に追加での資金が必要になるため注意が必要です。

くわえて、評価額を超える保険金額を設定したとしても、評価額以上の金額を受け取ることはできません。

❾特約

火災保険には多くの特約が用意されています。これらの特約は、基本的な補償に加えて、より幅広いリスクに対応するための追加オプションです。

火災保険の特約一例

  • 風災や水災、盗難に対する補償
  • 家財補償
  • 個人賠償責任補償 など

特約を付けると、補償内容は充実しますが、その分だけ保険料が高くなる点は、生命保険や他の保険と同じです。

無駄な特約を付けすぎると、結果的に保険料が大幅に増加する可能性があるため、本当に必要な補償かどうかを慎重に検討しましょう。

火災保険料を安く抑える3つの方法

火災保険はできるだけ安くて良いものに加入したいですよね。実は同じ保険でも支払い回数によって保険料に差が出たり、ネット保険を活用することで保険料が下がったりします。

以下では火災保険の保険料を抑える3つの方法について具体的に解説していきます。

❶保険期間を長期にする

保険期間を長期にすると保険料は安く抑えられます。2022年10月以降は最長10年間の契約が廃止され、現在は最長5年間の契約が可能です。

長期契約の場合は初期費用が必要になるため、一度まとまったお金が必要になる点には注意が必要です。

マガジン編集部

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生活に支障をきたさない範囲で長期契約を検討しましょう。

❷保険料の支払い回数を少なくする

保険料の支払い回数を少なくすると保険料の負担率は軽減されます。なぜなら取引回数が減るため、毎回の取引にかかる手数料を削減できるからです。

保険料の払い込み方法(合計負担金額が少ない順番)

  • 一括払
  • 年払
  • 月払

保険料をなるべく抑えたい方は「一括払」や「年払」を活用されると良いでしょう。しかし、支払いにはまとまった資金が必要になるため、生活が圧迫されないよう計画的な準備が必要です。

❸ネット保険を活用する

ネットの火災保険を活用すると保険料が安くなる可能性があります。なぜならネット保険は人件費や土地代など、契約者が負担する費用を抑えられるからです。

各損害保険会社のHPに保険料シミュレーション機能が搭載されているため、見積もりを出しながら比較してみると良いでしょう。

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もしも火災保険について悩まれる際は、「火災ほけんのぜんぶ」のような一括見積もりサイトを活用することをおすすめします。

10年一括の場合と35年一括の場合の相場目安は?

2022年10月以前は、火災保険の契約期間は最長10年間となっていましたが、実は2015年10月以前はさらに長い35年間の契約が可能でした。

住宅ローンの返済期間が35年に設定されていたことが多く、そのため火災保険も35年もしくは36年で長期契約していたケースが多いのです。

35年契約がなくなった原因

35年の長期契約がなくなった原因として、契約者と保険会社の双方に見過ごせないデメリットがあったことが考えられます。

【契約者側のデメリット】

保険期間が長すぎると、補償内容と建物・家財が実際に被害を受けた際の損害額に大きなずれができてしまい、十分な補償が得られなくなる可能性があるためです。

【保険会社側のデメリット】

以前よりも自然災害が多発するようになったため、長期的なリスクを予測することが難しくなり、保険金の支払い負担も大きくなったためです。

主に、これらの理由から、火災保険の長期契約は最長10年とされるに至りました。(2023年9月現在は、最長5年です)

35年一括契約の割引率は約30%

火災保険を35年一括契約した場合の割引率は、保険会社によって異なりますが、約30%程度とされていました。

マガジン編集部

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一般的に、保険は長期契約をするほど割引率が高くなりますが、火災保険においても例外でなかったといえます。

一方、10年一括契約の場合の割引率は、こちらも保険会社によって異なりますが、約20%程度であることが多いです。

では、35年一括契約と10年一括契約とでは保険料にどのくらいの違いが出てくるのか、その相場を確認していきましょう。

35年契約と10年契約の保険料の相場の比較

35年一括契約と10年一括契約の火災保険では、保険料にどのくらいの差が出るのか、A損害保険会社のシミュレーションをもとに比較してみます。

シミュレーション条件は以下の通りです。

住居地 東京都
住居タイプ 木造(準耐火)一戸建て
建物の保険金額 3,000万円
家財の保険金額 500万円
自己負担額 5万円

この条件で、「1年契約」、「5年一括契約」、「10年一括契約」、「35年一括契約」をシミュレーションした結果はこちらです。

契約期間 火災保険料 割引率
1年 21,870円
5年一括 96,250円 12%割引
10年一括 192,290円 12%割引
35年一括 535,815円 30%割引で試算

A損害保険会社では、5年および10年一括契約の場合、約12%の割引となっています。

なお、シミュレーションサイトでは最長10年まで試算することができないため、35年一括の場合は30%割引で計算しました。

21,870円×35年×70%=535,815円

現在は、最長10年一括契約が上限であるため、35年分の保険料を支払う場合の保険料は以下のように計算できます。

(192,290円×3回)+96,250円=673,120円

マガジン編集部

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これらより、35年一括契約する場合よりも、10年一括契約を更新する場合は、137,305円(673,120円-535,815円)も保険料が高いことがわかります。

火災保険の相場に関するよくある質問

10年契約はいつからできなくなったのですか?
2022年10月以降から廃止されました。現在の最長契約は5年契約になるため、長期契約を希望される方は早めに手続きしましょう。
地震を起因とする火災は火災保険の対象になりますか?
なりません。地震を起因とする火災は地震保険の対象になります。
賃貸物件は不動産会社指定の保険に加入しなければいけないですか?
賃貸物件の場合は不動産会社指定の保険に加入する決まりはありません。しかし、業者によっては指定の火災保険会社に加入することを入居条件にしているところもあるため、事前に確認してみましょう。

まとめ

今回は、火災保険の相場について紹介しました。

火災保険は所在地や補償内容、専有面積などの条件によって保険料が大きく異なるため、相場を調べることは現実的ではありません。まずは、火災保険にはどんな補償が含まれているのかを把握し、必要な補償を決めることから始めてみましょう。

必要な補償が決まれば、損害保険会社の見積もりシミュレーションツールを使って、ご自身の補償に対する大まかな保険料が分かるようになります。

保険料を安くすることだけでなく、必要な補償をしっかりと網羅できるようにプランを考えましょう。

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火災保険について悩まれる際は、「火災ほけんのぜんぶ」のような一括見積もりサイトを活用することをおすすめします。