学資保険は一括払いがお得?メリット・デメリットを解説

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学資保険の保険料を支払い方法で、多くの人が月払いを選択しますが、なかには一括払いを選択される方もいます。その理由としては、一括払いだと返戻率が高まるメリットがあるからです。

しかし、「学資保険は一括払いがお得」という意見は本当に正しいのでしょうか?

本記事では、学資保険の概要を解説した上で、保険料の支払い方法として一括払いを選ぶメリット・デメリットを徹底解説していきます。

マガジン編集部

一括払い以外の学資保険の支払い方法についても詳しくご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の要点

  • 学資保険を一括払いにすると、分割払いよりも総支払保険料が安くなり、返戻率が高まります※満期時期、満期保険金が同一の場合
  • ただし、一度に多額の支出が必要であり、途中解約時には元本割れのリスクがある点や、生命保険料控除が支払った年にしか適用されない点に注意が必要です。
  • 学資保険に加入する際は、保険相談窓口で専門家と相談しながら、ご自身の家庭に合ったプランを選択しましょう。
  • 保険相談窓口「ほけんのぜんぶ」では、40社以上の保険商品から専門家があなたの家庭にぴったりな学資保険をご提案します。相談料は何度でも無料です。

ほけんのぜんぶ

この記事は5分程度で読めます。

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学資保険の保険料払込方法は主に4つ

学資保険は、毎月コツコツと保険料を支払うイメージが強いですが、以下のようにさまざまな支払い方法があります。

学資保険の保険料払込方法

  • 月払い:毎月保険料を支払う方法
  • 半年払い:半年ごとに保険料を支払う方法
  • 年払い:1年単位で保険料を支払う方法
  • 一括払い:加入時に保険料をまとめて支払う方法

なお、選べる支払い方法は保険会社や商品によって異なるため、契約時には各選択肢を確認することが重要です。

マガジン編集部

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編集部
ここからは学資保険の支払い方法『一括払い』に焦点を当ててメリット・デメリットをご紹介していきます。

学資保険を一括払いするメリット

学資保険の保険料を、一括払いするメリットは以下のとおりです。

メリット①:総支払保険料が安くなる

まず一括払いをすることで、総支払保険料が安くなる可能性があります。その理由は以下のとおりです。

一括払いで総支払保険料が少なくなる理由

  • 保険会社は、加入者が支払う保険料の運用によって利益を得ています。
  • 一括払いで早期に支払ってもらうことによって運用原資をすぐ得ることができ、保険会社は「時間の利益」を得られます。
  • 保険会社は得た保険料を新たな事業への資金にしたり、株式や不動産などへ投資したりするために利用でき、会社の事業を拡大することができるようになります。
  • その分、加入者が支払う保険料は少なく済むのです。

マガジン編集部

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一括払いの方が、支払う保険料が少なくなることを理解しておきましょう。

メリット②:返戻率が高くなる

返戻率とは?
学資保険の返戻率とは、支払った保険料総額に対する、受け取った保険金総額の割合のことです。
返戻率の計算式は、次のようになります。

学資保険の返戻率の計算式

  • 受け取った保険金総額÷支払った保険料総額=返戻率(%)

マガジン編集部

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返戻率が100%を超えていると、支払った保険料よりも受け取った保険金の方が多いことになりお得ということになります。

先ほどもお伝えしたように、一括払いをすると支払う保険料が少なくなります。

学資保険で受け取れる保険金は、あらかじめ決められているので、保険料が安くなると必然的に返戻率が高くなるのです。

学資保険は、一括払いをすることで最も返戻率が上がり、支払った保険料よりも多くの保険金が受け取れるのです。

メリット③:教育資金が確実に準備できる

そして一括払いの最後のメリットとして、教育資金が確実に準備できることが挙げられます。

マガジン編集部

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編集部
一括で契約時に保険料を支払っていれば、保険料の支払いができなくなる恐れがなくなりますよね。
例えば、月払いをしていて、途中で保険料の支払いができなくなってしまったとしましょう。
その場合、契約者貸付といって保険会社からお金を借りることはできますが、利用する人はあまりいません。

解約すれば、支払い義務から免れられるので、解約する方が多いのです。

読者

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つまりあらかじめ一括払いをしておくことで、資金不足が原因で学資保険を解約する恐れがなくなるということですね。

マガジン編集部

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その通りです。しかし、一括払いをするためにはのちに挙げるようなデメリットも存在するため、迷われる場合は専門家に相談することをおすすめします。

学資保険を一括払いするデメリット

学資保険の一括払いには多くのメリットがありますが、デメリットについても知っておくことが重要です。

以下の4点を確認しておきましょう。

デメリット①:多額の出費となる

契約内容にもよりますが通常、学資保険の保険料は数百万円単位とまとまった資金が必要になります。そのため、一時的に大きな出費となるのです。

また、十分な資金がある場合でも、学資保険にまとまった資金を支払うことで、他に魅力的な資金活用の機会を失うリスクがあります。

たとえば、250万円を一括払いで支払った場合、その資金を株式に投資していれば、10年後には500万円に増えていたかもしれません。

読者

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つまり、まとまった資金を支払う最大のデメリットは、他に有効活用する機会をなくしてしまうということですね。

デメリット②:解約すると元本割れする恐れがある

マガジン編集部

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一括払いで学資保険の保険料を支払っても、元本割れする恐れがあります。

生命保険商品の解約返戻金は、保険期間が経過すればするほど受け取れる金額が増えていきます。

読者

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つまり契約してすぐに解約してしまうと、特に解約返戻金が少ないということですね!

もし契約してすぐ解約しても支払った分の保険料が返還されるなら、保険会社は加入者の都合に振り回されやすく、いつでも返還できるように資金を準備しておかなければなりません。

マガジン編集部

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学資保険に加入しても、当面の間は解約しないことをおすすめします。

デメリット③:保険料を返還請求できない

そして、もちろん一度支払った保険料は返還されません

まとまった資金を支払った後に、資金が必要になっても手元にお金を取り戻せないのです。

もし、資金を返還してほしいなら解約するしかありませんが、早期に解約した場合に、解約返戻金も先ほどお伝えしたように元本より少なくなる恐れが高く、満額を取り戻すことはなかなか難しいでしょう。

デメリット④:生命保険料控除が支払った年にしか適用されない

実は、生命保険料控除は保険料を支払った年にしか適用されません

つまり、一括払いすると、契約時の1回しか保険料支払いができないので、その年の所得額からしか保険料が控除されません。

すると、所得税・住民税の節税効果が薄れてしまいます。

読者

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でも、支払った分だけ控除されればいいのではないでしょうか?

マガジン編集部

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学資保険は一般生命保険料控除という控除枠になり、控除できるのは1年に所得税は4万円住民税は2.8万円までと定められているのです。
一般生命保険料控除とは?
一般生命保険料控除とは、生存または死亡を原因として一定額の保険金を受け取れることを約束して支払う保険料が所得から控除される制度のことで、死亡保険や学資保険に適用されます。

たとえ一括払いで300万円を支払ったとしても、控除されるのは、所得税で4万円分、住民税で2.8万円分ということです。

読者

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ということは、毎年保険料を支払う月払いや年払いの方が節税効果は高くなるということですね。

学資保険はどの支払い方法がおすすめ?

学資保険にはさまざまな支払い方法がありますが、どの方法が自分に合っているのか迷うこともあるでしょう。一括払いにはデメリットもあるため、支払い方法を選ぶ際にはそれぞれの特徴を理解しておくことが大切です。

以下では、各支払い方法の特徴をもとに、どの方法がおすすめかをタイプ別にご紹介します。

月払いをおすすめする人

月払いとは?
月払いとは、毎月一定の保険料を支払う方法です。
月払いの特徴をまとめると、次のようになります。

月払いの特徴

  • 1回の支払いが最も安い
  • 総支払保険料が最も高い
  • 返戻率が最も低い
  • 他の支払い方法でも同様ですが、生命保険料控除を毎年利用できる

月払いは、最もオーソドックスな支払い方法です。

毎月の負担が最も軽い支払い方法であるため、まとまった資金を手放したくない方におすすめです。

半年払い・年払いをおすすめする人

半年払い・年払いとは?
半年払いとは、半年に1度、年払いは年に1度保険料を支払う方法です。
半年払いと年払いの特徴をまとめると、次のようになります。

半年払い・年払いの特徴

  • 半年払いは、1回の支払いが月払いの次に軽く、年払いはその次に軽い
  • 総支払保険料は半年払いが年払いよりも多いが、月払いよりも少ない
  • 返戻率は半年払いが、年払いよりも低いが月払いよりも高い
  • 他の支払い方法でも同様ですが、毎年、生命保険料控除の適用を受けられる
総支払保険料を安くしつつ、1回あたりの負担を軽減させたい方は、半年払いか年払いを選択するのがいいでしょう。

また生命保険料控除も、確実に適用されるので、節税効果も期待できます。

全期前納払いをおすすめする人

全期前納払いとは?
全期前納払いとは、学資保険の全保険期間で支払うべき保険料を契約時に一括で保険会社に預け、その預けた資金から毎月保険料を支払っていく支払い方法です。
全期前納払いの特徴は、次のようになります。

全期前納払いの特徴

  • 総支払保険料が、一括払いに次いで安い
  • 返戻率が一括払いに次いで高い
  • 契約者が死亡した場合に、支払っていない保険料分が返還される
  • 他の支払い方法でも同様ですが、毎年、生命保険料控除が適用される

まとまった資金を提供できるゆとりがある人で、生命保険料控除や保険料の返還を受けたい人におすすめです。

その点、契約者が死亡しても保険料が返還されず、生命保険料控除が1度しか適用されない一括払いよりも優れていることになります。

一括払いをおすすめする人

一括払いは、学資保険の総支払保険料が最も少なく、返戻率も最も高くなるのが特徴です。

そのため、とにかく保険料を少なくしたい方返戻率を高くしたい方におすすめです。

また、定期的に保険料を支払う手間を省きたい方にも適しています。

マガジン編集部

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ただし、一括払いには初期費用が多くかかるため、まとまった資金が必要です。このため、余裕を持って資金を準備できる方に向いています。

学資保険の一括払いに関するよくある質問

学資保険を一括払いするメリットを教えてください。
「総支払保険料が安くなる」「返戻率が高くなる」などのメリットがあります。まとまった資金があったり、返戻率を上げたりしたい方におすすめです。
学資保険を一括払いするデメリットを教えてください。
「一度で多額の出費になる」「解約すると元本割れする可能性がある」などのデメリットがあります。メリットとデメリットを確認し、ご自身がデメリットを許容できるか確認しましょう。
学資保険は一括払い以外にどのような方法がありますか?
全期前納・年払い・半年払い・月払いなどがあります。具体的には生命保険会社によって異なるため、検討している保険会社を確認してみてください。
一括払いと全期前納払いの違いを教えてください。
一括払いは契約時に払い込む保険料をすべて収める方法です。一方全期前納は全保険期間の保険料を払わずに預けておく方法を指します。解約・死亡などがあった場合は、未払いの分は返還されます。
学資保険の一括払いはどのような人におすすめですか?
一括払いはまとまった資金があり、総支払保険料を安く抑えたい方におすすめです。また、返戻率も高くなるため、よりお得に利用できるでしょう。

まとめ

今回は、「学資保険の保険料は一括払いしたほうがお得なの?」と疑問を持っている方に向けて、一括払いのメリット・デメリットをご紹介しました。

学資保険は一括払いをすると、総支払い保険料が安くなる、返戻率が高くなるなどのメリットがあります。そのため、仮に一括払いで返戻率が高くなり、支払った保険料よりも受け取った保険金の方が多くなれば『一括払いしたほうがお得』ということになるでしょう。

その一方で、一括での支払いは出費がかさむ、生命保険料控除が1度しか適用されないなどのデメリットもあります。

学資保険には一括払いの他にも月払いや年払い、全期前納払いなどがあります。本記事でご紹介した通り、それぞれの特徴から自分に合った支払い方法を選ぶと良いでしょう。

マガジン編集部

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編集部
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監修者の紹介
岡田行史

人材派遣会社17年経営したのち、保険代理店に転身後16年従事、2級FP技能士・トータルライフコンサルタントMDRT成績資格会員2度取得。
ファイナンシャルプランナーとしてライフプランニングや家計診断を通して老後資金の対策、節約術などを提案。
また自らのがん闘病経験をふまえた生きる応援・備えるべき保障の大切さをお伝えしています。

岡田行史のプロフィール情報

岡田行史

監修者の紹介
木村久美

専業主婦を経て、子供が4歳のときにファイナンシャルプランナー(FP)に転身。生命保険会社や大手保険代理店での勤務期間中には、数多くの店舗の立ち上げにも携わる。 約18年間で法人・個人5,000件以上のコンサルティングを担当。
自身の人生経験からもお金の大切さを痛感し、新聞社主催のマネーセミナーや女性のためのマネーセミナー、キッズセミナーなどの講師として活躍中。

木村久美のプロフィール情報

木村久美