学資保険は子どもの教育資金の準備として人気の方法ですが、実は子どもや契約者の加入年齢には制限があります。
そのため、「学資保険はいつから加入するべき?」「早めに加入した方がお得なの?」「いつまで加入できる?」といった疑問を持つ親御さんも多いでしょう。
そこで今回は、学資保険の加入時期について詳しく解説します。また、実際に学資保険にいつから加入している人が多いのかを調査した結果も紹介するので、ぜひご覧ください。
この記事の要点
- 学資保険は0歳から加入できる場合が多く、条件や商品次第では出産140日前から加入可能です。
- 学資保険は長く加入すればするほど保障期間が長くなり、返戻率が高くなるといったメリットがあります。できる限り早めに加入して子どもの将来と両親の万が一に備えましょう。
- ただし、学資保険に加入する際は加入時期だけでなく、「どの保険に加入するか」も重要なポイントです。学資保険選びで迷っている方には、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
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学資保険はいつから加入できる?
「学資保険はできるだけ早く加入したほうがいい」とよく言われますが、実際にいつから加入できるのかを知らない親御さんも多いのではないでしょうか?
ここでは、学資保険に加入できる時期について詳しく解説します。
学資保険はいつから加入できる?
子どもが0歳から加入できる
基本的に学資保険は0歳から加入可能で、契約時に設定される被保険者(子ども)の年齢は通常「0~6歳(小学校入学まで)」です。
子どもが5歳や6歳になってからでも加入できますが、早期に加入することをおすすめします。
6歳までに加入しないと困ること
多くの学資保険は加入上限が6歳までと設定されています。一部の保険では7歳以降も加入できますが、選択肢が限られ、保険料も高くなります。
例えば、0歳から18歳までの18年間で200万円を支払う場合、毎月9,260円ですが、6歳から18歳の12年間では毎月13,889円が必要です。
編集部
商品によっても加入可能年齢は変わる
学資保険のなかには、子どもにお金がかからない時期のうちに保険料の払い込みを終わらせる目的で「満期を早める商品」があります。
学費負担が少ない年齢(10歳など)に支払いが終わるメリットがある反面、加入可能な期限が短く設定されるのが一般的です。
なかには0~2歳など、加入可能な期間が極端に短い商品もあります。
そして保険料払込期間が短いほど、支払う保険料は高額になります。
編集部
プランによっては妊娠中に加入できる
学資保険は、原則として子どもが0歳のときから加入でき、上限は6歳までに設定されるのが一般的です。(※一部では10歳までという保険もあります)
その一方で、出産前から加入できる学資保険もあります。
出産前に加入できる学資保険について
- 出産予定日の140日前頃、妊娠6ヶ月目から加入可能
- 加入時には被保険者(子ども)の名前を空欄で提出して、
出生後にあらためて名前を埋めて提出する
編集部
学資保険にいつから加入するのが最適?
多くの学資保険は0歳から加入できることが分かりましたが、最適な加入タイミングはあるのでしょうか?
ここからは、学資保険の加入に最適なタイミングを2つご紹介します。
学資保険加入のベストタイミング
できる限り早いタイミングでの加入が理想
正解はありませんが、理想的なのは「準備ができ次第すぐにでも加入すること」です。学資保険は0歳からいつでも加入できますが、年齢上限は6~7歳が一般的です。
加入を後回しにしていると、気が付いたときには加入できる年齢を超えていることも考えられます。
「返戻率」や「子どもの様子」など加入前に気になることは多いかもしれませんが、加入するなら可能な限りだけ早いほうがベストです。
早めに加入するメリット
- 早く加入すれば保険料の払込期間が長くなり、その分だけ毎月の保険料負担を抑えることができます。
- 契約者や被保険者の年齢、保障内容などの契約条件が同じである場合、保険料払込期間が長いほうが毎月支払う保険料は安くなります。
逆に、加入時期が遅れて保険料払込期間が短期間になると、毎月支払う保険料が高くなってしまう点に注意が必要です。
注意点
- たとえば払込期間10歳までの保険に0歳から加入した場合、10年間で今後受け取るお金の相当額の保険料を払い込むことになります。
- 一方、5歳で加入した場合は5年間で今後受け取るお金の保険料を支払わなければいけません。
保険会社は契約者から受け取った保険料を運用して将来の支払いに備えます。
早いうちからお金を預けることができれば運用期間が長くなるため、早く加入する分だけ返戻率も上がります。
可能であれば妊娠中に加入する
保険によってはいつから加入できるかは変わりますが、可能であれば「妊娠中」に加入するのが望ましいです。
妊娠中に学資保険に加入することで、以下のようなメリットを享受することができます。
メリット1.出産後の慌ただしいなかでの加入を避けられる
出産するときはもちろん、出産後も何かと慌ただしいものです。
3時間おきの授乳や頻繁なおむつ替えなど育児に忙しいなか、学資保険に気が回らないこともあるでしょう。
生活・子育てに翻弄され、学資保険加入の手続きの時間をなかなか取れないことも考えられます。
数年が経過したあとに気が付いて急いで契約した場合、妊娠中に契約を済ませるのに比べて月々の保険料支払額が大きくなります。
編集部
メリット2.経済的なメリットもある
妊娠中に加入できる学資保険のなかには、契約者の保障が同時に始まるタイプがあります。
たとえば…
- たとえば妊娠中に学資保険に加入し、加入したときの契約者が夫だとします。
- 不慮の事故で契約者が死亡した際、その後の保険料の支払いは免除されます。
- 受け取るはずだった満期金や進学時のお祝い金も、予定どおりに受け取ることが可能です。
万が一お腹の赤ちゃんが死亡した場合は契約が無効になり、支払い済みの保険料も返還されます。
編集部
学資保険はいつまで加入できる?
学資保険は子どもや親の年齢が何歳までなら加入できるのでしょうか?
ここからは、学資保険に加入できる年齢について解説します。「もっと早く加入しておけばよかった」と後悔しないために、ぜひ確認しておきましょう。
商品によって子どもの加入可能年齢は異なる
学資保険の種類次第で加入可能年齢は変わります。
まずは保険への加入はいつまで可能かについて。商品次第ですが、6~7歳などの小学校入学前が期限になるのが一般的です。
もう1つ「いつまで加入できるか」。学資保険は大学や大学院への進学・進級のタイミングでお金を受け取ることができる商品です。
一般的には以下のタイミングで満期を選択できます。
満期のタイミング
- 高校卒業前の「17歳」
- 大学入学前後の「18歳」
- 短大卒業・成人する「20歳」
- 大学卒業・大学院に入学する「22歳」
契約者(両親)も契約可能年齢が設定されている
子どもだけでなく、親の年齢も上限が設定されています。加入できる年齢は、満年齢で50歳から55歳までが一般的な範囲です。
編集部
これにより、契約者(両親)に万が一のことがあり保険料を支払えなくなっても、保障内容は継続され、満期保険金も予定どおりに受け取れます。
自分たちと子どもの世代が出産が早い場合、40代・50代で孫ができることも珍しくないでしょう。
編集部
払込免除特約を付けない代わりに年齢上限が上がる保険もあり、必ずしも60代がNGというわけではありません。
注意点
- また、祖父母が契約者になる際にも健康状態の確認が必要です。
- もし持病がある場合は、契約できない可能性があります。
- 虚偽の申告は契約が取り消しになってしまうため、持病があっても正直に申告しなければいけません。
保険料を「いつまで払うか」を契約時に設定できる
保険料の加入時期と並んで大切になるのが「保険料の払込期間」です。
編集部
原則として「早く払い終えるほうが有利」ですが、メリットだけではなくデメリットもあることを理解しておく必要があります。
短期で払い終えるほど保険料は安く済む
払込期間は10歳で終える保険もあれば、15歳や18歳という中学・高校卒業のタイミングまで払うタイプもあります。
払込期間の選択肢は学資保険によって異なるため、一概に「何歳まで」とは言えません。
全ての学資保険に共通しているのは「払込期間が短いほうが返戻率が上がる」という点です。
ポイント
- 保険会社は、受け取った保険料の一部を運用して将来の支払いに備えます。
- 運用期間が長いほど受け取るリターンが大きくなるため、支払う保険料は少なく済むということです。
一方でデメリットもあります。
注意点
- 支払う保険料総額は決まっていますから、払込期間が短いほど毎月の保険料は高くなっていきます。
- 今は問題なく払えても、今後の家計の状況によっては払えなくなる可能性も考えなければなりません。
- 学資保険は途中解約すると多くの場合で元本割れするため、絶対に解約せずに払い終えられるようにシミュレーションが必要です。
また、節税効果を受けられる期間が短くなることもデメリットです。
学資保険を支払った保険料に応じて最大で年4万円の生命保険料控除が受けられます。
満期保険金の受取時期を選べる
学資保険は、給付金をいつ受け取るかも選択する必要があります。
受け取るタイミングにはいくつか候補がありますが、大きく分けて以下のとおりです。
ポイント
- 大学進学時にまとめて受け取る
- 小学校・中学校・高校入学のタイミングで祝い金を受け取る、大学入学時には満期保険金を受け取る
分割で受け取るメリット
給付金を小学校・中学校・高校の入学時に受け取る場合、各ステージで必要な入学資金をカバーすることができます。
編集部
両親が若い場合は年収が40代・50代に比べて低いため、中学や高校の学費であっても支払いが厳しいこともあるかもしれません。
特に入学金が高くなりやすい私立の中学・高校に進学させたい場合は分割で受け取るほうが適しています。
一括で受け取るメリット
一括で受け取るメリットは、返戻率が高くなることです。
編集部
また、大学入学費用をしっかりカバーできることもメリットです。
大学入学時には、「入学費用」として以下の3つが必要です。
大学入学時にかかる費用
- 入学する大学への学校納付金
- 受験費用
- 入学しなかった大学への納付金
日本政策金融公庫の資料「令和3年度『教育費負担の実態調査結果』によれば、3つ合わせた入学費用の平均は以下のとおりです。
進学先 | 入学費用 |
私立短大 | 73.0万円 |
国公立大学 | 67.2万円 |
私立大学文系 | 81.8万円 |
私立大学理系 | 88.8万円 |
参照:日本政策金融公庫|令和3年度「教育費負担の実態調査結果」(P5)
上記に1年分の学費が加わるため、私立理系の場合は250万円以上のお金がかかることもあります。
一括で受け取れば返戻率が上がり、ほかのステージでの受け取りで目減りしていない分だけ多くの金額を受け取れます。
編集部
奨学金を使わずに学資保険で子どもの大学費用を賄いたい場合は、中学・高校への進学時は我慢して18歳で一括受け取りするほうが適しています。
【独自調査】学資保険は0歳から加入している人が多数
当サイトが独自でアンケート調査をしたところ、学資保険の加入年齢で最も多かったのは『0歳』でした。
先に述べた通り、学資保険は早期に加入することで保険料が割安になり、かつ返戻率も向上するため、多くの人が早い段階での加入を選択していることがうかがえます。
学資保険の加入年齢に関するよくある質問
通常、学資保険は0歳から加入できます。また、多くの保険会社では、妊娠中に加入できるプランが用意されており、赤ちゃんが生まれる前から教育資金の準備を始めることも可能です。
早期に加入することで、比較的低い保険料で充実した保障を受けられます。また、早期に加入すれば、保険期間が長くなるため、将来の学資のために十分な資金を積み立てる時間を確保できます。
2歳や3歳からの加入は遅いとは言えません。2歳や3歳から加入しても、比較的低い保険料で保障を受けられますし、大学進学まで資金を積み立てるのに10年以上もの期間があります。早期加入が最適ですが、遅くても子どもの将来のために十分取り組む価値があるでしょう。
学資保険の加入は子どもが6歳、7歳までが上限であることが一般的です。しかし、一部では7歳以上でも加入できる学資保険があります。ただし、学資保険に加入する際は子どもの年齡だけでなく、契約者(保護者)の年齢にも注意が必要であることを忘れないようにしましょう。
早生まれの場合、17歳を満期として設定することが一般的です。そうすることで、大学進学時の教育費を賄うための資金を用意でき、子どもの将来に向けた計画をスムーズに進行できるでしょう。ただし、家庭の状況や目的によって最適な年齢は異なるため、検討する際は保険相談窓口等でファイナンシャルプランナーと相談することが大切です。
まとめ
今回は、「学資保険はいつから加入するべきだろう」と迷っている人に向けて、学資保険はいつから加入できるのか、いつまでに加入するべきかについて詳しく解説しました。
学資保険は0歳から加入できるだけでなく、条件次第で出産140日前から加入することも可能です。
長く加入すればするほど、万が一の保障期間が長くなり、返戻率も高くなるメリットがあります。できるだけ早めに加入して子どもの将来と両親の万が一に備えましょう。
編集部
※ほけんのぜんぶ自社調べ 2023年2月時点
人材派遣会社17年経営したのち、保険代理店に転身後16年従事、2級FP技能士・トータルライフコンサルタント・MDRT成績資格会員2度取得。
ファイナンシャルプランナーとしてライフプランニングや家計診断を通して老後資金の対策、節約術などを提案。
また自らのがん闘病経験をふまえた生きる応援・備えるべき保障の大切さをお伝えしています。
専業主婦を経て、子供が4歳のときにファイナンシャルプランナー(FP)に転身。生命保険会社や大手保険代理店での勤務期間中には、数多くの店舗の立ち上げにも携わる。 約18年間で法人・個人5,000件以上のコンサルティングを担当。
自身の人生経験からもお金の大切さを痛感し、新聞社主催のマネーセミナーや女性のためのマネーセミナー、キッズセミナーなどの講師として活躍中。