投資信託 始め方
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監修者岡田行史

人材派遣会社17年経営したのち、金融関連業務に転身後16年従事、2級FP技能士・トータルライフコンサルタントMDRT成績資格会員2度取得。ファイナンシャルプランナーとしてライフプランニングや家計診断を通して老後資金の対策、節約術などを提案。

初心者でも始めやすいことでもお馴染みの投資信託。いざ始めようと思うと、たくさん種類があったり、始めるタイミングに迷ってしまったりしますよね。

そこでこの記事では、投資信託の種類や、始めるタイミング、始める際の注意点など、初心者が投資信託を始める際に知っておきたいポイントをまとめて解説します。

しっかり理解を深めてから投資を始めましょう。初心者にもおすすめの投資信託も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

始める前に確認!投資信託の種類

始める前に確認!投資信託の種類

プロに資産運用を任せることができたり、少額からでも投資が可能なので初心者でも始めやすいことでお馴染みの投資信託。

しかし、どの投資信託に投資をするのか、実際に投資する金融商品の選択は投資家自身で行う必要があります。ここでは、主な投資信託の種類を5つ紹介します。

国内型と海外型が選べる「株式」

始める前に確認!投資信託の種類

株式型の投資信託には、「国内型」と「海外型」があります。

それぞれの株式投資信託は、売買のシステムによって「オープン型(追加型)」と「スポット型(単位型)」のいずれかが選択できます。

株式投資信託2つの種類
  • オープン型
    →好きなタイミングで投資信託の売買が可能
  • スポット型
    解約ができない期間が定められている

「オープン型」の株式投資信託では、好きなタイミングで投資信託の売買が可能です。一方、「スポット型」にはクローズド期間と呼ばれる、解約ができない期間が定められているのが一般的です。

 売買の規定については事前によく確認しましょう。

企業の業績によって株価変動する株式への投資は、リターンを得られやすいというメリットがありますが、同時にリスクも大きいというデメリットがあります。

元本の保障もされていないので、投資を始める前に投資をするリスクについてはしっかりと理解しておくようにしましょう。

リスクとリターンが共に低い「債券」

始める前に確認!投資信託の種類

「資産運用はしておきたいけれど、リスクあるのは心配…」という人に向いているのが債券の投資信託です。「債券」は、国や地方団体、民間企業が投資家から資金を借り入れる際に発行します。

債券の発行元が、国や地方自治体だと変動幅が狭く、ローリスクローリターンというのが特徴です。預貯金よりも利回りを高くしたいが、リスクはあまり取りたくないという人にはおすすめです。

 投資のリスクが怖いという初心者は「債券」の運用を検討するといいでしょう。

一般的な債券は、満期になると額面金額に利子を追加して払い戻してもらうことができます。もちろん、発行先が破綻してしまった場合に、元本が払い戻されないというリスクは押さえておくべきです。

金融商品の中では、運用リスクが少ないため投資初心者とは相性がいい金融商品でしょう。

REITとも呼ばれる「不動産」

始める前に確認!投資信託の種類

不動産投資は、通称REITとも呼ばれ、投資家から集めた資金をまとめて不動産に投資して運用します。

 通常、現物の不動産に投資するためには多額の資金が必要になりますが、投資信託であるREITでは少額から投資が始められることでも初心者にも知られています。

REITの投資対象はさまざまで、住宅や、商業施設、物流施設などが主な投資先でしょう。

投資方法は、特定の物件に投資を行う「特化型」、2種類以上の物件に投資を行う「複合型」。さらに、3種類以上の物件に投資を行う「総合型」があります。

条件を満たせば法人税が実質免税になるというメリットもあり、利益率が高くなることでも知られています。

金や原油などの「コモディティ化」

始める前に確認!投資信託の種類

コモディディとは「商品」を意味する言葉で、商品先物市場で投資信託の運用を行います。投資を行う主な商品には「貴金属」「農産物」「エネルギー資源」などがあります。

主な投資先商品
  • 貴金属
    →金・アルミニウム・プラチナ
  • 農作物
    →小麦・とうもろこし・大豆
  • エネルギー資源
    →原油・ガソリン・天然ガス

貴金属の中には「金・アルミニウム・プラチナ」などが含まれ、農産物は「小麦・とうもろこし・大豆」など、エネルギー資源は「原油・ガソリン・天然ガス」が主な投資先です。

 貴金属の「金」などは、安定した投資先として初心者にも知られています。

コモディティ型の投資信託は、比較的にインフレに強く株式市場や外国為替市場と反対の動きをするものもあるのでリスクヘッジとして投資をする人もいるでしょう。

ポトフォーリオのバランスを取るために入れておくと、リスク分散としても有効な投資先です。

バランスよく投資する「バランス型」

始める前に確認!投資信託の種類

バランス型の投資信託では、株式・債券・不動産・コモディティなど複数ある投資先の中から、いくつかを選択して投資信託として運用を行います。

リスクヘッジのためには、投資先をいくつかに分けて運用する分散型投資がいいと言われていますが、いくつもの投資信託を利用して分散型投資を行うと手間がかかります。

 複数の投資信託でのファンド選定や資金のバランス調整は容易ではありません。

1つの投資信託で、分散型投資ができると手間も少なく、リスクヘッジにもなるので、初心者にとっても始めやすいのが特徴です。

初心者で適切な投資先がまだわからないという場合にも、リスク分散のために性質の違ういくつかの投資先に分散して投資するというのは覚えておきましょう。

投資信託の始め方

投資信託の始め方

投資信託をいざ始めようと思っても、何から手をつけていいのかわからなくて困ってしまう人も多いでしょう。ここでは投資信託の始め方について初心者でもわかりやすいように紹介します。

投資信託を始める6つのステップ
  1. 運用目的・運用方針を決める
  2. 投資の仕方を決める
  3. 投資信託の種類を決める
  4. 証券口座を開設する
  5. 証券口座に入金する
  6. 運用を始める

1運用目的・運用方針を決める

投資信託の始め方

まずは投資家としての第一歩目、運用目的や方針を決定します。老後のための資金の運用、子供の教育費の運用、預貯金する代わりに資産の運用がしたいなど、人によって目的はさまざまです。

一口に老後のための資産運用といっても、老後までどのくらいあるのか、どのくらいの資産があるのかで運用の仕方は変わるでしょう。

 自分にあった運用方針を明確にしてから資産運用をスタートしましょう。

今運用ができる資産はいくらくらいあるのか、どの程度の期間でいくらくらいに資産を増やしたいのか具体的な運用計画を立てておくことが大切です。

どのくらいの利回りを求めるかによって、選択する投資信託の種類が変わります。さらに、どのくらいまで資産を増やしたいかによっては運用するべき期間が変わるでしょう。

2投資の仕方を決める

投資信託の始め方

次に、投資の仕方を決めていきます。投資信託では、税金対策などに有効な運用制度がいくつもあります。効率的に運用するためにしっかりと確認しましょう。

一般的に利用が可能な制度には「つみたてNISA」「一般NISA」「iDeCo」などがあります。資産運用を始めて行う投資家が、まず初めに利用するべき制度でしょう。

 NISAとiDeCoはそれぞれ併用が可能なので有効活用しましょう。

「一般NISA」や「つみたてNISA」は、個人投資家向けの税制優遇制度です。投資信託の分配金や譲渡益も非課税の対象になっています。

投資信託の始め方

それぞれの制度の違いは年間の非課税枠と非課税期間で、「一般NISA」では、最長5年間・年間120万円までの非課税枠の利用が可能です。

非課税期間 非課税枠
一般NISA 最長5年 年間120万円
つみたてNISA 最長20年間 年間40万円

一方「つみたてNISA」では、年間の非課税枠は40万円までと少ないものの、非課税期間が最長20年間と長くなっていることが特徴です。

 NISAは長期投資・分散投資のために作られた制度です。そのため、長期・分散投資に向いている投資信託のみの運用に限定されていることを覚えておきましょう。

iDeCoは、個人型拠出年金のことで、60歳以上での受け取りを前提として積み立てを行います。さまざまな金融商品の運用が可能ですが、その中には投資信託も含まれます。

iDeCoの一番の特徴は、掛け金が全額所得控除になり、運用益も非課税で再投資が可能なので税金対策としてとても有効です。

iDeCoは、60歳までは掛け金が引き出せないというデメリットは押さえておきましょう。

3投資信託の種類を決める

投資信託の始め方

次は、実際に運用を行う投資信託を選んでいきましょう。運用を決めた投資制度によっては、運用可能な投資信託の種類が異なるので注意しましょう。

 自分が運用する資産総額や、期待する利回りによって、自分の運用方針にあった投資信託を選んでいきます。

投資信託では、資産運用初心者でも少額からの投資が可能なものが多いので安心です。

投資信託の選び方
  • 安定性を重視する方
    →債権
  • リスクを分散したい方
    →バランス型

安定性を重視するのであれば「債券」、リスクを分散して安全な投資を目指すなら「バランス型」など、自分にあったものを選びます。

運用を行う証券会社や銀行によっては扱っている投資信託の種類が異なるので事前に確認が必要です。

投資したい投資信託と、その投資信託を扱っている金融機関とセットで探すといいでしょう。

4証券口座を開設する

投資信託の始め方

投資信託の種類が決まったら、実際に投資信託の運用をする証券口座を開設しましょう。証券会社にはネット型と店舗型があり、どちらでも資産の運用が可能です。

 ここ数年でネット証券の数はかなり増え、実店舗型の証券会社でもネット取引が可能なところが増えています。

最近では、ネット証券を利用する人も多く、口座開設や注文を全てオンラインで行うことができるので、実店舗へ行くのが手間だと感じる若い世代からは人気です。

証券会社の種類
  • ネット証券
    →手数料が安い
  • 実店舗型の証券会社
    →手厚いサービスが特徴

ネット証券は、専属の営業担当が付かず、コンサルティングサービスなどが付かないのでサービスは簡素な印象を受けますが、その分手数料が安くお得に利用ができます。

一方、実店舗型の証券会社は、証券会社の窓口で口座開設のサポートをしてもらえたり、投資先の選び方やアドバイスなどをしてくれる営業担当が付きます。

ネット証券と比較すると手数料は高くなりますが、ネットでの口座開設が不安、プロに相談をして投資先を決めたいという人には心強い環境でしょう。

5証券口座に入金する

投資信託の始め方

証券口座を開設したら、運用で必要な資金を口座に入金します。一般的には、銀行振り込みで行われることがほとんどですが、入金のルールなど細かい規定は証券会社で確認しましょう。

投資信託を購入するのに必要な金額が確認されると運用が開始されます。積み立てで運用する場合は、毎月の積み立てにについても確認しておくといいでしょう。

運用資金が口座に入っていないと運用が止まってしまうので気をつけましょう。

6運用を始める

投資信託の始め方

運用が始まったら長期投資の場合は、必要以上に実績を気にする必要ありませんが、1ヶ月に一回程度は運用実績を確認する習慣をつけておくといいでしょう。

投資信託への投資は短期間で利益を求めているためのものではなく、長期的に運用して資産を築くのだということをモットーに運用していくといいでしょう。

運用実績に一喜一憂する必要はありません。

投資信託を始めるタイミング

投資信託を始めるタイミング

利益を増やしリスクを軽減させるためには、基準価格が低い時点で投資を始めるのが好ましいとされますが、投資初心者にとって基準価格の見極めや価格変動の予測は容易ではありません。

実際は、運用期間が長いほど複利効果で利益が高くなる可能性が高まるため、なるべく早い時点で投資を始めた方がいいでしょう。

長期間の積み立て投資で運用すれば、さらにリスクを抑えることができます。

初心者が投資信託を始める際の注意点

初心者が投資信託を始める際の注意点

投資信託を始める際に注意したいポイントは以下3つです。初心者の方は、よくチェックしてみてください。

主な注意点
  • 手数料に気をつける
  • 分散投資でリスクを抑える
  • 情報収集をしっかり行う

手数料が高いものには気をつける

投資初心者がまず注意すべきなのは、手数料についてでしょう。長期で運用する場合、投資先や投資を始めるタイミングはそこまで利率への影響が大きくない場合も多いでしょう。

 しかし、手数料が高い投資信託を選んでしまうと、例え利益が出ても手数料で総裁されてしまうということも少なくないので注意が必要です。

「分散投資」でリスクを抑える

初心者が投資信託を始める際の注意点

投資に慣れない初心者がやってしまいがちなのが、偏った投資先を選んでしまうということです。資産運用では、自身の資産の投資先を1つに絞らなくてはいけないわけではありません。

リスクやリターンの期待度合いの違う投資先に資産を分散しておくと、1つの投資先の実績が悪くても、他の投資先の実績が良ければ全体の運用成績は落とさずに運用を続けることができます。

「分散投資」を覚えておくと初心者でも安心して資産の運用が可能です。

情報収集をしっかり行う

初心者が投資信託を始める際の注意点

投資信託を始める際には事前の情報収集をしっかりと行いましょう。

確認しておきたい情報
  • 自分の運用方針にあった投資信託はどれか
  • 投資信託のメリット
  • 投資信託のデメリット

運用を検討している投資信託の過去の実績や、専門家も見解なども知った上で投資を始めるとより安心して運用ができるでしょう。

自分の大切な資産を運用するのですから、しっかりと情報を集めましょう。

初心者にもおすすめの投資信託

初心者にもおすすめの投資信託

選び方や始め方を理解しても、実際にどの投資信託を選んだらいいのか迷ってしまうという人も多いでしょう。ここではさまざまな運用方針に合わせておすすめの投資信託を紹介します。

利回りを重視したい人は「株式」

初心者にもおすすめの投資信託

比較的に高いリスクをとっても高い利回りを維持して、運用益を得たいという人におすすめしたいのが「株式」の投資信託です。

アメリカの株式市場、ナスダックの中でも特に代表的な100社に厳選して投資するといった投資信託もあります。

 ナスダック100にはGoogle・Facebook・Microsoft・Amazonのような誰もが知っている超有名企業も含まれています。

このような投資信託では、高い成長が見込める一方で、企業の株価と連動する投資先のため、世界経済の状況や企業の実績を直に受けるため注意が必要です。

極力リスクを取りたくない人は「債権」

初心者にもおすすめの投資信託

そこまでの利回りは求めず、安全な運用がしたいという人に向いているのは「債券」の投資信託です。債券の中でも国債を多く扱っている投資信託を選べば、安定した運用が見込めるでしょう。

 国債とは、国が投資家から資金を借り入れる際に発行する債券です。

国債は、発行先が国ということもあり、一般企業の株式や、不動産などに投資するよりも安定性が高いことが特徴です。

リスクとリターンのどちらも重視したい人は「バランス型」

初心者にもおすすめの投資信託

リスクもリターンも丁度よく得たいという人に向いているのは「バランス型」の投資信託です。

 バランス型の投資信託はその名の通り、リスクとリターンがバランス良くなるように分散の投資が可能です。

「バランス型」の投資信託は、株式や債券だけでなく、不動産も投資対象として含まれます。投資先を分散することで、景気の変化からの影響を受けにくくすることができます。

安心して長期運用にのぞめそうですね。

まとめ

投資信託を始める際に知っておきたい、投資信託の始め方、種類、始める際の注意点について解説しました。

初心者におすすめの投資信託ですが、投資を始める前に、仕組みや注意点についてしっかり理解しておくことが大切です。

慣れるまでは難しく感じるかもしれませんが、理解できたらそこまで複雑なことではありません。

記事内で紹介した「初心者におすすめの投資信託」も参考にしながら、投資信託を始めてみてくださいね。
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