夜間取引ができるPTS取引って?取引できる証券会社をご紹介
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監修者岡田行史

人材派遣会社17年経営したのち、金融関連業務に転身後16年従事、2級FP技能士・トータルライフコンサルタントMDRT成績資格会員2度取得。ファイナンシャルプランナーとしてライフプランニングや家計診断を通して老後資金の対策、節約術などを提案。

若い世代でも資産運用を始める人は年々増えています。

株式投資やFX、投資信託の運用など方法はさまざまですが、日中仕事をしていると中々取引をするのが難しいと悩んでいる人も多いでしょう。

そこでこの記事では、夜間取引の概要や、メリット・デメリットを解説していきます。

夜間取引ができるおすすめの証券会社もご紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

夜間取引(PTS)とは?

パソコンとスマホを操作する人

通常、株式の取引ができるのは証券会社が開いている平日の午前9時~11時30分、午後12時30分~15時の間です。

平日の日中仕事をしていると、証券会社が開いている時間にチャートを見て売買注文をするのは難しいでしょう。

そこで、仕事が終わった後取引を開始したい場合に便利なのがPTS取引です。

「PTS取引」とは?
「Proprietary Trading System」の略称で証券会社に代わり取引の仲介を行うためのシステムのこと。

通常の株式取引は、東証や大証などの証券会社を介して行われます。

通常は証券会社の仲介で株式の取引を行いますが、証券会社の営業時間外にも株式の取引ができるように導入されたのが「PTS」というわけです。

以前は夜間のみに営業していましたが、現在は日中の取引も扱っている場合が多くなっています。

通常の株式取引と比較すると、取引可能な銘柄数や、利用できる注文方法などに制限があることが多く、全く同じ取引ができるとまではいきません。

しかし、時間が取れず、株式投資を諦めていた人にとってはピッタリのサービスです。

 日中に仕事をしている人だけでなく、中級者〜上級者の投資家の中には取引時間外に出たニュースによって株価に影響が出ると予想した際にすぐに取引を行うため利用する場合も。

世界中の情勢や経済、政治のニュースに影響を受ける株式取引をする際には、各国との時差を考慮してタイミングを見極めることもとても大切です。夜間にも取引ができれば投資の幅が広がります。

監修者
取引ができる証券会社は限られているので事前に確認が必要です。

夜間取引(PTS)ができる時間帯

スマホでチャートを確認する人

一般的に「夜間取引」として示される時間帯は、平日16時30分〜23時59分です。

一方で、証券取引所の時間外に株式の取引ができるPTSの取引時間は、夜間の時間帯に限らない場合が多くなっています。

朝8時20分から23時59分まで、15時から17時頃に30分から1時間程度の休憩を挟む場合が多いです。

証券会社を選ぶ際には、自分が利用したい時間帯の取引を扱っているところを選びましょう。

夜間取引のメリット

夜間取引には、具体的にはどんなメリットがあるのでしょうか。

夜間取引のメリット
  • 夜間に取引が可能
  • 注文から約定までの時間が短い
  • 価格の変動に迅速な対応が可能
  • 通常と同等、もしくは安い手数料で取引可能
  • 呼び値を細かく設定できるためスムーズな取引が可能

利用を迷っている人は、どんなメリットがあるのか確認していきましょう。

夜間に取引が可能

いちばんのメリットは、証券取引所の取引時間外にも株式取引ができるという点です。

朝早くや夜の遅い時間でも自由に取引をすることができます。時間の都合で株式投資への挑戦を躊躇していた人にとっては、大きなメリットと言えるでしょう。

 証券会社の取引時間は、平日の午前9時~11時30分、午後12時30分~15時と1日6時間しかありません。

日中仕事をしているサラリーマンや、子育て中の主婦にとってなかなか融通の効かない時間帯です。そのため、株式投資に興味があってもなかなか挑戦できないという人は多いでしょう。

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相場の変動を見ながら良いタイミングで取引をするには、仕事の隙間時間などでは難しいでしょう。

注文から約定までの時間が短い

チャート

通常の証券会社での取引時間よりも営業時間が長いため、注文~約定までの時間を短く保つことが可能。結果がすぐに分かりとても便利です。

東証などの取引所を利用する場合、注文する時間によっては約定までの時間が長くなってしまうことがあります。

 例えば、平日11時45分に注文をおこなった場合、約定が行われるのはお昼休み明けの12時30分以降に限られます。

さらに、当日の取引時間の最後である15時をギリギリ過ぎた時間帯に注文をしてしまうと、実際に約定されるのは翌日の9時ということになります。

証券取引所の売買注文は24時間受け付けていますが、実際に約定される時間帯は制限されています。

PTSを利用すれば、取引時間外になって注文と約定のタイミングに時差が発生することを防げるのがメリットです。

株式取引中に他の作業をしていてうっかり取引時間を逃してしまったという経験がある人には魅力的でしょう。

価格の変動に迅速な対応が可能

国内の政治や経済のニュースはもちろん、海外のニュースにも大きな影響を受けるのが株式市場です。株価に影響するニュースは、時間に関係なく飛び込んできます。

取引額が大きくなればなるほど、相場変動によって受ける影響は大きいでしょう。他の投資家が約定する前に、いち早く動くことが大切です。

そんな時に心強いのが、夜間取引でしょう。

海外経済との結びつきが強いグローバル企業などの株式を取引している場合などは特に、アメリカやイギリスなどの経済大国との時差を考慮して取引を行うことも重要になります。

監修者
政治や経済ニュースのインパクトによっては、1日でも売買のタイミングを逃すと大きな損失を被ることもあります。

通常と同等、もしくは安い手数料で取引可能

小銭

夜間取引は、イレギュラーであるイメージが強く手数料が割高になると思われがちです。

 しかし実際には、通常の取引手数料と同等か、割安であることも少なくありません。

証券会社によっては、取引手数料を無料に設定していることもあります。

取引手数料は利用する証券会社によって異なるので、お得な証券会社を選べば運用コストを下げることができるでしょう。

呼び値を細かく設定できるためスムーズな取引が可能

PTSでの取引は、一般的な取引より細かく呼び値を設定することができるため、利益調整が柔軟で交渉がスムーズに進みやすいく取引しやすいでしょう。

呼び値とは?
株式を売買する際の値段のこと。購入時の「買い呼び値」と売却時の「売り呼び値」があり、取引する株式の株価によって、0.1円単位〜5円単位というように売買価格の設定が可能。

一般的に、株価が1,000円以下であれば0.5円単位、株価が3,000円以上であれば5円単位という具合に値段を上げ下げすることができます。

価格を細かく設定できると、より希望に沿った価格での取引がしやすくなり、狙った利益を出すことが可能になるでしょう。

夜間取引のデメリット

価格暴落

実際に取引を始める前には、デメリットについても押さえておくと安心でしょう。

夜間取引のデメリット
  • 注文数が少ない
  • 注文方法が制限される
  • 対応していない銘柄もある
  • 流動性が高くない銘柄も

事前にデメリットを確認しておくことで、不足の事態にも備えられ、スムーズに取引を行うことができるはずです。

全体の注文数が少ない

株式の取引は、需要と供給のもと成り立ちます。夜間の注文数は比較的少なく、思うように取引が成立しないということもあるでしょう。

注文数が少ないと、欲しい銘柄が購入できなかったり、欲しい銘柄が希望の株数で購入できなかったりということが発生します。

注文数が多く流動性が高いため、自由な売買注文ができるというのは日中の取引のメリットと言えます。

 対応している証券会社は年々増えており利用しやすくなっていますが、日中の取引と比べれば注文数が少ないのは明らかでしょう。

取引をする場合には、なるべく注文数が担保できるようにメジャーな銘柄の取引に絞るなど臨機応変に対応することでうまく使いこなすことができるはずです。

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注文方法が「指値」に限定される場合がある

チャートを確認する人

通常の株式取引では、「指値」「成行」「逆指値」などさまざまな注文方法を利用できますが、夜間取引で利用できるのは「指値」での注文のみとなっている場合もあります。

注文方法の種類は証券会社によって異なりますが、通常より制限がある場合が多いでしょう。

 指値注文を利用する場合、注文時に値段を設定し、指定の価格よりも「高ければ買う」「低ければ売る」というような形で売買を行います。

成行注文の場合は、特に値段の指定などはせず、注文時の最高値・最安値での売買を行う方法です。

指値注文の場合、入手したい価格で購入できるというメリットがありますが、指定の価格での取引が成立した場合にのみ約定がされます。

監修者
全体の取引量が少ない夜間の取引では、希望の取引が実行されず約定までに時間がかかる可能性があるでしょう。

対応していない銘柄も多い

夜間取引で扱っているのは、国内株式の現物取引と信用取引に限定されます。海外株式の取引や、地方の証券会社限定で取り扱っている銘柄などの取引はできないので注意が必要です。

海外の有名企業の株式を取引したいと思っている人などにとっては物足りなく感じる可能性もあります。

流動性が高くない銘柄も

夜間の取引は取引する人が少なくなる傾向にあることから、取引量が少なくなり銘柄によっては流動性が低くなってしまうことも。

流動性が低いと、希望通りに売買しにくくなるほか、価格変動が極端になりやすいリスクがあります。

流動性が低い銘柄に投資をする場合は思わぬ価格で約定してしまう可能性もあるため、成行注文は控えることがおすすめです。

監修者
流動性が低い銘柄へはリスクを理解したうえで投資を行いましょう。

夜間取引(PTS)ができる証券会社3選

PTS取引ができる証券会社は限られています。現在利用中の証券会社で取り扱いがないという場合には、新規で口座の開設が必要です。

夜間取引(PTS取引)ができる証券会社
  • SBI証券
  • 楽天証券
  • 松井証券

SBI証券

SBI証券

SBI証券のおすすめポイント
  • ネット証券口座開設数No.1※公式サイトより
  • 夜間取引の手数料が無料
  • 日中の取引の手数料も安い

SBI証券は、ネット証券大手で知名度も高く、幅広い取引で実績のある証券会社です。PTS取引の手数料は無料なので、コストを抑えて運用益の最大化を目指すのにはぴったりの証券会社と言えます。

日中の取引手数料も比較的安く設定されているので、通常の取引でも利用を考えているという方にもおすすめできます。

 SBI証券は、株式投資だけでなく、投資信託やIPO株投資などの取り扱い銘柄も豊富です。

利用者も多く、利用しやすい取引ツールや情報収集ツールが充実しているので初心者でも安心して利用を始められるのも魅力の一つでしょう。

監修者
ネットで申し込みや取引が完結するネット証券なので気軽に口座開設ができます。

● SBI証券の基本情報

取引時間帯 8:20~16:00
16:30~23:59
信用取引
手数料 夜間無料(通常時:0円〜)
主要な取り扱い商品
  • 国内株式
  • 外国株式
  • 投資信託 など
PC取引ツール
  • HYPER SBI 2
  • HYPER SBI
スマホ・タブレット取引ツール
  • SBI証券 株アプリ
  • かんたん積立 アプリ
  • SBI証券 米国株 アプリ など

\最短5分で口座開設完了/

楽天証券

楽天証券

楽天証券のおすすめポイント
  • 楽天グループのサービスを併用するとポイント還元が受けられる
  • 手数料を抑えることができる
  • スマホで使いやすい

楽天グループが運営している楽天証券は、楽天のサービスを利用している人におすすめの証券会社です。

楽天銀行や楽天カードと楽天証券の利用を併用すると、楽天市場などで利用できる楽天ポイントの還元率がアップします。

普段から使い慣れているサービスを提供している楽天グループが運営元であれば安心して利用を始めることができるでしょう。

 楽天証券は、新規口座開設キャンペーンなども頻繁に開催しているのでチェックするとお得です。

楽天証券の夜間取引手数料は55円〜です。

手数料については、コースが複数用意されているので、自分の取引スタイルに合ったものを選べばお得に投資ができるでしょう。

● 楽天証券の基本情報

取引時間帯 8:20~16:00
17:00~23:59
信用取引
手数料 55円〜
主要な取り扱い商品
  • 国内株式
  • 海外株式・ETF
  • 投資信託 など
PC取引ツール
  • マーケットスピード II
  • マーケットスピード など
スマホ・タブレット取引ツール
  • iSPEED
  • iSPEED for iPad など

\2019年度口座開設数No.1

松井証券

松井証券

松井証券のおすすめポイント
  • 初心者でも利用しやすい取引ツールが充実
  • 100年以上の歴史を持つ証券会社が運営元
  • サポートが手厚い

松井証券は、100年以上の歴史を持つ証券会社が運営するネット証券なので安心感があるでしょう。ネット証券ならではの、手数料の安さを維持しつつ、初心者でも安心のサポート体制が備わっているのが魅力です。

ネット証券は、電話によるサポートなどが一切なく、サイト上のチャットボットやメールでの対応しか行っていない場合も多いのが事実です。

その点、松井証券はフリーダイヤルのコールセンターがあるので投資初心者でも安心でしょう。

 フリーダイヤルは、平日8時30分から17時まで営業しています。

さらに、取引ツールや情報収集ツールの使い勝手が良く、パソコンからでもスマホからでも簡単に利用できるようになっています。

監修者
場面に合わせて、両方を使いこなすことで投資がより身近なものになるでしょう。

● 松井証券の基本情報

取引時間帯 8:20~15:30
17:30~23:59
信用取引
手数料 0円〜
主要な取り扱い商品
  • 株式・現物取引
  • 株式・信用取引
  • 投資信託
  • IPO など
PC取引ツール
  • ネットストック・ハイスピード
  • 株価ボード
  • アクティビスト追跡ツール など
スマホ・タブレット取引ツール
  • 株アプリ
  • 株touch
  • 米国株アプリ など

\1日の約定代金合計50万まで手数料無料/

まとめ

この記事では、株式の夜間取引について解説しました。夜間に取引ができるため、仕事や家事が終わった後に手軽に株式取引を行うことが可能です。

夜間取引を行うには、PTSを扱っている証券会社を利用する必要があります。一般的な取引に比べメリットやデメリットがあるので利用を開始する前に確認しておくと安心です。

取引できる銘柄や注文方法が制限される場合が多いため注意しましょう。
\最短5分で口座開設完了/
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