
2019年に金融庁が発表したいわゆる「老後2000万円問題」は大きな波紋を呼びました。
それに伴い見られたのが、投資を始めている人口の急増です。投資は損する、危ないと言うイメージを持たれることが多く、先進国の中でも投資比率が少なかった日本でも、投資が当たり前になりつつあります。
今回の記事では以下のことを取り扱っていきます。ぜひ最後までご覧ください!
- そもそも株式投資とは何?
- 初心者が株式投資をするのメリット
- 株式投資のはじめ方
- 証券会社ごとに異なる株式投資の仕組みを知る
- 株式投資を始めるにあたっての勉強法
目次
株式投資とは
株式会社とは、会社の一部(=株式)を持つ人(=株主)が出資することで成り立つ会社です。
株式会社の中には株式を自由に売買できる会社があり、これを上場企業といいます。
株式投資ではこの上場企業の株式を持つことで、様々な利益を得る事が可能です。
- 株主優待をもらえる
- 値上がりした時利益が出る
- 会社の利益の一部を配当金としてもらえる
株主優待をもらえる
週刊誌やテレビで優待生活をしている人が取り上げられたことがきっかけで近年注目されているのが株主優待です。
もらえるものは様々で、その会社の製品・サービス・施設の優待券や商品券を手に入れることができます。
株主優待をもらうためには、指定された日付に株を持っている必要があることに注意です。また最低株数・保有期間に条件がある会社もあるので、事前に確認してから株を買いましょう。
値上がりした時利益が出る
「株で儲ける」と聞いた時、一番想像しやすいのがこの項目かもしれません。
株が値上がりする状況は会社の業績が良かったり、日本や世界の景気が好調な時が典型的です。こういった状況で株を持っていると値上がり益を受けることができます。
先ほどの配当金や優待に比べれば、値上がり益を貰えるかどうかは不確実です。しかしそれらに比べて格段に高い利益を得ることができます。
未来は誰にも想像できませんが、以下のような特徴を持つ会社は一般的に値上がりが期待できる傾向にあります。
- 業績が数年間伸びている
- 市場が拡大している領域でビジネスをしている
会社の利益の一部を配当金としてもらえる
会社が出した利益は、また別のビジネスに投資されることもあれば株主に還元されることがあります。還元の方法として最もポピュラーなのが配当金です。
銀行預金の金利がほとんど0%に近い近年で、配当金は貴重な不労所得と言えます。
株を買った時の金額に対して何%の配当がもらえるかを表した指標として配当金利回りがあり、この数字は日本株の平均で約3%弱です。
銀行預金と違い元本保証ではありませんが、格段に良い利回りを得ることができますね。
初心者でもわかる株式投資の始め方
株式投資の流れは以下の通りです。一つづつ見ていきましょう。
- 証券会社に口座を開く
- 証券口座に入金する
- 購入する株を選ぶ
- 株を買う
- 株価の流れや業績を確認して売却・保有継続を判断する
1証券会社に口座を開く
株式投資は銀行で行うことができません。したがって証券会社に口座を開くことが必要です。
証券会社はネットから口座開設をすることができます。
2証券口座に入金する
無事に証券口座を開設できたら次は銀行口座から証券口座に入金することが必要です。
証券口座を開設する前によく確認し、自分が使っている銀行口座から無手数料で入金できるところを開設しましょう。
3購入する株を選ぶ
欲しい株主優待がある、最近成長しているなど自分なりの基準で買いたい株を探します。証券会社によっては様々な基準で株を探す機能が提供されているので、そういったツールを確認することも大切です。
株によって株価が異なります。日本株は通常100株から購入することができるので、株価の100倍+手数料を入金する必要がある点に注意です。
4株を買う
株の注文の仕方には2つあります。
指値 | 現在価格よりも下で、買いたい価格を指定 |
成り行き | 現在取引されている価格で、とにかく今すぐに買いたい場合に使用 |
指値注文の場合は、自分が指定した価格で取引されるため事前に必要な金額がわかる点がメリットです。
一方株価が上がり続けた場合購入できないかもしれない点がデメリットと言えます。
成り行きの場合は、注文を出した瞬間に必ず購入できるメリットがあります。
しかし瞬間的に値段が跳ね上がった場合など、思わぬ価格で取引されることがある点に注意です。
5株価の流れや業績を確認して売却・保有継続を判断する
株を買った後は、日々の値動きや投資先・業界のニュースを見て今後を決めましょう。
株式投資を始めたい方はネット証券口座がおすすめ
証券口座の中には伝統的な対面証券、パソコンやスマホでの取引が中心のネット証券があります。
おすすめなのは断然ネット証券で、以下のメリットがあるのが理由です!
- 少額から株式投資ができる
- スマホから投資ができる
- 手数料が安い
小額から株式投資ができる
様々な恩恵がある株式投資とは言え、不景気の時や金融危機が発生した際は損をする可能性が高まります。
こんな時少額投資ができると、損失を抑えつつ株式投資の恩恵を受け投資経験を積めるのでおすすめです。
スマホ証券の中には1株から投資ができる証券会社があります。通常日本の株式は100株からしか購入できませんが、1株から購入することで小額投資を可能にしています。
1株から購入可能なため、分散投資をすることも簡単です。
投資先が一つしかない場合、その会社に何かあったら大損につながってしまいますが複数社に分散して投資することでそのリスクを抑えることができますね。
スマホから投資ができる
日本の株式市場は9:00から11:30、1時間の休みを挟んで12:30から15:00が取引時間です。
日中仕事や学校に行っている人にとってはパソコンの前で腰を据えて取引するのが難しい時間帯ですね。しかしネット証券ならスマホから取引ができるので、休み時間や休憩の時に気軽に注文を出すことができます。
手数料が安い
株を取引するときには手数料がかかります。この手数料の安さもネット証券の大きな魅力。
以下はLINE証券の取引手数料です。
LINE証券 | |
5万円 | 99円(買付0円) |
〜10万円 | 176円(買付0円) |
〜20万円 | 198円(買付0円) |
〜50万円 | 484円(買付0円) |
〜100万円 | 869円(買付0円) |
〜150万円 | 1,056円(買付0円) |
〜3,000万円 | 1,661円(買付0円) |
3,000万円超え | 1,771円(買付0円) |
※同一日に同一注文で複数の約定となった場合は、約定代金を合算し手数料を計算します。
対面証券大手のみずほ銀行では、お取引金額が301,904円までの場合一律で最低手数料として1,045円かかってしまうことからもネット証券の手数料が安いことがわかるでしょう。
今から株式投資を始める方におすすめのネット証券会社3選
1LINE証券
まず、はじめにご紹介する証券会社はチャットアプリでお馴染みの「LINE」が手掛けているLINE証券です。
LINE証券が株式投資初心者におすすめの理由は以下の通りです。
- 株式の少額投資が可能(数百円からOK!)
- 株式の買付手数料が無料
- LINE PayやLINEポイントでの投資が可能
一株単位で国内有名企業300社の株式が購入できるため少額で始めることができる点は初心者にとって大きなメリットです。
取引手数料 | ※1注文の約定代金に対する手数料
※同一日に同一注文で複数の約定となった場合は、約定代金を合算し手数料を計算します。 |
取扱商品 |
|
取引ツール(PC) | ー |
取引ツール(スマホ・タブレット) |
|
キャンペーン |
|
2SBI証券
次にご紹介する証券会社は口座解説数No.1のSBI証券です。
SBI証券が株式投資初心者の方におすすめの理由は以下の通りです。
- 国内株式売買手数料が0円のものもある!
- 夜間でも株式の取引が可能
- SBIポイントが貯まる
- 情報ツールが充実
株式投資を始めるにあたって、企業情報を調べることはとても大切です。
SBI証券では、無料で企業情報検索ができるため知識が全くない初心者の方にもおすすめできる証券会社になっています。
取引手数料 | 【スタンダードプラン】※1注文の約定代金に対する手数料
【アクティブプラン】※1日の約定代金合計に対する手数料
|
取扱商品 |
|
取引ツール(PC) |
|
取引ツール(スマホ・タブレット) |
|
キャンペーン |
|
3楽天証券
次にご紹介する楽天証券は、キャンペーンが充実している証券会社です。
楽天証券が株式投資初心者におすすめの理由は以下の通りです。
- 楽天スーパーポイントを貯めることが可能
- 質の高いトレーディングツールを無料で利用できる
- 国内株式手数料が0円のものもある
楽天スーパーポイントを投資に使うことができる点は、楽天のサービスをよく利用する方にとって嬉しいポイントです。
取引手数料 | 【超割コース】※1回の取引金額で取引手数料が決定
【いちにち定額コース】※1日の合計取引金額で取引手数料が決定
|
取扱商品 |
|
取引ツール(PC) |
|
取引ツール(スマホ・タブレット) |
|
キャンペーン |
|
株式投資を始めるにはいくら資金が必要?
購入しようとする株によって株価は一株数百円〜数万円まで様々異なります。日本の株は通常100株から購入する決まりになっているので、数万円から数百万円が必要な計算です。
しかし先ほどの章で説明したスマホ証券を使うことで、1株から購入することが可能となります。
このため数百円から株式投資をすることができ、運用資金が少ない状態から投資の恩恵を受けることが可能です!
学生や未成年でも株式投資を始められる?
株式投資に通常年収の規定はないため、学生でも始めることができます。また証券会社の中には未成年でも口座開設を受け付けているところもあるので、未成年でも投資家になることが可能です。
今から株式投資を始める方は本で勉強がおすすめ
株式投資はよく不労所得と言われ、楽に稼げると宣伝されることもあります。しかし株で稼ぐのは決して簡単ではなく、知識と経験が必要です。
株式投資初心者の方は会社の目利き・金融政策を知る必要があります。そのためには本で勉強することが一番おすすめです!
参考までに以下の本をご紹介します。昔から読まれているベストセラーで基礎を学ぶことが大切です。
- 株で富を築くバフェットの法則[最新版]—不透明なマーケットで40年以上勝ち続ける投資法
- ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理 (日本経済新聞出版)
- 株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす
まとめ
- 株式投資は値上がり益だけでなく、優待や配当も手に入る!
- ネット証券での株式投資がおすすめ!1株投資で気軽に小額投資が可能
- 初心者の方には株式投資の勉強は本がおすすめ!ベストセラーで色あせない知識をつけよう
株式投資は決してギャンブルではなく、人生を豊かにしてくれる立派な社会活動です。しかし株式投資で人生を豊かにするには正しい知識と経験が必要になります。
今回ご紹介したネット証券や小額投資は、リスクを抑えつつも投資経験を積むことができる最高のツールです。ぜひ株式投資を通じて経済を知り、豊かな人生と財産を作りましょう!