ipo
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監修者岡田行史

人材派遣会社17年経営したのち、金融関連業務に転身後16年従事、2級FP技能士・トータルライフコンサルタントMDRT成績資格会員2度取得。ファイナンシャルプランナーとしてライフプランニングや家計診断を通して老後資金の対策、節約術などを提案。

経済ニュースを見ているとよく耳にする「上場」や「IPO」といった言葉。普段なんとなく聞き流しているものの、実際に投資をしようと思うと詳しいことはわからないという人も多いはずです。

そこでこの記事では、IPOの基本知識、IPO投資をするメリットやデメリット、注意点について、初心者にも分かりやすく解説していきます。

事前知識をしっかりとつけてから、IPO投資を始めましょう。

この記事では、IPO投資の当選確率を上げるためのテクニックにも触れているので、ぜひ実際に参考にしてみてください。

IPOとは

紙幣を差し出す手

IPOとは、英語の「Initial Public Offering」の略で、日本語の「上場」と同じ意味合いになります。上場とは、株式会社が株式を証券取引所に公開することです。

上場することで、企業は投資家から投資を受け、資金を集めることができるようになるのがメリットです。一方、投資家は証券取引所内で企業の株式を自由に売り買いできるようになります。

未上場の企業の株式は、証券取引所では売買されません。

株式会社は上場・非上場にかかわらず自社の株式を発行していますが、証券取引所に公開するための厳しい審査をクリアした企業のみが、株式を一般の投資家向けに株式取引所にて公開できます。

IPO投資は、まだ公開されていない株を公募価格で手に入れ、上場直後についた価格で売ることで利益を出します。

 公募価格は、募集価格とも呼ばれ、新規に証券取引所に株式を公開する際に投資家に販売される価格のことを指します。

お金と手帳

一般的に、上場前に設定される株式の公募価格は実際の価値よりも低めに設定されることが多く、上場したタイミングで株価が上がれば利益が出しやすいとされています。

IPO銘柄は、企業の分野や市場の状況を問わず、初値が公募価格を上回ることが多いため、売買のタイミングや銘柄分析をする必要がなく、短期間でリターンを得られる可能性があるでしょう。

一般的な株式投資と違うため、しっかりと知識をつける必要があります。

IPO投資はローリスク・ハイリターン?

スマホ

IPOは、通常の株式と比較して、売買のタイミングや銘柄分析の手間を掛けずともリターンが得られやすいというイメージを持っている人も多いかと思います。

ローリスクといっても、通常の株取引と同様、買値よりも売値の方が低ければ損失が出るというリスクはあるので、ローリスクとは一概には言えません。

 必ずしも購入時より高い値がつくとは限らないことを念頭に置いておきましょう。

しかし、上場前の公募価格が推定の基準価格よりも安く設定されるため比較的利益につながりやすい傾向にあります。

公募価格は、株式を公開する企業が証券会社と相談して売れ残りがないように、通常よりも安めに価格設定をするのが一般的です。

ローリスクというのは、上場時には初値が公募価格を上回る可能性が高いということなんですね。

IPO投資のメリット

IPO投資のチャート

通常の株式投資に比べて初心者でも利益が出しやすいという印象があるIPO投資。しかしその一方で、あまり馴染みのない人もいるはずです。

投資を始める前に、どのようなメリットがあるのか把握しておきましょう。

IPO投資のメリット
  • 比較的リターンを得やすい可能性がある
  • 手数料が無料

リターンを得やすい可能性

PCとスマホを眺める男性

IPO投資の最大のメリットは、公募価格が上場後の初値価格を上回ることが多く、比較的にリターンが得やすいことでしょう。

リターンを得るまでの投資の期間も、上場前に買った株式を公開後に売却するという場合であればかなり短期間になり、短期間で大きなリターンを得たいという人には向いています。

 比較的低めに設定される公募価格と、上場後の初値との差額で利益を得ることができます。

上場後の初値が、公募価格を超えるという確率はかなり高く、価格が大きく変動したケースの中には、初値から数十倍になったケースもあります。

売買タイミングや細かな銘柄分析ができないような初心者でも、大きな利益を得ることができるチャンスがあるのはIPOの魅力といえるでしょう。

 もちろん、投資であるかぎりはリスクも伴うことも忘れてはいけません。

リスクを理解した上できちんと投資をすれば、初心者でも短期間で売買益を出せるチャンスがあるのがIPO投資です。

手数料が無料

コインと紙幣

投資というと「手数料がかかるのでは?」と心配な方もいるでしょう。しかし、IPO株の取引は手数料無料です。手数料無料で買い付けられるので、利益率は高いと言えます。

 上場後に初値で株式を売却する際には取引手数料がかかります。

株式を売買して利益を出す投資家にとって、取引の際に発生する手数料に関してはシビアになる必要があります。なるべく手数料が低くなるように投資をすることで、利益率が高くなるでしょう。

IPO投資のデメリット

チャートを眺める男性

投資をする際には、投資先や投資方法に関するデメリットを把握しておくことが大切です。リターンが期待できる反面、リスクも伴う物なので、しっかりと確認しましょう。

IPO投資のデメリット
  • 抽選に当選する必要がある
  • ある程度の元手が必要

抽選に当選する必要がある

お金を持つ女性

IPO株を購入するためには、まず購入枠の抽選に応募して、当選するという必要があります。各証券会社が提供するIPO株の購入枠は限られており、人気銘柄には注文希望が殺到するでしょう。

IPO株は、上場後の初値が公募価格を上回る確率が高く利益が出しやすいため、多くの投資家の注目しています。人気銘柄ともなれば、かなりの高倍率が予想されるでしょう。

 IPO株は、購入したいと考えている投資家全員が投資可能というわけではありません。

抽選の特性上、応募してすぐに当選するという人もいれば、何度応募してもなかなか当選しないという人もいるようです。

投資をしようと思っても、なかなか自分の意思では始められなかったり、投資したい額が満足に投資に回せないというのは、IPO投資のデメリットといえるでしょう。

抽選の当選確率を上げるコツはこの後、紹介します!

ある程度の元手が必要

資金

IPO投資では、一度にまとまった資金が必要になるため、そこまで投資にまわせる資産がないという人や、少額から始めたいというような人にはあまり向いていません。

個別銘柄の株式投資とは基本的に同じ仕組みになりますが、月々の積み立て投資などをイメージしている人にとってはかなりの大金を一度に用意する必要があるでしょう。

 少額から長期的に資産運用を行なって資産を増やしたいという人には難しいかもしれません。

さらに抽選申し込み前後に、当選落選に関わらず、投資資金が拘束されることが多くあります。申し込みと同時に資金が拘束され、抽選終了後まで引き出すことができないことがあるようです。

IPO投資に必要になるようなまとまった資金が拘束されてしまうとなると、他に購入したい銘柄があっても資金の投資ができなくなってしまったり、機会損失が起きてしまう可能性があります。

IPO投資の当選確率を上げる方法は?

芽

IPO投資を始めると決めても、抽選に当選しないことには利益を得ることはおろか、投資を開始することすらできません。IPO投資の当選確率を上げる方法について紹介します。

IPO投資の当選確率を上げる方法
  • 平等抽選方式の証券会社を狙う
  • 応募する証券口座の数を増やす

当選確率を上げる方法について、詳しく紹介していきます。

平等抽選方式の証券会社を狙う

チャートの取引画面

IPOの抽選方式には3つの種類があり、その特性を理解して自分の資産額や応募状況に合わせて当選しやすい抽選方法を選ぶことが大切です。

3つの抽選方法には「平等抽選法式」「口数比例方式」や、「ステージ制」があります。投資可能な資産額がそこまで多くない初心者に向いているのが、「平等抽選法式」です。

 「口数比例方式」は応募口数、「ステージ制」は、証券会社に預けているそう資産額によって当選確率が変わります。

IPO投資家の中には、巨額の資産を投資する人もいるので、その人たちと争っても当選確率が上がらないと判断した場合には「平等抽選法式」の証券会社で応募するというのも一つの手段です。

応募する証券口座の数を増やす

チャートのPC画面

抽選制であるIPO株の応募の当選率を上げるための最も基本的な方法は、申し込みができる口座数を増やすという方法でしょう。

IPO株は、複数の証券会社に異なる口数が分配される仕組みになっています。当選確率を上げるのであれば、一つの証券会社から応募するより、複数の証券会社を利用した方がいいということです。

IPO投資家の多くは、複数の証券口座で投資を行っています。

IPO投資を始める際の注意点

看板

初心者でも利益が出しやすいといわれるIPO投資ですが、実際に投資を行う際にはリスクも伴います。IPO投資を始める際に注意したい点を確認しましょう。

IPO投資を始める際の注意点
  • 抽選といっても平等な抽選ではない
  • 証券会社によって抽選のルールが異なる
  • 証券会社によって取り扱っているIPOは違う
  • 公募割れしそうな銘柄は避けるようにする
  • 落選しても諦めずに応募し続ける

投資をする際の注意点について詳しく紹介していきます。

抽選といっても平等な抽選ではない

株式投資の分析をする男性

IPO投資を行う上で、IPO株式を購入するための抽選は完全に平等な物ではないということは理解しておきたいポイントです。

もちろん、平等に抽選が行われる枠も存在するようですが割合は小さく、ほとんどは、申し込み口数が多い人、証券会社の預かり資産が多い人などが有利になる仕組みになっています。

 当選確率が資産額で左右される割合が多い証券会社などでは、初心者の投資家ではなかなか当選することは難しいでしょう。

当選の仕組みについて理解し、全体の申し込み数が比較的少ない証券会社で口座を開設したり、資金が少ない投資家は工夫が必要です。

証券会社によっては、口座を開設した支店によっても抽選方法や、当選確率に差があるということもあるようなので、事前の確認が重要となります。

仕組みを理解した上で抽選に申し込めば、当選確率のアップが可能です。

証券会社によって抽選のルールが異なる

お金と芽

IPO株の抽選ルールにはいくつか種類があり、そのうちどの抽選方法がどの程度の割合で採用されているかは証券会社によって異なります。

「当選確率を上げる方法」の中でも紹介した通り、IPO株の抽選方法には主に3つ種類があり「平等抽選方式」「口数比例方式」「ステージ制」などです。

 資産の大きさや、申し込み口数によって有利不利が変わってしまう場合があります。

投資家それぞれの資産状況や申し込み状況により、相性のいい証券会社が異なることは理解しておくといいでしょう。一つの証券会社で抽選に当たらないことが続いても諦める必要はありません。

自分に有利な抽選方法の証券会社を見つけられたらいいですね。

証券会社によって取り扱っているIPOは違う

チャート

証券会社によって扱っているIPO株の銘柄が異なるというのも重要なポイントです。IPO株が購入できる証券会社は幹事証券会社に限られ、幹事証券会社はIPO株の銘柄ごとに異なります。

幹事証券会社になることが多く、IPO株を頻繁に扱っている証券会社もたくさんありますが、中にはIPO株をほとんど扱わないというような証券会社もあるので注意が必要です。

 幹事株式会社とは、企業が上場する際の株式の公開に関する手続きのアシストなどを行います。

IPO株銘柄を多く扱う証券会社に口座を開設しているのと、ほとんどIPO株の扱いがないような証券会社に口座を開設しているのとでは、年間で応募できる抽選にかなりの差ができてしまいます。

口座開設をする際には、過去に扱いがあったIPO株を確認をしたり、複数の証券会社で口座開設をしておくといいでしょう。

しっかり確認しておくとスムーズに応募ができます。

また、IPO株投資をする中でよく幹事証券会社になる証券会社に目星をつけたり、気になる銘柄を扱っている証券会社があれば証券口座を増やすことはできるので柔軟に対応しましょう。

公募割れしそうな銘柄は避けるようにする

下方向のチャート

IPO株は、抽選にあたって株式を購入できれば初値で売却して利益が出るというイメージを持たれやすい投資先ですが、もちろん初値が公募価格を下回るという可能性もあります。

公募割れしているということは、その銘柄は投資家からの人気があまりないということが示唆されるでしょう。人気がないのにはそれなりの理由がある場合が多いので注意が必要です。

 初心者のうちは、他の投資家の動向を参考にすることも大切でしょう。

公募割れしているIPO株の例として、企業の業績が赤字の場合などにはあまり人気が出ず、買い注文が入っていないということがあります。

買い注文が十分に入らないと、値上がりしない可能性もあります。

なるべくリスクを避けて投資をするようにしましょう。

落選しても諦めずに応募し続ける

貯金箱

IPO投資は、誰でも抽選に参加することができますが、実際の当選率が高いというわけではありません。一度や二度で当選しないことも多いことを理解して、諦めずに応募を続けることが当選の秘訣です。

初心者でも簡単に申し込めるためIPO投資を始める人は多いのですが、なかなか当選しないことから途中で諦めて辞めてしまうという人も少なくありません。

 当選するまで継続して応募し続ける人は、当選の確率が上がるでしょう。

誰でも応募できるとはいえ、証券会社の営業マンから何度も電話がかかってきたりするというような場合もあるため、なんとなくで始めた人は心が折れてしまいます。

IPO株を始める前には、自分で具体的な投資目標を設定したり、デメリットやリスクに関して事前に把握しておくといいでしょう。

ハズレても諦めない。簡単そうで難しいポイントですね。

まとめ

この記事では、初心者でも理解できるIPOの基礎知識、IPO投資のメリットやデメリット、実際に投資を行う際の注意点について解説しました。

IPOは、初期投資できる資産が必要にはなりますが、比較的にローリスクハイリターンな可能性のある投資だともいわれています。

しっかりとリスクを理解した上で投資に踏み切りましょう。

この記事では、実際のIPO投資で当選確率を上げるための方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてIPOに挑戦してみてください。

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