
住宅ローンを申し込むうえで審査は避けて通れません。それに伴って、住宅ローンの審査に関する情報はある程度知っておきたいですよね。
そこで、この記事では住宅ローンの審査について期間や必要書類などを解説します。また、住宅ローンに落ちた時の対処法やシミュレーションについても説明していきますので、ぜひチェックしてください!
住宅ローン審査の期間はどれくらい?
住宅ローンの審査は仮審査と本審査の2段階制です。さまざまな観点で注意深くチェックされるので、申し込み後すぐに融資を受けられることはありません。
審査期間は約3週間〜1ヶ月
住宅ローンの審査期間は仮審査と本審査を含めると約3週間〜1ヶ月です。
ネットで申し込み可能で、結果は電話や郵送で通知される。ローン商品を比較するために複数社申し込むこともできる。
仮審査は一般的に3〜4日間かかります。申込者の本人属性や信用情報によっては1週間ほどかかる場合もあります。本審査の期間は1週間、長くて2〜3週間かかることも。
銀行によって違う審査期間の例を表で簡単に紹介しましょう。
銀行 | 仮審査の期間 | 本審査の期間 |
新生銀行 | なし | 1ヶ月半 (申し込みから借入までの期間) |
イオン銀行 | 3〜7日 | 1〜2週間 |
楽天銀行 | 5〜10日 | 1〜2週間 |
このように、金融機関によって住宅ローンの審査期間に差があります。また、同じ金融機関であっても審査内容によって期間は異なるのであくまで目安として参考にしてください。
住宅ローンの審査の流れ
物件の購入は人生で最も大きな買い物と言っても過言ではありません。住宅ローンの融資額は数千万円と高額ですから、リスクを考慮して仮審査と本審査の2段階で審査が行われています。
- 仮審査の申し込み
- 仮審査
- 正式申し込み
- 本審査
- 住宅ローン契約
- 物件引き渡し+借入
仮審査では自己申告された情報で返済能力がチェックされます。仮審査を通過したら、正式に住宅ローンの申し込みが可能です。本審査では仮審査よりもさらに細かな内容で返済能力をチェックされます。
住宅ローンの審査で必要な書類
住宅ローンの仮審査は自己申告が基本ですが、本審査では証明書類が必要になります。物件や申込者に関する書類を用意しなければなりません。
本人確認書類 |
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収入確認書類 |
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物件確認書類 |
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取り上げた必要書類は一例です。金融機関によって必要な書類は異なる場合がありますので審査前に必ず確認して事前に揃えておきましょう。
住宅ローンの審査基準
住宅ローンの審査はどのような基準で行われているのでしょうか。住宅ローンの審査に落ちる人は少なくありません。しかし、審査基準を知っておけば、審査前に対策を立てて通過しやすくできます。
国土交通省が各金融機関に住宅ローンの審査で考慮する項目を調査したところ、上位には次のような項目がランクインしました(令和3年の調査データ)。
上記の項目を参考に、住宅ローンの審査で重要と考えられる項目をいくつか説明します。
- 完済時や借入時の年齢・健康状態
- 担保評価
- 年収
- 返済比率
- 信用情報
完済時や借入時の年齢・健康状態
ローンと聞くとどうしても年収や返済能力を気にしがちです。しかし、調査結果から分かるように、年齢や健康状態がチェックされていることにも注目しましょう。
また、健康状態は団体信用生命保険(団信)への加入にかかわる要素となります。団信は生命保険ですから、加入にあたっては病気の経歴などを申告する必要があります。
団信の加入・不加入は選択できますが、加入を考えている方はれっきとした根拠がないと利用できないことを把握しておきましょう。
担保評価
住宅ローンは完済までが長いため、返済できなくなったときに備えて担保を提供しなくてはなりません。住宅ローンの場合、一般的には購入する不動産が担保となります。
仮に住宅ローンの返済が不可能となった場合、金融機関は担保となった不動産を売ってお金を回収するのが一般的です。なお、担保の価値は築年数や立地条件によって左右されます。
年収
まず、金融機関が住宅ローンを申し込む条件の一つに設定している収入をクリアしている必要があります。安定した十分な収入がなければ、長期間にわたって高額な住宅ローンを返済することは不可能だからです。
また、経営者や個人事業主よりも会社の正社員や公務員のほうが収入の安定性が高いと判断されます。
年収の基準は金融機関によって異なるので一概に言えません。勤続年数が3ヶ月未満の方や、雇用形態に不安がある方はコールセンターで問い合わせたり、仮審査に申し込んだりして事前に確認しましょう。
返済比率
収入と借り入れ希望額のバランスもチェック対象です。審査金利や返済負担率を当てはめて借り入れ可能額が算出されます。審査前に自分の年収でどれほどの金額を借り入れできるのかを調べておくことをおすすめします。
審査金利と返済負担率の基準によって違う借り入れ可能額をシミュレーションしてみましょう。
年収400万円で返済期間35年としたとき、借り入れ可能額は次のとおりです。
A社 | B社 | C社 | |
金利 | 3.5% | 2.9% | 1.5% |
返済負担率 | 40% | 35% | 30% |
借り入れ可能額 | 3,226万円 | 3,075万円 | 3,266万円 |
年収400万円であれば約3000万円の住宅ローンを組めることがわかります。
信用情報
最も重要な項目として信用情報がチェックされます。
これまで返済の延滞遅延記録、債務整理などの履歴が残っていると返済能力がない人として判断され審査に通らない可能性が高いです。ブラックリスト入りしている人は、記録がクリーンになるまで待つのがおすすめ。
住宅ローンの審査を申し込む前に自分の信用情報を開示請求してみましょう。個人信用情報センターへオンラインで開示請求できます。
仮審査期間が早いおすすめの住宅ローン3選
住宅ローンの審査で気になる審査基準について解説しました。住宅ローンは完済までが長いため、毎月の返済額だけでなく申し込むタイミングや完済時期も考慮する必要があります。
さてここからは仮審査の期間が早いおすすめの住宅ローンをご紹介します。仮審査が早いと住宅ローンの計画に無理がないか、スピーディーに確認できるのでおすすめです。
1住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン・変動金利
- 仮審査の申込はWebで完結
- 団信・全疾病保障は金利上乗せなし!
- 保証料などが不要
住信SBIネット銀行「ネット専用住宅ローン」は、Web完結ながらサポートが充実している住宅ローンです。仮審査なら最短15分でWeb完結申し込みができ、結果は3営業日以内に届きます。
毎月の返済額を算出できるシミュレーションが用意されており、計画に無理がないか前もって調べることもできます。
金利 | 年0.41% |
金利タイプ | 変動金利 |
保証料 | 無料 |
事務手数料 | 借入金額×2.20% |
繰上げ返済手数料 | 無料 |
団信保険料 | 無料 |
仮審査回答 | 3営業日以内 |
保障内容 |
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付帯サービス・特典 |
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2三菱UFJ銀行住宅ローン変動金利選択プラン
- ネットで手続きするとさらに低金利!
- 事前審査は最短翌日に結果をお届け!契約までWeb完結
- 7大疾病保障がついたプランも用意で安心
三菱UFJ銀行住宅ローンは、低金利かつWebで手軽に手続きできる住宅ローンです。「スマート手続」を利用すれば、事前審査から契約まではWeb完結ができ、紙面契約よりも金利が低くなります!
また、事前審査の結果は最短翌日で分かるため、住宅ローンの審査をすばやく済ませたい方にもおすすめです。事前審査で記入した情報は再度入力する必要がないので、無駄な手間がかかりません。
また、7大疾病保障がついたビッグ&セブン〈Plus〉も用意。3大疾病と4つの生活習慣について手厚い保障が受けられるうえ、2つのプランから選ぶこともできます。
金利 | 年0.475% |
金利タイプ | 変動金利 |
保証料 | 無料 |
事務手数料 | 借入金額×2.20%(税込) |
繰上げ返済手数料 | ネット無料(電話・窓口は税込5,500〜16,500円) |
団信保険料 | 無料 |
仮審査回答 | 最短翌日 |
保障内容 |
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付帯サービス・特典 |
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3ソニー銀行 固定セレクト住宅ローン(固定10年)
- 固定金利の安心感と返済額を抑えられるお得感
- 最短60分で仮審査回答!
- 低金利+諸費用0円だから低コスト
ソニー銀行「固定セレクト住宅ローン」は、新規借入時の金利引き下げ幅が大きい住宅ローンです。固定金利ならではの安心感に加え、返済額も安くできるプランとなっています。
また、仮審査なら最短60分で結果が届くのも嬉しいポイントです。本審査の書類もネットでアップロードすれば提出でき、本審査以降は専任のアドバイザーが借入までサポートしてくれます。
ネット銀行ならではの低金利と、保証料などの諸費用も0円なので無駄なコストを抑えられる点もおすすめ。返済額や諸費用の計算は、公式サイトでシミュレーション可能です。
金利 | 0.800%※ |
金利タイプ | 固定金利 |
保証料 | 無料 |
事務手数料 | 借入金額×2.20%(税込) |
繰上げ返済手数料 | 無料 |
団信保険料 | 無料 |
仮審査回答 | 最短60分 |
保障内容 |
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付帯サービス・特典 |
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住宅ローンの審査に通らない理由
「住宅ローンに申し込んでみたけれど審査に落ちた」という方もいらっしゃるでしょう。審査に落ちたということは、なんらかの原因があると思われます。
そこで、住宅ローンの審査に通らない理由として考えられる要因をいくつか説明します。また、住宅ローンの審査に落ちてしまった時の対処法も紹介しますので、参考にしてはいかがでしょうか。
返済比率が高い
収入に対して借入希望額があまりにも高すぎると、スムーズな返済が期待できないと判断され審査に通らない可能性があります。一般的に借入希望額は年収の30〜35%以内が妥当です。
収入が少なめで審査が心配な方は、返済比率を低めに設定しておくとよいかもしれません。また、住宅ローンの審査ではカードローンなど他の借入についても確認されるため、できる限り完済しておくのがベターです。
購入した不動産の価値が低い
先ほど説明したとおり、住宅ローンの審査では購入した不動産を担保にローンを組みます。このとき担保となる不動産の価値が低いと、審査に通らないことも。
不動産の価値が気になる方は、頭金を増やして融資額を減らすことをおすすめします。
過去に金融事故の履歴がある
金融事故の形跡が残っている方も、住宅ローンの審査に通らない可能性があります。「クレジットカードの支払いを滞納した」「携帯代を数ヶ月遅れで支払った」なども金融事故になります。
このように信用情報にキズがある場合は、履歴が消えるまで待つのがよいでしょう。なお、金融事故の履歴は5年で消えることになっています。
住宅ローンの審査は事前にシミュレーションするのがおすすめ
住宅ローンの審査に通りやすくする一つのポイントは、返済負担率を考慮した適切な希望借入額を設定することです。そのため、審査前にシミュレーションして年収からわかる借り入れ可能額をチェックしておくようおすすめします。
公式サイトに、住宅ローンの審査シミュレーションを用意している金融機関や不動産会社も。年収や勤務形態などの条件を入力すると、予想される審査結果まで判定してくれます。
住宅ローンの審査が不安な方は、シミュレーションを行って適切な希望額や毎月の返済額を把握しておくのがおすすめです。
住宅ローンの審査に落ちたときの対処法
「仮審査に落ちた」「仮審査は通過したのに本審査がダメだった」という方は再度住宅ローンに申し込むことはできないのでしょうか。
もし、複数の金融機関で審査を受けて一部落ちたのであれば、通過した金融機関に絞って住宅ローンを契約しましょう。また、自分の返済能力を認めてくれる他の金融機関を探すという手もあります。
住宅ローンの審査に落ちた時は再審査前に次のような対処法を取りましょう。
- 借入希望額を見直す
- 信用情報を確認する
- 頭金を増やす
- 他社からの借入を完済する
住宅ローンの契約条件を見直すことで、収入に見合った返済ができると判断されれば審査に通りやすくなります。審査に一度落ちたからといって、一生住宅ローンを利用できないというわけではありません。
住宅ローンの審査に関してよくある質問
一般的に住宅ローンの審査期間はおよそ3週間〜1ヶ月ほどかかるケースが多いです。なかには仮審査が最短当日で完了する住宅ローンもあります。
ただし、申し込んだときの混雑状況などにより、審査期間は多少前後することがあります。
仮審査の結果回答が早いおすすめの住宅ローンは、住信SBIネット銀行「ネット専用住宅ローン」です。この住宅ローンは、仮審査の申し込みをWeb完結できるうえ、3営業日以内に審査結果が判明します。
また、金利の上乗せなしで団信や全疾病保障に加入できるのもおすすめ。保証料なども0円で低金利・低コストの住宅ローンです。
まとめ
ここまで、住宅ローンの審査に関わる情報を説明しました。住宅ローンでは高額な借り入れのリスクをできるだけ減らすため、一定の期間をかけて2段階で審査を行っています。
審査基準は公表されていませんが、調査結果では年収や返済比率はもちろん、年齢なども確認されることが分かっています。審査が不安な方は、シミュレーションで借り入れ可能額や月々の返済額を把握しておきましょう。
この記事を参考にして、住宅ローンの審査をスムーズに通過できるよう準備してみてください!