
住宅ローン選びで重要なのが「金利」です。
金利が違えば住宅ローンの返済総額は大きく異なります。少しでもお得に住宅ローンを組むには「金利」の知識が欠かせません。
そこで今回は、住宅ローンの金利について徹底解説。金利タイプの違いや相場、金利の計算方法までを詳しくまとめています。
目次
最低金利が低い住宅ローンおすすめ比較ランキング
ネット専用住宅ローン
変動金利
変動金利(半年型)
全期間型・変動金利
融資手数料型
2.20%(税込)
2.20%(税込)
1ヵ月半程度
約1ヶ月半
変動金利年0.35%
or
事務取扱手数料0円
1住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン・変動金利
住信SBIネット銀行住宅ローンは住宅ローン金利が低めに設定されている点が特徴です。
SBIネット銀行は最短15分でWEBからの申し込みが可能。住宅ローンを利用したい人に向けた対面相談サービスである「SBIマネープラザ」も利用可能なので是非利用してみてください。
金利 | 0.41%さらに最大0.03%引き下げ(2022年8月現在) |
金利タイプ | 変動金利 |
保証料 | 無料 |
事務手数料 | 借入金額×2.20% |
繰上げ返済手数料 | 無料 |
団信保険料 | 無料 |
保障内容 |
|
付帯サービス・特典 |
|
キャンペーン | – |
2新生銀行住宅ローン 変動金利(半年型)
新生銀行住宅ローンの変動金利〈変動フォーカス(半年型)〉の特徴は、0.45%という金利の低さです。金利が低いため事務手数料がかかってもトータルコストを考えるとお得に。
金利 | 年0.45%(2022年8月現在) |
金利タイプ | 変動金利 |
保証料 | 不要 |
事務手数料(定率型) |
|
繰上げ返済手数料 | 一部繰上:インターネットバンキングで無料 |
団信保険料 | 無料 |
保障内容 |
|
付帯サービス・特典 | ー |
キャンペーン | ー |
3りそな銀行 変動金利・全期間型(融資手数料型)
りそな銀行の住宅ローンは、低金利ながらサポートが充実している点が特徴です。一部店舗では17時以降の営業を行っていて専門のスタッフが丁寧に対応してくれます。
さらに、土日祝日の利用が可能な窓口も用意されています。
金利 | 年0.470%~(変動金利・全期間型)(最大金利引下時)(2022年8月現在) |
金利タイプ | 変動金利 |
保証料 | 不要 |
事務手数料 | 借入金額×2.20%(税込) |
繰上げ返済手数料 | ネット無料(店頭・電話は税込11,000~33,000円) |
団信保険料 | 無料 |
保障内容 |
|
付帯サービス・特典 | マイホームバンクプラン利用で10,000ポイントプレゼント ※ポイント獲得には自己居住用住宅ローンを借入後(お借入金額500万円以上かつ借入期間4年以上)、以下の3つの条件をそれぞれ指定の期日までに満たす必要があります。 【5か月目の月末まで】 ①給与の受け取り ②りそなデビットカードの利用 【5か月目の15日まで】 ③りそなカード〈クラブポイントプラス〉の利用 |
キャンペーン | – |
4auじぶん銀行 変動金利・全期間引き下げプラン
auじぶん銀行の住宅ローンは、団体信用生命保険を
- 一般団信
- がん50%保障団信
- がん100%保障団信
- 11疾病保障団信
- ワイド団信
の5つから選ぶことができるため自分にあったものを選択可能です。
金利 | 年0.389%(2022年8月現在) ※キャンペーン期間:2022年6月1日(水)~2022年9月30日(金) ※2022年8月現在の金利に金利引下げキャンペーンの金利引下幅を適用した金利であり、実際のお借入日の金利により変動します。 ※審査の結果によっては、本金利プランおよび本キャンペーンをご利用いただけない場合がございます。 ※審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます。 |
金利タイプ | 全期間引下げプラン/変動金利 |
保証料 | 無料 ※審査の結果、保証会社をご利用いただく場合がございますが、保証料相当額は金利に含まれており、別途、保証料は発生しません。 |
事務手数料 | 借入金額×2.20% (税込) |
繰上返済手数料 (一部繰り上げ) |
無料 |
繰上返済手数料 (全部繰り上げ) |
金利適応中無料 |
団信保険料 | 無料 |
保障内容 |
|
付帯サービス・特典 | 住宅ローンとじぶんでんきセットの契約で住宅ローン適用金利から年0.03%引き下げ |
キャンペーン | 新規金利適用キャンペーン※ |
5PayPay銀行 住宅ローン・変動金利
PayPay銀行(旧:ジャパンネット銀行)住宅ローンは通常金利が0.380%という低さが魅力の住宅ローンです。新規借入・借り換えどちらも低金利のためまずは検討したい住宅ローンの1つです。
さらに、団体信用生命保険(団信)のオプションも豊富で
- 一般団信
- 一般団信ワイド(がん先進付)
- がん50%保障団信
- がん100%保障団信
- 11疾病保障団信
- ワイド団信
から選択が可能です。
金利 | 0.380%(2022年8月現在) |
金利タイプ | 変動金利 |
保証料 | 無料 |
事務手数料 | 借入金額×2.20%(税込) |
繰上げ返済手数料 | Web受付無料(電話受付は有料) |
団信保険料 | 無料 |
保障内容 |
|
付帯サービス・特典 | – |
キャンペーン | – |
住宅ローンの金利タイプ
まずは、住宅ローンの金利タイプを確認していきましょう。住宅ローンの金利タイプには大きく3つの種類があります。
- 変動金利型
- 全期間固定金利型
- 固定期間選択型
ここでは、各金利タイプの特徴を解説。メリット・デメリットをまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
1変動金利型
変動金利型とは、一定期間おきに金利が変化する住宅ローンです。
変動金利型の住宅ローンでは、基本的に約6ヵ月周期で金利の見直しが行われます。金利の変動に伴い、返済額も変化する仕組みです。
しかし、金利を見直すたびに、返済額が変わるわけではありません。6ヵ月おきに見直されるのは、あくまで金利のみです。
返済額の変更は5年に1回です。どれだけ返済額が高くなっても、今の返済額の1.25倍までと決まっています。
変動金利型は、他の金利タイプに比べて、金利が低めに設定されているのが通常です。住宅ローンで人気の金利タイプです。ただし、金利が上がれば返済額に占める利息の割合が増えるリスクがあります。
●変動金利型のメリット・デメリット
メリット |
|
デメリット |
|
2全期間固定金利型
全期間固定金利型とは、完済まで金利が一定の住宅ローンです。
全期間固定金利型住宅ローンの返済期間は、20〜35年程度です。返済期間は一定の範囲内で自由に選択できます。
全期間固定金利型の特徴は、金利と返済額が変わらないため、将来的な返済計画が立てやすいことです。変動金利と違い、金利の上昇を心配する必要もありません。
しかし、全期間固定金利型住宅ローンは、金利が高く設定されているのが一般的です。金利が上昇しなければ、変動金利の方が結果的にお得になるケースも少なくありません。
また、返済期間を長くすると、そのぶん支払う利息は高額になるのが通常です。
●全期間固定金利型の主なメリット・デメリット
メリット |
|
デメリット |
|
3固定期間選択型(当初固定金利型)
固定期間選択型とは、一定期間のみ金利を固定できる住宅ローンです。
固定期間選択型の住宅ローンでは、2年・3年・5年・10年など、金利を固定する期間が選べます。選択した期間内は、金利・返済額は一律です。
固定期間選択型住宅ローンの金利は、全期間固定金利型より低く設定されているのが一般的です。
選択した期間が終了すると、次の金利タイプを選択します。通常、変動金利に変更することも、再度固定金利を選択することも可能です。
固定期間が終了すれば、金利相場の影響を受けるため、返済額が増える可能性があります。
●固定期間選択型の主なメリット・デメリット
メリット |
|
デメリット |
|
【新規借入】住宅ローンの金利相場!徹底比較
次に、住宅ローンの金利相場を確認していきましょう。
住宅ローンの金利相場は、新規借入と借り換えで異なります。ここでは、新規借入の金利相場をまとめています。ぜひ目を通してみてください。
1変動金利型
金融機関 | 金利 |
ARUHI | – |
auじぶん銀行 (全期間引下げプラン/変動金利) |
年0.41%(2022年8月) |
住信SBIネット銀行 | 年0.41% |
楽天銀行 | 年0.537% |
ソニー銀行 | 年0.397%〜 |
PayPay銀行 | 年0.380% |
三菱UFJ銀行 | 年0.475%〜 |
りそな銀行 (全期間型/変動金利) |
年0.470%〜 |
三井住友銀行 | 年0.475%~ |
みずほ銀行 | 年0.375% |
新規借入・変動金利型住宅ローンの金利相場は、約0.423%です。変動金利型住宅ローンの金利は、大半が1%未満です。0.5%を下回る金利の住宅ローンも複数あります。
とくに金利が低いのは「PayPay銀行」「auじぶん銀行」「住信SBIネット銀行」です。
2全期間固定金利型
金融機関 | 金利 |
ARUHI ※フラット35S(団信不加入) |
年1.200%〜 |
auじぶん銀行 | ー |
住信SBIネット銀行 (フラット35S/固定金利15〜35年) |
年1.08% |
楽天銀行 (フラット35S団信なし/固定金利15〜20年) |
年0.95〜1.08% |
ソニー銀行 | ー |
PayPay銀行 | ー |
三菱UFJ銀行 (固定金利21〜35年) |
年1.60% |
りそな銀行 (固定金利20年以内) |
年1.150% |
三井住友銀行 (固定金利20年超〜35年以内) |
年1.99%〜 |
みずほ銀行 (全期間固定金利15年) |
年1.26% |
新規借入・全期間固定金利型住宅ローンの金利相場は、約0.996%です。
全期間固定金利型住宅ローンの金利相場は、変動金利型住宅ローンの金利相場に比べて、0.5%ほど高くなっています。
全期間固定金利型住宅ローンの金利がお得なのは「楽天銀行」「PayPay銀行」「ソニー銀行」です。
3固定期間選択型
金融機関 | 金利 |
ARUHI (スーパー40) |
年0.650% |
auじぶん銀行 (当初期間引下げプラン/固定金利10年) |
年0.795%(2022年8月現在) |
住信SBIネット銀行 (当初引下げプラン/固定金利20年) |
年1.67% |
楽天銀行 (固定金利10年) |
年1.268% |
ソニー銀行 (固定金利10年/固定セレクト住宅ローン) |
年0.800% |
PayPay銀行 (固定金利10年) |
年0.860% |
三菱UFJ銀行 (固定金利10年) |
年0.99% |
りそな銀行 (当初型(融資手数料型)/固定金利10年) |
年0.895% |
三井住友銀行 (固定金利10年) |
年0.98%〜 |
みずほ銀行 (固定選択10年) |
年0.95% |
新規借入・固定期間選択型住宅ローンの金利相場は、0.990%です。金利が1%を下回っていれば、低金利の住宅ローンといえます。
中でも、固定金利型住宅ローンの金利相場が低いのは「auじぶん銀行」「PayPay銀行」「三菱UFJ銀行」です。
【借り換え】住宅ローンの金利相場!徹底比較
住宅ローンの金利について調べている方の中には「借り換え」を検討している方も多いのではないでしょうか。
そこで、住宅ローン借り換えの金利相場を解説。変動金利型・全期間固定型・固定期間選択型、それぞれの金利相場をまとめていますので、ぜひ確認してみてください。
1変動金利型
金融機関 | 金利 |
ARUHI | ー |
auじぶん銀行 (全期間引下げプラン適用/変動金利) |
年0.389%(2022年8月)※1 |
住信SBIネット銀行 | 年0.428% |
楽天銀行 | 年0.537% |
ソニー銀行 (変動セレクト住宅ローン) |
年0.447% |
PayPay銀行 | 年0.380% |
三菱UFJ銀行 | 年0.475% |
りそな銀行 (全期間型/変動金利) |
年0.370%〜※2 |
三井住友銀行 | 年0.475%〜 |
みずほ銀行 | 年0.375% |
借り換え・変動金利型住宅ローンの金利相場は、0.442%です。
「PayPay銀行」「auじぶん銀行」「住信SBIネット銀行」「りそな銀行」など、新規借入と金利相場が同じ、もしくは低い銀行もあります。
※1:2022年8月現在の金利に金利引下げキャンペーンの金利引下幅を適用した金利であり、実際のお借入日の金利により変動します。
※1:審査の結果によっては、本金利プランおよび本キャンペーンをご利用いただけない場合がございます。
※1:審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます。
※2:2022年10月30日までのお借入れに限ります。
※2:りそなグループアプリのセットアップが条件。
※2:金利は毎月見直します。
2全期間固定金利型
金融機関 | 金利 |
ARUHI (フラット35/固定金利15〜35年) |
年1.200% |
auじぶん銀行 | ー |
住信SBIネット銀行 | 年1.21% |
楽天銀行 (フラット35団信なし/固定金利15年以上20年以下) |
年1.20% |
ソニー銀行 | ー |
PayPay銀行 | ー |
三菱UFJ銀行 (固定金利21〜35年) |
年1.60% |
りそな銀行 (固定金利20年以内) |
年1.150% |
三井住友銀行 (全期間固定金利15〜20年) |
年1.34%〜 |
みずほ銀行 (固定金利31〜35年) |
年1.26% |
借り換え・全期間固定金利型住宅ローンの金利相場は、1.371%です。全期間固定金型住宅ローンの金利相場も、新規借入に比べると、借り換えの方が若干程度高くなっています。
全期間固定金利型住宅ローンの借り換えがお得なのは「ARUHI」「住信SBIネット銀行」「楽天銀行」です。
3固定期間選択型
金融機関 | 金利 |
ARUHI | ー |
auじぶん銀行 (当初期間引下げプラン/固定金利10年) |
年0.795%(2022年8月) |
住信SBIネット銀行 (当初引下げプラン/固定金利20年) |
年1.70% |
楽天銀行 (固定金利10年) |
年1.268% |
ソニー銀行 (固定セレクト住宅ローン/固定金利10年) |
年0.850% |
PayPay銀行 (固定金利10年) |
年0.860% |
三菱UFJ銀行 (固定金利10年) |
年0.99% |
りそな銀行 (当初型/固定金利10年) |
年0.695%〜※ |
三井住友銀行 (固定金利10年) |
年1.63%〜 |
みずほ銀行 (固定選択10年) |
年0.95% |
借り換え・固定期間選択型住宅ローンの金利相場は、1.057%です。
固定期間選択型住宅ローンの金利が低いのは「auじぶん銀行」「PayPay銀行」「りそな銀行」など。金利相場を0.4〜0.5%下回っています。
※2022年10月30日までのお借入れに限ります。
※りそなグループアプリのセットアップが条件。
※金利は毎月見直します。
金利で分かる!住宅ローンの利息計算方法
住宅ローンを利用する前には、前もって返済総額や利息を計算することがおすすめです。
住宅ローンには必ず金利が設定されており、どの金利タイプを選んでも利息が発生します。事前に利息を計算できれば、住宅ローンの完済に向けた準備が可能です。
そこで、住宅ローンで発生する利息の計算方法を解説していきます。住宅ローンの新規借入・借り換え前に、ぜひ参考にしてみてください。
住宅ローン利息の計算式
1ヵ月にかかる利息の計算式は以下のとおりです。
利息の計算式に数字を当てはめるだけで、住宅ローンで毎月支払う利息が分かります。
上の例では、毎月約3万円程度の利息がかかります。
ただし、この計算式で求められる利息は、おおよその目安です。
実際には返済に伴い借入金額(元金)が変化するため、利息の値も異なります。あくまで参考として計算式を活用してみてください。
金利・利息の計算は返済シミュレーターがおすすめ
金利・利息の計算を正確にするには、返済シミュレーターがおすすめです。
返済シミュレーターとは
住宅ローンを提供している金融機関では、無料で返済シミュレーションが可能。ネットから検索すると、誰でも自由に返済シミュレーションができます。
前もって返済シミュレーションしておけば、完済までのイメージを具体的に描けます。自分で利息を計算するのと違い、計算ミスの心配もありません。
住宅ローンの金利についてよくある質問
金利が低いおすすめの住宅ローンは、PayPay銀行住宅ローンの変動金利タイプです。
PayPay銀行住宅ローン・変動金利タイプは、通常金利が年0.380%とかなり低く設定されています。PayPay銀行住宅ローンは、新規借入も借り換えも金利が低めなのが特徴です。
また、団体信用生命保険が6種類と豊富で、申し込みもWeb完結で完了するのも嬉しいポイントです。
日本銀行がマイナス金利政策を打ち出したこともあり、現在の金利は比較的低水準で推移しているといえます。しかし、景気動向は常に変動するものであり、今後の予想は簡単にできません。
10年後の金利を予想することも決して簡単ではないので、定期的にチェックすることをおすすめします。
まとめ
ここまで、住宅ローンの金利についてまとめてきました。
住宅ローンの金利タイプには「変動金利型」「全期間固定金利型」「固定期間選択型」の3つがあります。それぞれの特徴を把握して、自分に合った金利タイプを選びましょう。
金利タイプが決まったら、住宅ローンの金利相場を確認。相場と比較して、少しでも金利が低い住宅ローンを選んでみてください。事前に返済シミュレーションで利息・金利を計算しておくと、より安心して契約できます。
この記事が、みなさんの住宅ローン選びの参考になると幸いです。