
お金を効率的に増やすことができる、資産運用。
「老後の資金が心配」「貯まったお金を有効活用したい」という方の中には、資産運用に興味がある方も多いでしょう。
しかし、資産運用と聞くと難しいイメージがあるのも事実。
そのため「全くの初心者だけど資産運用できるか不安」な方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、資産運用する際のポイントや注意点を初心者向けに解説。さらに、少額でできる初心者におすすめの資産運用方法も紹介しています。
目次
そもそも資産運用とは?
資産運用とは、自分が持っている資産(お金)を貯蓄や投資に回し、資産を増やすことです。
2種類の資産運用
資産運用の種類は、大きく2つに分類できます。
貯蓄 | 貯めることを目的とした資産運用 |
投資 | 増やすことを目的とした資産運用 |
1貯蓄
資産運用として最も一般的なのが、貯蓄です。貯蓄は、元本保証など高い確実性が特徴。
主な金融商品には、
- 普通預金
- 定期預金
- 積立定期預金
などがあります。
2投資
一方で投資は、お金を増やすことを重視した資産運用法です。投資方法は、長期投資と分散投資が基本となります。
固定金利が大半を占める貯蓄と比較して、運用成果は予測できません。主な金融商品は、
- 株式
- 債権
- 投資信託
などです。
初心者におすすめの資産運用投資3選
資産運用といっても、そのやり方や金融商品は様々です。そのため、資産運用初心者の中には「どれを選べば良いのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで、初心者におすすめの資産運用投資3つを厳選して紹介します。
1つみたてNISA
つみたてNISAとは、少額投資非課税制度のことです。
つみたてNISAでは、年間40万円まで投資で得られた利益に対し、最長20年間非課税になります。
国民の安定した資産形成を目的にスタートした「つみたてNISA」。少額かつ長期間で分散・積立投資ができるため、初心者が始めやすい資産運用です。
投資対象年齢 | 20才以上 |
年間投資上限額 | 120万円 |
メリット |
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デメリット |
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2個人向け国債
国債とは、国が資金を調達するために発行する債券のことです。
国債を購入し、国にお金を貸すことで利息を受け取れます。国債は国が破綻しない限り、元本割れの可能性がほとんどありません。
ただし、他の金融商品に比べて利率が低い(0.05%程度)ことがデメリットです。
1万円から1万円単位で購入できるため、初心者でも気軽に手を出せます。
投資対象年齢 | 20才以上 |
年間投資上限額 | なし |
メリット |
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デメリット |
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3iDeCo(イデコ)
iDeCo(イデコ)とは、確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金制度です。
iDeCo(イデコ)では、掛金を自分が拠出し、自分で運用方法を選択。 掛金と運用益との合計額を給付として受け取ることができます。
iDeCo(イデコ)最大の魅力は、税制上の優遇措置があることです。掛け金が全額所得控除のうえ、運用益は非課税となります。
掛け金は毎月5,000円以上と、初心者でも少額からスタート可能です。
投資対象年齢 | 20才以上 |
年間投資上限額 |
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メリット |
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デメリット |
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初心者が資産運用を始めるときのおすすめ方法
株や投資信託の売買をするときは、証券会社に仲介役となってもらい取引を行います。
そのため資産運用を始めるには、まず証券会社で証券口座を開設しましょう。
証券口座とは
証券口座にお金が入っていれば、自分の好きなタイミングでお金を投資に回すことが可能です。
証券口座はネット証券での開設がおすすめ
次に「どこの証券会社で口座を開設するか」ですが、証券会社には、下記の2種類があります。
- 店舗がある『総合証券会社』
- 店舗がない『ネット証券会社』
対してネット証券会社を選んだ場合は、自分のペースで投資ができ、万が一相談したいことがあればコールセンターを利用することができます。
加えて店舗を持たないため売買手数料が安い傾向にあり、口座開設はネットで手続きできるので10分ほどで完了することも。
売買手数料とは
資産運用初心者の方にとっては、なるべく口座開設費がかからず、売買手数料が安い証券会社がいいですよね。
ネット証券会社おすすめ6選
ここからは資産運用初心者の方にぴったりなネット証券をご紹介します。特におすすめなのは以下の3社です。
特に上記3社は手数料もお得。ぜひ口座開設してみてくださいね。
1LINE証券
LINE証券は、スマホでの操作に特化した作りが特徴です。スマートフォンのアプリで気軽に資産運用を行うことができます。
その他の特徴は以下の通りです。
- 少額投資が可能(投資信託:100円、株式:数百円)
- 投資信託の手数料が無料
- 支払いにLINE Payが利用可能&LINEポイントも貯まる
- セキュリティ対策バッチリ
今なら「暮らしのぜんぶ」 経由でLINE証券の口座開設&クイズに1問以上正解の方へ、4,000円プレゼントキャンペーンを実施中です!【期間:2021年10月15日〜】
現物取引売買手数料
(税込) |
※1注文の約定代金に対する手数料
※同一日に同一注文で複数の約定となった場合は、約定代金を合算し手数料を計算します。 |
取扱商品 |
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取引ツール(PC) | ー |
取引ツール(スマホ・タブレット) |
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キャンペーン |
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取引手数料 | 【超割コース】※1回の取引金額で取引手数料が決定
【いちにち定額コース】※1日の合計取引金額で取引手数料が決定
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取扱商品 |
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取引ツール(PC) |
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取引ツール(スマホ・タブレット) |
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キャンペーン |
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3SBI証券
SBI証券は、ネット証券会社のいわば最大手。
口座開設数は業界トップクラスの500万を突破 (※1) し、2020年に「オリコン顧客満足度ランキング」のネット証券部門で5年連続13度目となる1位を獲得 (※2) 。
そんなSBI証券の特徴は以下の通りです。
※1 出典:https://www.sbigroup.co.jp/news/2020/0226_11874.html
※2 公式ページの文言によります。
- 初心者でも安心な少額から投資OK
- 取引や投資信託でTポイントが貯まる・使える
- すぐ口座開設ができる
SBI証券の国内株式の現物取引「アクティブプラン」の場合、一日の取引合計額が100万円までなら売買手数料は無料。つまりタダで取引できてしまいます。
一日の取引合計額が100万円を超えると手数料が発生しますが、それでも安め。
取引手数料 | 【スタンダードプラン】※1注文の約定代金に対する手数料
【アクティブプラン】※1日の約定代金合計に対する手数料
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取扱商品 |
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取引ツール(PC) |
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取引ツール(スマホ・タブレット) |
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キャンペーン |
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4マネックス証券
次にご紹介する証券会社はマネックス証券です。なんとマネックス証券では100円で始めることができる資産運用が用意されています!
- 扱っている米国株の種類が豊富
- サポート体制が充実しているため初心者でも安心
- マネックスポイントを貯めて特典GETも可能
取引手数料
(税抜) |
【取引毎手数料コース】※1注文毎に手数料を計算
【一日定額手数料コース】※1日の約定金額の合計額に対して手数料を計算
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取扱商品 |
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取引ツール(PC) |
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取引ツール(スマホ・タブレット) |
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キャンペーン |
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5松井証券
最後にご紹介するのは松井証券です。松井証券の最大の特徴として、1日50万円以下の取引であれば売買手数料が無料な点が挙げられます。
また、その他松井証券の特徴は以下の通りです。
- アプリやツールの種類が豊富
- お得なキャンペーンが多い
- 顧客サポートが充実
取引手数料
(税抜) |
※1日の約定代金合計額
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取扱商品 |
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取引ツール(PC) |
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取引ツール(スマホ・タブレット) |
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キャンペーン |
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2岡三オンライン証券6
岡三オンライン証券の最大のポイントとして、取引ツールが多彩なことが挙げられます。
例えば、「岡三かんたん発注」は株の取引を初めて行う方に向けたツールで、機能が必要最低限に絞り込まれているため誰でも簡単に利用することができます。
<岡三オンライン証券の取引ツール受賞歴>
- 2019年 みんなの株式ネット証券ランキング取引ツール部門 7年連続第1位 ※1
- 2020年 オリコン顧客満足度調査 ネット証券 分析ツール 第1位 ※2
※1 出典:https://www.okasan-online.co.jp/company/reason/evaluation.html
※2 出典:https://www.okasan-online.co.jp/company/release/2020/0106a/
その他の特徴は以下の通りです。
- 格安な取引手数料
- IPO取扱い数が多い
- 投資信託の手数料が無料
取引手数料
(カッコ内は税込の金額) |
【ワンショット】※1注文の約定代金に対する手数料
【定額プラン】※1日の約定代金合計に対する手数料
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取扱商品 |
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取引ツール(PC) |
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取引ツール(スマホ・タブレット) |
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キャンペーン |
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初心者が資産運用で気をつけるべき3点
初心者が資産運用する際、必ず気をつけるべきことがあります。
そこで、初心者が資産運用で気をつけるべき3つのことを解説しています。ぜひ確認してみてください。
1資産運用のメリット・デメリットを理解する
初心者が資産運用で気をつけること1つめは、メリット・デメリットを理解することです。
初めて資産運用を行う場合、まずメリット・デメリットを知ることからスタートしましょう。
資産運用のメリット
資産運用のメリットは、労働以外で資産を増やせることです。働いて収入を得ることは生活の基本ですが、労働で得られる収入は限られています。
株式投資や積立投資などの資産運用をすれば、自分が働く時間とは別に資産を増やせます。
資産運用のデメリット
資産運用のデメリットは、損失が出る可能性があることです。資産運用したからといって、必ず資産が増えるとは限りません。
2資産運用に使えるお金を把握する
初心者が資産運用で気をつけること2つめは、資産運用に使えるお金を把握することです。
資産運用するには、元手となるお金が必要。資産運用の元手となるお金は、生活に支障をきたさない「ゆとり資金」から出しましょう。
そこで貯蓄を整理し、資産運用に使えるお金を把握することが大切です。
資産運用に回せるお金の目安は、以下の公式で計算できます。
緊急予備費用 | 病気や災害などのトラブルに備えて必要なお金 |
近々使う予定 があるお金 |
車の買い替え、結婚式など使う予定が決まっているお金 |
緊急予備費用の目安は、生活費の4〜6ヵ月程度。近々使う予定があるお金は、10年以内を目安に考えると良いでしょう。
貯蓄から、
- 緊急予備費用
- 使う予定のお金
の2つを引いて余ったお金は、資産運用に回しても問題ない可能性が高い資金です。
3資産運用のリスクを管理する
初心者が資産運用で気をつけること3つめは、リスクを管理することです。
資産運用には、リスクがつきものです。確実に大金が入る資産運用方法は存在しません。
リスクを最小限に抑えて資産運用するには、以下2つを抑えましょう。
- 分散投資
- 長期投資
分散投資とは、複数の投資先に分散して資産運用すること。投資先を分散することで、全体としてのリスクを下げられます。
(例)100万円を資産運用した場合
投資先(投資額) | 結果 |
A(100万円) | 80万円(−20) |
投資先(投資額) | 結果 |
A(25万円) | 20万円(−5) |
B(25万円) | 28万円(+3) |
C(25万円) | 30万円(+5) |
D(25万円) | 35万円(+10) |
トータル | +13万円 |
長期投資とは、ロングスパンで資産運用することです。資産運用では、投資期間が長くなるほど収益は安定傾向にあります。
ハイリスク・ハイリターンの短期投資に比べて振れ幅が少ないので、リスクを最小限に抑えたい初心者には長期投資がおすすめです。
初心者が資産運用する際のポイント3つ
次に、資産運用で大切なポイントを確認していきましょう。
初めて資産運用する際に必須のポイントをまとめています。
1目的・目標・プランを決める
初心者が資産運用する際のポイント1つめは、目的・目標・プランを明確にすること。資産運用を考えたら、まず目的や目標をハッキリすることが重要です。
その理由は?
資産運用を初めて行う人の中には、最初から金融商品を探す人も少なくありません。
しかし、金融商品の特徴は様々。目的や目標によってどの金融商品を選ぶべきかは大きく変わってきます。
- 老後資金としてこのくらいの金額が欲しい
- 〇〇年でこのくらい増やしたい
- 資産運用投資自体に興味があり無理ない範囲でチャレンジしたい
など、資産運用する目的やスタンスを明確にしましょう。
そのうえで、生活に無理のない範囲で資産運用することが重要です。資産運用にお金を回したせいで、
「急な出費に対応できない」「生活が苦しい」
といった事にならないよう、合わせて計画も立てましょう。
2資産運用について勉強する
初心者が資産運用する際のポイント2つめは、資産運用について勉強することです。
資産運用について必要な知識があれば、こうしたリスクを最小限に抑えられます。資産運用の勉強方法は、
- ブログを読む
- 本を読む
- セミナーに参加する
- 専門家に相談する
などが一般的。とくにブログや本を読むことは、今すぐにでも始められます。
もし専門家に資産運用を相談する際も、大まかな知識があるだけで話がスムーズにすすみ、内容をグッと理解できます。
また、資産運用の正しい知識を持っておくことは、トラブル防止の観点からも重要です。
資産運用について知識があれば、トラブルに巻き込まれる心配もありません。
3少額からスタートする
初心者が資産運用する際のポイント3つめは、少額からスタートすることです。
初めての資産運用は、少額から慣れていくのがおすすめです。金額が少なければ、もしマイナスになっても生活へ大きな影響はありません。
(例)資産運用投資で10%の損失が出た場合
金額 | 損失 |
5,000,000円 | 500,000円 |
50,000円 | 5,000円 |
投資の利益は元手に対する割合で決まります。そのため、同じ損失割合でも元手が大きいほど損失額は大きくなります。
中には、少額投資は一気に高額リターンが見込めないため、物足りなさを感じる人もいるかもしれません。
しかし、資産運用初心者にとってはは、最小限のリスクで投資の仕組みを理解することが何より重要です。
初心者が資産運用すべき2つの理由
近年、日本政府によって「貯蓄から投資へ」とい合言葉が使われているように、資産運用の必要性は年々増してきています。その主な理由は、次の2点です。
- 低金利下で貯蓄では資産が増えないから
- 老後資金が不足する恐れがあるから
1低金利下で貯蓄では資産が増えないから
日本政府と日本銀行(以下、日銀)によるいわゆる「マイナス金利政策」が実施されて久しくなりました。
そのため銀行などの金融機関では、消費者にお金を貯蓄してもらうより投資などに活用してもらいたいため、金利が下がっています。例えばメガバンクの三菱UFJ銀行の定期預金は、0.002%しかありません。
2老後資金が不足する恐れがあるから
2019年に「老後2,000万円問題」で話題になった、金融庁による『金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書 「高齢社会における資産形成・管理」 』では、老後資金について、次のような見解が示されています。
- ある65歳で退職した夫婦が、平均的な年金収入を得ていたとする
- その場合、毎月の家計は平均的に約5.5万円の赤字となる
- その夫婦は「人生100年時代」とも言われる今後の平均寿命の伸びも勘案して、95歳まで生きるとする
- すると退職から亡くなるまでの老後資金は、5.5万円×12ヶ月×30年=1,980万円不足する
細かな数値は報告書を確認していただきたいですが、平均的な生活では約2,000万円の資金が足りません。そのための自助努力して、資産運用は欠かせなくなっているのです。
まとめ
ここまで、初心者が資産運用する際のポイントや注意点を解説してきました。
ポイント | 注意点 |
目的・目標・プランを決める 資産運用について勉強する 少額からスタートする |
メリット・デメリットを理解する 資産運用に使えるお金を把握する リスクを管理する |
初心者でもポイントや注意点を押さえることで、安定した資産運用は十分可能です。
とくに、初心者におすすめの資産運用は「つみたてNISA」「iDeCo」「国債」の3つでした。
どれも少額からスタートできるため、大きな元手がないという方にも最適。リスクを最小限に資産運用したい方は、ぜひチャレンジしてみてください。
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