
「将来に備えるために資産運用を始めよう!」と思っても種類が多くてどれを選べばいいかわからないという方は多いのではないでしょうか?
コロナウイルスの影響もあり資産運用を始める人が増えています。今回は、数ある資産運用の中からおすすめの方法12種類を徹底解説。
それぞれの資産運用方法について以下3つの点から比較していきます。
- 始め方・方法
- リスク
- 向いている人
少額で始めることができるリスクの少ないものからハイリスクなものまで、失敗しにくくするためのコツもご紹介。
少しでも、資産運用に興味がある方はこちらの記事で自分にあった資産運用方法を見つけましょう!
目次
資産運用とは?わかりやすく解説!
資産運用とは、自分が持っているお金を様々な方法で増やすことを指します。株式やFXを想像する方も多いかもしれません。
その他に、身近なものとして金利が増える銀行預金も資産運用の一種です。資産運用には様々な方法があり、インターネットの普及も伴って種類はどんどん増えています。
リスクとリターンとは
資産運用について考える際にリスクとリターンについては忘れてはいけません。
リスクは、危険性と勘違いされる方も多いのですが「不確実であること」を意味します。
つまり、具体的には「収益の振れ幅」を表すのです。リターンは「得られる収益」のことを指しますが、もちろんリターンがマイナスの時もあります。
リスクとリターンはそれぞれ「ロー・ミドル・ハイ」の三段階で表されます。
資産運用の必要性
ここ数年で資産運用を始めるという人は年々増えています。しかし、実際にどんな必要性があるのか、なぜ資産運用をする人が増えているのか、いまいちピンときていない人も多いでしょう。
ここでは、資産運用の必要性について3つのポイントを紹介します。
超低金利時代のため
銀行にお金を預けていると金利がつきますが、その金利は年々減少傾向にあります。現在は「超低金利時代」とも呼ばれていて、10年前に0.4%あった定期預金金利が、現在はたった0.016%に下がってしまいました。
普通預金に貯蓄している場合は、たった0.002%の金利しかつきません。これがどれだけ低いのかというと、100万円を貯蓄していても、年間で20円しか利息を受け取ることができません。
現在は、銀行にお金を預けていても大幅に資産が増えることはありません。
インフレ対策
日本では今、政府の政策として「インフレ」を目指しているというのも資産運用をする人が増えている理由の一つでしょう。インフレとは、物価を上昇のことをいいます。
実際に、日本国内の物価は、10年前と比較して1.2〜1.8%程度上昇しています。10年前には100円で買えていたものが、現在は150円出さないと購入できないというような経験をしたことがある人も多いでしょう。
貯蓄をする代わりに、資金を運用していれば、運用益で金利よりも大きな額を増やすことができる可能性があります。さらに、株式投資などをしていれば、インフレと連動して株価が上がるため利益が出やすいという傾向があるでしょう。
年金をもらえない可能性がある
今の現役世代は年金をもらえない可能性が高いため、自分で資産形成をする必要があります。老後2000万円問題などが話題になり、将来への不安を感じて資産運用を始める人が増えているのは事実でしょう。
現在は、給料も増えないという状況が長年続いています。普通に貯蓄をしているだけで老後までに2000万円の資産を作るというのは、多くの人にとってかなりハードルが高いといえるでしょう。
資産運用と投資の違い
資産運用と投資は、似たような意味合いで使われることの多い言葉でしょう。ふたつの言葉の違いは、目的にあります。
資産運用は、文字通り自身の資産を運用することを意味します。資産とは、お金だけでなく、不動産や土地、貴金属なども含みます。さまざまな財産を運用して、自分の資産総額を増やすことを資産運用と呼びます。
一方、投資は利益を得ることを目的に、事業や証券、株などに資金を投入することを指します。単に資産を運用するのではなく、利益を得ることを目的にしているという点が、資産運用とのスタンスの違いです。
資産運用は、資産を安定的に増やすというような意味合いで使われることが多く、過度のリスクをとった運用などはあまり行いません。
資産運用のメリット・デメリット
資産運用のメリット
- 自分が働く以外でお金を増やすことができる
- 複利の効果で効率よくお金を増やすことができる
- 投資や税金に関する知識がつく
資産投資をする一番のメリットは、自分が働く以外の方法で資産の形成ができるという点でしょう。自分で働いてお金を稼ぐ場合には、時間や体力などに制約があり、稼げる金額にはある程度限りがあります。
資産運用を活用すれば、自分が働いている時間や、自分が遊んでいる時間にも、お金がお金を増やしてくれるということが可能です。
複利効果を利用すれば、期的に資産を運用することでさらに効率よくお金を増やすことができます。複利効果とは、運用で得た利益を元本に上乗せして、運用を続けていくことで、運用期間が長ければ長いほど利益が出やすくなります。
さらに、資産運用をしていると日常的には知ることのない税金や投資に関する知識が身につきます。税金に関する知識は、大切ですがなかなか自分で勉強する機会もないので、資産運用を通して知ることができれば一石二鳥でしょう。
資産運用のデメリット
- 元本割れの可能性がある
- 最低限の知識が必要になる
- 資産の管理に時間を割く必要がある
資産運用をするデメリットしてまずあげられるのが、元本割れの危険性でしょう。銀行などで貯蓄をする場合には、貯めた資金が減るということはあり得ませんが、資産運用を行う場合にはその可能性があります。
元本割れのリスクを最低限にして運用を行うことは可能です。しかし、絶対に元本割れの危険がないという形では運用できないというのが、資産運用初心者にとっての不安要素といえるでしょう。
さらに、資産運用を行うには最低限の投資知識などが必要になります。初心者でも活用しやすい資産運用の制度やサービスは年々増えていますが、投資を行う上でのリスクや、投資する金融商品の特徴などは自身で勉強する必要があるでしょう。
資産運用は、自分で働かなくてもお金を増やすことが可能ですが、資産管理に時間を割く必要は最低限必要です。プロの投資家に運用を委託することも可能ですが、依頼の手続きなどは自身で行う必要があるでしょう。
初心者にもおすすめできる資産運用の始め方・やり方
株や投資信託の売買をするときは、証券会社に仲介役となってもらい取引を行います。
そのため資産運用を始めるには、まず証券会社で証券口座を開設しましょう。
証券口座とは
証券口座にお金が入っていれば、自分の好きなタイミングでお金を投資に回すことが可能です。
証券口座はネット証券での開設がおすすめ
次に「どこの証券会社で口座を開設するか」ですが、証券会社には、下記の2種類があります。
- 店舗がある『総合証券会社』
- 店舗がない『ネット証券会社』
対してネット証券会社を選んだ場合は、自分のペースで投資ができ、万が一相談したいことがあればコールセンターを利用することができます。
加えて店舗を持たないため売買手数料が安い傾向にあり、口座開設はネットで手続きできるので10分ほどで完了することも。
売買手数料とは
資産運用初心者の方にとっては、なるべく口座開設費がかからず、売買手数料が安い証券会社がいいですよね。
そこでおすすめなのが、ネット証券会社の中でも人気を誇る『楽天証券』です。
資産運用種類一覧
資産運用はたくさんの種類があります。
先ほど紹介したリターンとリスクごとに比較すると以下のように分類できます。
ローリスク ローリターン |
|
ミドルリスク ミドルリターン |
|
ハイリスク ハイリターン |
|
ここからは12種類の資産運用について
- 始め方・方法
- リスク
- おすすめな人
の3項目を中心に説明します。
預金・外貨預金
預金・外貨預金は、資産運用の1つです。しかし、日本国内の銀行に預金をしても超低金利な世の中のためなかなか利益を得ることができません。
そこでおすすめなのが、外貨預金です。
海外の銀行は日本よりも金利が高いことが多いため、外貨預金をすることで日本の銀行よりも高い金利を得ることが期待できます。
また、為替ルートにより外貨預金の価値は日々変化していきます。
そのため、外貨預金を始めた時(預入時)よりも円安のタイミングで日本円に換金することでより大きなリターンを得ることができるのです。
上の図を例にとって考えてみると、1ドル=105円の時に外貨預金を始めた場合にはその時よりも円安の時(ピンクの部分)に「日本円」に換金すると収益を得ることができます。
●預金の始め方・方法
預金・外貨預金を始めるには銀行口座の開設が必要です。
外貨預金を始める時でもインターネットから簡単にできるため、まずは口座開設から始めましょう!
●預金のリスク
預金はリスクが少ないとされていますが、リスクが皆無な訳ではありません。
預金で考えられるリスクは以下の通りです。
- 銀行倒産のリスク
- 換金時の手数料がかかる(外貨預金の場合)
- 為替相場の予想が難しい(外貨預金の場合)
まず、銀行が倒産してしまった時のリスクです。
日本の銀行に預けていた場合には「ペイオフ」という制度がありますが、外国の銀行には適用されないため自分が預けていた銀行が倒産してしまっても保証されません。
ペイオフとは
また、外貨預金の場合換金時にほとんどの場合手数料がかかることと為替相場の予想が難しいこともデメリットとして挙げられるでしょう。
●預金がおすすめな人
国内の銀行への預金ならば、銀行の倒産のリスクしかないためどなたでも利用可能です。
外貨預金は、余剰資金が十分にあり為替相場や為替レートをこまめにチェックできる人には特に向いています。
また、仕事でよく海外に行く機会がある人は是非外貨預金を始めてみてください。
債券投資
債券投資とは、債券を投資家が購入し期日がくると元本と利息が返ってくるという資産運用のことを指します。
「債券」とは国や企業から発行される有価証券(財産的な価値を証明する書類)のことです。
利払日に利息が支払われ、元本が投資家に戻ってくる日である償還日には額面金額が払い戻されるためリスクが小さいことが特徴です。
額面金額とは?
額面金額が10万円で額面金額が100円当たり100.5円の債券を購入する時には10万500円(10万÷100×100.5)が必要。償還日には額面金額の10万円が返還される。
特に国が発行している国債は、国が潰れない限り確実に元本は返ってくるため「リスクがある資産運用は嫌だ」とお考えの方にはぴったりの資産運用方法だと言えます。
●債券投資始め方・方法
債券投資は債券を購入し、売却益を狙わない場合は償還日まで待つだけです。
国債は証券会社や銀行などの金融機関、郵便局で購入することができます。
一方で、企業が発行している社債や外国の国債は証券会社でのみ購入可能です。
売却益を狙う方法は?
●債券投資のリスク
- 発行体が倒産してしまう可能性がある。(社債購入の場合)
- 価格の変動により価値が下がってしまうことがある(途中売却した場合)
- 為替相場の予想が難しい(外国債の場合)
- カントリーリスク
日本の国債を購入した場合、国が潰れない限りリスクはありませんが外国債に比べリターンが少ないです。
そして、途中売却はリターンが大きくなることもありますがその分リスクが大きくなってしまうことも忘れてはいけません。
また、外国債は為替レートの変動だけではなくカントリーリスクといった外国の経済的要因・政治的要因・社会情勢による損失についても考慮する必要があります。
●債券投資がおすすめな人
債券投資は他の資産運用方法に比べてリスクが少ないため投資に自身がない人や少額から始めてみたい初心者の方にぴったりな資産運用方法です。
特に日本国債では1万円から債券投資ができるため分散投資を考えている方にもおすすめできます。
金投資
金本位制が終わってしまった今でも、世界共通の資産と言われている「金」。
金は、鉱物のため無価値になることがなく価値が世界共通なことで知られています。
例え国が破産してしまったとしても金は価値が保証されているため、このような不安定な世界情勢中にもとても人気の投資先になっています。
●金投資の始め方・方法
金投資には
- 金地金
- 金貨
- 金ETF・金に特化した投資信託
の3つの種類があります。
それぞれの特徴をまとめると以下のようになります。
方法 | 購入場所 | |
金地金 金貨 |
金の塊や外国政府の発行する金貨を購入し取引。 |
|
純金 積み立て |
毎月一定額を支払うことで金を購入。 |
|
金ETF 投資信託 |
金やETF(上場投資信託)など金に連動する商品に投資。 |
|
●金投資のリスク
金投資は以下の3つのリスクが考えられます。
- 金価格の変動
- 為替変動リスク
- 盗難
金は価格が常に変動しているため、購入のタイミング次第では損をしてしまうことがあります。
また、金の国際価格の単位はドルであるため、為替変動のリスクがあることも覚えておいた方がよいでしょう。
●金投資がおすすめな人
金は価値がゼロになってしまうことはないため、現在の資産を守りながら投資をしたい人にぴったりな資産運用方法です。
また、金投資は株式に比べ配当がなく長期間の投資のため短期間で利益を得たい人には向いていません。
他の投資をメインにしている方は分散投資の1つとして考えてみてもいいでしょう。
アンティークコイン投資
アンティークコインとは、主に100年以上前に発行された金貨や銀貨などのコインを指します。
その性質上、アンティークコインは数が増えることがないため希少価値は高まる一方なのです。
特に価値の高いアンティークコインは世界中に熱狂的なコレクターが存在しているため、自分の購入時よりも高い取引価格で取引されることも多く資産運用の手段として注目されています。
●アンティークコイン投資の始め方・方法
アンティークコインは
- ディーラーからの購入
- オークションでの落札
の2種類の方法で購入することができます。
初心者の方は安全度が高いディーラーからの購入を選びましょう。
アンティークコインは、数が限られているため長期間保管することでどんどん価値が上がり利益が出ることが期待できます。
●アンティークコイン投資のリスク
アンティークコイン投資のリスク・デメリットは以下の4つが考えられます。
- 短期間で利益が出ない
- 盗難リスクがある
- ある程度の勉強が必要
- 偽物も多い
アンティークコイン投資は金投資と同様に短期間で利益が出ないことと盗難のリスクが考えられます。
そして、購入時や売却時にある程度の情報を収集する必要があることも覚えておきましょう。
また、最大のリスクとして偽物が多いことも挙げられます。
偽物を購入しないためにも、購入先は慎重に選ぶことが重要です。
●アンティークコイン投資がおすすめな人
アンティークコインは、価値の高いものだともちろん最初の購入金額も高くなります。
長期的な投資になるため、アンティークコイン投資に余剰金を使うことができる高所得者の方がおすすめです。
また、アンティークコインはデザイン性が高く数多くの種類があるためコレクションとして楽しめることもポイントの1つ。
購入すると、アンティークコインを手元に置くことができるため世界史や貨幣に興味がある方にもおすすめの資産運用です。
ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングとは、お金を借りたい企業である(ボロワー)にお金を貸したい投資家(レンダー)がお金を提供するためのサービスのことを指します。
ソーシャルレンディングの利回りは一般的に5〜10%と高い水準であり、安定傾向にあることが特徴です。
また、予備知識や勉強もほとんど必要なく少額からの運用が可能なこともメリットと言えるでしょう。
●ソーシャルレンディングの始め方・方法
ソーシャルレンディング投資の流れは以下の通りです。
- ソーシャルレンディング事業者を選択
- 口座を開設
- ファンドを決定し出資額を入金
ソーシャルレンディングは、開設した口座に入金することで投資することができるサービスです。
審査内容や条件などは事業者によって異なりますが、WEB登録後に自宅に届く郵便物を確認することで口座開設が完了する事業者が多くなっています。
ソーシャルレンディングを始めたい方は事業者を決定し、口座開設をしてみましょう。
●ソーシャルレンディングのリスク
ソーシャルレンディングでは、以下のリスクが考えられます。
- 融資先企業の貸し倒れ・倒産リスク
- キャンセルができない
- 運用期間の変更が頻繁
ソーシャルレンディングにおける1番のリスクは融資した企業の経営悪化や倒産による元本割れのリスクでしょう。
新しいサービスであるため、規模の小さい企業が融資を求めていることが多く最悪の場合には投資した資金が返ってこないことも考えられます。
また、ソーシャルレンディングでは投資後に運用期間が変更されることも少なくありません。
つまり期日より前に返済されたり、逆に返済日が延長されることがあるのです。
そのため、様々な企業に分散投資をし1つのファンドで予定が狂っても大きな影響を受けないようにしておくと良いでしょう。
システム上、1度ファンドに投資をすると資金がロックされてしまうため原則キャンセルできないことも忘れてはいけません。
自分の資産が急変してしまっても生活に困らないように余裕資金を使うことが大切です。
●ソーシャルレンディングがおすすめな人
ソーシャルレンディングは自ら投資先を選ぶことができ、日々の相場変動を気にしたくない人に向いています。
他の投資に比べ、専門的な知識はそこまで必要ありませんが事業者と投資先は自分で選ばなければなりません。
また、ソーシャルレンディングは日々の相場の値動きがないため株や投資信託などの相場変動に疲れてしまった人には特におすすめです。
投資信託
投資信託とは、投資家から集めた資金で投資のプロ(ファンドマネージャー)が資産運用する仕組みのことを指します。
ファンドマネージャーは、投資家たちから集めた資産を様々な分野に投資していくため、知識がない人でも手軽に分散投資ができる点が特徴です。
少額の資金から始めることが可能な点に加え、投資信託の運用会社も数多くあり選択肢が豊富であることも投資家にとって嬉しいポイントであると言えます。
●投資信託の始め方・方法
投資信託は
- 証券会社
- 銀行
- 保険会社
- 郵便局
- ネット証券
- 信用金庫・信用組合
- 農協
などの多くの金融機関で購入することができます。
特に初心者の方は、投資信託の商品数が多くセミナーが開催されている証券会社での投資信託の購入をおすすめします。
購入場所を選ぶ際にはそれぞれの購入先にメリット・デメリットを確認し自分に合ったものを選びましょう。
投資信託を購入する場所を決めたら、あとはファンドマネージャーが資産を運用してくれるため特にすることはありません。
●投資信託のリスク
投資信託のリスクは以下の2点が挙げられます。
- 元本保証がない
- コストがかかる
投資信託は、複数の投資先を運用に組み込んでいるためリスクを抑えることはできますが価格変動する商品を扱っているため元本保証はありません。
また、ファンドマネージャーに投資先選びから運用まで任せているため手数料がかかってしまいます。
投資信託にかかることがある主な手数料は、以下の通りです。
購入時 手数料 |
購入時や換金時に販売会社に支払う費用。 申し込んだ額の数%を費用として支払う。購入時手数料がない場合も。 |
運用管理 費用 |
投資信託を支払う間、保有額に応じて支払う費用。 年率何%を払うか決まっているため日割計算し日々支払っている。信託財産から差し引かれる。 |
監査報酬 | 投資信託の監査にかかる費用。投資信託は決算ごとに監査法人からの監査が義務付けられている。信託財産から差し引かれる。 |
売買委託 手数料 |
投資信託が株式などを売買する際にかかる費用。運用によりかかる費用のため、事前にいくらかかるかはわからず、発生する度に、信託財産から差し引かれる。 |
信託財産 保有額 |
投資信託を購入・解約する時に支払う費用。運用資産に組み込まれる。投資信託によって差し引かれるものと差し引かれないものがある。 |
投資信託を購入する際には、手数料についても確認することが重要です。
●投資信託がおすすめな人
投資信託は少額から資産運用を始めてみたい初心者の方に向いています。
他の資産運用ではある程度の知識が必要なため初心者の方にはハードルが高く感じるかもしれませんが、投資信託ではほとんど知識が必要ありません。
「何から始めればいいかわからない」「資産運用に興味はあるけれどまとまった時間が取れない」という方は是非投資信託を始めてみましょう。
REIT(不動産投資信託)
REIT(リート)とは、不動産に特化した投資信託のことを指します。
不動産投資と聞くと高額なイメージがあるかもしれませんが、REITでは多くの投資家から集めたお金で様々な不動産に投資しているため小額から始めることができることが特徴です。
また、個別に不動産投資でリスクを分散させることは難しいですがREITだと分散投資も可能です。
投資額を決めれば、その後の不動産の選定などはプロが行ってくれるため初心者でも始めやすくなっています。
●REITの始め方・方法
REITを購入するためには、証券会社で口座を開設する必要があります。
証券会社によって手数料が異なるため注意しましょう。
口座が開設できたら、REITの銘柄を選んで投資することができるようになります。
●REITのリスク
REITでは以下の2つのリスクが考えられます。
- 実物の所有が原則できない
- 自然災害のリスク
REITでは、様々な不動産に少しずつ投資するため実物の不動産を所有することが難しくなっています。
また、日本では自然災害も多く不動産の価値が下がってしまい分配金が少なくなってしまうこともリスクの1つでしょう。
●REITがおすすめな人
REITは、少額から資産運用を始めたい初心者の方に向いています。
個別の不動産投資に比べ、少額でも挑戦できる上に数日で現金に換金できるため迷っている方は参考にしてみてください。
株式投資
株式投資は、株式会社が資金を調達するために行われる投資方法です。
株を購入した人は、株主と呼ばれ以下の権利を手に入れることができます。
- 株主総会の出席
- 配当金の受け取り
- 株主優待を受けることができる場合がある
●株式投資の始め方・方法
株を始めるまでの流れは以下の通りです。
- 資金を準備する(一般的には5万円程度からOK)
- 証券口座を開設する
- 株の売買を始める
株式投資は一般的に5万円ほど用意することができれば、始めることが可能です。
証券口座を開設する際には、
- 手数料
- 種類の豊富さ
- 投資情報
の3点をチェックしましょう。
特に初心者の方は、投資情報が豊富でセミナーなどが開催されているところを選ぶことをおすすめします。
●株式投資のリスク
株式投資のリスクは以下の通りです。
- 価格変動商品のため値下がりリスクがある
- 投資先が倒産する可能性がある
- 為替変動リスク・カントリーリスク(外国株式の場合)
株価は常に変動しているため、買った株が値下がりし購入時より安い値段でしか売ることができないといったリスクが発生することがあります。
また、外国の株式を購入した場合には為替によるリスクやカントリーリスクも関わってくるため注意が必要です。
●株式投資がおすすめな人
株式投資は、真面目で論理的な人に向いています。
論理的に思考することができる人は、冷静に分析したり結果を受け止めることができるので株式投資がうまくいくことが多いです。
反対に、感情的になってしまう人は、失敗してしまった時に正しく処理することができなくなるおそれがあるので注意しましょう。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCoとは、個人型確定拠出年金のことを指します。
つまり、自分で老後の準備のために作る年金制度のことです。
老後の生活をゆとりのあるものにするためには、やはり一定の資金が必要になります。
公的年金だけでは、全てを賄うことは難しいのです。
また、iDeCoを使うと節税対策にもなるので今ますます注目されています。
●iDeCoの始め方・方法
iDeCoは以下の流れで始めることができます。
- iDeCoの口座を開設
- 申込書類を取り寄せて記入
- 掛金額と運用方法を決定
- 口座開設完了後引き落とし開始
iDeCoの口座を開設するには早くても、2ヶ月程度はかかってしまうので思い立ったらすぐに開設しましょう!
●iDeCoリスク
iDeCoでは以下の点がリスクとして考えられます。
- 60歳まで引き出せない
- 選ぶ運用商品によって元本割れしてしまう可能性がある
- 手数料がかかる
- ある程度の投資知識が必要
iDeCoは、自分で運用する商品を指定する必要があるので選ぶものによっては損失になってしまうことがあります。
リスクを避けた運用商品を選ぶことも可能ですが、手数料がかかってしまうことも忘れてはいけません。
ただ、iDeCoは長期間の運用であることに加え運用商品はリスクが分散されている投資信託が多いため多少のリスクがあっても大丈夫な方にはおすすめです。
●iDeCoがおすすめな人
iDeCoは老後のお金が心配な方に向いています。
60歳になるまでお金を引き出すことができませんが、銀行口座に入っていると使ってしまうという方には逆にメリットになるかもしれません。
また、高所得の方にも向いています。
iDeCoに積み立てた掛金からは、「所得税」と「住民税」が控除されるため節税対策にもなるのです。
少しでも興味があれば、早めに口座を開設しましょう!
不動産投資
不動産投資は、投資家が不動産を購入し第三者に貸し出すことで入居者から家賃収入を得る投資方法のことを指します。
つまり、自分が大家になるのです。
不動産投資では、入居者が一度物件を借りると長く住むことが多いため収入が安定しているところが特徴です。
また、優良物件を見つけることで高い利回りを期待することができます。
現在手持ちにお金がなくても、銀行から融資を受けることもできるため興味がある方は資金計画を立ててみましょう!
●不動産投資の始め方・方法
不動産投資は以下の流れで行います。
- 情報収集
- 資料請求・内覧
- 買付申込書を提出
- 契約
- 引き渡し・経営
不動産投資をする際には、仲介する不動産会社がサポートしてくれます。
ただ、不動産会社に任せっきりにするのではなく「いい物件」を見つけるために、自分でも不動産について学習することが重要です。
●不動産投資リスク
不動産投資で考えられるリスクは以下の通りです。
- 空室発生リスク
- 災害リスク
- 価格変動リスク
- 流動性が低い
購入した不動産で、空室が続いてしまうと投資計画が狂ってしまいます。
そして、不動産は地震などの自然災害や火災などにより建物が壊れてしまったり消失してしまう可能性があるので注意が必要です。
また、不動産は経済の影響を受けやすくそれにより不動産価値が低下してしまうこともあります。
これらのリスクを見ると、「不動産投資のリスクは高いのでは」と感じてしまうかもしれませんが事前に準備をすることでこれらのリスクに備えることが可能です。
●不動産投資がおすすめな人
不動産投資は、行動力がありコツコツ努力をすることができる人に向いています。
他の投資に比べても、不動産投資は勉強することが多くあり多くの労力が必要です。
加えて、優良物件に出会った時には素早い判断力が求められます。
また、不動産投資はすぐに成果が出るものではないため長期的に物事を考えることも大切です。
FX
FXは外国為替取引の価格変動に着目した取引のことを指します。
アメリカドルを例にとって考えてみたいと思います。
1ドル105円で購入し、1ドル117円で売ると12円の利益がでますよね。
このように価格変動を利用して取引していくのです。
FXでは、様々な国の通貨を組み合わせて取引することができます。
●FXの始め方・方法
FX取引の流れは以下の通りです。
- 外国為替証拠金取引(FX)口座を開設
- 口座に入金
- 取引開始
FXはまず取引口座を開設する必要があります。
口座の開設には
- 本人確認書類
- マイナンバー
などの提出が必要です。
口座が開設できたら、FX取引のための資金を入金します。
その後、世界の為替相場に関する情報収集をこまめに行いながら自分の投資方針を決定し取引を開始していきましょう!
●FXのリスク
FXのリスクは以下の3つです。
- 相場の予想が難しい
- レバレッジリスク
- 税制上のリスク
FXのリスクとして相場の予想が難しいということが挙げられます。
FXの相場は、各国の景気や金融政策だけでなく取引をしている人の心理までもが影響してくるため100%相場を予想することは不可能なのです。
そして、FXにはレバレッジと言って自分の投資額の2〜25倍の外資を買い付けることができるという特徴があります。
レバレッジのおかげで投資効率が上がることもありますが、その裏には大きなリスクが潜んでいるということも忘れてはいけません。
また、次に該当する人などは確定申告をする必要があるため税負担が増える可能性があります。
- 年間の所得が2000万円以上の方
- 年間の雑所得(給与・退職所得以外)が20万円以上の方
- 年間の所得が38万円を超える被扶養者の方
- 個人事業主の方(要確認)
●FXがおすすめな人
FXは値動きが上がるか下がるかを予想するためのものであるため、例え知識がない人が挑戦しても半分の人が当たります。
そんな中、FXが向いている人は向上心があり例え負けてしまったとしても冷静に分析することができる人です。
どんなに、FXに慣れている人でも負けてしまうことはあります。
負けてしまった時にどれだけ相場を冷静に分析することができるのかがFXで利益を上げ続けるポイントと言えそうです。
仮想通貨
仮想通貨とは、デジタルデータとしてしか存在しないお金のことを指します。
仮想通貨は紙幣や硬貨を持たないことが特徴です。
また、特定の国家が発行している訳ではなく2009年に誕生した「ビットコイン」をはじめ仮想通貨の種類はどんどん種類が増え続けています。
●仮想通貨の始め方・方法
仮想通貨の流れは以下の通りです。
- 仮想通貨取引所で口座を開設
- 購入資金を口座に入金
- 仮想通貨を購入・取引開始
仮想通貨の取引を始めるためには、口座の開設が必要です。
口座が開設できたら、入金し仮想通貨を購入してみましょう!
初心者の方は、仮想通貨の雰囲気を掴むためにも少額から始めることをおすすめします。
●仮想通貨のリスク
仮想通貨では以下のリスクが考えられます。
- 価格変動リスク
- ネット上のトラブルリスク
- 法規制・税制の変更リスク
仮想通貨は、通常の国が発行している通過よりも価格変動が激しいことが特徴です。
仮装通貨の価格は、利用者の需要と供給により決まるため予想をすることも難しいとされています。
そして、取引を全てインターネット上で行うためハッキングなどのトラブルやシステムの障害リスクもあるため注意が必要です。
また、日本では普及途中であり今後法律や税制度によって取引が強く規制されてしまうこともあるかもしれません。
●仮想通貨が向いている人
仮想通貨は、自分で情報を収集することができ他人の意見に惑わされない人に向いています。
仮想通貨は発展途上のサービスのため日々進化している最中です。
そのため、本やネットをこまめにチェックする必要があります。
加えて、SNSなどの情報全て鵜呑みにするのではなく自分で情報が正しいのか判断する力も仮想通貨投資をする上で重要です。
資産運用をはじめる前の注意点
ここまで多くの資産運用方法を紹介してきました。ただ資産運用をはじめるには、注意点があります。それは、主に次の2点です。
- 明確な目的をもつ
- 余剰資金でする
明確な目的をもつ
資産運用をはじめる前提として、明確な目的をもつことをおすすめします。なぜなら、目的によって取り組む投資やとるリスクが異なるからです。
例えば「資産を大きく増やして、贅沢をしたい」なら、リスクが高くてもリターンを期待できる投資になりますし、老後のためにコツコツ増やしたいなら、リスクの少ない債券や預貯金などが選択肢になります。
余剰資金でする
どんな投資にも、資金が減るリスクがあります。そのため、資産運用は、必ず余剰資金でするようにしましょう。具体的に余剰資金とは、すべての資産から次のものを除いた資金です。
- 日常生活費:日常生活を送るのに、最低限必要なお金
- 生活防衛資金:収入が途絶えても、一定期間生活できるほどのお金
- ライフイベント準備金:結婚や出産、葬式など、ライフイベントにかかる資金
ただ上記をすべて満足に蓄えるには時間がかかるため、日常生活費を除いて余った資金を、生活防衛資金とライフイベント準備金、運用資金に分配して、それぞれを増やしていくのがおすすめです。
まとめ
今回の記事では、おすすめの資産運用方法を12種類紹介しました。
初心者の方は、まずリスクの低いものを少額から始めてみましょう!
どの資産運用を始めるか迷っている場合には、資産運用シュミレーションの利用もおすすめです。
資産運用シュミレーションとは
もっと資産運用について勉強したい方はアプリやブログ本の利用資産運用expo・セミナーへの参加で知識を深めることができます。
自分にあった資産運用方法を見つけて将来に備えましょう!
関連記事
- 初心者におすすめな資産運用5選!少額でもOK!失敗しにくい方法とは?
- 資産運用とは?どんな種類がある?失敗しにくいおすすめの方法12選!
- 初心者におすすめの資産運用3選!注意点やポイントも解説
- 【2021最新・徹底比較】ネット証券おすすめ|人気ランキング一挙公開!
- IPOにおすすめの証券会社人気ランキング一挙公開!
- 投資信託がおすすめの証券会社ランキング
- 【2021年版】おすすめの不動産投資会社5選!初心者向けに解説
- 初心者におすすめの株式投資・証券会社6選!本や銘柄も紹介
- iDeCo(イデコ)とは?仕組み、何が得なのかをわかりやすく解説
- 【簡単】iDeCo(イデコ)の始め方|加入時期や会社員の注意点も紹介
- iDeCo(イデコ)のメリット・デメリット一覧・おすすめな人も紹介
- iDeCoとNISA・つみたてNISAの違いを徹底比較!併用やリスクも解説