保険料が戻ってくる医療保険は本当にお得?デメリットも解説
医療保険に加入していても、手術などの費用を使わずに過ごし、保険を途中で解約するとお金が戻ってくることがあります。
近年では保険会社各社がこのような「使わなかった保険料が戻ってくる」と謳う商品を続々と発表しています。
しかしあまり保険に詳しくない人からすれば医療保険の保障内容や仕組みがわからなくて、加入に踏み切れない人もいるでしょう。
保険料が戻ってくるということは、通常の医療保険よりもお得なのか、メリットデメリットはあるのか気になるところです。
この記事の要点
- 保険料が戻ってくる医療保険とは、一定の条件を満たす場合に保険料の一部または全額が返還される医療保険のことです。
- メリットとしては、支払った保険料の一部が戻ってくることや、健康状態を維持するモチベーションになることが挙げられます。
- ただし、生命保険は保障内容だけでなく、還付金や配当なども考慮すると、どれが一番お得か自分で判断するのは難しいです。
- そこでおすすめなのが、無料保険相談窓口「ほけんのぜんぶ」です。専門性の高いファイナンシャルプランナーが揃っているため、トータル的に考えて最適なプランを提案してくれます。
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目次
保険料が戻ってくる医療保険とは
保険料が戻ってくる保険の加入年齢における 健康還付金を受け取れる時期 | |
---|---|
加入年齢 | 健康還付金給付年齢 |
20〜45歳 | 65歳 |
46〜55歳 | 70歳 |
56〜65歳 | 75歳 |
66〜75歳 | 80歳 |
76〜80歳 | 85歳 |
給付金を受け取らなかった場合
- 総支払保険料=健康還付金
給付金を受け取った場合
- 総支払保険料−総受取保険金=健康還付金
健康祝金を受け取る場合
- 総支払保険料−総受取保険金−健康祝金累計額=健康還付金
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保険料が戻ってくる医療保険は終身保険が一般的
終身医療保険の特徴
- 保険期間が一生涯継続する
- 貯蓄性があり解約すると解約返戻金を受け取れる(貯蓄型の場合)
- 保険料が定期医療保険よりも割高
- 更新がなく、それに応じる保険料の値上がりもない
定期医療保険の特徴
- 保険期間があらかじめ定められている
- 貯蓄性がなく解約返戻金や満期保険金がない、もしくは少ない
- 保険料が割安
- 更新型と全期型の2種類がある
定期医療保険の「更新型」と「全期型」は、それぞれ次のような特徴があります。
ポイント
- 更新型:一定期間経過後に、保険契約が更新され(自動で行われるのが一般的)、その年齢に応じて保険料も値上がりしていく形式の定期保険
- 全期型:保険期間が終わるまで、更新がない定期保険
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保険料が戻ってくる医療保険のデメリット
保険料が戻ってくるのは魅力的ですが、保険料が戻ってくる医療保険には、次のような注意点もあります。
保険料が戻ってくる医療保険のデメリットと注意点
- 通常の医療保険よりも保険料が割高
- 早期解約すると総支払保険料よりも少ない解約返戻金となる恐れがある
- 総支払保険料よりも総受取保険金の方が多ければ健康還付金は受け取れない
通常の医療保険よりも保険料が割高
保険料が戻ってくる医療保険は、通常の医療保険よりも保険料が割高です。
なぜなら、保険会社は保険料の運用によって利益を得て、その得た保険料を新たな事業への資金にしたり、株式や不動産などへ投資したりして会社の事業を拡大するためです。
以上により保険料が戻ってくる医療保険は、通常の医療保険よりも保険料が割高になります。
早期解約すると総支払保険料よりも少ない解約返戻金となる恐れがある
保険料が戻ってくる医療保険は、解約すると一定の解約返戻金が戻ってくる商品があります。
しかし、注意が必要なのは、解約時期によっては、総支払保険料よりも少ない解約返戻金しか返ってこない恐れがあることです。
総支払保険料よりも総受取保険金の方が多ければ健康還付金は受け取れない
保険料が戻ってくる保険のここまでの解説からもわかる通り、保険料よりも多くの給付金を受け取ったときは、健康還付金がなくなります。
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保険料が戻ってくる医療保険のメリット
保険料が戻ってくる医療保険を検討している方の中には「加入するメリットはあるのかな」と心配な方もいらっしゃるでしょう。
そこで以下では保険料が戻ってくる医療保険のメリットを3点解説していきます。加入を検討している方は確認してみてください。
保険料が戻ってくる医療保険3つのメリット
- 払っていた保険料の一部が返ってくる
- 健康維持のモチベーションになる
- 掛け捨てではなくなる
払っていた保険料の一部が返ってくる
保険料が戻ってくる医療保険に加入すると支払っていた保険料の一部が返ってきます。そのため契約者は戻ってきた保険金で贅沢な食事を食べられたり、旅行の資金にできたりするのです。
健康維持のモチベーションになる
保険料が返ってくる保険に加入すると、健康維持のモチベーションになります。なぜなら保険料が返還される条件が「一定期間生存していること」や「支払い事由に該当していないこと」だからです。
掛け捨てではなくなる
保険料が戻ってくる医療保険に加入すると掛け捨てではなくなります。そのため、加入した段階で何らかの形でお金を受け取れるようになるのです。
保険料が戻ってくる保険に加入すれば病気にならなくてもお金を受け取れるようになります。しかし、あくまでも支払った保険料の一部が返ってくるということを抑えておきましょう。
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保険料が戻ってくる医療保険は本当にお得?徹底検証!
では通常の医療保険と、保険料が戻ってくる医療保険では、どちらがお得なのかを検証します。それぞれ、次のような条件で検証してみましょう。
検証例①
- 加入者:30代・男性
- 加入保険:終身医療保険
- 保険料:毎月3000円
- 加入期間:80歳まで加入
その場合、支払う保険料は、次のようになります。
検証例①の総支払保険料
- 3000円×12ヶ月×50年=180万円
一方の保険料が戻ってくる医療保険の例をみていきましょう。
検証例②
- 加入者:30代・男性
- 加入保険:終身医療保険(健康還付金付き)
- 保険料:毎月4000円
- 加入期間:80歳まで加入
- 健康還付金給付年齢:60歳
この場合の保険料は、次のようになります。
検証例②の総支払保険料
- 4000円×12ヶ月×50年-4000×12ヶ月×30年=96万円
保険料が割高になったとしても、保険料が抑えられることがわかったと思います。
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保険料が戻ってくる医療保険がおすすめな人の特徴
「保険料が戻ってくる保険の仕組みはわかったけれども、自分に必要なのかわからない」という方もいらっしゃいますよね。そこで以下では保険料が戻ってくる保険が必要な人の特徴をあげていきます。
現在加入を検討している方は参考にしてみてください。
保険料が戻ってくる保険がおすすめな人
- 支払事由に該当しなかった時に保険料が戻ってきてほしい人
- 掛け捨ての保険より保険料が高くなっても問題ない人
支払事由に該当しなかった時に保険料が戻ってきてほしい人
「保険に加入して何もなかった時には保険料が戻ってきてほしい」と考えている方はこちらの保険に加入することをおすすめします。なぜなら保険料の一部が健康還付金などで戻ってくるからです。
具体的には終身型の医療保険に加入し、5年間健康でいた時には保険料の一部が返還されるなどのケースが考えられます。保険会社によっては定期型の保険でも健康還付金を採用している会社もあります。
掛け捨ての保険より保険料が高くなっても問題ない人
掛け捨ての保険より保険料が高くなっても問題ない方は加入をおすすめします。掛け捨てより保険料が高くなる理由は「機能が単一ではなくなっている」ことが考えられるでしょう。
例えば医療保険の場合、支払事由は「病気や怪我で入院した時」が一般的な支払事由になります。しかし、健康還付金などが追加されている保険ではそれ以上に機能が追加されているため、保険料が高くなっているのです。
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医療保険の加入や見直しにおすすめの無料相談所5選
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ほけんのぜんぶ
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生命保険は保障内容だけでなく、還付金や配当などを踏まえるとどれが一番お得か自力で調べることは簡単ではありません。
しかし、ほけんのぜんぶは専門性の高いファイナンシャルプランナーが揃っているため、トータル的に考えておすすめのプランを提案してくれます。
また、ほけんのぜんぶは40社以上の保険会社と提携しているため、プランの選択肢や組み合わせが豊富な点も特徴です。そのため、医療保険以外にも貯蓄や資産運用の商品で、金銭的なメリットを提案してもらえる可能性にも期待できます。
出典:ほけんのぜんぶ
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マネードクターは保険商品の説明だけでなく、漠然とした様々なお金の不安を解消する目的でも利用しやすいサービスで、家計の見直しや将来必要な金額を知りたい場合に相談できます。
なお、相談は何度でも無料のため、納得するまで話を聞ける点もメリットです。
また、お金についてより深い相談をしたい人は、マネードクタープレミアの活用がおすすめです。
マネードクタープレミアは自分が運用するお金だけでなく、家族に残すお金といったデリケートな相談もできるため、終活に興味がある人にも活用できます。
出典:マネードクター
保険マンモス
自分のニーズにマッチした担当者を選べる
イエローカード制で担当者を変更できる
全国に4,500人以上のファイナンシャルプランナーがいるためどこでも相談しやすい
保険マンモスは、自分が住んでいるエリアで評判が高く、要望とマッチしたファイナンシャルプランナーが担当に付きます。
そのため、保険料が戻ってくる医療保険についてや生命保険なども含めて、自分の状況に応じたベストな提案をしてもらえるでしょう。
そして、保険マンモスは全国のファイナンシャルプランナー4,500人と提携しており、どこに住んでいても対面で相談しやすいです。
また、提携するファイナンシャルプランナーは厳しい採用基準をクリアしているため、ニーズを汲み取って相談に乗ってもらいやすいでしょう。
出典:保険マンモス
保険市場
- アバターに保険の相談ができる
- 申し込みから相談までをネットで完結させられる
- 保険市場のアプリが便利
保険市場は、ファイナンシャルプランナー以外にもアバターに保険の相談ができるというメリットがあります。アバターとの相談は事前予約不要でいつでも気軽に利用できるうえに、何度相談しても無料です。
また、保険市場のアプリを活用すると、契約後の保険管理も簡単です。さらに、アプリでは保険の資料をチェックできるだけでなく、チャットでの相談にも対応しています。
出典:保険市場
保険無料相談ドットコム
- 面談の場所や日時は利用者の都合を優先してもらえる
- 勧誘行為に不安を感じた場合は即座に対応してもらえる
- アンケートから他の利用者の声を参考にしやすい
保険無料相談ドットコムは、無料で保険・保障の相談ができるサービスです。面談場所や日時は利用者の都合を優先してもらえるため、忙しい人でも機会を設けやすいでしょう。
さらに、オンライン面談にも対応しているため、スキマ時間でも相談することが可能です。また、保険無料相談ドットコムは、面談日時や場所の調整以外でも利用者ファーストのサービスと言えます。
そして、保険無料相談ドットコムはアンケートをもとに他の利用者の声を参照できるため、口コミや評判を重視してサービスを選びたい人にもおすすめです。
出典:保険無料相談ドットコム
保険料が戻ってくる医療保険の保障内容
保険料が戻ってくる医療保険の保障内容は、通常の医療保険と大きく変わりません。
例えば公的医療保険制度ではまかないきれなくても、医療保険で対応できる医療費には次のようなものがあります。
公的医療保険ではなく医療保険でまかなえうるもの
- 先進医療費
- 通院の交通費
- 入院中の食事代
- 入院中の差額ベッド代
- 入院中の日用品代や雑費
- 家族のお見舞いの交通費・宿泊費
そして具体的に、医療保険で受け取れる給付金は、次の2種類です。
医療保険で受け取れる給付金の種類
- 入院給付金
- 手術給付金
入院給付金
入院給付金の計算式
- 入院日額×入院日数=入院給付金額
入院日額は、医療保険の加入時にあらかじめ決められており、5,000円や1万円、1万5,000円、2万円といったように5,000円単位で決めるのが一般的です。
具体例として、入院日額が2万円で、15日間、入院したとします。
そのとき受け取れる入院給付金は、2万円×15日=30万円となりますね。
これまでの入院給付金の中には、1日などのごく短期間の入院には保障がないという商品もありました。
手術給付金
手術給付金の計算式
- 手術給付金倍率×入院日額=手術給付金額
手術給付金倍率は20倍や30倍などの10単位で決められるので一般的です。
具体例として、入院日額が2万円で、手術給付金倍率が20倍として手術を受けたとしましょう。
そのとき受け取れる手術給付金は、2万円×20倍=40万円となります。
保険料が戻ってくる医療保険に付加できる特約
保険料が戻ってくる医療保険に、特約を付加して保障を手厚くすることもできます。
医療保険に付加できる特約(保険会社によって付加できる特約は異なります)
- 通院特約:退院後にその治療目的のために通院をした場合に給付金を受け取れる
- 先進医療特約:重粒子線治療などの高額な先進医療を受けたときにかかる技術料と同額を受け取れる
- 死亡特約:被保険者が死亡したときに保険金を受け取れる
- 放射線治療特約:放射線治療を受けたときに給付金を受け取れる
- がん特約:がんと診断されたときに一時金が受け取れる
- 保険料払込免除特約:保険会社が定める一定の病気で診断確定されたときや、所定の状態になったときに以降の保険料の払込が免除される
- 女性疾病特約;乳がんや子宮頸がんなど、女性特有の病気で治療目的の入院・手術をした場合に給付金を受け取れる
- 特定疾病特約:がんと診断確定されたときや急性心筋梗塞、脳卒中などで所定の状態になったときに給付金を受け取れる
- 八疾病入院支払限度拡大特約:がん・心疾患・脳血管疾患・糖尿病・高血圧性疾患・肝疾患・すい疾患・腎疾患などになったときの入院保障が手厚くなる
- 骨髄ドナー特約:骨髄ドナーとして骨髄幹細胞などの採取手術を受けたときに給付金を受け取れる(保険会社によって支払条件は様々です。)
保険料が戻ってくる医療保険に関するよくある質問
まとめ
保険料が戻ってくる医療保険とは、健康還付金が付いている医療保険のことでした。充実した特約を付加できることも魅力の一つです。
ただし通常の医療保険に比べて、月々の保険料が割高になったり、途中解約で損したりする恐れがあることには注意してください。
それでも保険料が戻ってくる医療保険は、今注目が集まっている保険です。ぜひ本記事を参考に、加入を検討してみてください。
・本コンテンツは情報の提供を目的としており、保険加入その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。
・本コンテンツは商品の概要を説明しています。
・詳細は「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり/約款」を、通信販売の場合は、「パンフレット」「特に重要な事項のお知らせ/商品概要のご説明/ご契約のしおり抜粋」「ご契約のしおり/約款」を必ずご確認ください。
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