
生命保険の種類は、少ない保険料で保障が得られる掛け捨て型と、満期時や解約時に保険料の一部が戻ってくる貯蓄型に大別できます。
今回は生命保険の中でも貯蓄型に注目して、種類と特徴を紹介します。
この記事の要点
- 1.貯蓄型の生命保険は、解約返戻金や満期保険金という形で将来の資金を貯蓄しながら万が一の際の保障を得ることができる
- 2.自分のライフスタイルに合わせて柔軟に活用法を選択できる
- 3.貯蓄型の生命保険がおすすめな人もいれば掛け捨て型がおすすめな人もいるため、それぞれの特徴を正しく理解することが大切
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目次
貯蓄型の生命保険とは
生命保険の一種である終身保険では、必ず保険金の支払いが生じることになるため、保険会社では保険料の一部を積み立てて運用しています。
60歳までなどの払込期間が設定されており、一般的に払込期間を過ぎた場合には解約返戻金が払込保険料よりも高くなるのが特徴です。
代表的な貯蓄型保険の種類
ひと口に貯蓄型といっても、その種類はさまざまです。
今回は、代表的な貯蓄型保険として以下の5つを紹介します。
終身保険
とはいえ、何らかの事情があった場合は途中で解約も可能です。
解約した場合は、払い込んだ期間に応じた解約返戻金を受け取れます。
また、払込期間中の解約返戻金の金額を抑える代わりに保険料が割安になる「低解約返戻金型終身保険」もあります。
ただし、保険料は掛け捨てである定期保険などに比べて高めです。
養老保険
被保険者の老後の蓄えとしてお金を積み立てられるほか、保険の満期を迎えるまでは終身保険と同様の死亡保障を受けることも可能です。
解約時に解約返戻金が支払われるのも終身保険と変わりません。
注意点
- ただし、一般的に養老保険の返戻率は100%以下で設定されるのが一般的です。
- 解約時に受け取る解約返戻金は払込保険料を下回ります。
民間の介護保険
公的介護保険の給付条件は以下のとおりです。
公的介護保険の給付条件
- 65歳以上=要支援状態・要介護状態になった場合
- 40歳~64歳の場合=老化が原因とされる特定疾病で要支援状態・要介護状態になった場合
公的介護保険が適用になれば自己負担は原則1割となります。
しかし、一生続いていく支出であることを考慮すると、以下にあてはまる人は民間の介護保険を検討する必要があるでしょう。
民間の介護保険が必要な人
- 将来の介護費用を十分に用意できそうにない人
- 介護状態になった際に面倒を見てくれる人がいない人
- 64歳以下で要介護状態になったときに介護費用を用意できない人
学資保険
払込免除特約を付帯すれば、 契約者である親が保険料払込期間中に死亡した場合は、以降の払込が免除されます。
一方で、無事に満期を迎えれば、満期保険金を受け取ることができます。
注意点
- ほかの貯蓄型保険とも被る注意点ですが、経過年数が短すぎる場合は解約時に得られる解約返戻金が払込保険料を下回る可能性があります。
- こうなると、貯蓄型としての意味を成しません。
個人年金保険
保険契約時に定めた年齢に達すると、一定の期間または一生涯にかけて年金を受け取れます。
万が一、保険料の払込期間中に契約者が死亡した場合は、それまで支払った保険料が死亡給付金になります。
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貯蓄型の生命保険、4つの特徴
貯蓄型保険が持つ4つの特徴を紹介します。
貯蓄型保険の特徴
- 保険料が掛け捨てではない
- ライフスタイルに合わせて活用法を選択できる
- 老後の資産形成に活用できる
- 中途解約リスクを回避できる仕組みがある
これらについて、順を追って見ていきましょう。
保険料が掛け捨てではない
貯蓄型保険は、もしも途中で解約することになっても解約返戻金を受け取ることが可能です。
*基本的に、契約後短期間での解約は解約返戻金が無いか、あってもごくわずかになります。
そのほか養老保険をはじめとした保険期間が決まっている保険であれば、保険期間の満了に伴って満期保険金を受け取れます。
ライフスタイルに合わせて活用法を選択できる
貯蓄型保険では、ライフスタイルに合わせてさまざまな選択肢があるのが特徴です。
生命保険である以上、根底にあるのは死亡時の保障としての活用でしょう。
そのほか、途中で解約すれば解約返戻金、契約満了まで契約を続ければ満期保険金をそれぞれ受け取れます。
このようなライフスタイルに合わせた柔軟な保険の活用は、支払った保険料が返ってこない掛け捨て型では難しいものです。
老後の資産形成に活用できる
貯蓄型保険は、払込期間を超えてあるていどの時間が経つと、払込保険料を上回る金額の満期保険金や解約返戻金を受け取れます。
ただし、あまりに契約期間が短い場合は解約返戻金が払込保険料を下回ったり、解約返戻金が支払われないケースもあります。
中途解約リスクを回避できる仕組みがある
解約返戻金を受け取れるタイプの保険の場合、保険料の自動振替貸付を利用できます。
そのほか、契約者貸付制度を利用することもできます。
どちらも保険会社からの貸付に該当するため、借りた以上は利息を加えて返済が必要です。
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貯蓄型の生命保険がおすすめな人
貯蓄型がおすすめな人は、以下のような人です。
貯蓄が苦手な人
毎月の収入から支出を引いた残りを自分自身で計画的に貯金できる人であれば、必ずしも貯蓄型保険に頼る必要はありません。
貯蓄型の生命保険は口座から自動的に保険料が引き落とされるため、自分で何もしなくても自動的に貯蓄が可能です。
払込期間を満了すれば、受け取れる解約返戻金が払込保険料を一般的に上回ります。
将来的に必要な資金が決まっている人
たとえば養老保険の場合、保険満期のタイミングは契約時に分かっています。
資産運用をしたい人
貯蓄型保険のなかでも利率変動型積立終身保険は、変動利率を採用しています。
景気が上向いて金利が上昇すれば、将来受け取れるお金が増えるのです。
一方で金利が下がると受取金額が下がります。
ポイント
- そこで、最低保証金利が設定されているタイプの保険を選択しましょう。
- 受け取れる最低限の金額が保証されているため、景気が悪くなってもある程度の受取金額は確保することができます。
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取扱保険会社数 |
合計:34社 |
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対応地域 | 全国どこでも可能(離島除く) |
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2.保険市場
おすすめの無料保険相談所2つ目は「保険市場」です。
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取扱保険会社数 |
合計:84社 |
主要商品 | 生命保険/死亡保険/医療保険/がん保険/火災保険/地震保険/学資保険/個人年金保険/就業不能保険/介護保険/自動車保険/その他多数 |
対応地域 | 全国どこでも可能(離島除く) |
オンライン保険相談 | 対応可能 |
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オンライン保険相談 | 対応可能 |
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無料保険相談所の選び方


- 1.相談場所は、自宅(オンラインor電話)か、店舗か、指定した場所か
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1.保険相談をする場所はどこが良いか



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貯蓄型と掛け捨て型の生命保険、どちらがおすすめ?
貯蓄型と対を成す掛け捨て型は、支払った保険料が返ってきません。
保険期間は一定期間が定められている定期タイプが一般的で、代表的な保険に定期保険があります。
掛け捨て型保険の特徴
- 保険期間10年の定期保険の場合、契約から10年経過すれば保障はなくなり、保険料は返ってきません。
- 生命保険以外にも医療保険やがん保険の定期タイプが、一般的に掛け捨て型に分類されます。
貯蓄機能を有していないため、将来の老後資金の備えには活用できません。
その分、保険金額を高く設定しても保険料は割安です。
老後資金の積み立てをするなら貯蓄型
貯蓄型の保険が向いている人は、ずばり「老後に向けての積み立てをしていきたい人」です。
貯蓄型の保険では保険料を払い終えるまで契約を続けることで、受け取れる解約返戻金が一般的に支払保険料を上回ります。
また、葬儀費用は自分で用意しておきたいというケースでも有効です。
葬儀費用の全国平均は約195万円
- 一般財団法人日本消費者協会が行った「第11回葬儀についてのアンケート調査」によれば、葬儀費用の全国平均は約195万円がかかるとされています。
貯蓄型の保険は、同じ保障を準備できるほかの保険と比較して保険料は割高になりますので、万が一の場合に遺族の生活費をまかなうだけの保険金を用意するのは効率的ではありません。
掛け捨て型で保障期間上限の年齢になった場合でも、貯蓄型保険であれば保険期間に上限はありませんので、遺族に葬儀費用などの金額を残してあげられます。
万が一の保障を手厚くするなら掛け捨て型
大黒柱である被保険者に万が一のことがあった場合、遺された家族にできるだけ多くのお金を残すなら掛け捨ての生命保険を選択するのが良いでしょう。
終身保険で掛け捨て保険と同じ保障を準備する場合、保険料が割高です。
自分の死後に遺族の生活を守るため、手厚い保険金を受け取りたいなら掛け捨てのほうが適しています。
遺族に残す金額とは
- なお、一般的に遺族に遺す金額を計算する際は、「万が一の際の遺族の生活費」から「遺族年金と死亡退職金など受け取れる収入」を差し引いて計算します。
- この必要保障額は、年を経るごとに毎年少しずつ下がっていきます。
1年経過するごとに1年分の生活費と教育費用が必要なくなっていくためです。
掛け捨て保険にも色々な種類がありますが、収入保障保険であれば毎年減っていく必要保障額に合わせた保障を用意できます。
収入保障保険がおすすめな理由
- 保険金を受け取れる期限が決まっているため、年月が経つごとに受け取れる保険金が減少します。
- 保険金額が減少する代わり、ほかの生命保険よりも割安な保険料で契約できるのがメリットです。
- 割安な保険料で遺族の生活を合理的にサポートしたい場合は、収入保障保険を主軸に考えてはいかがでしょうか。

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30歳
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1,210円
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40歳
1,640円
1,460円
50歳
3,290円
2,520円
保障内容:[保険金額]1,000万円
※標準体型と非喫煙優良体型の内、非喫煙優良体型の保険料例です。
※2020年10月1日現在
まとめ
貯蓄型の保険は同じ保障では掛け捨て型よりも保険料が高くなる点がデメリットです。
その分、解約返戻金や満期保険金という形で将来の資金を蓄えながら万が一の際の保障を得ることができます。
「自動振替貸付」「契約者貸付」などのサービスが受けられるのも、貯蓄型ならではのメリットです。

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弁護士 石原 一樹