がん保険に加入条件はある?知っておくべき注意事項を徹底解説
現在は「2人に1人が、がんに罹患する」とも言われるほど、がんが身近になっている時代。がん保険に加入しておけば、治療にかかるお金や、働けなくなった際のリスクに備えられます。
しかし、がん保険は誰でも無条件に加入できるわけではなく、申込用紙と一緒に「告知書」を作成し、保険会社に提出する義務があります。
そこで今回は、がん保険の加入条件や免責期間について詳しく解説。また「がん保険に加入する前に知っておきたい注意点」についても、あわせてご紹介します。
この記事の要点
- 1.がん保険も生命保険や医療保険と同じく、加入条件として「告知書」を提出して保険会社の審査を受ける必要があります。
- 2.過去にがんに罹患した経験がある場合、がん保険に加入できない可能性は高くなりますが、罹患したのが、がんと関連性が薄い病気であれば、問題なく加入できることもあります。
- 3.一般的ながん保険に加入できないとしても「引受基準緩和型保険」など別の選択肢もありますので、ご自身の既往歴などに応じて、最適な保険に加入しましょう。
- 4. がん保険選びで失敗しないためには、保険相談窓口で専門家に相談することがおすすめです。
- 5. 保険相談窓口「ほけんのぜんぶ」では、40社以上から専門家があなたのニーズに合った保険を無料で提案してくれます。
この記事は5分程度で読めます。
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がん保険に加入条件はある?
がん保険は、死亡保険や医療保険などと同様、全員が加入できると決まっているわけではありません。
がん保険はがんに罹患した場合の保障に特化した保険商品です。
ポイント
- がんは一度治療が終わっても転移や再発の危険があるため、審査にあたってはがんの既往歴については特に重要視されます。
- がん保険の告知でチェックされるポイントは「現在がんに罹患しているか」「過去にがんだと診断されたことがあるか」といった部分です。
がん保険に加入する際は告知が必要
保険会社ごとに用意される「告知書」の質問内容に回答する形で告知が行われます。
注意点
なぜ告知が必要なのか
ポイント
- 保険は加入者によって集められた保険料を原資として運営されます。
- がん保険でいえば、契約している被保険者ががんに罹患した場合に診断給付金や入院給付金などを受け取れます。
注意点
- すでにがんに罹患している人が加入直後から何度も給付金を受け取ることは、保険の公平性を損なう結果につながってしまいます。
- よって、がんに罹患したことがある人は、通常のがん保険に加入できない可能性が高くなります。
がん保険の「免責期間」にも注意
告知とはまた別の制度ですが、がん保険には「免責期間」も存在します。
ポイント
がん保険の場合、基本的に契約後90日間または3ヶ月間は免責期間とされています。
注意点
- この期間中にがんと診断された場合は保険金・給付金が支払われません。
- また、がん保険の契約そのものが無効になります。
免責期間が満了した翌日が責任開始日になり、ようやくこの日から、がんに対する保障を受けられるようになるのです。
免責期間がある理由
がん保険に免責期間が設定されている理由は「モラルリスク」を防ぐためです。
すでに体調の悪化を感じて「もしかしたら、がんにかかっているかもしれない」という人がいたとしましょう。
免責期間がない場合はどうなるでしょうか。
健康診断を受ける直前に急いでがん保険に加入して、確定診断を受けることで給付金を受け取ることができてしまいます。
逆に言えば、体調に不安を感じて急いで加入しても、間に合わない可能性があるということです。
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がん保険の加入条件は主に3つ
がんに限った話ではなく、保険に加入する際には基本的に「告知」が必要です。
ポイント
- 現在の健康状態や過去の病歴、職業などをもとに保険会社で審査を行います。
- 告知の内容は保険会社や保険商品によっても全く異なります。
- 医師の診断や健康診断書の提出が必要な場合もあります。
がん保険の加入条件は保険商品によって異なる
どのような既往歴や健康状態でがん保険に加入できるか、その基準は保険会社や保険商品によっても異なります。
ポイント
- 既往歴があっても「治療が終了してから何年が経過しているか」など、保険の特性によって加入条件も異なるのです。
- 持病が理由で1社目の保険会社のがん保険に加入できない場合でも、別のがん保険には加入できるケースもあります。
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主な告知項目
保険会社によって告知の文言には違いがありますが、ただ、「はい」「いいえ」で答える形式であることが一般的です。
ポイント
- 今までにがんにかかったことがあるか
- 最近3ヶ月以内に医師の診察・検査・治療等を受けたことがあるか
- 過去2年以内に健康診断、人間ドックを受けて肺・胃腸・肝臓・腎臓などの異常を指摘されたことがあるか
病院で「要経過観察」といわれた場合はどうなる?
人間ドックなどで異常が見つかった場合でも、すぐに治療する必要があるかどうかは分かりません。
一定時間にわたって様子をみる「要経過観察」になる場合もあります。
注意点
- このとき気を付けたいのは「病気ではないから告知は不要だろう」と自分で判断してしまうことです。
- あとで告知義務違反になる可能性があるため、申込者自身で判断しないように注意しましょう。
- もし経過観察といわれていたとしても、異常なしでない限りは担当者に正直に伝えて相談しましょう。
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がん保険の告知で見られる3つの加入条件
加入の条件として義務付けられている告知の内容は保険によってさまざまですが、大きく分けて3つほど共通の傾向がみられます。
ポイント
- すでにがんに罹患しているか、過去にがんに罹患したことがあるか
- がんと関連性が低い病気に罹患した経歴があるか
- がんのリスクが高まる病気に罹患した経験があるか
すでにがんに罹患しているか、過去にがんに罹患したことがあるか
告知のなかでの質問として「すでにがんに罹患しているか」「過去にがんに罹患したことがあるか」という項目があります。
ポイント
- 一般的ながん保険に加入したい場合、今現在がんに罹患している場合はもちろん加入できません。
- また、過去にがんに罹患した経験があるケースでも原則として加入することはできません。
一度がんになると、審査では「もう一度がんに罹患する可能性が高い」と判断されることがあります。
がんと関連性が薄い病気に罹患した経歴があるか
過去の病気や手術などの経験に関しても、告知で質問されます。
ポイント
- ただ、がん保険に関しては過去の病歴の内容次第では加入できる可能性があります。
- 罹患したことがある病気が、がんと関連性が薄い病気であれば特に問題にならずに加入できることもあります。
がんのリスクが高まる病気に罹患した経験があるか
もし過去に罹患したことがある病気が「がんと関連性が高い病気」だった場合は、加入の是非の判断は保険会社によっても分かれます。
がんを引き起こす原因になり得る病気
- B型・C型肝炎
- 肝硬変
このような病気にかかった経験がある場合、がん保険への加入は断られる可能性が高くなるでしょう。
一方、内臓にできたポリープを切除したうえで検査の結果が良性であるなら、条件付きでがん保険に加入できる場合があります。
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告知義務違反とは
ポイント
一般的ながん保険は、「責任開始日から2年以内に故意または重大な過失によって告知義務違反が判明した場合、保険会社は契約を解除できること」が保険約款で定められています。
また、これまで支払ってきた保険料が返還されることもなくなります。
注意点
- 故意の偽りではなく、うっかり忘れてしまった場合であったとしても、告知義務違反にあたります。
- 既往歴など思い出したら、すぐに保険会社の担当者や加入した保険代理店に連絡しましょう。
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がん保険に加入できない場合はどうする?
がんの既往歴がある場合でも加入できるがん保険も一部で登場しています。
ポイント
「引受基準緩和型保険」「無選択型」などの保険を選ぶことで、過去にがんに罹患した人でも加入できる可能性があります。
ここでは、一般的ながん保険に加入できなかった場合でも加入できる可能性がある保険について紹介します。
引受基準緩和型の保険に加入を検討する
たとえばA生命の引受基準緩和型医療保険では、告知内容が以下の3つに限定されます。
告知内容例
- 現在、入院をしていますか?または、過去3ヶ月以内に、医師から入院・手術・検査をすすめられたことがありますか?
- 過去1年以内に、入院または手術を受けたことがありますか?
- 過去5年以内に[別表A]の病気やケガで、医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがありますか?
ここでいう[別表Aの病気やケガ]には「がん(上皮内がんを除く)」が含まれています。
一般的ながん保険の告知では「今まで、がんに罹患したことがあるか」となっているため、がん治療をした経験があると何年前の出来事であっても加入できない可能性が高いです。
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無選択型の医療保険を選択する
病歴によっては一般のがん保険や引受基準緩和型の医療保険に加入できないこともあります。
注意点
- ただし、従来の生命保険や医療保険と比較して同じ保障でも保険料は割高になる欠点もあります。
- また、一般の生命保険や医療保険と比較して免責事項の範囲が広い点も注意が必要です。
契約前に免責事項についてはしっかり確認する必要があります。
がんに罹患した人向けのがん保険を検討する
ポイント
- 「現在がんを治療している人」「がんを経験した人」専用の死亡保険も一部で販売されています。
- 保険によっては80歳10ヵ月まで加入でき、満107歳まで更新できるなど生涯にわたって加入を継続できるのが特徴的です。
たとえばF少額短期保険株式会社が提供している死亡保険では、以下のがんに罹患しているのであれば加入できる可能性があります。
前立腺がん 胃がん 甲状腺がん 皮膚がん 結腸がん 直腸がん 胆のう・胆管がん 肝臓がん すい臓がん 口腔・咽頭がん 食道がん 肺がん 喉頭がん 膀胱がん 腎尿道がん 子宮体部がん 乳房がん 子宮頚部がん 卵巣がん |
上記のがんに罹患していても引受けできない可能性はあるものの、非常に幅広くカバーしてくれることが分かります。
ただし、上記以外のがんの場合は保障の対象外です。
例えば「白血病」「骨肉腫」「脳腫瘍」などに罹患した場合は、加入することができません。
保険の加入や見直しを検討するなら必ずすべきこと
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がん保険の加入条件に関するよくある質問
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まとめ
がん保険も生命保険や医療保険と同じく、加入条件として「告知書」を提出して保険会社の審査を受ける必要があります。
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