自動車保険の年齢条件と節約の仕方|年齢別保険料相場
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監修者岡田行史

人材派遣会社17年経営したのち、保険代理店に転身後16年従事、2級FP技能士・トータルライフコンサルタントMDRT成績資格会員2度取得。ファイナンシャルプランナーとしてライフプランニングや家計診断を通して老後資金の対策、節約術などを提案。また自らのがん闘病経験をふまえた生きる応援・備えるべき保障の大切さをお伝えしています。

自動車保険に加入する時、運転者の年齢条件の設定が必要です。

読者
初めて自動車保険に加入するので、運転者の年齢条件について詳しく知りたいです。

読者
年齢条件によって自動車保険の何が変わるのでしょうか?また、どのように年齢条件を設定すればお得なのか知りたいです!

今回の記事では、自動車保険の運転者年齢条件について解説するとともに、保険料を節約できる年齢条件の設定方法や、年齢別の保険料相場についても紹介します。

マガジン編集部
現在加入している自動車保険の条件設定を再確認してみましょう。

この記事の要点

  • 1.自動車保険の運転者年齢条件とは、自動車保険に加入するとき補償の対象となる人の年齢を限定することです。
  • 2.年齢条件によって自動車保険の保険料は大きく異なります。
  • 3.自動車保険の保険料を抑えるポイントの1つは、「運転者年齢条件」と「運転者家族(または夫婦、本人)限定特約」をうまく組み合わせることです。
  • 4.また、自分や家族の年齢の変化に応じて年齢条件を適切に見直すことも重要です。
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この記事は5分程度で読めます。

自動車保険の運転者年齢条件とは

自動車保険の運転者年齢条件とは

自動車保険の運転者年齢条件とは?
自動車保険の運転者年齢条件とは、自動車保険に加入するとき補償の対象となる人の年齢を限定することです。

運転者年齢条件によって自動車保険の保険料は異なります。

自動車保険の保険料を決める条件

自動車保険の保険料は、補償内容のほかにも様々な条件によって違ってきます。

自動車保険の保険料を決める主な条件は次の通りで、運転者年齢条件もその1つです。

保険料を決める主な条件

主な条件

具体例など

車の条件

・車種

・年式

・車の走行距離 など

等級

・1等級~20等級(6等級からスタート)

補償する運転者の年齢

・年齢問わず補償

・21歳以上補償

・26歳以上補償

・30歳以上補償

補償する家族の範囲

・運転者限定なし

・運転者家族限定

・運転者夫婦限定

・運転者本人限定

車の使用目的

・日常・レジャー

・通勤・通学

・業務用

運転者の免許証の色

・ゴールド

・ブルー

補償内容

・補償限度(無制限、1億円限度など)

・免責の有無

・車両保険の有無 など

契約方法

・代理店などで契約

・インターネット通販で契約 など

保険料の支払い方法

・年払い(一括払い)

・月払い(分割払い) など

運転者年齢条件で保険料が異なる理由

運転者の年齢によって保険料が異なるのは、年齢によって事故のリスクが大きく異なるからです。

損害保険料率算出機構の「自動車保険の概況(2020年度)」によると、2019年の年齢別事故件数(原付以上運転者の免許保有者10万人当たりの事故件数)は次の通りです。

年齢別事故件数(10万人当たりの事故件数)

年齢

交通事故件数

死亡事故件数

20歳~29歳

633件

3.8件

30歳~39歳

401件

2.3件

40歳~49歳

377件

2.8件

50歳~59歳

372件

3.1件

60歳~69歳

389件

3.2件

70歳~79歳

443件

3.9件

80歳以上

566件

9.8件

参考:損害保険料率算出機構「自動車保険の概況(2020年度)」

高齢者による交通事故が話題になっていますが、交通事故件数を見ると20歳代の事故件数は、70歳以上の事故件数を上回っています

読者
事故件数の少ない30歳代から60歳代と比較して、20歳代の事故件数は1.5倍以上になりますね。

死亡事故件数を見ると、80歳以上が9.8件と特出しています。次に多いのは70歳代で、20歳代もほぼ同様の結果です。

高齢者を除くと20歳代の事故率は高く、30代以降の事故率は低いといえます。

マガジン編集部
この事故率の差を自動車保険の保険料に反映させるために、運転者年齢条件が設けられているのです。

運転者年齢条件は運転者と同居家族に適用される

運転者年齢条件は、次の4つに区分されます。

ポイント

  • 年齢を問わず補償
  • 21歳以上補償
  • 26歳以上補償
  • 30歳以上補償

ただし、保険会社によっては「30歳以上補償」の区分がないケースや、「30歳以上補償」の代わりに「35歳以上補償」を設定しているケースもあります。

注意点

    年齢条件を間違えると事故を起こしたときに補償されない事態も想定されるため、慎重に確認する必要があります。

     

    また、年齢条件が適用されるのは次の人に限定されます。

    • 記名被保険者(車を主に運転する人、契約時に設定)
    • 記名被保険者の配偶者
    • 記名被保険者またはその配偶者の同居の親族(※)

    ※6親等内の血族、配偶者および3親等内の姻族

    上記以外の人には年齢条件は適用されないため、「運転者限定なし」で年齢条件に該当しない友人や別居の子ども(婚姻歴なし)が事故した場合は補償されます。

    運転者の年齢条件による補償範囲の違い

    運転者の年齢条件による補償範囲の違い

    運転者の年齢条件によって、補償する家族などの範囲が違ってきます。

    主に運転する人の年齢条件は簡単に設定できますが、家族や家族以外の人が運転する可能性があれば年齢条件の設定はよく考えなければなりません。

    運転者限定特約を理解しよう

    年齢条件を設定する時には、運転者限定特約について理解が必要です。

    運転者限定特約とは?
    運転者限定特約とは、運転する人を限定することで保険料を安くする特約のことです。

    運転者限定特約は、特約を付加しないケースを含めて次の4種類です。

    ポイント

    • 運転者限定なし:家族やその他の人も全て補償
    • 運転者家族限定:同居の家族と別居の子(婚姻歴なし)を補償
    • 運転者夫婦限定:記名被保険者とその配偶者の2人を補償
    • 運転者本人限定:記名被保険者のみを補償

    運転者を限定するほど保険料は安くなります。運転する可能性のある人が明確ならば、運転者を限定して保険料を節約できます。

    マガジン編集部
    しかし、友達と遊びに出かけて運転を代わってもらうことがあるならば、運転者を限定しない方がいいでしょう

     

    また、普段車を運転するのは夫婦のみの場合、「運転者夫婦限定」で保険料を節約できますが、何らかの事情で子どもが運転するケースを想定して「運転者家族限定」を選択するという方法もあります。

    運転者年齢条件と運転者限定特約による補償範囲の違い

    運転者年齢条件と運転者限定特約の組み合わせによる補償範囲の違いについて、モデルケースを使って具体的に見ていきましょう。

    モデルケース
    記名被保険者(本人):48歳の男性
    記名被保険者の配偶者:45歳の女性(同居)
    記名被保険者の長男 :25歳の男性(同居)
    記名被保険者の長女 :20歳の女性(別居・婚姻歴なし)
    記名被保険者の友人 :40歳の男性

    「運転者限定なし」の場合

    運転者限定特約を付加しない場合、運転者年齢条件の違いによって補償範囲は次の通りです。

    運転者年齢条件の違いによる補償範囲(◯:補償される、☓:補償されない)

    年齢条件

    本人・48歳

    配偶者・45歳

    長男・25歳

    長女・20歳

    友人・40歳

    年齢を問わず

    21歳以上

    26歳以上

    30歳以上

    同居の子は年齢条件が適用されるのに対し別居の子は適用されないので、年齢条件に関係なく補償されます。

    また、友人が20歳の場合も別居の子と同様、補償されます。

    「運転者家族限定」の場合

    「運転者家族限定特約」を付加した場合の補償範囲は次の通りです。

    運転者年齢条件の違いによる補償範囲(◯:補償される、☓:補償されない)

    年齢条件

    本人・48歳

    配偶者・45歳

    長男・25歳

    長女・20歳

    友人・40歳

    年齢を問わず

    21歳以上

    26歳以上

    30歳以上

    運転者を家族などに限定した場合、別居の子は補償されますが、家族ではない友人の補償はありません。

    ただし、友人が自動車保険に加入して「他車運転危険補償特約」を付加していれば、友人の自動車保険から「対人・対物の損害」に対する保険金が出ます。

    「運転者夫婦限定」の場合

    「運転者夫婦限定特約」を付加した場合の補償範囲は次の通りです。

    運転者年齢条件の違いによる補償範囲(◯:補償される、☓:補償されない)

    年齢条件

    本人・48歳

    配偶者・45歳

    長男・25歳

    長女・20歳

    友人・40歳

    年齢を問わず

    21歳以上

    26歳以上

    30歳以上

    「運転者夫婦限定」の場合は、年齢条件を満たした夫婦のみが補償対象です。

    マガジン編集部
    配偶者が年下の場合は、配偶者が年齢条件を満たすように注意しましょう。

     

    「運転者本人限定」の場合

    「運転者本人限定特約」を付加した場合の補償範囲は次の通りです。

    運転者年齢条件の違いによる補償範囲(◯:補償される、☓:補償されない)

    年齢条件

    本人・48歳

    配偶者・45歳

    長男・25歳

    長女・20歳

    友人・40歳

    年齢を問わず

    21歳以上

    26歳以上

    30歳以上

    「運転者本人限定」の場合は、自分1人が年齢条件を満たせばいいので条件設定は簡単です。保険料を抑えるために、一番高い年齢条件を設定しましょう。

    ただし、想定外の状況で家族が車を運転する場合には補償されないことをしっかり認識しておきましょう。

    運転者の年齢条件で節約できる?

    運転者の年齢条件で節約できる?

    運転者の年齢条件によって保険料は大きく異なります。

    自分や家族の年齢変化に応じて、年齢条件を見直すことで保険料を大幅に節約できます。

    イーデザイン損保の保険料シミュレーションサイトで、モデルケースを使った保険料を試算してみます。

    運転者年齢条件別の保険料は次の通りです。

    参考:イーデザイン損保「概算保険料シミュレーション」

    運転者年齢条件別の保険料(運転者本人限定)

    年齢条件

    保険料

    18歳以上

    7万1,400円

    21歳以上

    3万5,250円

    26歳以上

    3万3,110円

    30歳以上

    2万7,190円

    ※5ナンバー車、ブルー免許、日常・レジャー使用、8等級、年間走行距離1万km以下で試算。

    自分しか運転しない車で20歳のときに自動車保険に加入し、加入条件が変わらなければ保険料は7万1,400円のままです。

    注意点

    • しかし、年齢とともに運転者年齢条件を変更すれば、21歳過ぎれば保険料は半額です。
    • 30歳になって運転者年齢条件を変更すれば、更に保険料は下がります。

    運転者年齢条件別の保険料(運転者家族限定)

    年齢条件

    保険料

    年齢を問わず

    7万5,700円

    21歳以上

    3万7,250円

    26歳以上

    3万4,970円

    30歳以上

    2万8,680円

    ※5ナンバー車、ブルー免許、日常・レジャー使用、8等級、年間走行距離1万km以下で試算。

    20歳の同居の子どもが車を運転する場合、家族限定で保険料は7万5,700円です。

    子どもが21歳になって年齢条件を変更すれば、保険料は3万7,250円と半額で済みます。

    また、20歳の子どもが大学などで1人暮らしを始めたら、年齢条件を「30歳以上」に変更しても別居の子ども(婚姻歴なし)は補償されます。

    読者
    年齢条件を変更すれば保険料は4割以下になり大幅な節約になりますね。

     

    マガジン編集部
    上記の通り、運転者の年齢に加えて運転する家族の年齢に応じて年齢条件を適切に見直せば、保険料を大幅に節約できる可能性があります。

     

    また、運転者年齢条件だけでなく「運転者家族(または夫婦、本人)限定特約」をうまく組み合わせることで、保険料を更に抑えることもできます。

    自動車保険の年齢別保険料相場

    自動車保険の年齢別保険料相場

    自動車保険の年齢別保険料については統計資料がないため、損害保険各社が公表しているデータをいくつか紹介します。

    まずは、SBI損保の加入者(初めて自動車保険に加入する人)の平均保険料です

    初めて自動車保険に加入する人の年齢別平均保険料

    年齢

    車両保険なしの保険料

    車両保険ありの保険料

    25歳

    6万9,243円

    12万671円

    30歳

    3万9,488円

    6万8,313円

    35歳

    3万8,027円

    6万7,141円

    40歳

    3万9,322円

    6万7,874円

    参考:SBI損保「車の保険料の相場、初めての場合はどれくらい?」

    30歳以降の保険料はほとんど変わりませんが、25歳の保険料は30歳以降の2倍近くになります。

    次に、「新車・自動車ニュースのWEBマガジンCarMe」が、損害保険会社8社の保険料シミュレーションを行いまとめた平均保険料の相場は次の通りです。

    損害保険会社8社をまとめた年齢別平均保険料

    損害保険会社8社をまとめた年齢別平均保険料

    年代

    平均保険料

    20歳代

    6万4,001円

    30歳代

    3万5,856円

    40歳代

    1万9,659円

    50歳代

    1万5,870円

    60歳代

    1万8,186円

    参考:新車・自動車ニュースのWEBマガジンCarMe「30代の自動車保険!おすすめの選び方や保険料の安い自動車保険を紹介!」

    20歳代の保険料が特出していることは今まで見てきたとおりですが、30歳代の保険料も高めであることと、50歳代の保険料が最も安いことがわかります。

    マガジン編集部
    運転者年齢条件のほかに、年齢とともに等級が高くなり保険料が下がることなどが影響しています。

    最後に、イーデザイン損保の20歳代の保険料の目安を見ていきましょう。

    30歳以降の保険料はほとんど変わりませんが、20歳代は年齢条件によって保険料が大きく異なります。

    20歳代の保険料の目安

    年齢条件

    保険料

    年齢を問わず

    13万7,400円

    21歳以上

    7万8,040円

    26歳以上

    6万6,780円

    参考:イーデザイン損保「20代の自動車保険、保険料の相場はいくら?」

    試算条件の詳細は上記リンクで確認下さい。

    まとめ

    自動車保険の運転者年齢条件とは、自動車保険に加入するとき補償の対象となる人の年齢を限定することです。

    年齢条件によって自動車保険の保険料は大きく異なります。

    • 21歳未満の人が選択する「年齢を問わず補償」は保険料が特出して高い
    • 年齢条件の上限は「26歳以上」または「30歳以上」で保険料は最も安い

    自動車保険の保険料を抑えるポイントの1つは、「運転者年齢条件」と「運転者家族(または夫婦、本人)限定特約」をうまく組み合わせることです。

    また、自分や家族の年齢の変化に応じて年齢条件を適切に見直すことも重要です。

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